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第22話「亮汰の告白」
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文化祭当日。早朝の空は、目が覚めるような青に染まっていた。
校庭には早くから準備に追われる生徒たちの姿があり、テントが立ち、模擬店の香りが漂いはじめる。だが、その喧騒から一歩離れた校庭裏のステージに、一人の男子生徒が立っていた。
亮汰だった。
マイクの電源を入れた手は小さく震えている。ステージ上には誰もいない。だが、朝のリハーサルを見守る実行委員や、テントの準備を終えた生徒たちが、ぽつぽつと集まりつつあった。
「……なあ、亮汰。ほんとにやるの?」
舞台袖から顔を出したのは、志歩だった。髪を後ろで一つにまとめ、すでに文化祭Tシャツを着ている。口調はいつも通りの投げやりだが、その目は真剣だった。
「今さら逃げたら……俺、ずっと逃げ続けることになる気がする」
亮汰は答えた。視線は前だけを見据えたまま。
志歩はほんのわずかに口角を上げると、短く「ふーん」とだけ呟いて袖に引いた。
そして——
開場前のチャイムが鳴るよりわずかに前。マイクのスイッチが入る。
ザッ……とスピーカーが唸る中、亮汰の声が校庭の隅々まで響いた。
「おはよう。……俺、C組の亮汰。今日の文化祭、みんなに楽しんでもらえるように、がんばって準備してきました。けど、それだけじゃ、どうしても伝えられないことがあるから、話させてください」
ザワつき始める観客。
そんな中、亮汰は深呼吸して、言葉を続けた。
「俺、今まで、いろんなことから逃げてた。委員会でも、自分のミスを人のせいにしたり、適当に笑ってごまかしたり。志歩に無実の罪を押しつけたこともあった。……全部、自分が恥ずかしくて、責任取るのが怖くて」
その声に、志歩が小さく息を呑む。
続けて、観客の中から優作、真緒、俊介が駆け寄ってきた。百合香は真緒の隣で手を口に当てながらも、真剣に聞き入っている。
「でも、俺、思い知った。夏合宿のとき、停電で真っ暗な中で、みんなが本気で向き合ってくれた。自分の失敗を、自分の言葉でちゃんと話さなきゃ、誰にも届かないって」
亮汰の目が、観客の中の遥輝を捉える。その隣には希。二人とも、まっすぐ彼を見つめていた。
「だから、ここで言う。俺が、文化祭のスポンサー交渉に勝手に口出ししてた。俊介に全部任せたフリして、自分は後ろに隠れてた。でも、本当は俺も加担してた。文句だけ言って、何もしなかった」
誰かが息を呑んだのが、スピーカー越しでもわかった。
「……ごめん。本当に、ごめん。迷惑かけたみんなに、嘘をついた仲間に。ここで謝る。……俺は、俺の責任を、ちゃんと受け止めたい」
その瞬間、沈黙。
誰も声を出さない。けれど、空気が動いているのが、はっきりと感じられた。
そして——最初に動いたのは、志歩だった。
彼女は、マイクのない場所から叫んだ。
「ったく……今さらカッコつけてんじゃないわよ! でも……ま、認めてやってもいいけど!」
亮汰は、ふっと肩の力を抜き、涙をこらえるように目を細めた。
観客の拍手が、少しずつ、しかし確かに広がっていった。
拍手は次第に広がり、最後には校庭の隅々まで響き渡るようになった。
「亮汰ー! 泣くなー!」
誰かの茶化すような声に、亮汰は思わず吹き出しそうになる。
だがその頬には、もう隠しようのない涙が一筋、静かに伝っていた。
「……泣いてねーし」
小さくマイクを離し、亮汰はそれだけ呟いた。
