悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~

Kore

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ヤンキー校の二大巨頭

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「櫂理君、お昼ごはん出来たよ。いい加減起きてー」

休日の正午。
いつまで経っても起きてこない弟に痺れを切らして、私は未だ夢の中にいる櫂理君の体を思いっきり揺さぶる。

「……うーん。あと五分……」

そうぼやいた後、櫂理君は直ぐにまた夢の中に陥り、再びすやすやと静かに寝息を立て始めた。

櫂理君の艶やかな黒髪が、カーテンの隙間から差し込む太陽の光に照らされ、きらきらと輝く。

そして、肌は透き通るように白く綺麗で、顎は私よりもほっそりしていて、睫毛がお人形さんのように長い。

まだあどけなさが残るその寝顔はまるで天使のようで、昨日大暴れした人物だとは到底思えない。


とりあえず、このまま放置するとずっと起きないので、私は心を鬼にして、櫂理君の掛け布団を勢い良く引っ剥がした。

「だめ。ご飯冷めちゃうから、早く起きて!」

そう厳しく一喝すると、櫂理君はうっすら目を開き、少し吊り気味の透き通った大きな瞳が、ぼんやりと私の姿を捉える。

「……おはよう。莉子」

それから、やんわり口元を緩ませると、少し掠れた声で遅めの挨拶をしてきたのだった。



櫂理君を起こした後、少しだけ冷めてしまったビーフシチューを温め直すため火にかける。 

今日は父親はゴルフ接待で、母親は休日出勤なので、家にいるのは私と櫂理君だけ。
だから、家事全般を担うことになり、今日は一日忙しい。

以前両親がいない日は櫂理君と二人で分担しようという話になったけど、試しに掃除を任せてみたら力が強いせいか、ことごとく物が壊れるので、それ以降は何もやらせないことにした。



