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これが侍女服なんですね
しおりを挟む「ぷぁー疲れたー!!!」
私はセバスチャンさんに案内を一通りされ、やっと1日を終えベッドにダイブした
めちゃくちゃ濃ゆい1日でした…
まさか悪役令嬢の家だとは思わなかった、叔母様に名前聞いた時点で思い出せよ私!!
ファーストキスは転生して1日目で奪われるし、しかもメインヒーローのうちの1人アルディス様に…
まぁまだ先の話だけど、この後小説通りならヒロインに恋するはずだから私には関係ないんだけど
美形だからって何しても許されるのかっての!!
しかも無理矢理なのに私もなに気持ちよくなってんのよ!!
でもあの魅惑のバリトンボイスを耳元で囁かれると頭が蕩けてきちゃうのよね…
気持ち良くて何も考えられなくなるというか…
はっ!いけないいけない、これは小説にもあったけど魅惑のバリトンボイスとその美形な容姿を使って数々の女達を虜にしてきたらしいし、これは奴の手口なんだからハマったら大変だわ!
私じゃなくてヒロインに思う存分その美声をきかせてやってほしい
それに最後書斎を出るときに
「俺のことはアルディスと呼べ」
「あ…はい、…アルディス様」
名前を呼んだら何故か満面の笑みでした、びっくりして目見開いちゃいましたもん
確かアルディス様って小説ではあんまり笑わなくて、加えてあの美貌と切長の綺麗なアイスブルーの瞳のせいで冷たい印象を与えてて、ついたあだ名が氷結の貴公子だったような…
でもあの笑顔の時は太陽の貴公子だったわ…
是非ヒロインにあの笑顔を向けてあげてほしい
変態貴公子の部分さえ見せなきゃ間違いなく恋に落ちると思う、私も危うく落ちかけた
まぁそんなことは置いといて、お風呂に入って、明日スムーズに着替えられるようにこの用意してもらった侍女服着てみますか!
ふぃい、さっぱりした!
やっぱりお風呂って最高、下っ端侍女だから石鹸だけしかないのが残念だけど…贅沢言ってらんないよね!
ヴィヴィお嬢様とかなら高い薔薇の香油とか使ったりしてるんだろうな…
まぁそれは置いといて、侍女服…
ふふふ、前世では私にはどうせ似合わないしってコスプレなんて一度もしたことなかったけど…
堂々とコスプレできるなんて最高!ビバ転生ね!!
いそいそと袖を通して着替えてみる
「うわぁ!」
姿見の前にたってみる
頭にはフリルのついたカチューシャっぽいやつ
紺色を貴重とした凄い清楚な作りのロング丈ワンピース
襟のブラウスにはフリルレースがあしらわれている
そして真っ白なフリルエプロンにクロムハート家の家紋である鷲のペンダントリボン(取り外し可)が真ん中につけられていた
そこまでは良かった
「これちょっと…えっちじゃない??」
ロングスカートを捲ると白いニーハイに少しむちっとした絶対領域の部分にはガータベルトがついている
クロムハート家では侍女は下着も決められているそうで、何故か気まずそうに苦笑いしたセバスチャンさんに、制服とは別で白いシルクレースをふんだんに使ったパンティとブラも洗い替え用として何枚か貰った
なんか侍女用にしてはかなり豪華な下着な気がするけど…可愛いからいっか!
にしても…ガーターベルトなんて前世でもつけたことないよぉおお
ロング丈だから見えることはないけど…
うぅ…私14歳だよ?
こんな大胆なやつ付けたことないから恥ずかしい
明日からこんなんでやっていけるのかなぁ…?
応援ありがとうございます!
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