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3歳になった僕と、影の進化? 3
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骸骨の持っているハンカチを見ると、ビチョビチョになって水が滴っている。
あー、それを今返されても困るね……。
「わかった、そのほうがいいかな。」
「はい、お任せください!」
びしょ濡れハンカチは、影の中に吸い込まれた。
「それで……、きみたちはぼくがつくったみたいだけど、すぐきえちゃうの?」
「いいえ、ご主人様が意思を持って消さない限り、消えません。」
なるほど。僕は魔物を作りだし、しかもそれはずっと存在し続けられると。
何かあっても僕の味方なら、それは心強いかもしれない。
「でもがいこつだとめだつよね、どうしようか……。」
連れて歩けないし、見つかったら大騒ぎになっちゃう。お父様に許可もらわないといけないかな。でもそうすると、最初から全部話さないといけなくなるし……。
不安そうなアレンに骸骨達は笑顔で言った。
「ご主人様、ご安心ください。」
「我々は影に出入り出来ますから、普段は影の中で待機します。ご要のある時にお呼びください。」
「そっか、それならおおさわぎにならなくてすむね。」
良かった、一安心。大分時間たったから、そろそろお兄様が来るかもしれない。
「もうすこしでおにいさまがくるから、かげにはいってもらおうかな。あと、ごしゅじんさまはやめて、アレンってよんでね。」
骸骨達はビシッと良い姿勢で立ち、敬礼をした。
「はい、ではアレン様と呼ばせていただきます!」
「我々は戦闘が出来ます!影を使って移動も出来ます!何でもやります!」
僕と同じぐらいの身長の、小さい骸骨が張り切ってるから可愛いらしく見える。
よく見ると目の色が違う事に気付く。1人は明るい赤色で、もう1人は明るい青色だった。もう全く怖さはない。
「わかったわかった。これからよろしくね。」
「「はい!」」
トタトタ走ってくる足音が聞こえてきた。
「おにいさまきた!かげにはいって!」
骸骨達は手を振りながら、影にスウーッと沈んでいった。
危ない危ない。お兄様に見られなくて良かった。
「アレンおまたせ!なにしてあそぶ?」
「きょうは、ゲームがやりたい。」
「じゃあおへやいってやろう!」
その後は、お兄様と飽きるまでボードゲームを楽しんだ。
お風呂を終えて休憩中、骸骨達の事を考えていた。
もし他の骸骨が現れた時に見分けがつかないと困るよね……。目立つ目印が欲しいなぁ。何か巻くとか?
「フィー、おおきいぬのほしい。ある?」
「はい、どのくらいの大きさが良いですか?」
首に巻けるくらいだから、このくらいかな?手を広げてこれぐらい、とやって伝えた。
「分かりました、今見てきますね。」
絨毯に座って絵本を読んでいたら、フィーが布を抱えて戻ってきた。
ドサッと目の前に置かれた布は、100枚ぐらいありそうだ。そんなにたくさんは要らないんだけど……。
「これだけあれば足りますか?」
「うん、ありがとう。」
折角持ってきてくれたし、綺麗な色ばかりだから、ありがたくいただこう。端切れみたいだし、後で何か作るのも楽しそうだな。
「すみませんアレン様。洗濯物を置いてくるので、少し離れますね。」
「わかった。」
布の中から、似合いそうなものを2枚選ぶ。そして、影に居る骸骨達に声をかけた。
待ってましたとばかりに、すぐにピョンと飛び出てスタッと着地した。
「アレン様、参上しました!」
「何をいたしましょう!」
元気な骸骨達に、笑顔になる。
「ふたりにプレゼントがあるんだ。」
「「プレゼント?」」
シンクロして首を傾げる骸骨達。その首に布をスカーフの様に巻き付けた。
「ほかのまものとちがうってわかるようにつけててほしいんだ。」
「なるほど、分かりました!」
「ありがとうございます!」
目の赤い方には紅葉色の布、青い方には紺色にした。うん、似合ってるね。そういえばまだ名前聞いてなかったな。
「ねぇふたりとも、なまえおしえて。」
「名前はありません。」
「アレン様、つけてください!」
えぇー、僕名付けのセンス無いんだけど……。まぁダメなら変えればいっか。じゃあ……。
「赤い目の君は、紅葉。青い目の君は紺。どうかな?」
「素晴らしいです、アレン様!なんと良い名前!私は紅葉です!」
「ありがたき幸せ!私は紺です!」
目や布の色からという、安易な感じなのに喜んでもらえて良かったよ。
僕と同じぐらいの身長でピョンピョンして喜んでいるのを見ると、何だか弟が2人出来たような気分だ。
「もみじ、こん、よろしくね!」
「「はい、アレン様!」」
その後、フィーが戻ってきたから紅葉と紺は影に戻った。
これからは1人になっても紅葉と紺が居るから寂しくない。
