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第1話 婚約破棄の日、薔薇は枯れて
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王都アンセルの王城では、冬の終わりを告げる祝宴が開かれていた。煌びやかなシャンデリアが天井から光を放ち、上品な音楽がホールを満たしている。その場の誰もが華やかに笑い合い、杯を交わしていた。けれどその中心で、一人の少女だけが冷たい視線を浴びていた。
リディア・ローレンス。侯爵家の令嬢にして、第一王太子レオン・グリードの婚約者。今、この場で彼女は婚約破棄を告げられようとしていた。
「リディア・ローレンス嬢。君との婚約を、ここで破棄する。」
王太子レオンが高らかに宣言すると、会場はざわめきに包まれた。金糸のような髪を光らせながら、レオンは人々の視線をまっすぐ受け止め、堂々とした態度を崩さない。その隣には、ひとりの公爵令嬢が寄り添っていた。淡いピンク色のドレスに身を包んだその少女は、勝ち誇るように微笑んでいる。
「どうして……陛下のお許しも頂いた婚約なのに。」
リディアの声は細く震えたが、かろうじて冷静を保っていた。
「君は、つまらない。」
レオンはため息を一つついた。
「君はいつも規律正しく、慎ましく、何をするにも正しい。けれど正しさだけでは、王妃にはふさわしくない。愛がないのだ。」
「……愛、ですか。」
「そうだ。俺はこの国を愛し、この民を愛し、そして――」
レオンは傍らの令嬢に手を差し伸べた。
「レイナ嬢を愛している。」
レイナが頬を染めてうつむく。ホールにいた誰もが、その瞬間を目撃していた。嘲笑と同情の入り混じった視線が、リディアに注がれる。瞬間、胸の奥が焼けつくように痛んだが、彼女は何とか笑った。
「……そうですか。残念ですわ。」
リディアは微笑み、スカートをつまむと静かに一礼した。
「王太子殿下の御心のままに。」
優雅に礼を終えたリディアの動作に、どこにも取り乱した様子はなかった。その強さが逆に痛々しく、数人の貴婦人たちは息を呑んだ。だが、レオンは一瞬も迷うことなく背を向け、レイナの手を取って壇上を後にする。まるで、捨てたものになど二度と振り返らないように。
リディアはその背を見つめた。胸の内は氷のように冷たく、そして空虚だった。涙一つ流さず、ただ小さく息を吐く。
「終わりましたね。」
誰にともなくつぶやいたその言葉が、遠く響いた音楽に吸い込まれていった。
◇
祝宴の翌朝。侯爵邸の庭には、まだ冬の名残を残した薄雪がひっそり残っていた。リディアは赤い薔薇に手を伸ばした。かつて、レオンが贈ってくれた株だ。愛の象徴として、彼が王立庭園から移して持ち込んだもの。だが花弁はすっかり萎れており、枯れかけの色をしている。
「……この子も、役目を終えたのね。」
指先で花弁をなぞると、ふっと風が吹きぬけて散った。
侍女のミーナが駆け寄ってくる。
「お嬢様、お身体の具合は……?昨日はあんなことが……」
「大丈夫よ、ミーナ。泣くほどの価値もないわ。」
そう笑った瞬間、ミーナは泣きそうな顔になった。
「殿下はひどいお方です!あんな大勢の前で、言うことじゃありませんっ。」
リディアは首を横に振る。
「それでも……終わって良かったの。無理に繕って生きるより、ずっと。」
噂はもう王都中に広がっているだろう。『婚約破棄された冷血令嬢』。それが今の自分の呼び名になるのだと思うと、胸の奥が少しだけチクリとした。だが、それでもいい。もう、他人の評価に振り回されるつもりはない。
「お父様とお母様には……?」
「お二人とも、憤慨しておられます。でも、お嬢様のお考えに従うと。」
「感謝してると伝えて。私は少し、外の空気を吸ってくるわ。」
そう言ってリディアは邸の外へ出た。城門を抜けると、王都の街並みが雪の光に包まれている。吹く風は冷たいが、どこまでも澄み切っていた。人々のざわめきの中をゆっくり歩いていると、誰もが彼女に視線を向けた。貴婦人たちの小声が漏れる。
「あの方が、婚約破棄された令嬢様ね……」
「立ち姿が綺麗だわ……でも、哀れ。」
視線を感じながらも、リディアは堂々と背筋を伸ばして歩いた。今はただ、静かに息をしていたかった。失ったものよりも、これから考えるべきものがある。どんな形でも、自分の足で立ちたかった。
だが、その決意は一人の男の登場で少しだけ揺らぐ。
「久しいな。リディア・ローレンス嬢。」
低く響く声に、思わず足が止まる。振り向くと、黒の軍服に身を包んだ背の高い男が立っていた。光を吸い込むような黒髪に、淡い銀の瞳。その瞳に見覚えがあった。
「……エリアス殿下。」