舞台袖に戻ってくると、そこには真緒が腕を組んで待っていた。彼女は目を細め、呆れたように、でも優しい声で言う。
「ったく、やってくれたね。準備通りにいかないのが亮汰らしいけどさ。……でも、少し見直した」
「……お、マジで? じゃあ文化祭後にデーt」
「それ以上は言わなくていい」
真緒の笑顔に押し返されるように、亮汰は照れ臭そうに頭を掻いた。
その時、ゆっくりと拍手がやみ、校庭のざわめきがまた通常の活気を取り戻しつつある。だが、その一角で、百合香が静かに一歩を踏み出した。
彼女は亮汰の前に立ち、わずかに視線を伏せたあと、きっぱりと口を開いた。
「——亮汰。あなたの告白、ちゃんと聞いたわ」
その声は穏やかで、けれど芯が通っていた。
「過去のことは、変えられない。でも、今こうして言葉にした勇気を、私は信じたい。……花火の件でも、あなたとまたちゃんと話したいと思った」
「百合香……」
亮汰は驚いたように彼女を見つめた。その目に浮かぶのは、安堵と、言いようのない感謝だった。
ふいに、誰かが駆け寄ってきた。
「亮汰ー! 写真撮るよ! “罪を認めた男の顔”ってタイトルで!」
俊介だった。スマホを構えてニヤついている。亮汰が「やめろや!」と叫んで追いかけると、あっという間に場は笑いに包まれた。
そんな中で、希は静かに遥輝に耳打ちする。
「……なんか、ちゃんとチームっぽくなってきたね」
遥輝は頷いた。視線は遠く、追いかけっこしている亮汰と俊介を見ていた。
「うん。ようやく、って感じ」
「でもさ、亮汰の涙って、たぶん人生で五回もないと思うんだけど」
「それでも、今朝のは一番綺麗だったんじゃないかな」
「……そういうの、うまく言うのやめてよ。変な感じになるでしょ」
希がぷいと顔を背けたのを見て、遥輝は静かに笑った。
そのとき、生徒会室から無線が入る。
「実行委員へ。模擬店Bブロックで物品搬入トラブル発生。至急対応を」
「……現実は戻ってくるね」
遥輝が無線を手にすると、希もすぐにスマホを取り出した。
「行こう。今日は……始まったばかりだもんね」
走り出す二人。その背後では、再び校庭が喧騒に包まれ、文化祭が本格的に幕を開けていた。
昼が過ぎ、文化祭もいよいよ中盤戦。校内各所ではイベントや模擬店が盛況を見せ、実行委員たちは対応に追われながらも、どこか誇らしげだった。
午後三時。中庭に設置された休憩スペースで、真緒と百合香が並んで座っていた。
「亮汰、変わったね」
真緒が紙コップのレモンティーを口にしながら言うと、百合香は小さく頷いた。
「変わったというより……本当は、ずっと変わりたかったんじゃないかな。ただ、そのきっかけがなかっただけで」
「ふふ。なんか、百合香がそう言うと説得力ある」
百合香は少しだけ頬を赤らめ、視線を遠くへ向けた。
「……彼の中の“誠実さ”を信じてみたくなったの。まだ全部許したわけじゃないけど。今の私なら、ちゃんと向き合えると思うから」
真緒は嬉しそうに微笑んだ。
「じゃあ、夜のスカイランタンは、楽しみだね。あなたの願い事、当ててみせる」
「それは……秘密」
二人が顔を見合わせて笑ったその時、どこからかキャベツ焼きの香ばしい匂いが漂ってきた。
一方、校舎裏では、亮汰がTシャツ姿で焼きそばを焼いていた。
「うわっ、油跳ねた!」
「当たり前だろ、火強すぎ! もうちょい弱めて!」
隣で指示を飛ばしているのは優作だ。亮汰が頼りなさそうにフライ返しを振る姿を見て、優作は眉を寄せながらも手を貸していた。
「なんだよ、お前、怒ってないの?」
「怒るだけ無駄だろ。今日のオレたちに必要なのは、行動だけだ。……亮汰、今のお前なら信じてもいいと思ってる」
