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I ニナルティナ王国とリュフミュラン国
ひみつの庭園 3 かわいい導き手が、 なんか邪魔者が来た… .
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やがて石の扉は尽き、真っ暗な大きな空間に出た。どれ程の広さなのか分からない。
「気を付けて下さい」
「う、うん」
砂緒が雪乃フルエレを後ろに庇いながら歩く。突然目の前にぽうっと白い光が現れた。
「モンスターですか?」
「……ようこそ……いらっしゃいませ……ここは天球庭園……氷のモンスター族館です……」
白い光の主は頭に白い兎の耳を付けた可愛い女の子だった。近くにはあのUFOが浮遊している。
「君は何者ですか?」
「私は……氷のモンスター族館の館長です……魔法人形です、名前はありません……これは黒焦げ……」
ウサ耳の少女は悲しそうな顔をした。
「……でも展示」
女の子がそう言うと、床がぽうっと光って穴が開き、UFOが静かに黒焦げを収納して去って行く。収納した途端に床がキュッと閉じた。よく見てみると床は透明な材質だった。
「こ、これは透明な床に色々なモンスターが収納されてますね。いやマグロやサンマなんかも混じってますが……高級すし店のカウンターですか」
「凄い……綺麗」
「ええ? 綺麗ですかね、意見が別れそうな展示方法ですねえ」
目を凝らして見ると、遠くの床までびっしりと透明な素材の中にモンスターが敷き詰められている。翼の生えたドラゴンや本物の方のゴーレムの様な大型モンスターまで交じってる。
「……モンスターが絶滅しても良いように……展示してます」
「貴方名前が無いなんて可哀そうだよ。兎幸って名前はどうかしら!?」
「うさこ……安直……嬉しい。私兎幸」
「嬉しいのか。猫呼が言ってた天球庭園とはここの事だったのか、なかなかに風流な場所ですねえ」
「ここに人をいっぱい呼べば、いいかもしれないわね!」
「嬉しい……でも手遅れ。昔は人がいっぱい来ました。人々から少しづつ魔力を貰って動いていました……でも忘れ去られて……もう魔力が残り僅か。あと数日で崩壊……します」
「それは大変ですね。これだけの施設を無下に崩壊させるなどもったいないですよ。確かフルエレは魔力がありましたね?分けて上げられませんか?」
「もちろんいいよ!」
フルエレが即座に了解した。
「……だめ。貴方干物になります……普通の魔術師何人分も魔力が要ります」
「じゃあ、少しだけでも送ってみます! 駄目そうなら途中で止めちゃうし」
そう言うとフルエレはゆっくりと兎幸に近づき、両手を握った。確かにその手は冷たかった。
「行くねっ」
バシッ!! フルエレと兎幸が光り輝く。
「きゃっあっあっあっあ~~」
兎幸の目や全身が光り続け、雷に打たれた様にびりびり震えている。
「お、おい大丈夫ですか!? なにか悩ましい声を出していますが」
「私の方は何の手応えもないですけど……」
苦笑いするフルエレ。
「も、もういいです……大丈夫です。20年分程頂きました……」
魔力を送られた方の兎幸が、がくがくでフルエレはけろっとしながら手を離した。すると突然ぱっぱっと天井の魔力ライトが点灯して行き、高い天井で広い空間の奥まではっきり見える。
「うわ、割と魚介類率が高いですよ。はっきり見えなかった方が幻想的でしたね」
透明な氷の床を見て廻る砂緒。
「……貴方おかしいです。こんな超大魔力普通無いです……これだけの魔力があれば、未来を完全予知したり……あるいは見えた未来を変えたり……出来ます。禁断の最高位の魔法です」
信じられない存在の様にフルエレを見る兎幸。対してフルエレは急に顔が曇る。
「そんな事出来る訳ないでしょう……私そんな能力無い」
「ここはどうやらおかしな連中に踏み荒らされてはいけない場所の様だ。兎幸が寂しく無い様に、信頼のおける人々にだけ教えます。秘密の庭園です」
「……有難う。とても嬉しい」
砂緒は先程までの元気なフルエレから一転、俯いて黙り込んでしまった姿が気になった。
「兎幸は魔ローダーなんて知っていますか?」
「……魔ローダーですか、珍しいですね。最近見ない……おや、貴方のポシェット」
兎幸が雪乃フルエレの腰のポシェットを指さす。
「ん? これかな? フルエレが無造作に七華から預かったヘッドチェーンを見せる」
「ぞんざいに扱い過ぎでしょう。猫呼が言う様に本当にズボラですね」
あの時以来、内心芽生えた七華への不信からぞんざいに扱ってしまっていた。
