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第4話「責任転嫁ゲーム」
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四月二十四日、水曜日の放課後。
図書館の自習室には、まばらにしか生徒の姿がなかった。
薄いカーテン越しの陽光が机に落ち、ページをめくる音やシャーペンの走る音だけが静かに響いている。
その一角で、志歩は眉をひそめていた。
「……ない、どこにもない」
文化祭実行委員会で使用する備品リストの控え。
それを今日までに確認しておくように言われていたのに、いくら探しても見当たらない。
自分のクリアファイル、ノート、バッグ――全部ひっくり返して探しても、紙一枚がどうしても見つからなかった。
隣では、真緒が気配を察したのか、顔を上げた。
「志歩、どうしたの?」
「……やばい、備品チェックシート。なくしたっぽい」
「え、それ今日中って言ってたよね?」
「うん……わかってるけど、ほんとに記憶にない。入れたと思ったんだけど……」
真緒は自分の机の引き出しを確認しながら、静かに首を振った。
「私のとこにもないなぁ。亮汰が最後に持ってたんじゃなかったっけ? 配ってくれたとき」
「……ああ、そうだっけ」
ちょうどそのとき、スニーカーの足音が自習室に響いた。
軽くドアを開けて現れたのは、他でもない亮汰だった。
イヤホンを片耳にかけたまま、スマホを片手に持ちながら。
「おーっす。なんか探しもん?」
軽い調子で近づいてくる彼に、志歩はストレートに訊いた。
「ねえ、備品の紙、まだ持ってる? 私、どこ探してもないんだけど」
「え? あー、あれ?」
亮汰は人差し指でこめかみをかきながら、少し考える素振りを見せる。
「渡したと思うけどなぁ。志歩に」
「え?」
「いや、たしかさ、あのとき“これ渡すから確認しといて”って言ったよ。ほら、昨日の帰り」
「……え、それ、私聞いてないよ」
「マジ? でも、俺のバッグには入ってないしさー。だからたぶん、渡してると思うんだよね」
亮汰の口調は終始ゆるい。責めるでも、誤魔化すでもなく、ただ“自分は関係ない”という雰囲気を纏っている。
だが、志歩の胸に小さく火が灯った。
「……それって、あたしのせいってこと?」
「いやいや、そういうんじゃなくてー。単に、記憶違いだったらごめんってだけで。
でも、俺のほうにはマジでないし。渡したつもりではあるよ、うん」
「……」
志歩は口を結び、ゆっくりと目を伏せた。
真緒がそれを見て、間に入るように言う。
「志歩、ちょっと一緒に探してみよう。どこかに紛れてるかも」
「……うん」
けれど、胸の内には疑いと苛立ちが残っていた。
亮汰は、自分のミスを誰かに押しつける。責任の境界線を曖昧にして、あくまで“やんわり”と他人を巻き込む。
――まるで、何かあっても自分は無傷でいられるように。
志歩は唇を噛んだ。
このまま黙っていたら、たぶん彼はずっとこの調子で誰かに責任をなすりつけ続ける。
そんな空気が、やけにリアルに感じられた。
志歩は目の前の机に両手を置き、ぐっと息を吸った。
なにか言い返したい気持ちと、言葉が出てこないもどかしさが、心の中でぶつかり合っていた。
そんな志歩の隣で、真緒が静かに動いた。
鞄の中を改めて確認し、さらに図書室の受付カウンターへ足を運ぶ。
「すみません、昨日か今日、A4の紙が一枚、落とし物で届いてませんか?」
カウンターの司書が小さく首を振るのを見て、真緒は戻ってきた。
「なかったって」
「……うん、ありがとう」
志歩は再び鞄の中身をひとつひとつ机の上に出し始めた。
