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Ⅳ セブンリーフ新北中同盟女王選定会議
第三幕 戦火の嵐 中 旧ニナルティナ壊滅
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ザ・イ・オサ新城の舞台に戻る。
「いよいよ悪の旧ニナルティナ王国を倒す日が来たのね」
「はい、フルエレさんの号令によって東西と南から一斉に各国が進軍する事になります」
純白の布地に金色の煌びやかなモール等が配された華麗な軍服に身を包んだ雪乃フルエレ女王が呟くと、脇に控える同じく真っ赤な派手な軍服を着たセレネ王女が頷いて解説した。
「フルエレ、これを」
ドレス姿の七華王女が厳かにヘッドチェーンをフルエレに渡した。
「聖魔神騎を召喚しましょう、そして早く戦いを終わらせるのです!」
最後にスナコちゃんがフルエレを促した。この劇中では旗機魔ローダー日蝕白蛇輪は、終始異次元から呼び出す不思議メカ扱いとなっていた。
「そうね、全ては戦いを終わらせる為。これが最後になりますように! 出でよっ聖魔神騎ッ!」
雪乃フルエレが天に祈ると一瞬でライティングは暗闇となり、稲妻と共に舞台の背後に再び実機の蛇輪が浮かび上がった。
「行きましょうフルエレ!」
「ええっ」
早速二人は再び操縦席を模した座席に座り込んだ。
「よし、お二人が戦闘を開始次第我らも続くぞ!」
「おおおーー!」
「オーッ!!」
セレネの声に続きその他大勢の兵達が歓声を上げた。
『こうして各国が連携し、旧ニナルティナを討伐する戦いが始まったので御座います』
イェラの真面目なナレーションと共に舞台は暗転し、燃え上がるニナルティナの街に変転した。
「見ろっ! 旧ニナルティナの魔ローダー部隊が出て来たぞ!」
「なんて事だ、絶対に倒す事が出来ない旗機ル・ツー漆黒ノ天まで出て来やがった!?」
ガシャーーンガシャーーンという効果音と共に、またぞろ大男達が魔呂の着ぐるみを着て現れた。先頭には巨大な角を持つル・ツーらしき黒い機体が立って居る。それを見てセレネは再び気恥ずかしく気が重くなる。しかしフルエレを新女王にする為に奮起した。
「た、たじろぐなっ! わわ我らには聖魔神騎様がいらっしゃるのだっ! 自分の持ち場を守れ」
(恥ずかしい……着ぐるみ恥ずかしい……)
ガガーーン!!
再び稲妻と共に着ぐるみの蛇輪が舞台に姿を現した。
「フルエレ、いっぱい敵がいるわよっ大丈夫?」
「ええっとにかく私達が敵魔呂を倒さない限り地上兵達に活路は無いのよっ!」
終始恥ずかしいセレネに対し、スナコちゃんこと砂緒はノリノリであった。それもその筈、スナコちゃん自身は気付いていないというか完全に忘れているが、この全高二十五Nメートルの魔ローダーを着ぐるみで表現するというアイディア自体は、砂緒の前世のデパート屋上で繰り広げられたヒーローショーが元になっていた。彼は頭上で行われる謎の儀式を眺め続けて幾星霜、遂に自ら実行に移したのであった。
「来たわっ!!」
スナコちゃんが叫ぶと、ル・ツーの配下の謎のやっつけデザインの架空魔ローダー達が襲い掛かって来る。それを見て蛇輪の着ぐるみもこれまた架空の剣と盾を構えた。
「行くわよっおりゃあああああ」
と、着ぐるみ軍団の真横に据えられた疑似操縦席内でフルエレが叫ぶ。セレネは手持無沙汰で目を細め本当にこれでいいんかいなと、客席を見る勇気が無いので代わりにしばし彼女達を呆然と眺めた。
ガキッ! ドカッ! ガキーーーン!!
舞台上では蛇輪が盾で突き飛ばし、剣で斬り捨て次々と敵ザコ魔呂をかたずけて行く。客席の王族達は固唾を飲んでその様子を見守った。
「はぁはぁフルエレやったわ、敵ザコ魔呂全機沈黙よっ!」
砂緒はとにかく沈黙と言いたかった。
「最後に一機、やっかいなのが残っているわよっ!!」
「来たーー!!」
バキーン、ゴキーーン!!