「この宝石の部分……もともと魔ローダーの始動鍵。後で加工してるだけ。大事にして……」
兎幸はヘッドチェーンをまじまじと見つめながら言った。
「そうなんだ!? びっくりだよ……私、魔ローダー乗れるかな?」
「貴方の魔力なら……寝転んで、サンドイッチ食べながら……でも動かせます」
「本当!! やった私でも動かせるんだ!!」
ぱああっと明るくなるフルエレ。乗り物の話題でフルエレを元気付ける作戦が成功した。
「この子なら本当にやりそうなので変な事吹き込まないでもらいたい」
「もし……また知りたい事があれば、私教える……聞きに来て下さい」
「はい、そうします!」
「私もここにはまた来てみたいですよ」
二人は兎幸に手を振ると、その場を後にしようとした。
「……待って下さい。言いたい事があります……」
「え、なんでしょうか?」
少しどきっとして二人は振り向いた。
「……石の扉の修理代を……この子が後日取りに行きます」
戻って来たUFOが兎幸の横に漂っている。
「うっ」
「えー? 友達になったと思ったのに~」
「……友達と器物破損は別……」
でも兎幸の顔はかすかに笑っていたので、魔法機械人形ギャグだったのかもしれない。
天球の庭園を出ると、白いモヤがかかって急激に建物が見え難くなる。
「お客さんに来てもらいたいのか、隠したいのかどっちなんでしょうかね」
「さあ~養分吸収したから、しばらくは来なくていいって事じゃないかしら」
「怖いですね、その考え方。しかしフルエレは凄かったのですね、未来が完全予知出来たり、未来その物を変えてしまう事が出来る程の魔力ですか? 私の雷攻撃なんて霞んでしまいましたよ」
砂緒はフルエレが喜ぶと思って褒めてみた。
「……だけの量の魔力って事でしょう。実際にはそんな事出来る能力は無いの。もうその話は嫌」
やはりこの話題はフルエレはかなり嫌なのか、あからさまに顔色が曇って不機嫌になっていく。以前の砂緒なら無配慮にずけずけ続けたかもしれないが、そのような事はもう出来なかった。
「そうですね、これも二人だけの秘密にしましょう。そうだフルエレ、このまま突っ切って東の海とやらに出てしまいませんか? 私は横に乗っかるだけでアレですが」
正に困った時の乗り物頼みだった。
「まあ素敵ね! 私も同じ事考えてたの。帰り深夜になったって別にいいよね」
しばらく走るとすぐに海に出た。海が眺め易い場所を探り、綺麗な砂浜に出た。
「わー本当に綺麗! 私セブンリーフの西側育ちだから、東側の海は初めて! この海の向こう側に猫呼ちゃんの国だとか知らない人達が住んでるんだね、凄く不思議」
双眼鏡の能力を持つ砂緒が目を凝らして見れば、遥か遠くにうっすら対岸らしき陸が見えた。橋がかけられる様な海峡という程の狭さでは無かったが、知識と船さえあれば容易に渡れない事は無さそうだ。砂緒は根ほり葉ほり聞いたりするタイプでは無いので、フルエレがどこで育って、何故家を出たか等全く知らなかった。
「フルエレ、実は聞いて欲しい事があるのです」
「え、何何? 変な事じゃ……無いでしょうね」
フルエレが見ると、砂緒はいつになく緊張している様に見えた。
「実は……七華に少し言い難い事をされてしまったのです」
「……」
フルエレは少し俯いて黙って聞く事にした。
「地下牢から外に出ようとした時に……何と言うのでしょうか……うーん」
「……」
「その……キスシーンと言いましょうか、抵抗も出来ずになすがままされてしまったのです。全くお恥ずかしい。七華に内密に言われたのですが、あの者の命令は聞きたくないですので、二人きりになって言ってしまいたかったのですよ」
「もう言わなくていいよ」(何となく分かるから……)
砂浜に二人共三角座りで海を見つめ、しばらく沈黙が続いた。
「?」
すっとフルエレの手が砂浜に置かれた砂緒の手に重ねられた。
「……上書き……してみる?」
「!」
意味を理解して砂緒は横を向き、フルエレの顔を見た。同じようにフルエレもこちらを向いて見ている。言ったフルエレも別に大胆という訳では無くて、少し困った様にじっとしていた。お互い無言で見つめ合った。
「はわ~~~やっぱり若いカップル様はええなあ、どきどきするわ~~」
「うわああああああ」
「きゃああああああ」
二人の間に突然顔がにゅっと出て来て、砂緒とフルエレ二人共が同時に大声を出す。よく見ると片目が隠れがちな、長い真っ赤な巻き毛の少し化粧が濃い美女が立っていた。