筆箱、ポケットティッシュ、スケジュール帳――そのどれもが整然と入っていた。
失くすような性格じゃない、そう思いたい気持ちが、彼女自身の中にあった。
「さあ、志歩ちゃん、自白の時間だ」
そう言って笑ったのは、亮汰だった。
彼はスマホを指でいじりながら、悪びれた様子もなく言葉を続ける。
「ま、なくしたのは仕方ないって。俺が代わりに書き直してもいいし? ちょっと面倒だけど、しょうがないなーって感じで」
「……ちょっと待って」
志歩の声が、はっきりとした音を持って跳ねた。
その一言で、真緒も、そして廊下にいた他の生徒までもが一瞬動きを止めた。
「何?」
亮汰が片眉を上げる。
「……最初から、あたしのせいって決めつけてるよね」
志歩は、震える指先でペンを握り直す。
声はやや低めだが、明確な芯を帯びていた。
「記憶が曖昧なら、“渡してなかったかも”って言い方だってあるのに。
“渡したと思う”って言って、自分には責任ないみたいに話すの、ずるいと思う」
その場に、静かな緊張が走った。
亮汰は一瞬言葉を失ったように見えたが、すぐに口角を引き上げて言った。
「……そっか。ごめん、気に障った?」
「……ううん、気に障ったんじゃなくて、悔しかった。
あたし、自分のこと面倒くさがりって思ってたけど、それでも雑にはしてない。
ちゃんと真面目にやってたのに、“またか”って思われるの、嫌だった」
その言葉には、真緒も何かを感じ取ったようで、そっと志歩の背中に手を添えた。
「志歩、ちゃんと言えてえらいよ。私も、亮汰くんがもっとはっきり渡した記憶あるかと思ってた」
「俺もなー……もうちょっと自信あったんだけどな」
亮汰は苦笑しながら、肩をすくめた。
「でも、確かに、“思う”って言い方って、ずるいとこあるよな。
俺、責任転嫁するの得意なんだよ。高校入ってから、まだ誰にもバレてなかったのに」
「自慢にならない」
志歩がぼそっと返すと、ふっと笑いが漏れた。
「じゃ、これからは……責任、取る努力、してみる?」
「おー、それ、耳痛いな。でも、志歩に言われるとなんか反省できる気するわ」
亮汰は手を上げ、軽く敬礼のポーズを取った。
志歩も、やや呆れたように息をついて、それでも頬が少しだけ緩んでいた。
その後も結局、備品チェックシートは見つからなかった。
志歩は自分の部屋で書き直しを申し出ようとしたが――
「俺、やるって言ったろ?」
亮汰がそう言って、手にしていたスマホをパタリと閉じた。
「お詫びも兼ねて、俺が今日中に再提出するよ。さすがに、これで責任感アピれるっしょ?」
「……アピるって何」
「見てろって。俺、次回から“ちゃんとした亮汰”になる予定だから」
冗談交じりではあったが、その顔にはほんの少しの誠実さがにじんでいた。
「じゃあ、信じてみる。今だけ」
志歩はそう言って、机の上のペンを片付ける。
その手の動きが、さっきまでより少しだけ軽やかだった。
「志歩って、意外と怖いとこあるよな。キレると芯くるというか」
「……たぶん、言いたいこと溜める癖あるから」
「俺も、口だけで逃げる癖あるから。まあ、お互い様ってことで」
亮汰が笑って言ったその瞬間、自習室の時計が午後五時を告げた。
「じゃ、次の委員会、またよろしくな。……あ、志歩」
「ん?」
「今日、ちょっとカッコよかったよ」
唐突な一言に、志歩は目を見開いた。
次の瞬間、頬がわずかに染まり――
「……それ、今さら取り繕っても遅いから」
ぷいとそっぽを向いて、鞄を手に取った。
「えー、マジ? 褒めたのに?」
「信用しないのも私の癖だから」
そう言いながらも、足取りはどこか軽い。
図書室を出た志歩の背中を、夕陽が優しく照らしていた。
その姿を見送りながら、亮汰は自分のノートを開き、ペンを走らせた。