「……へへっ。お前って、ほんと先生向きかもな」
「教師志望じゃない。弁護士志望だ」
「なおさら怖ぇ!」
二人が言い合っていると、教室側の扉が開き、志歩が頭にタオルを巻いて顔を出した。
「焼きそばできた? 早く持っていかないと、またクレームくるよ!」
「はいよ、今仕上げるから!」
亮汰は大声で返事し、鉄板に集中した。
文化祭は、少しずつ終盤に向かって進んでいた。けれど、今日だけは、時間がゆっくりと流れている気がする——そう、思えるようになっていた。
そして——。
屋上では、夕暮れに染まる空を見上げながら、遥輝が一人佇んでいた。
背後から足音がして、希がそっと隣に立つ。
「いた、やっぱりここだと思った」
「……うん。ここから見る夕空、好きだから」
希は無言で並んで空を見た。風が、ふたりの間をそっと吹き抜けた。
「ねえ、遥輝」
「ん?」
「……ありがと。今日、亮汰にマイクを渡したの、あんたでしょ?」
遥輝は少しだけ驚いたように目を見開いたが、すぐに笑った。
「気づいてたんだ」
「まあね。あいつ一人で行動するタイプじゃないし」
沈黙が、ふたりの間に柔らかく流れた。
「でもさ。私も、そろそろ何か……動き出さなきゃいけないのかも」
遥輝は希の横顔を見つめた。
それは、文化祭という日が、ただのイベントじゃないことを思い出させてくれる表情だった。
「大丈夫。希なら、ちゃんとできるよ」
「言ったな。それ、覚えといて」
「もちろん」
屋上に、夕陽が差し込む。誰かが、校庭のスピーカーをつけた。次はスカイランタンの準備だとアナウンスが流れる。
「——さ、行こっか」
「うん」
二人は並んで、屋上の階段を下りていく。
文化祭は、まだ終わっていない。
(第22話 了)
校庭には早くから準備に追われる生徒たちの姿があり、テントが立ち、模擬店の香りが漂いはじめる。だが、その喧騒から一歩離れた校庭裏のステージに、一人の男子生徒が立っていた。
亮汰だった。
マイクの電源を入れた手は小さく震えている。ステージ上には誰もいない。だが、朝のリハーサルを見守る実行委員や、テントの準備を終えた生徒たちが、ぽつぽつと集まりつつあった。
「……なあ、亮汰。ほんとにやるの?」
舞台袖から顔を出したのは、志歩だった。髪を後ろで一つにまとめ、すでに文化祭Tシャツを着ている。口調はいつも通りの投げやりだが、その目は真剣だった。
「今さら逃げたら……俺、ずっと逃げ続けることになる気がする」
亮汰は答えた。視線は前だけを見据えたまま。
志歩はほんのわずかに口角を上げると、短く「ふーん」とだけ呟いて袖に引いた。
そして——
開場前のチャイムが鳴るよりわずかに前。マイクのスイッチが入る。
ザッ……とスピーカーが唸る中、亮汰の声が校庭の隅々まで響いた。
「おはよう。……俺、C組の亮汰。今日の文化祭、みんなに楽しんでもらえるように、がんばって準備してきました。けど、それだけじゃ、どうしても伝えられないことがあるから、話させてください」
ザワつき始める観客。
そんな中、亮汰は深呼吸して、言葉を続けた。
「俺、今まで、いろんなことから逃げてた。委員会でも、自分のミスを人のせいにしたり、適当に笑ってごまかしたり。志歩に無実の罪を押しつけたこともあった。……全部、自分が恥ずかしくて、責任取るのが怖くて」
その声に、志歩が小さく息を呑む。
続けて、観客の中から優作、真緒、俊介が駆け寄ってきた。百合香は真緒の隣で手を口に当てながらも、真剣に聞き入っている。
「でも、俺、思い知った。夏合宿のとき、停電で真っ暗な中で、みんなが本気で向き合ってくれた。自分の失敗を、自分の言葉でちゃんと話さなきゃ、誰にも届かないって」