あたかも見守る様に最後に襲い掛かって来たル・ツー。
「あっしまった!!」
フルエレが叫ぶと剣を飛ばされてしまう。黒猫仮面は省略されているが、敵の操縦者はなかなかの剣の達人という設定らしい。
「フルエレ仕方ないわ! 必殺のファイナル・スピアーの召喚よっ!」
「ええっそうしましょう!! 出でよ最後の力、ファイナル・スピアー!!」
何故かノリノリでフルエレも叫んだが、いちいちチープなネーミングにセレネは再び激しく赤面して顔を覆った。
(砂緒、もうひとヒネリ出来んか?)
と、黒い衣装を身に纏った男が月面鉾をイメージした槍を持ち上げて運んで来た。飛んで来たという事なのだろう。蛇輪の着ぐるみはその槍を受け取ると、謎の舞を舞って槍を振り回した。
「行くわよっくらえっ最後の力、ファイナル・スピアーアターーーーーック!!」
フルエレとスナコちゃんが同時に叫び再び黒い衣装の男に槍を渡すと、ふわふわと槍は飛んで行きル・ツーの着ぐるみの胸辺りにグサッと突き刺さった。
ドドーーーン!!
轟音と共にル・ツー漆黒ノ天は地上に倒れ込んだ。
「フルエレ成功よっ!」
「やったわっこれで敵魔呂部隊を全機倒したわよっ」
「後は地上兵達に任せましょう」
『こうして雪乃フルエレ女王陛下とスナコちゃんの活躍により敵魔呂部隊は沈黙、各国の地上兵が一斉に進軍を開始したので御座います。またこの戦闘でセレネ王女は生身で敵魔呂二機を撃破していたので御座います』
イェラのナレーションを聞いてセレネはギョッとした。砂緒の本当に余計なお世話であった。
(あたしゃバケモンかい?)
「よし、俺達は宮殿に進撃するぜっ!!」
有未レナード本人が旗を振って宮殿に進む場面で舞台は暗転し、セットは宮殿内部に移り変わった。
「た、大変で御座います!! 根名ニナルティナ王、敵同盟軍共が魔呂部隊を撃破っ! 地上兵達がこちらに向かっておりますっ!!」
家臣が血相を変えて慌てて王様に報告した。その王様はなんと衣図ライグが長い髭を付けて演じていたが、もともと悪人顔の彼は異常にハマリ役となっていた。
「なぁ~~~にぃ~~~!? ゆーるーさーぬーぞぉ~~」
彼の演技は、ほぼほぼ歌舞伎だった。
「如何いたしましょう!?」
「ええーーい、手の空いてる者は命を捨てて~~最後の一兵まで戦えーーい~!!」
「ははっ」
周囲に控える兵達は慌てて命令されるまま走って行った。
「ちこう寄れ、我らのみ金銀財宝を持って此処を立ち去る。早う準備致せ」
「え? は、はい」
衣図ライグは近臣に小声で耳打ちした。
「王様、準備が整いました」
「よし、行くぞ……」
衣図ライグが立ち上がり、玉座を後にしようとした瞬間、相談相手の近臣が突如王の背中を刺した。
グサッ
「きき、き~~さぁ~~まぁ~~~~~!?」
「ひいい」
衣図ライグは鬼気迫る表情で血しぶきを上げながら、家臣の服を握ったまま床に崩れ落ち動かなくなった。
「よ、よし皆の者、域外の帝国から与えられた金銀財宝を持って姿をくらますぞ!!」
家臣達は王の亡骸を放置して自分達だけ立ち去って行った。後には横たわる根名ニナルティナ王だけが舞台にポツンと残された。演技とは言えそれを見てイェラは心を痛めた。
『こ、こうして旧ニナルティナが域外の帝国から授けられた秘宝の数々は永遠に失われてしまったので御座います』
「お、おい見ろ! 根名王が死んでるぜ!?」
「きゃーーーっ!!」
「フルエレ大丈夫??」
蛇輪を降り有未レナードを先頭に宮殿の玉座の間に突入して来た雪乃フルエレとスナコちゃんは、あえない姿で横たわる敵王の哀れな最期を見て驚き、肩を抱き合った。
「でも……これで終わったのね」
「そうね……これで平和が来るのね」