「さて、“ちゃんとした亮汰”、今日が初日か……」
その口元に、いつもの薄い笑みとは少し違う、ほんの少しだけ誇らしげな表情が浮かんでいた。
(第4話 完)
図書館の自習室には、まばらにしか生徒の姿がなかった。
薄いカーテン越しの陽光が机に落ち、ページをめくる音やシャーペンの走る音だけが静かに響いている。
その一角で、志歩は眉をひそめていた。
「……ない、どこにもない」
文化祭実行委員会で使用する備品リストの控え。
それを今日までに確認しておくように言われていたのに、いくら探しても見当たらない。
自分のクリアファイル、ノート、バッグ――全部ひっくり返して探しても、紙一枚がどうしても見つからなかった。
隣では、真緒が気配を察したのか、顔を上げた。
「志歩、どうしたの?」
「……やばい、備品チェックシート。なくしたっぽい」
「え、それ今日中って言ってたよね?」
「うん……わかってるけど、ほんとに記憶にない。入れたと思ったんだけど……」
真緒は自分の机の引き出しを確認しながら、静かに首を振った。
「私のとこにもないなぁ。亮汰が最後に持ってたんじゃなかったっけ? 配ってくれたとき」
「……ああ、そうだっけ」
ちょうどそのとき、スニーカーの足音が自習室に響いた。
軽くドアを開けて現れたのは、他でもない亮汰だった。
イヤホンを片耳にかけたまま、スマホを片手に持ちながら。
「おーっす。なんか探しもん?」
軽い調子で近づいてくる彼に、志歩はストレートに訊いた。
「ねえ、備品の紙、まだ持ってる? 私、どこ探してもないんだけど」
「え? あー、あれ?」
亮汰は人差し指でこめかみをかきながら、少し考える素振りを見せる。
「渡したと思うけどなぁ。志歩に」
「え?」
「いや、たしかさ、あのとき“これ渡すから確認しといて”って言ったよ。ほら、昨日の帰り」
「……え、それ、私聞いてないよ」
「マジ? でも、俺のバッグには入ってないしさー。だからたぶん、渡してると思うんだよね」
亮汰の口調は終始ゆるい。責めるでも、誤魔化すでもなく、ただ“自分は関係ない”という雰囲気を纏っている。
だが、志歩の胸に小さく火が灯った。
「……それって、あたしのせいってこと?」
「いやいや、そういうんじゃなくてー。単に、記憶違いだったらごめんってだけで。
でも、俺のほうにはマジでないし。渡したつもりではあるよ、うん」
「……」
志歩は口を結び、ゆっくりと目を伏せた。
真緒がそれを見て、間に入るように言う。
「志歩、ちょっと一緒に探してみよう。どこかに紛れてるかも」
「……うん」
けれど、胸の内には疑いと苛立ちが残っていた。
亮汰は、自分のミスを誰かに押しつける。責任の境界線を曖昧にして、あくまで“やんわり”と他人を巻き込む。
――まるで、何かあっても自分は無傷でいられるように。
志歩は唇を噛んだ。
このまま黙っていたら、たぶん彼はずっとこの調子で誰かに責任をなすりつけ続ける。
そんな空気が、やけにリアルに感じられた。
志歩は目の前の机に両手を置き、ぐっと息を吸った。
なにか言い返したい気持ちと、言葉が出てこないもどかしさが、心の中でぶつかり合っていた。
そんな志歩の隣で、真緒が静かに動いた。
鞄の中を改めて確認し、さらに図書室の受付カウンターへ足を運ぶ。
「すみません、昨日か今日、A4の紙が一枚、落とし物で届いてませんか?」
カウンターの司書が小さく首を振るのを見て、真緒は戻ってきた。
「なかったって」
「……うん、ありがとう」
志歩は再び鞄の中身をひとつひとつ机の上に出し始めた。
筆箱、ポケットティッシュ、スケジュール帳――そのどれもが整然と入っていた。
失くすような性格じゃない、そう思いたい気持ちが、彼女自身の中にあった。