亮汰の目が、観客の中の遥輝を捉える。その隣には希。二人とも、まっすぐ彼を見つめていた。
「だから、ここで言う。俺が、文化祭のスポンサー交渉に勝手に口出ししてた。俊介に全部任せたフリして、自分は後ろに隠れてた。でも、本当は俺も加担してた。文句だけ言って、何もしなかった」
誰かが息を呑んだのが、スピーカー越しでもわかった。
「……ごめん。本当に、ごめん。迷惑かけたみんなに、嘘をついた仲間に。ここで謝る。……俺は、俺の責任を、ちゃんと受け止めたい」
その瞬間、沈黙。
誰も声を出さない。けれど、空気が動いているのが、はっきりと感じられた。
そして——最初に動いたのは、志歩だった。
彼女は、マイクのない場所から叫んだ。
「ったく……今さらカッコつけてんじゃないわよ! でも……ま、認めてやってもいいけど!」
亮汰は、ふっと肩の力を抜き、涙をこらえるように目を細めた。
観客の拍手が、少しずつ、しかし確かに広がっていった。
拍手は次第に広がり、最後には校庭の隅々まで響き渡るようになった。
「亮汰ー! 泣くなー!」
誰かの茶化すような声に、亮汰は思わず吹き出しそうになる。
だがその頬には、もう隠しようのない涙が一筋、静かに伝っていた。
「……泣いてねーし」
小さくマイクを離し、亮汰はそれだけ呟いた。
舞台袖に戻ってくると、そこには真緒が腕を組んで待っていた。彼女は目を細め、呆れたように、でも優しい声で言う。
「ったく、やってくれたね。準備通りにいかないのが亮汰らしいけどさ。……でも、少し見直した」
「……お、マジで? じゃあ文化祭後にデーt」
「それ以上は言わなくていい」
真緒の笑顔に押し返されるように、亮汰は照れ臭そうに頭を掻いた。
その時、ゆっくりと拍手がやみ、校庭のざわめきがまた通常の活気を取り戻しつつある。だが、その一角で、百合香が静かに一歩を踏み出した。
彼女は亮汰の前に立ち、わずかに視線を伏せたあと、きっぱりと口を開いた。
「——亮汰。あなたの告白、ちゃんと聞いたわ」
その声は穏やかで、けれど芯が通っていた。
「過去のことは、変えられない。でも、今こうして言葉にした勇気を、私は信じたい。……花火の件でも、あなたとまたちゃんと話したいと思った」
「百合香……」
亮汰は驚いたように彼女を見つめた。その目に浮かぶのは、安堵と、言いようのない感謝だった。
ふいに、誰かが駆け寄ってきた。
「亮汰ー! 写真撮るよ! “罪を認めた男の顔”ってタイトルで!」
俊介だった。スマホを構えてニヤついている。亮汰が「やめろや!」と叫んで追いかけると、あっという間に場は笑いに包まれた。
そんな中で、希は静かに遥輝に耳打ちする。
「……なんか、ちゃんとチームっぽくなってきたね」
遥輝は頷いた。視線は遠く、追いかけっこしている亮汰と俊介を見ていた。
「うん。ようやく、って感じ」
「でもさ、亮汰の涙って、たぶん人生で五回もないと思うんだけど」
「それでも、今朝のは一番綺麗だったんじゃないかな」
「……そういうの、うまく言うのやめてよ。変な感じになるでしょ」
希がぷいと顔を背けたのを見て、遥輝は静かに笑った。
そのとき、生徒会室から無線が入る。
「実行委員へ。模擬店Bブロックで物品搬入トラブル発生。至急対応を」
「……現実は戻ってくるね」
遥輝が無線を手にすると、希もすぐにスマホを取り出した。
「行こう。今日は……始まったばかりだもんね」
走り出す二人。その背後では、再び校庭が喧騒に包まれ、文化祭が本格的に幕を開けていた。