「うちは瑠璃ィキャナリー言うもんや、怪しいもんや無いでー。東の方から来た観光客や。お取込み中悪いんやけど、第一村人のあんさんらに道を尋ねたいんや。ごめんな~~」
この女性の後ろにはフードを被った男性達がずらっと並んでいる。怪しい集団以外に何者でも無かった。
「気を付けて下さい」
「う、うん」
砂緒が雪乃フルエレを後ろに庇いながら歩く。突然目の前にぽうっと白い光が現れた。
「モンスターですか?」
「……ようこそ……いらっしゃいませ……ここは天球庭園……氷のモンスター族館です……」
白い光の主は頭に白い兎の耳を付けた可愛い女の子だった。近くにはあのUFOが浮遊している。
「君は何者ですか?」
「私は……氷のモンスター族館の館長です……魔法人形です、名前はありません……これは黒焦げ……」
ウサ耳の少女は悲しそうな顔をした。
「……でも展示」
女の子がそう言うと、床がぽうっと光って穴が開き、UFOが静かに黒焦げを収納して去って行く。収納した途端に床がキュッと閉じた。よく見てみると床は透明な材質だった。
「こ、これは透明な床に色々なモンスターが収納されてますね。いやマグロやサンマなんかも混じってますが……高級すし店のカウンターですか」
「凄い……綺麗」
「ええ? 綺麗ですかね、意見が別れそうな展示方法ですねえ」
目を凝らして見ると、遠くの床までびっしりと透明な素材の中にモンスターが敷き詰められている。翼の生えたドラゴンや本物の方のゴーレムの様な大型モンスターまで交じってる。
「……モンスターが絶滅しても良いように……展示してます」
「貴方名前が無いなんて可哀そうだよ。兎幸って名前はどうかしら!?」
「うさこ……安直……嬉しい。私兎幸」
「嬉しいのか。猫呼が言ってた天球庭園とはここの事だったのか、なかなかに風流な場所ですねえ」
「ここに人をいっぱい呼べば、いいかもしれないわね!」
「嬉しい……でも手遅れ。昔は人がいっぱい来ました。人々から少しづつ魔力を貰って動いていました……でも忘れ去られて……もう魔力が残り僅か。あと数日で崩壊……します」
「それは大変ですね。これだけの施設を無下に崩壊させるなどもったいないですよ。確かフルエレは魔力がありましたね?分けて上げられませんか?」
「もちろんいいよ!」
フルエレが即座に了解した。
「……だめ。貴方干物になります……普通の魔術師何人分も魔力が要ります」
「じゃあ、少しだけでも送ってみます! 駄目そうなら途中で止めちゃうし」
そう言うとフルエレはゆっくりと兎幸に近づき、両手を握った。確かにその手は冷たかった。
「行くねっ」
バシッ!! フルエレと兎幸が光り輝く。
「きゃっあっあっあっあ~~」
兎幸の目や全身が光り続け、雷に打たれた様にびりびり震えている。
「お、おい大丈夫ですか!? なにか悩ましい声を出していますが」
「私の方は何の手応えもないですけど……」
苦笑いするフルエレ。
「も、もういいです……大丈夫です。20年分程頂きました……」
魔力を送られた方の兎幸が、がくがくでフルエレはけろっとしながら手を離した。すると突然ぱっぱっと天井の魔力ライトが点灯して行き、高い天井で広い空間の奥まではっきり見える。
「うわ、割と魚介類率が高いですよ。はっきり見えなかった方が幻想的でしたね」
透明な氷の床を見て廻る砂緒。
「……貴方おかしいです。こんな超大魔力普通無いです……これだけの魔力があれば、未来を完全予知したり……あるいは見えた未来を変えたり……出来ます。禁断の最高位の魔法です」
信じられない存在の様にフルエレを見る兎幸。対してフルエレは急に顔が曇る。
「そんな事出来る訳ないでしょう……私そんな能力無い」
「ここはどうやらおかしな連中に踏み荒らされてはいけない場所の様だ。兎幸が寂しく無い様に、信頼のおける人々にだけ教えます。秘密の庭園です」
「……有難う。とても嬉しい」
砂緒は先程までの元気なフルエレから一転、俯いて黙り込んでしまった姿が気になった。
「兎幸は魔ローダーなんて知っていますか?」
「……魔ローダーですか、珍しいですね。最近見ない……おや、貴方のポシェット」
兎幸が雪乃フルエレの腰のポシェットを指さす。
「ん? これかな? フルエレが無造作に七華から預かったヘッドチェーンを見せる」
「ぞんざいに扱い過ぎでしょう。猫呼が言う様に本当にズボラですね」
あの時以来、内心芽生えた七華への不信からぞんざいに扱ってしまっていた。
「この宝石の部分……もともと魔ローダーの始動鍵。後で加工してるだけ。大事にして……」
兎幸はヘッドチェーンをまじまじと見つめながら言った。