遺骸を見下ろし抱き合う二人にライトが当たり荘厳なBGMと共に緞帳が下がって行く。直後に客席から拍手が起こり、第三幕が終わったと勘違いする人々が続出したが、まだ終わりでは無かった。
「いよいよ悪の旧ニナルティナ王国を倒す日が来たのね」
「はい、フルエレさんの号令によって東西と南から一斉に各国が進軍する事になります」
純白の布地に金色の煌びやかなモール等が配された華麗な軍服に身を包んだ雪乃フルエレ女王が呟くと、脇に控える同じく真っ赤な派手な軍服を着たセレネ王女が頷いて解説した。
「フルエレ、これを」
ドレス姿の七華王女が厳かにヘッドチェーンをフルエレに渡した。
「聖魔神騎を召喚しましょう、そして早く戦いを終わらせるのです!」
最後にスナコちゃんがフルエレを促した。この劇中では旗機魔ローダー日蝕白蛇輪は、終始異次元から呼び出す不思議メカ扱いとなっていた。
「そうね、全ては戦いを終わらせる為。これが最後になりますように! 出でよっ聖魔神騎ッ!」
雪乃フルエレが天に祈ると一瞬でライティングは暗闇となり、稲妻と共に舞台の背後に再び実機の蛇輪が浮かび上がった。
「行きましょうフルエレ!」
「ええっ」
早速二人は再び操縦席を模した座席に座り込んだ。
「よし、お二人が戦闘を開始次第我らも続くぞ!」
「おおおーー!」
「オーッ!!」
セレネの声に続きその他大勢の兵達が歓声を上げた。
『こうして各国が連携し、旧ニナルティナを討伐する戦いが始まったので御座います』
イェラの真面目なナレーションと共に舞台は暗転し、燃え上がるニナルティナの街に変転した。
「見ろっ! 旧ニナルティナの魔ローダー部隊が出て来たぞ!」
「なんて事だ、絶対に倒す事が出来ない旗機ル・ツー漆黒ノ天まで出て来やがった!?」
ガシャーーンガシャーーンという効果音と共に、またぞろ大男達が魔呂の着ぐるみを着て現れた。先頭には巨大な角を持つル・ツーらしき黒い機体が立って居る。それを見てセレネは再び気恥ずかしく気が重くなる。しかしフルエレを新女王にする為に奮起した。
「た、たじろぐなっ! わわ我らには聖魔神騎様がいらっしゃるのだっ! 自分の持ち場を守れ」
(恥ずかしい……着ぐるみ恥ずかしい……)
ガガーーン!!
再び稲妻と共に着ぐるみの蛇輪が舞台に姿を現した。
「フルエレ、いっぱい敵がいるわよっ大丈夫?」
「ええっとにかく私達が敵魔呂を倒さない限り地上兵達に活路は無いのよっ!」
終始恥ずかしいセレネに対し、スナコちゃんこと砂緒はノリノリであった。それもその筈、スナコちゃん自身は気付いていないというか完全に忘れているが、この全高二十五Nメートルの魔ローダーを着ぐるみで表現するというアイディア自体は、砂緒の前世のデパート屋上で繰り広げられたヒーローショーが元になっていた。彼は頭上で行われる謎の儀式を眺め続けて幾星霜、遂に自ら実行に移したのであった。
「来たわっ!!」
スナコちゃんが叫ぶと、ル・ツーの配下の謎のやっつけデザインの架空魔ローダー達が襲い掛かって来る。それを見て蛇輪の着ぐるみもこれまた架空の剣と盾を構えた。
「行くわよっおりゃあああああ」
と、着ぐるみ軍団の真横に据えられた疑似操縦席内でフルエレが叫ぶ。セレネは手持無沙汰で目を細め本当にこれでいいんかいなと、客席を見る勇気が無いので代わりにしばし彼女達を呆然と眺めた。
ガキッ! ドカッ! ガキーーーン!!
舞台上では蛇輪が盾で突き飛ばし、剣で斬り捨て次々と敵ザコ魔呂をかたずけて行く。客席の王族達は固唾を飲んでその様子を見守った。
「はぁはぁフルエレやったわ、敵ザコ魔呂全機沈黙よっ!」
砂緒はとにかく沈黙と言いたかった。
「最後に一機、やっかいなのが残っているわよっ!!」
「来たーー!!」
バキーン、ゴキーーン!!