「さあ、志歩ちゃん、自白の時間だ」
そう言って笑ったのは、亮汰だった。
彼はスマホを指でいじりながら、悪びれた様子もなく言葉を続ける。
「ま、なくしたのは仕方ないって。俺が代わりに書き直してもいいし? ちょっと面倒だけど、しょうがないなーって感じで」
「……ちょっと待って」
志歩の声が、はっきりとした音を持って跳ねた。
その一言で、真緒も、そして廊下にいた他の生徒までもが一瞬動きを止めた。
「何?」
亮汰が片眉を上げる。
「……最初から、あたしのせいって決めつけてるよね」
志歩は、震える指先でペンを握り直す。
声はやや低めだが、明確な芯を帯びていた。
「記憶が曖昧なら、“渡してなかったかも”って言い方だってあるのに。
“渡したと思う”って言って、自分には責任ないみたいに話すの、ずるいと思う」
その場に、静かな緊張が走った。
亮汰は一瞬言葉を失ったように見えたが、すぐに口角を引き上げて言った。
「……そっか。ごめん、気に障った?」
「……ううん、気に障ったんじゃなくて、悔しかった。
あたし、自分のこと面倒くさがりって思ってたけど、それでも雑にはしてない。
ちゃんと真面目にやってたのに、“またか”って思われるの、嫌だった」
その言葉には、真緒も何かを感じ取ったようで、そっと志歩の背中に手を添えた。
「志歩、ちゃんと言えてえらいよ。私も、亮汰くんがもっとはっきり渡した記憶あるかと思ってた」
「俺もなー……もうちょっと自信あったんだけどな」
亮汰は苦笑しながら、肩をすくめた。
「でも、確かに、“思う”って言い方って、ずるいとこあるよな。
俺、責任転嫁するの得意なんだよ。高校入ってから、まだ誰にもバレてなかったのに」
「自慢にならない」
志歩がぼそっと返すと、ふっと笑いが漏れた。
「じゃ、これからは……責任、取る努力、してみる?」
「おー、それ、耳痛いな。でも、志歩に言われるとなんか反省できる気するわ」
亮汰は手を上げ、軽く敬礼のポーズを取った。
志歩も、やや呆れたように息をついて、それでも頬が少しだけ緩んでいた。
その後も結局、備品チェックシートは見つからなかった。
志歩は自分の部屋で書き直しを申し出ようとしたが――
「俺、やるって言ったろ?」
亮汰がそう言って、手にしていたスマホをパタリと閉じた。
「お詫びも兼ねて、俺が今日中に再提出するよ。さすがに、これで責任感アピれるっしょ?」
「……アピるって何」
「見てろって。俺、次回から“ちゃんとした亮汰”になる予定だから」
冗談交じりではあったが、その顔にはほんの少しの誠実さがにじんでいた。
「じゃあ、信じてみる。今だけ」
志歩はそう言って、机の上のペンを片付ける。
その手の動きが、さっきまでより少しだけ軽やかだった。
「志歩って、意外と怖いとこあるよな。キレると芯くるというか」
「……たぶん、言いたいこと溜める癖あるから」
「俺も、口だけで逃げる癖あるから。まあ、お互い様ってことで」
亮汰が笑って言ったその瞬間、自習室の時計が午後五時を告げた。
「じゃ、次の委員会、またよろしくな。……あ、志歩」
「ん?」
「今日、ちょっとカッコよかったよ」
唐突な一言に、志歩は目を見開いた。
次の瞬間、頬がわずかに染まり――
「……それ、今さら取り繕っても遅いから」
ぷいとそっぽを向いて、鞄を手に取った。
「えー、マジ? 褒めたのに?」
「信用しないのも私の癖だから」
そう言いながらも、足取りはどこか軽い。
図書室を出た志歩の背中を、夕陽が優しく照らしていた。
その姿を見送りながら、亮汰は自分のノートを開き、ペンを走らせた。
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