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3歳になった僕と、影の進化? 2
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おおぅ、フィーがセバスに怒るなんて……。まぁ確かにやり過ぎ感はあったけど。
でもフィー、それ逆効果。ほら、セバスが少し口を尖らせて、拗ねちゃったよ。
フィーの腕を引き、屈んでもらってから耳元で話す。
「ぼくのいうとおりに、セバスにいって!」
いくつか言うと、「分かりました。」とフィーが答え、セバスの方を向いた。
「セバスさんは素敵です。鮮やかに仕事をこなす姿はすごく格好いいです。」
僕が指示した通り、胸の前で手を組み少し上目遣いな感じでやってくれたフィー。うん、予想通り可愛い。セバスはどうだろ?
「グフッ!ゲホゲホッ……。」
セバスは胸を抑え震えている。どうやら効果あったようだ。
「これで良いですか?」
「ばっちりだよ。」
セバスを見ると、落ち着きを取り戻したようで、いつもの微笑みの表情をしていた。
「今回はアレン様にしてやられましたな。年甲斐もなく気分が高揚してしまい、すみませんでした。これからは適切に手加減をさせていただきます。」
スッと頭を下げるセバス。僕は何とかなったと安堵の溜め息をついた。
「いいよ。」
「ありがとうございます。では、続きをやりましょう。」
その後は何とか30分くらいやって、セバスの腕にかすった事で終了となった。やっぱり根に持ってたようだ、解せない。
シャワーして着替えてから、お兄様の着替えを待つ間、僕は1人で図書室に来ていた。
魔法の本はダメだと言われたけど、図書室でたまたま見つけてしまったら読んでも良いのでは?という抜け道に気付いたからだ。
といっても、この膨大な量の本から探すのは大変だよね……。
ウロウロしながら、それっぽいタイトルを探してキョロキョロする。
良い作戦だと思ったけど、中々見つからないなぁ。
「ん……まほう!?」
棚の上の方に『魔法』と書かれた本を発見した。読んでみないことには、どんな本か分からないしね!
小さい僕には届かないから、横の棚に掛かっていた梯子を移動させ、本の所まで登っていく。手を伸ばし本を取ろうとしたが届かない。
もっと伸ばせー!プルプルしながら爪先立ちになり、もう少しで届くという所。踏板からズリッと足が滑り落ち、バランスが崩れた。うわわっ!焦って梯子の横を掴んだが、支えが外れてしまった。
「あっ!」
梯子と共に倒れていく。こんなの軽い怪我じゃ絶対済まない!誰か!
「たすけてー!」
ギュッと目を瞑り、衝撃に備えて身構えた。しかし、いつまでたっても床にぶつからない。
何か固いものが体に当たってるような……?
「「大丈夫ですか、ご主人様?」」
「え!?」
知らない声に驚き目を開けると、赤い2つの目があった。
「うわぁー!!」
僕を抱っこしてる骸骨と、梯子を持ってる骸骨が僕を見ていた。大きさは大人の身長よりも高く見える。
骸骨!?魔物!?何でここに!?逃げなくちゃ!
「た、たすけてー!」
バタバタと暴れてもがき、何とか骸骨から飛び降りた。しかし降りたものの、恐怖で腰が抜け、逃げたくても動けない。
座った状態で後ろにズリズリ下がるのがやっとだった。ど、どうしたら……。
助けて、お父様、お母様、お兄様、フィー、セバス!涙目になってブルブルと体が震える。
「う、あぅ、やだぁ……。」
震えるアレンを見て気づいた骸骨達が、顔を見合せた。
「ああ、これだと怖いか。」
「そうだな、姿を変えよう。」
大きな骸骨達が黒い霧に包まれると、今度は子どもぐらいの骸骨達が現れた。そして、サッと片膝をつき頭を下げる。
「怖がらせてしまい、申し訳ございません。」
「ご主人様の危機でしたから、我々が参上しました。」
小さくなったことで、恐怖が少し減る。敵意も無さそうだ。少し気持ちが落ち着いた事で、質問してみることにした。
「き、きみたちはがいこつ?なんでここに?ごしゅじんさまって……?」
骸骨達は頭を上げ、アレンを見た。
「私達は先程、ご主人様を助ける為作られました。」
「特に指定が無かったので、この体になりました。」
これも僕の魔法なの?空間収納の次は魔物を作り出すって、僕の属性一体何なんだろう?
この骸骨達のお陰で助かったのは確かだ。それにもう怖くない。
「ふたりとも、たすけてくれてありがとう。おかげでけがしなくてすんだよ。」
もう怖がってないと分かるように、笑顔で感謝の気持ちを伝えた。
すると骸骨達が涙を流し、土下座しだした。
「なんと勿体なきお言葉!」
「こちらこそ命を与えていただき、ありがとうございます!」
その様子に圧倒されたけど、滝の様な涙を流す骸骨達に、ハンカチを取り出し渡した。
「なんとお優しい!」
「ありがとうございます、ご主人様!」
感激したことで骸骨達の涙が増え、状況が悪化してしまった。
「ふふっ。」
何か可愛く見えてきたかも。泣き止まないので、仕方なく2人が落ち着くまで待つことにした。
待つこと10分程。フワァッと僕のあくびが出たところで、落ち着いたらしい骸骨達が言った。
「ご主人様、お待たせしてしまい、すみませんでした。」
「このハンカチは洗ってお返しさせていただきますね。」
でもフィー、それ逆効果。ほら、セバスが少し口を尖らせて、拗ねちゃったよ。
フィーの腕を引き、屈んでもらってから耳元で話す。
「ぼくのいうとおりに、セバスにいって!」
いくつか言うと、「分かりました。」とフィーが答え、セバスの方を向いた。
「セバスさんは素敵です。鮮やかに仕事をこなす姿はすごく格好いいです。」
僕が指示した通り、胸の前で手を組み少し上目遣いな感じでやってくれたフィー。うん、予想通り可愛い。セバスはどうだろ?