昼が過ぎ、文化祭もいよいよ中盤戦。校内各所ではイベントや模擬店が盛況を見せ、実行委員たちは対応に追われながらも、どこか誇らしげだった。
午後三時。中庭に設置された休憩スペースで、真緒と百合香が並んで座っていた。
「亮汰、変わったね」
真緒が紙コップのレモンティーを口にしながら言うと、百合香は小さく頷いた。
「変わったというより……本当は、ずっと変わりたかったんじゃないかな。ただ、そのきっかけがなかっただけで」
「ふふ。なんか、百合香がそう言うと説得力ある」
百合香は少しだけ頬を赤らめ、視線を遠くへ向けた。
「……彼の中の“誠実さ”を信じてみたくなったの。まだ全部許したわけじゃないけど。今の私なら、ちゃんと向き合えると思うから」
真緒は嬉しそうに微笑んだ。
「じゃあ、夜のスカイランタンは、楽しみだね。あなたの願い事、当ててみせる」
「それは……秘密」
二人が顔を見合わせて笑ったその時、どこからかキャベツ焼きの香ばしい匂いが漂ってきた。
一方、校舎裏では、亮汰がTシャツ姿で焼きそばを焼いていた。
「うわっ、油跳ねた!」
「当たり前だろ、火強すぎ! もうちょい弱めて!」
隣で指示を飛ばしているのは優作だ。亮汰が頼りなさそうにフライ返しを振る姿を見て、優作は眉を寄せながらも手を貸していた。
「なんだよ、お前、怒ってないの?」
「怒るだけ無駄だろ。今日のオレたちに必要なのは、行動だけだ。……亮汰、今のお前なら信じてもいいと思ってる」
「……へへっ。お前って、ほんと先生向きかもな」
「教師志望じゃない。弁護士志望だ」
「なおさら怖ぇ!」
二人が言い合っていると、教室側の扉が開き、志歩が頭にタオルを巻いて顔を出した。
「焼きそばできた? 早く持っていかないと、またクレームくるよ!」
「はいよ、今仕上げるから!」
亮汰は大声で返事し、鉄板に集中した。
文化祭は、少しずつ終盤に向かって進んでいた。けれど、今日だけは、時間がゆっくりと流れている気がする——そう、思えるようになっていた。
そして——。
屋上では、夕暮れに染まる空を見上げながら、遥輝が一人佇んでいた。
背後から足音がして、希がそっと隣に立つ。
「いた、やっぱりここだと思った」
「……うん。ここから見る夕空、好きだから」
希は無言で並んで空を見た。風が、ふたりの間をそっと吹き抜けた。
「ねえ、遥輝」
「ん?」
「……ありがと。今日、亮汰にマイクを渡したの、あんたでしょ?」
遥輝は少しだけ驚いたように目を見開いたが、すぐに笑った。
「気づいてたんだ」
「まあね。あいつ一人で行動するタイプじゃないし」
沈黙が、ふたりの間に柔らかく流れた。
「でもさ。私も、そろそろ何か……動き出さなきゃいけないのかも」
遥輝は希の横顔を見つめた。
それは、文化祭という日が、ただのイベントじゃないことを思い出させてくれる表情だった。
「大丈夫。希なら、ちゃんとできるよ」
「言ったな。それ、覚えといて」
「もちろん」
屋上に、夕陽が差し込む。誰かが、校庭のスピーカーをつけた。次はスカイランタンの準備だとアナウンスが流れる。
「——さ、行こっか」
「うん」
二人は並んで、屋上の階段を下りていく。
文化祭は、まだ終わっていない。
(第22話 了)
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※この物語はフィクションです。作中に登場
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※表紙画像はたろたろ様のフリー画像から
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