王太子レオンの異母弟、第二王子エリアス・グリード。冷徹で近寄りがたく、常に無表情のまま政治と軍務をこなす“氷の王子”と呼ばれる人物。彼がなぜ、今日この場所に――。
「驚かせたなら悪い。」
エリアスは穏やかに言った。
「だが、君に用がある。」
「私に……?」
エリアスはゆっくりと歩み寄る。周囲の人々が息を呑んだ。王族が婚約破棄直後の令嬢に接触する。大胆すぎる行動だ。だが、彼は人目を全く気にしていない。
「俺は君に婚約を申し込みたい。」
「……え?」
冷たい空気の中、リディアの心臓が一瞬止まった。耳を疑うような言葉が、あまりにもさらりと告げられたからだ。
「なぜ……そんなことを?」
「理由は簡単だ。君が、王家に必要だからだ。」
リディアは一歩後ずさった。
「王家に、必要?私など、昨日捨てられた身ですよ。」
「捨てられたからこそ、だ。」
エリアスの声が低くなる。
「兄上の浅はかさで、王家は恥をかいた。民の支持を回復させるには、誠実な象徴が必要だ。君の落ち着きと知性――それを借りたい。」
政治的な理由だと、頭では理解できた。けれど、心は追いつかない。昨日、愛を失ったばかりなのに、今日、また婚約の話をされるなど……。
「そんな、すぐには……返事できません。」
エリアスはわずかに微笑んだ。
「急がなくていい。けれど、逃げるなよ。」
その言葉に、氷のような冷たさと同時に、不思議な熱がこもっていた。リディアは息を呑んだまま、彼を見つめるしかなかった。
「君を傷つけた者たちを、君自身の手で見返したくはないか。」
その問いに、胸の奥がひりつく。頭のどこかで、その感情を押し殺そうとしたが、抑えきれない火のように熱が広がっていく。
――見返したい。
たった一言、それだけが心に浮かんだ。自分でも驚くほど、はっきりと。
エリアスはそれを見透かしたように目を細めた。
「いい顔をする。君はやはり、王家にふさわしい。」
リディアは唇を噛んだ。彼の言葉が、なぜだか胸の奥を温めていく。冷たい風の中で、初めて少しだけ息が楽になった。
枯れた薔薇の代わりに、彼が差し出したのは真紅の花だった。
「これを。君に。」
彼が手にしていたのは、まだ咲きたての薔薇の一輪。血のように深い色が、冬の光に映えていた。
リディアは迷いながらも、それを受け取る。そして、小さく笑った。
「無愛想な方だと思っていましたけど、意外と優しいのですね。」
エリアスは首を傾げた。
「俺は優しくなどない。ただ、君を守る価値があると思っただけだ。」
その言葉が、どこまでもまっすぐだった。リディアは息をのむ。
レオンの甘い言葉よりもずっと冷たく、なのに深く心に刺さった。
その瞬間、何かが変わり始めた気がした。
失ったはずの心が、再び動き出すような――そんな予感。
(続く)
リディア・ローレンス。侯爵家の令嬢にして、第一王太子レオン・グリードの婚約者。今、この場で彼女は婚約破棄を告げられようとしていた。
「リディア・ローレンス嬢。君との婚約を、ここで破棄する。」
王太子レオンが高らかに宣言すると、会場はざわめきに包まれた。金糸のような髪を光らせながら、レオンは人々の視線をまっすぐ受け止め、堂々とした態度を崩さない。その隣には、ひとりの公爵令嬢が寄り添っていた。淡いピンク色のドレスに身を包んだその少女は、勝ち誇るように微笑んでいる。
「どうして……陛下のお許しも頂いた婚約なのに。」
リディアの声は細く震えたが、かろうじて冷静を保っていた。
「君は、つまらない。」
レオンはため息を一つついた。
「君はいつも規律正しく、慎ましく、何をするにも正しい。けれど正しさだけでは、王妃にはふさわしくない。愛がないのだ。」
「……愛、ですか。」
「そうだ。俺はこの国を愛し、この民を愛し、そして――」
レオンは傍らの令嬢に手を差し伸べた。
「レイナ嬢を愛している。」
レイナが頬を染めてうつむく。ホールにいた誰もが、その瞬間を目撃していた。嘲笑と同情の入り混じった視線が、リディアに注がれる。瞬間、胸の奥が焼けつくように痛んだが、彼女は何とか笑った。
「……そうですか。残念ですわ。」
リディアは微笑み、スカートをつまむと静かに一礼した。
「王太子殿下の御心のままに。」
優雅に礼を終えたリディアの動作に、どこにも取り乱した様子はなかった。その強さが逆に痛々しく、数人の貴婦人たちは息を呑んだ。だが、レオンは一瞬も迷うことなく背を向け、レイナの手を取って壇上を後にする。まるで、捨てたものになど二度と振り返らないように。
リディアはその背を見つめた。胸の内は氷のように冷たく、そして空虚だった。涙一つ流さず、ただ小さく息を吐く。
「終わりましたね。」
誰にともなくつぶやいたその言葉が、遠く響いた音楽に吸い込まれていった。
◇