明日は何して遊ぼうかな?そんな事を考えながら、3歳のアレンは夢の中へと旅立っていった。
あー、それを今返されても困るね……。
「わかった、そのほうがいいかな。」
「はい、お任せください!」
びしょ濡れハンカチは、影の中に吸い込まれた。
「それで……、きみたちはぼくがつくったみたいだけど、すぐきえちゃうの?」
「いいえ、ご主人様が意思を持って消さない限り、消えません。」
なるほど。僕は魔物を作りだし、しかもそれはずっと存在し続けられると。
何かあっても僕の味方なら、それは心強いかもしれない。
「でもがいこつだとめだつよね、どうしようか……。」
連れて歩けないし、見つかったら大騒ぎになっちゃう。お父様に許可もらわないといけないかな。でもそうすると、最初から全部話さないといけなくなるし……。
不安そうなアレンに骸骨達は笑顔で言った。
「ご主人様、ご安心ください。」
「我々は影に出入り出来ますから、普段は影の中で待機します。ご要のある時にお呼びください。」
「そっか、それならおおさわぎにならなくてすむね。」
良かった、一安心。大分時間たったから、そろそろお兄様が来るかもしれない。
「もうすこしでおにいさまがくるから、かげにはいってもらおうかな。あと、ごしゅじんさまはやめて、アレンってよんでね。」
骸骨達はビシッと良い姿勢で立ち、敬礼をした。
「はい、ではアレン様と呼ばせていただきます!」
「我々は戦闘が出来ます!影を使って移動も出来ます!何でもやります!」
僕と同じぐらいの身長の、小さい骸骨が張り切ってるから可愛いらしく見える。
よく見ると目の色が違う事に気付く。1人は明るい赤色で、もう1人は明るい青色だった。もう全く怖さはない。
「わかったわかった。これからよろしくね。」
「「はい!」」
トタトタ走ってくる足音が聞こえてきた。
「おにいさまきた!かげにはいって!」
骸骨達は手を振りながら、影にスウーッと沈んでいった。
危ない危ない。お兄様に見られなくて良かった。
「アレンおまたせ!なにしてあそぶ?」
「きょうは、ゲームがやりたい。」
「じゃあおへやいってやろう!」
その後は、お兄様と飽きるまでボードゲームを楽しんだ。
お風呂を終えて休憩中、骸骨達の事を考えていた。
もし他の骸骨が現れた時に見分けがつかないと困るよね……。目立つ目印が欲しいなぁ。何か巻くとか?
「フィー、おおきいぬのほしい。ある?」
「はい、どのくらいの大きさが良いですか?」
首に巻けるくらいだから、このくらいかな?手を広げてこれぐらい、とやって伝えた。
「分かりました、今見てきますね。」
絨毯に座って絵本を読んでいたら、フィーが布を抱えて戻ってきた。
ドサッと目の前に置かれた布は、100枚ぐらいありそうだ。そんなにたくさんは要らないんだけど……。
「これだけあれば足りますか?」
「うん、ありがとう。」
折角持ってきてくれたし、綺麗な色ばかりだから、ありがたくいただこう。端切れみたいだし、後で何か作るのも楽しそうだな。
「すみませんアレン様。洗濯物を置いてくるので、少し離れますね。」
「わかった。」
布の中から、似合いそうなものを2枚選ぶ。そして、影に居る骸骨達に声をかけた。
待ってましたとばかりに、すぐにピョンと飛び出てスタッと着地した。
「アレン様、参上しました!」
「何をいたしましょう!」
元気な骸骨達に、笑顔になる。
「ふたりにプレゼントがあるんだ。」
「「プレゼント?」」
シンクロして首を傾げる骸骨達。その首に布をスカーフの様に巻き付けた。
「ほかのまものとちがうってわかるようにつけててほしいんだ。」
「なるほど、分かりました!」
「ありがとうございます!」
目の赤い方には紅葉色の布、青い方には紺色にした。うん、似合ってるね。そういえばまだ名前聞いてなかったな。
「ねぇふたりとも、なまえおしえて。」
「名前はありません。」
「アレン様、つけてください!」
えぇー、僕名付けのセンス無いんだけど……。まぁダメなら変えればいっか。じゃあ……。
「赤い目の君は、紅葉。青い目の君は紺。どうかな?」
「素晴らしいです、アレン様!なんと良い名前!私は紅葉です!」
「ありがたき幸せ!私は紺です!」
目や布の色からという、安易な感じなのに喜んでもらえて良かったよ。
僕と同じぐらいの身長でピョンピョンして喜んでいるのを見ると、何だか弟が2人出来たような気分だ。
「もみじ、こん、よろしくね!」
「「はい、アレン様!」」
その後、フィーが戻ってきたから紅葉と紺は影に戻った。
これからは1人になっても紅葉と紺が居るから寂しくない。
明日は何して遊ぼうかな?そんな事を考えながら、3歳のアレンは夢の中へと旅立っていった。
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