「グフッ!ゲホゲホッ……。」
セバスは胸を抑え震えている。どうやら効果あったようだ。
「これで良いですか?」
「ばっちりだよ。」
セバスを見ると、落ち着きを取り戻したようで、いつもの微笑みの表情をしていた。
「今回はアレン様にしてやられましたな。年甲斐もなく気分が高揚してしまい、すみませんでした。これからは適切に手加減をさせていただきます。」
スッと頭を下げるセバス。僕は何とかなったと安堵の溜め息をついた。
「いいよ。」
「ありがとうございます。では、続きをやりましょう。」
その後は何とか30分くらいやって、セバスの腕にかすった事で終了となった。やっぱり根に持ってたようだ、解せない。
シャワーして着替えてから、お兄様の着替えを待つ間、僕は1人で図書室に来ていた。
魔法の本はダメだと言われたけど、図書室でたまたま見つけてしまったら読んでも良いのでは?という抜け道に気付いたからだ。
といっても、この膨大な量の本から探すのは大変だよね……。
ウロウロしながら、それっぽいタイトルを探してキョロキョロする。
良い作戦だと思ったけど、中々見つからないなぁ。
「ん……まほう!?」
棚の上の方に『魔法』と書かれた本を発見した。読んでみないことには、どんな本か分からないしね!
小さい僕には届かないから、横の棚に掛かっていた梯子を移動させ、本の所まで登っていく。手を伸ばし本を取ろうとしたが届かない。
もっと伸ばせー!プルプルしながら爪先立ちになり、もう少しで届くという所。踏板からズリッと足が滑り落ち、バランスが崩れた。うわわっ!焦って梯子の横を掴んだが、支えが外れてしまった。
「あっ!」
梯子と共に倒れていく。こんなの軽い怪我じゃ絶対済まない!誰か!
「たすけてー!」
ギュッと目を瞑り、衝撃に備えて身構えた。しかし、いつまでたっても床にぶつからない。
何か固いものが体に当たってるような……?
「「大丈夫ですか、ご主人様?」」
「え!?」
知らない声に驚き目を開けると、赤い2つの目があった。
「うわぁー!!」
僕を抱っこしてる骸骨と、梯子を持ってる骸骨が僕を見ていた。大きさは大人の身長よりも高く見える。
骸骨!?魔物!?何でここに!?逃げなくちゃ!
「た、たすけてー!」
バタバタと暴れてもがき、何とか骸骨から飛び降りた。しかし降りたものの、恐怖で腰が抜け、逃げたくても動けない。
座った状態で後ろにズリズリ下がるのがやっとだった。ど、どうしたら……。
助けて、お父様、お母様、お兄様、フィー、セバス!涙目になってブルブルと体が震える。
「う、あぅ、やだぁ……。」
震えるアレンを見て気づいた骸骨達が、顔を見合せた。
「ああ、これだと怖いか。」
「そうだな、姿を変えよう。」
大きな骸骨達が黒い霧に包まれると、今度は子どもぐらいの骸骨達が現れた。そして、サッと片膝をつき頭を下げる。
「怖がらせてしまい、申し訳ございません。」
「ご主人様の危機でしたから、我々が参上しました。」
小さくなったことで、恐怖が少し減る。敵意も無さそうだ。少し気持ちが落ち着いた事で、質問してみることにした。
「き、きみたちはがいこつ?なんでここに?ごしゅじんさまって……?」
骸骨達は頭を上げ、アレンを見た。
「私達は先程、ご主人様を助ける為作られました。」
「特に指定が無かったので、この体になりました。」
これも僕の魔法なの?空間収納の次は魔物を作り出すって、僕の属性一体何なんだろう?
この骸骨達のお陰で助かったのは確かだ。それにもう怖くない。
「ふたりとも、たすけてくれてありがとう。おかげでけがしなくてすんだよ。」
もう怖がってないと分かるように、笑顔で感謝の気持ちを伝えた。
すると骸骨達が涙を流し、土下座しだした。
「なんと勿体なきお言葉!」
「こちらこそ命を与えていただき、ありがとうございます!」
その様子に圧倒されたけど、滝の様な涙を流す骸骨達に、ハンカチを取り出し渡した。
「なんとお優しい!」
「ありがとうございます、ご主人様!」
感激したことで骸骨達の涙が増え、状況が悪化してしまった。
「ふふっ。」
何か可愛く見えてきたかも。泣き止まないので、仕方なく2人が落ち着くまで待つことにした。
待つこと10分程。フワァッと僕のあくびが出たところで、落ち着いたらしい骸骨達が言った。
「ご主人様、お待たせしてしまい、すみませんでした。」
「このハンカチは洗ってお返しさせていただきますね。」
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