祝宴の翌朝。侯爵邸の庭には、まだ冬の名残を残した薄雪がひっそり残っていた。リディアは赤い薔薇に手を伸ばした。かつて、レオンが贈ってくれた株だ。愛の象徴として、彼が王立庭園から移して持ち込んだもの。だが花弁はすっかり萎れており、枯れかけの色をしている。
「……この子も、役目を終えたのね。」
指先で花弁をなぞると、ふっと風が吹きぬけて散った。
侍女のミーナが駆け寄ってくる。
「お嬢様、お身体の具合は……?昨日はあんなことが……」
「大丈夫よ、ミーナ。泣くほどの価値もないわ。」
そう笑った瞬間、ミーナは泣きそうな顔になった。
「殿下はひどいお方です!あんな大勢の前で、言うことじゃありませんっ。」
リディアは首を横に振る。
「それでも……終わって良かったの。無理に繕って生きるより、ずっと。」
噂はもう王都中に広がっているだろう。『婚約破棄された冷血令嬢』。それが今の自分の呼び名になるのだと思うと、胸の奥が少しだけチクリとした。だが、それでもいい。もう、他人の評価に振り回されるつもりはない。
「お父様とお母様には……?」
「お二人とも、憤慨しておられます。でも、お嬢様のお考えに従うと。」
「感謝してると伝えて。私は少し、外の空気を吸ってくるわ。」
そう言ってリディアは邸の外へ出た。城門を抜けると、王都の街並みが雪の光に包まれている。吹く風は冷たいが、どこまでも澄み切っていた。人々のざわめきの中をゆっくり歩いていると、誰もが彼女に視線を向けた。貴婦人たちの小声が漏れる。
「あの方が、婚約破棄された令嬢様ね……」
「立ち姿が綺麗だわ……でも、哀れ。」
視線を感じながらも、リディアは堂々と背筋を伸ばして歩いた。今はただ、静かに息をしていたかった。失ったものよりも、これから考えるべきものがある。どんな形でも、自分の足で立ちたかった。
だが、その決意は一人の男の登場で少しだけ揺らぐ。
「久しいな。リディア・ローレンス嬢。」
低く響く声に、思わず足が止まる。振り向くと、黒の軍服に身を包んだ背の高い男が立っていた。光を吸い込むような黒髪に、淡い銀の瞳。その瞳に見覚えがあった。
「……エリアス殿下。」
王太子レオンの異母弟、第二王子エリアス・グリード。冷徹で近寄りがたく、常に無表情のまま政治と軍務をこなす“氷の王子”と呼ばれる人物。彼がなぜ、今日この場所に――。
「驚かせたなら悪い。」
エリアスは穏やかに言った。
「だが、君に用がある。」
「私に……?」
エリアスはゆっくりと歩み寄る。周囲の人々が息を呑んだ。王族が婚約破棄直後の令嬢に接触する。大胆すぎる行動だ。だが、彼は人目を全く気にしていない。
「俺は君に婚約を申し込みたい。」
「……え?」
冷たい空気の中、リディアの心臓が一瞬止まった。耳を疑うような言葉が、あまりにもさらりと告げられたからだ。
「なぜ……そんなことを?」
「理由は簡単だ。君が、王家に必要だからだ。」
リディアは一歩後ずさった。
「王家に、必要?私など、昨日捨てられた身ですよ。」
「捨てられたからこそ、だ。」
エリアスの声が低くなる。
「兄上の浅はかさで、王家は恥をかいた。民の支持を回復させるには、誠実な象徴が必要だ。君の落ち着きと知性――それを借りたい。」
政治的な理由だと、頭では理解できた。けれど、心は追いつかない。昨日、愛を失ったばかりなのに、今日、また婚約の話をされるなど……。
「そんな、すぐには……返事できません。」
エリアスはわずかに微笑んだ。
「急がなくていい。けれど、逃げるなよ。」
その言葉に、氷のような冷たさと同時に、不思議な熱がこもっていた。リディアは息を呑んだまま、彼を見つめるしかなかった。
「君を傷つけた者たちを、君自身の手で見返したくはないか。」
その問いに、胸の奥がひりつく。頭のどこかで、その感情を押し殺そうとしたが、抑えきれない火のように熱が広がっていく。
――見返したい。
たった一言、それだけが心に浮かんだ。自分でも驚くほど、はっきりと。
エリアスはそれを見透かしたように目を細めた。
「いい顔をする。君はやはり、王家にふさわしい。」
リディアは唇を噛んだ。彼の言葉が、なぜだか胸の奥を温めていく。冷たい風の中で、初めて少しだけ息が楽になった。
枯れた薔薇の代わりに、彼が差し出したのは真紅の花だった。
「これを。君に。」
彼が手にしていたのは、まだ咲きたての薔薇の一輪。血のように深い色が、冬の光に映えていた。
リディアは迷いながらも、それを受け取る。そして、小さく笑った。
「無愛想な方だと思っていましたけど、意外と優しいのですね。」
エリアスは首を傾げた。
「俺は優しくなどない。ただ、君を守る価値があると思っただけだ。」
その言葉が、どこまでもまっすぐだった。リディアは息をのむ。
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