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欲望のお楽しみ編_ミミの章

準備は大事

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 爪切りなんて何度もしてきたはずなのに、指が震える。まるで爪切りの仕方を忘れたかのように翔斗の動きは鈍間で、ミミはずっと翔斗の人差し指を見つめていた。

「後ろの戸棚にアルコールティッシュがあるから、それで手をよく拭いてね」

 深爪になってしまった人差し指にアルコールが染みて痛む。それでも、翔斗は人差し指をティッシュでくるんでごしごしと拭いた。

「最後に潤滑剤だけど、どうしよっか。お姉さんみたいにローション使う? それとも、こっちにする?」

 リサの指が、ミミの口を大きく開かせる。にちゃにちゃと指先で粘液を粘つかせながら。

「……ミミ」
「ほ、ほんとに、するんですか……?」
「いいから、舐めなさいよ……」

 ミミの口の中に人差し指をねじ込む。

「んっ……あ、んむ……」

 ミミの舌が翔斗の指に絡んでくる。関節に巻き付いたり、指先をにゅるにゅるとしごかれたり。

「もっと……ちゃんと……。たっぷりと涎をまぶしなさい……」
「ん、あぷ……はむっ……」

 指がふやけそうになるほどにミミにしゃぶらせて、ゆっくりと引き抜く。てらてらと光る指先とミミの唇の間に糸が引かれて、やがてそれはぷつんと切れた。

「はっ……はっ……」
「ふぅっ……ふぅっ……」

 ミミと翔斗の呼吸がシンクロする。ふたりともきっと同じことを考えている。これから行う行為と、その異常性と、そして葛藤。

「ミミちゃん、広げてあげて。お姉さんの小指よりも少しだけ太くて長いから、ネコちゃんが入れやすいように」
「はっ……はっ……む、むり……むりです……!」

 またミミがスカートで顔を隠してしまった。無理もないだろう。ミミの今の格好と、見られている状況と、これからを考えれば。恥ずかしくない方がどうかしている。

「それじゃあお姉さんが広げるけど、痛かったら言ってね?」

 ミミの膝を抱えているリサの腕。その先端の指先がミミのしわにあてがわれて、くいっと入り口を優しく広げた。
ひくひくと開閉していた口が開いた状態で固定される。桃色の粘膜がくにくにと動いているのが見える。まるで誘っているように蠢いている。

「~~~~!」

 ミミの音になっていない悲鳴が聞こえる。恥ずかしいのだろう。逃げ出したいのだろう。そして、とても興奮しているのだろう。ミミの性器は今もずっと反り返ったままだ。

「ゆっくり、優しく入れてあげてね。ミミちゃんの動きに逆らわないように」
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