「そうなんだ!? びっくりだよ……私、魔ローダー乗れるかな?」
「貴方の魔力なら……寝転んで、サンドイッチ食べながら……でも動かせます」
「本当!! やった私でも動かせるんだ!!」
ぱああっと明るくなるフルエレ。乗り物の話題でフルエレを元気付ける作戦が成功した。
「この子なら本当にやりそうなので変な事吹き込まないでもらいたい」
「もし……また知りたい事があれば、私教える……聞きに来て下さい」
「はい、そうします!」
「私もここにはまた来てみたいですよ」
二人は兎幸に手を振ると、その場を後にしようとした。
「……待って下さい。言いたい事があります……」
「え、なんでしょうか?」
少しどきっとして二人は振り向いた。
「……石の扉の修理代を……この子が後日取りに行きます」
戻って来たUFOが兎幸の横に漂っている。
「うっ」
「えー? 友達になったと思ったのに~」
「……友達と器物破損は別……」
でも兎幸の顔はかすかに笑っていたので、魔法機械人形ギャグだったのかもしれない。
天球の庭園を出ると、白いモヤがかかって急激に建物が見え難くなる。
「お客さんに来てもらいたいのか、隠したいのかどっちなんでしょうかね」
「さあ~養分吸収したから、しばらくは来なくていいって事じゃないかしら」
「怖いですね、その考え方。しかしフルエレは凄かったのですね、未来が完全予知出来たり、未来その物を変えてしまう事が出来る程の魔力ですか? 私の雷攻撃なんて霞んでしまいましたよ」
砂緒はフルエレが喜ぶと思って褒めてみた。
「……だけの量の魔力って事でしょう。実際にはそんな事出来る能力は無いの。もうその話は嫌」
やはりこの話題はフルエレはかなり嫌なのか、あからさまに顔色が曇って不機嫌になっていく。以前の砂緒なら無配慮にずけずけ続けたかもしれないが、そのような事はもう出来なかった。
「そうですね、これも二人だけの秘密にしましょう。そうだフルエレ、このまま突っ切って東の海とやらに出てしまいませんか? 私は横に乗っかるだけでアレですが」
正に困った時の乗り物頼みだった。
「まあ素敵ね! 私も同じ事考えてたの。帰り深夜になったって別にいいよね」
しばらく走るとすぐに海に出た。海が眺め易い場所を探り、綺麗な砂浜に出た。
「わー本当に綺麗! 私セブンリーフの西側育ちだから、東側の海は初めて! この海の向こう側に猫呼ちゃんの国だとか知らない人達が住んでるんだね、凄く不思議」
双眼鏡の能力を持つ砂緒が目を凝らして見れば、遥か遠くにうっすら対岸らしき陸が見えた。橋がかけられる様な海峡という程の狭さでは無かったが、知識と船さえあれば容易に渡れない事は無さそうだ。砂緒は根ほり葉ほり聞いたりするタイプでは無いので、フルエレがどこで育って、何故家を出たか等全く知らなかった。
「フルエレ、実は聞いて欲しい事があるのです」
「え、何何? 変な事じゃ……無いでしょうね」
フルエレが見ると、砂緒はいつになく緊張している様に見えた。
「実は……七華に少し言い難い事をされてしまったのです」
「……」
フルエレは少し俯いて黙って聞く事にした。
「地下牢から外に出ようとした時に……何と言うのでしょうか……うーん」
「……」
「その……キスシーンと言いましょうか、抵抗も出来ずになすがままされてしまったのです。全くお恥ずかしい。七華に内密に言われたのですが、あの者の命令は聞きたくないですので、二人きりになって言ってしまいたかったのですよ」
「もう言わなくていいよ」(何となく分かるから……)
砂浜に二人共三角座りで海を見つめ、しばらく沈黙が続いた。
「?」
すっとフルエレの手が砂浜に置かれた砂緒の手に重ねられた。
「……上書き……してみる?」
「!」
意味を理解して砂緒は横を向き、フルエレの顔を見た。同じようにフルエレもこちらを向いて見ている。言ったフルエレも別に大胆という訳では無くて、少し困った様にじっとしていた。お互い無言で見つめ合った。
「はわ~~~やっぱり若いカップル様はええなあ、どきどきするわ~~」
「うわああああああ」
「きゃああああああ」
二人の間に突然顔がにゅっと出て来て、砂緒とフルエレ二人共が同時に大声を出す。よく見ると片目が隠れがちな、長い真っ赤な巻き毛の少し化粧が濃い美女が立っていた。
「うちは瑠璃ィキャナリー言うもんや、怪しいもんや無いでー。東の方から来た観光客や。お取込み中悪いんやけど、第一村人のあんさんらに道を尋ねたいんや。ごめんな~~」
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