モフモフと骸骨と!貴族令息になりました。

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3歳になった僕と、影の進化? 1

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 授業の後、闇属性かもしれない不安から体調を崩し、しばらく寝込んでしまった。
 その間、皆が代わる代わる様子を見に来てくれたのは嬉しい。でも、話も出来ないほど調子が悪いのは辛かった。
 お父様、お母様、お兄様に心配かけて、悲しい顔をさせてしまったのが一番辛い。
 どうにもならない事をずっと悩んでいた。その時が来るなら、今は楽しく過ごした方が良いんじゃないか?
 ようやくそこに行き着いたら、心が軽くなって体調がどんどん良くなっていった。

 そうして元気を取り戻し、日々過ごすうちに僕は3歳になった。
 変わった事といえば、体力が付いたこと。屋敷の中ならもう抱っこ無しで歩ける。
 あとは影収納。物の出し入れが早く出来るようになった。勿論誰にも見られないように気を付けている。
 魔法の本はまだダメで、調べられていない。だから僕の属性は謎のまま。でもそんなに悲観してないから大丈夫。

 考え事をしていたら、背中にゾクッと寒気を感じ、反射的に振り返った。

「セバス、くるならふつうにきてよ。」

 音もなく背後に立っていたセバスに文句を言う。少し前から時々こういう事をされるんだよね。もしかして僕で遊んでる?

「遊んでる訳ではありませんよ。これも気配を感じとる訓練の1つです。」

 本当かなぁ~?ジトっとした目でセバスを見た。

「本当ですよ。クリス様にも同じようにやっていますから。やはりアレン様の方が反応が早いですね。」

 それならまぁいいけどさ。あ、今日フィーの手作りクッキー食べたよ。美味しかったなぁー。セバスはもらった?

「……いえ。」

 スッと気配と表情を消したセバスは、フィーの横へ素早く移動すると、耳元で何か話をする。
 多分クッキーの事聞いてるんだろうな。ニマニマしながら2人の様子を見学した。
 少しすると、フィーが耳を赤くして何度も頷いたのが見えて、セバスが戻ってきた。
 心なしか嬉しそうな感じが伝わってくる。
 クッキー後でくれるって?良かったね、セバス。

「そうですか……。今日の訓練は厳しくした方が良さそうですね。」

 周囲の温度が一気に下がった。わぁー!遊んでごめんなさい!

「ちゃんと声に出して言ってください。」
「ごめんなさい。」

 冷たい空気が和らぎ、フゥと溜め息をつく。

「少し厳しい程度にしておきます。」

 謝ったのに……。良いもん、後でフィーに癒してもらうもん!僕の特権だし。

「……チッ。」

 僕にしか聞こえない舌打ち。怖っ。本性出ちゃってるよー。

「アレン、おまたせ。ちょっときがえにじかんかかっちゃった。」
「ぼくもきたところだから、だいじょうぶだよ。」

 はぁー、お兄様は癒し系だね。一気に空気がホワァッと柔らかくなった。お兄様を見ると顔が自然に笑顔になっちゃうよね!

「先程のマナーは良く出来ていましたから、剣術も頑張りましょうね。」
「「はい!」」

 最近セバス先生による、マナー講座、剣術講座が始まった。出来るレベルを見極めているので、頑張ればクリア出来る。だから、達成感があるし、楽しい時間だ。
 セバスの補佐として、フィーも手伝っている。2人の模擬戦闘を見た時は、凄すぎて背筋がゾクゾクした。後で聞いたら、力の1割くらいしか出してないらしい。本気も機会があったら見てみたいな。

「今日は棒を2本持って打ち合いをします。クリス様はフィーと、アレン様は私と。1回体のどこかに当てれば終わりとします。」

 フィーとお兄様は、少し離れた場所で打ち合いを始めた。お兄様が打ち込む分だけ、カンカンと音が響く。

「アレン様、余所見とは余裕ですね。予定よりもさらに厳しくしましょうか?」

 絶対根に持ってるでしょ!?忘れてるとおもうけど、僕まだ3歳なんだからね!

「……まぁそうか、3歳でしたね。3歳相手に少し大人気なかったです、ね!」

 急に打ち込まれて、咄嗟に両手に持った棒で受け止めた。あ、危なかった……。

「ほぅ、少し殺る気でやったのに、さすがアレン様。とても3歳とは思えません。だから、子ども扱いしなくて良いですよね。」

 セバスは冷たく楽しそうに、ニヤッとした微笑みを浮かべ、攻撃が始まった。
 うわぁ、その顔怖いから!
 カカカン!棒1本しか持ってないのに、あちこちから満遍なく打ち込まれる。痛いのは嫌だから、必死に棒を当てて防ぐ。
 勿論手加減してくれてるだろうけど、休む間も攻撃の間も無い。完全に根に持ってるじゃん!
 足音も無い攻撃に、僕はもう息も上がりヘトヘトだ。お腹への攻撃に、反応がわずかに遅れてしまった。

「うぐっ!」

 防ぎきれず腹部に激痛が走る。立ってられず、倒れこんでしまった。

「い、いたい……。」

 悔しいけど、痛くて動くことが出来ない。

「キャー!アレン様!」

 無惨な姿に気付いたフィーは、打ち合いをやめて僕に駆け寄った。

「アレン様!お腹ですか!?すぐ回復しますから!」

 フィーが手をかざし『ヒール』と唱えると、お腹が温かくなり、痛みが消えていった。

「ふぅ、痛くないですか?」
「うん、ありがとう!」

 僕復活!フィーのお陰で助かった。

「セバスさん、いくらアレン様が優秀でも、これはやり過ぎです!まだ子どもなんですよ!ちゃんと手加減してください!」

 
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