あたかも見守る様に最後に襲い掛かって来たル・ツー。
「あっしまった!!」
フルエレが叫ぶと剣を飛ばされてしまう。黒猫仮面は省略されているが、敵の操縦者はなかなかの剣の達人という設定らしい。
「フルエレ仕方ないわ! 必殺のファイナル・スピアーの召喚よっ!」
「ええっそうしましょう!! 出でよ最後の力、ファイナル・スピアー!!」
何故かノリノリでフルエレも叫んだが、いちいちチープなネーミングにセレネは再び激しく赤面して顔を覆った。
(砂緒、もうひとヒネリ出来んか?)
と、黒い衣装を身に纏った男が月面鉾をイメージした槍を持ち上げて運んで来た。飛んで来たという事なのだろう。蛇輪の着ぐるみはその槍を受け取ると、謎の舞を舞って槍を振り回した。
「行くわよっくらえっ最後の力、ファイナル・スピアーアターーーーーック!!」
フルエレとスナコちゃんが同時に叫び再び黒い衣装の男に槍を渡すと、ふわふわと槍は飛んで行きル・ツーの着ぐるみの胸辺りにグサッと突き刺さった。
ドドーーーン!!
轟音と共にル・ツー漆黒ノ天は地上に倒れ込んだ。
「フルエレ成功よっ!」
「やったわっこれで敵魔呂部隊を全機倒したわよっ」
「後は地上兵達に任せましょう」
『こうして雪乃フルエレ女王陛下とスナコちゃんの活躍により敵魔呂部隊は沈黙、各国の地上兵が一斉に進軍を開始したので御座います。またこの戦闘でセレネ王女は生身で敵魔呂二機を撃破していたので御座います』
イェラのナレーションを聞いてセレネはギョッとした。砂緒の本当に余計なお世話であった。
(あたしゃバケモンかい?)
「よし、俺達は宮殿に進撃するぜっ!!」
有未レナード本人が旗を振って宮殿に進む場面で舞台は暗転し、セットは宮殿内部に移り変わった。
「た、大変で御座います!! 根名ニナルティナ王、敵同盟軍共が魔呂部隊を撃破っ! 地上兵達がこちらに向かっておりますっ!!」
家臣が血相を変えて慌てて王様に報告した。その王様はなんと衣図ライグが長い髭を付けて演じていたが、もともと悪人顔の彼は異常にハマリ役となっていた。
「なぁ~~~にぃ~~~!? ゆーるーさーぬーぞぉ~~」
彼の演技は、ほぼほぼ歌舞伎だった。
「如何いたしましょう!?」
「ええーーい、手の空いてる者は命を捨てて~~最後の一兵まで戦えーーい~!!」
「ははっ」
周囲に控える兵達は慌てて命令されるまま走って行った。
「ちこう寄れ、我らのみ金銀財宝を持って此処を立ち去る。早う準備致せ」
「え? は、はい」
衣図ライグは近臣に小声で耳打ちした。
「王様、準備が整いました」
「よし、行くぞ……」
衣図ライグが立ち上がり、玉座を後にしようとした瞬間、相談相手の近臣が突如王の背中を刺した。
グサッ
「きき、き~~さぁ~~まぁ~~~~~!?」
「ひいい」
衣図ライグは鬼気迫る表情で血しぶきを上げながら、家臣の服を握ったまま床に崩れ落ち動かなくなった。
「よ、よし皆の者、域外の帝国から与えられた金銀財宝を持って姿をくらますぞ!!」
家臣達は王の亡骸を放置して自分達だけ立ち去って行った。後には横たわる根名ニナルティナ王だけが舞台にポツンと残された。演技とは言えそれを見てイェラは心を痛めた。
『こ、こうして旧ニナルティナが域外の帝国から授けられた秘宝の数々は永遠に失われてしまったので御座います』
「お、おい見ろ! 根名王が死んでるぜ!?」
「きゃーーーっ!!」
「フルエレ大丈夫??」
蛇輪を降り有未レナードを先頭に宮殿の玉座の間に突入して来た雪乃フルエレとスナコちゃんは、あえない姿で横たわる敵王の哀れな最期を見て驚き、肩を抱き合った。
「でも……これで終わったのね」
「そうね……これで平和が来るのね」
遺骸を見下ろし抱き合う二人にライトが当たり荘厳なBGMと共に緞帳が下がって行く。直後に客席から拍手が起こり、第三幕が終わったと勘違いする人々が続出したが、まだ終わりでは無かった。
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