【R18】ゴーレムの王子は光の妖精の夢を見る

無憂

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第四章 嘘つき王子

堕とす*

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「あっああっ、ああぁあ――――――」

 鏡の前で両脚を開いて弄ばれ、白い胸を突き出し、細い喉を反らして、がくがくと体を痙攣させるエルシーは美しくて淫らだった。我慢できなくなった俺は、エルシーを洗面台から抱き下ろすと、上半身を洗面台にうつ伏せにさせ、白い尻を突き出させる。大理石の洗面台につっぷして震えるエルシーの、白い背中に唇を這わせる。素早く吊りベルトを外し、トラウザーズを寛げて膝まで引き下ろし、俺はそそり立つ自身を取り出し、エルシーの濡れそぼった蜜口にあてがう。

 挿入の気配にエルシーが慌てて振り向く。

「あっ……待っ……」
「エルシー、もう待てない!」

 俺は性急に、エルシーの中に入った。
 じゅぶ……
 
 いやらしい水音が響く。

「あっ……でん、か……苦しい……」

 慣れないその場所は昨夜ほどではないが、俺を食いちぎりそうに狭い。

「エルシー、力を抜け……」

 俺は一気に最奥まで突き入れ、パン、と肌と肌がぶつかる音がした。俺はエルシーの背中に圧し掛かり、肩甲骨の浮き出たあたりに唇をあて、強く吸った。

 見えない妖精の羽のかけらまで、全部食べてしまいたかった。俺は唇で背中をいくつもいくつも吸い上げ、朱い花びらのような鬱血の痕を散らす。

「ああ、エルシー……」

 エルシーの中は熱くて、襞が俺を包み込んでうごめいて、入れただけで果ててしまいそうになる。
 俺は下からすくいあげるように柔らかな両胸を包み込み、ぐいっと上体を引き起こす。

「あっ……だめっ……」

 鏡の中に、男に両胸を揉まれながら、背後から犯された女が映る。女は全裸で、男は白いドレスシャツは着たままで、男の指の間から零れ出た蕾が朱く色づいて、なんとも煽情的だった。悩まし気に顔を背ける白い首筋。俺は興奮のままに食いつきそうになるが、何とか歯を立てるのはやめて、舌で首筋の舐め上げる。

「んんっ……」

 わずかな刺激でも身を捩り、亜麻色の髪がバサリと乱れ、俺の顔にかかる。鏡ごしに、俺に揉みしだかれ、自在に形を変える白い二つの胸を見て、俺は誘うような頂点の朱い尖りを指で弄んだ。

「ふっ……んんっ……やっ……」

 昨夜は痛がるばかりだったのに、すっかり感覚が磨かれて、俺好みの蕩ける体になってきた。エルシーの両胸をもみながら、少しずつ腰を揺らす。内部の襞が包み込むようにうねって、俺を離すまいとする。締め付けに抗うように引き抜き、一気に突き入れる。

「ああっ……」

 奥壁を突くと、エルシーがびくりと震え、胸を反らす。両胸の弾力に、俺の掌に力がこもる。あまりの気持ちよさに、俺の腰が勝手に動いて、乱暴にエルシーを犯し続ける。

「悦い……すごく悦い、……エルシー……最高だ」
「ああっ、やっ……だめっ……ああっ、いやっ、こんなの、ああっ」
「いやなものか、すごく、締め付けてる、悦いんだろう? ああん?」
「やっ、ちがっ、ああっあああっ……あああーーっ」

 両胸の尖りとクリクリと弄りながら俺が激しく中を突くと、エルシーの声がさらに甘くなる。食いちぎられそうな締め付けに、俺は獣のような荒い息を吐き、パンパンと派手な音をたてて、なおも腰を動かした。腰に当たる柔らかい尻の感触がたまらない。

「すっごい、いやらしい顔してるぞ、エルシー。感じて、蕩けてる顔だ」
「んっやっ、ちがっ、ちがうのっ、……ああっ、やあっ、もうっ、やめてぇっ……あっ、あっ」

 自分の痴態を見せつけられて、エルシーがいやいやと首を振る。頬が涙で濡れ、半開きになった唇からは、嗚咽とも嬌声ともつかない声がこぼれ出て、結合部からは、ぐじゅぐじゅと愛液が描きだされ、エルシーの太ももを流れ落ちていく。俺に最奥を幾度も突かれて、エルシーが絶頂寸前に身もだえる。

「目を逸らすな、エルシー、俺たちはつながってる。誰がなんて言おうが、お前は俺のものだ、エルシー」

 俺は右手をエルシーのツルツルの下腹に伸ばして、最も敏感な尖りをキュッとつまんだ。その瞬間、エルシーが絶頂し、全身を痙攣させる。

「ああっ……あああ―――――っ」
「くっ……エルシー……俺も……イくっ……」

 すさまじい締め付けに俺も限界に達して、ギリギリで抜け出して、白い尻から背中に白濁をほとばしらせた。






 鏡の前で犯され、ぐったり洗面台に突っ伏して荒い息をしているエルシーを、俺は抱き上げ、白い陶器の、猫脚のバスタブの中に座らせる。シャワーの蛇口をひねると、サーッと細かいお湯の粒が降り注ぎ、エルシーの顔と髪を濡らす。

「……や、なに……」

 バスタブは二人で入るには少し狭い。でも、俺もバスタブの中で向かい合って座ると、エルシーの両足首を持ち上げ、バスタブの縁にそれぞれ乗せた。

 当然、さっきまで俺に犯されていた、恥ずかしい花弁が俺の目にさらされる。

「いや、やめて!」

 必死に抵抗しようとするが、降り注ぐシャワーのお湯でバスタブが滑って、上手くいかないらしい。

「暴れると危ないぞ、もう諦めろ」

 俺はエルシーの秘裂を割ると、早くも漲って立ち上がった陰茎を蜜口にあてがう。

「挿れるぞ?」
「いや、待って……さっきもう……あああ!」

 一気に突き立てれば、エルシーが悲鳴をあげ、白い体をのけぞらせる。散々、俺に犯されて、愛液で十分に蕩けたそこは、やすやすと俺を受け入れ、そして、締め付けた。

「あっ、あっ、だめっ、ああっ」
「ああ、すごいな、中、トロトロだ。入れただけでイきそうだな」

 俺はエルシーの細い腰を掴んでじゅぼじゅぼと陰茎を出し入れし、奥を突き上げる。熱い襞が搾り取るように絡みつく。奥を突くたびにエルシーが鼻にかかった喘ぎ声をあげ、両手でバスタブの縁を掴み、首を振って快感に耐える。頭上から降り注ぐシャワーがのけ反ったエルシーの顔にかかり、飛沫が顔を流れ、白い肌を滴が流れ落ちて、壮絶にエロい。もちろん、シャワーは俺の手や体にも降り注いで、俺の白いシャツはびったり身体に張り付いている。

「やあっ、あっあああっ……いや、ああっ」

 ずくずくと中を突き上げられ、シャワーの飛沫を振り切るように、エルシーが顔を振る。

「うっすごい、エルシー、悦い、悦いぞ……くうっ……」
「いやっ、ああっ、あっ、あっ……」

 俺はエルシーの身体に覆いかぶさり、乳首を口に咥え、強く吸った。

「ああああっ……それ、だめぇ……」
「だめなものか、気持ちいいんだろ?」
「やっ、ちがっ……あああっ、もうっ、やめっ……」

 俺は舌で乳首を圧し潰すように舐め、もう一つの乳首を指で摘まんで引っ張った。

「ああっ、あっ、あっ……」

 エルシーが俺の、ずぶぬれのシャツを握り締める。

「ああ、シャツ、……冷たい……ああっ……」

 俺はエルシーの胸に顔を埋め、背中に腕を回し、ぎゅっと抱きしめる。
 
「エルシー……俺の、シャツを脱がせろ……」
「はっ……ああっ……んんっ……」

 エルシーは俺に貫かれた状態で、震える手で俺の、シャツのボタンを外し、肌に張り付いたシャツを引っ張ると、下から現れた俺の素肌の肩に縋り付いた。

「裸の方が好きか」

 俺が鎖骨を舐めながら揶揄えば、エルシ―は首を振る。

「んんっ……苦し……」

 顔を上に向けるとお湯が降ってきて、口の中にお湯が入るらしい。
 俺が濡れた乳首を咥え、吸ったり、舌で転がしたり弄んでやると、エルシーは甘い声をあげて体をくねらせる。

「いやらしいな、自分で腰を動かして。……昨日まで処女だったくせに、すっかり淫乱な身体になりやがって」
「やっちがっ……ああっ……だって、あああっ」
「違わないだろ、こんなに締め付けて。お前の中のヒダヒダが俺に絡みついてる」
「や、やめ……いわな……あああっ」

 俺はシャツを脱ぎ捨てると、エルシーの頭をバスタブの縁に乗せ、エルシーの腰を抱えるようにしてじゅぶじゅぶと犯した。その頃にはバスタブのお湯も溜まってきて、激しい動きにちゃぷちゃぷと水面が揺れる。

「あっ、あっ、あっ、ああっ、もうっ、やあっ、いあっ、ああんっ、んっ、んんっ……」
「中、締まる……もう、イきそうなのか?」
「んっ、んっ……ちがっ……ああっ」

 俺はエルシーの唇を塞ぎ、舌で咥内を蹂躙する。息ができないのか、エルシーが懸命に首を振って逃れる。呼吸を取り戻そうとすると、激しい喘ぎ声になってしまうらしい。

「いい声で啼くな」

 俺の揶揄に、エルシーが苦し気に顔を歪め、睨んでくる。

「ひどいっ……はあっはあっ……はあっ……」
「そろそろイくか?」

 俺がひときわ奥を突き上げてやると、エルシーが全身を震わせ絶頂に駆け上がっていく。

「ああっああっ……ぁああーーーーっ」
「くっ……すごい、締め付け……」

 俺は震えるエルシーの鎖骨に口づけ、痕を残す。そうしてエルシーの絶頂を受け止めて、俺もエルシーの白い腹に吐精した。

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