「美味そー。俺のは肉多めに入れて」

コトコトとビーフシチューが良い具合に温まってきた頃。
ようやく起きてきた櫂理君に後ろから突然抱き締められ、私は危うくお玉を落としそうになった。

「分かった。でも、食べる前にちゃんと顔は洗ってね」

「……んー。暫くこうしてから」

どうやら、未だ頭は冴えていないようで。
櫂理君は私を抱き締めたまま肩に顔を埋めると、そのままうたた寝をし始める。

本当に、こうしてみると大きな子供にしか見えない。
身長は180近くあるのに、背中を丸めて甘えられると幼い頃の櫂理君を思い出し、母性本能を大いにくすぐられる。


「もう櫂理君。これじゃあご飯の支度が出来ない……」


ピンポーン。


すると、玄関のチャイム音が突如鳴り出し、この時間帯では珍しい来客に、私はインターホンのモニターを確認すると、そこには私服姿の圭君が立っていた。




「いらっしゃい圭君。どうぞ上がって」

パジャマ姿の櫂理君は応対する気が全くなさそうなので、代わりに私が玄関の扉を開け、彼を招き入れる。

「櫂理、まだ寝てます?」

「ううん。今起きたところ。これから丁度ご飯なんだけど圭君も一緒にどう?」

「いつもありがとうございます。それじゃあ、有り難く頂きます」

そして、このやり取りは日常茶飯事なので、圭君は変に遠慮することなく、家の中へと入ってきた。




「お前はいつも来るタイミング滅茶苦茶悪いんだよ。わざとか?」

「平然と遅刻するお前が悪いんだろ」

圭君の姿を見るや否や、物凄く不機嫌そうな面持ちで舌打ちをする櫂理君。

一方、圭君は全く動じることなくダイニングテーブルの椅子に堂々と腰を下ろした。

「そういえば、昨日お前が潰したグループの入院するらしいよ。これでまた暫くうちは安泰じゃないかな」

「へー。それは良かった。あの後、教師連中に次やったら窓弁償しろって言われたから丁度良いわ」

そして、圭君の話をさほど興味無さそうに聞きながら、櫂理君も向かいの席に座る。



「もう、二人とも喧嘩は程々にしてね。万が一大怪我でもしたら大変なんだから」

「万にひとつもないんで安心して下さい」

それから、二人の会話を傍で聞いていた私は、一応念を押してみたけど、圭君の爽やかな笑顔であっさりと交わされてしまった。


櫂理君と同じクラスの爽やかイケメンな木崎きざきけい君。
彼もまた櫂理君と同様に、偏差値不相応でこの学校に入学してきたうちの一人。

圭君は赤髪で左耳にはシルバーチェーンのピアスを付けており、一見怖そうだけど、垂れ目でいつも笑顔だからそこまで怖くない。

そもそも、圭君が怒っているところを見たことがないような気がする。

櫂理君がどんなに暴れても、いつも側で穏やかに見守っていて、まるで保護者的な存在。

けど、そんな彼も喧嘩の時は櫂理君以上に怖いという噂があり、上級生含め彼らに逆らう人は殆どいないんだとか。



「美味しい。莉子さんってやっぱり料理上手いよねー」

「てか、毎回莉子の飯たかるの止めろ。お前なんだかんだ絶対それ目的でこの時間に来てるだろ」

ビーフシチューが温まり、テーブルに料理を並べた途端、勢い良く食べ始める二人。

しかも、とても美味しそうに食べてくれるから作り甲斐があり、そんな光景を微笑ましく思いながら、私はカウンター越しで二人の様子を眺める。


こうして見ると、そこら辺にいる普通の男子高校生と何ら変わりなのに。

あの学校に足を踏み入れた瞬間、それは一気に覆される。



「「櫂理さん、圭さん、おはようございます!」」

久しぶりに三人で登校することになり、校門をくぐった途端、門の両脇に立っていた彼らの取り巻きらしき人達が一斉に大声で挨拶をしてきて、思わず軽い悲鳴を上げてしまった。

中には櫂理君よりも上級生の人がいるのに、年齢の差は関係ないと言わんばかりに、皆首を九十度に曲げている。


「お、おはようございます……」

二人は全く相手をする気がなさそうなので、とりあえず私だけでもとビクビクしながら挨拶を返す。

とにかく、周りが怖過ぎる。

みんな髪色がカラフルで、刈り上げてたり、パーマをかけてたり、サングラスをかけてたり、顔中ピアスだらけだったり。

ここは学校のはずなのに、まるでヤクザの集会に来たみたいで、私はさり気なく櫂理君の方に避難した。

「櫂理さん、圭さん荷物お持ちします。……あっ、何ならお姉さんのも……」

「てめぇ莉子に近付いたら殺すぞ」

すると、金髪男子がご親切に私の鞄まで運ぼうと手を伸ばした瞬間、すかさず櫂理君のドスの効いた声が飛んできて、金髪男子は慌てて手を引っ込めた。


こうしてまた、私は要注意人物として注目を浴びてしまう。

この前の告白の時もそうだったけど、私に近寄る人は悉く櫂理君にやられてしまうので、今では私に話しかけてくる男子は殆どいない。

お陰で変に言い寄られなくなったのは有難いけど、腫れ物扱いをされるのは、あまり気分がいいものではない。

 

「えーそうかな?あたしはお姫様扱いされてるみたいで気分良いけど」

それから、櫂理君達と別れ、早速美南に今朝のことを話してみたら全く同調してくれず、相談相手を間違えたと後になって後悔する。

「だって、話しかけただけで怖がられるんだよ。こっちは若干傷付くんだけど」

「それだけ弟君の愛が重いってことでしょ。この前の騒ぎであの二人の地位が更に上がったから、余計じゃない?ていうか、その弟君が莉子に敵わないなら、この学校では莉子が一番最強ってことになるんじゃないの?」


こっちは真面目に相談しているというのに。
どうやら、自分で言った事がツボにハマったようで、美南は口元を手で抑えながら人を小馬鹿にするように笑い始めた。

まったく、他人事だからって好き勝手に言って。
私は本気で悩んでいるのに。

そう文句を言いたかったけど、更に揶揄われそうな気がして、これ以上何も言わずジト目で美南を軽く睨み付けた。



「…………あ。お弁当、間違えて櫂理君の持ってきちゃった」

とりあえず、早くお昼にしようと。
お弁当箱を取り出すためにカバンを開いた途端、大きな青いお弁当袋が視界に入り、慌ててそれを取り出した。

「そのお弁当莉子のより二倍くらい大きいじゃん。よく間違えたね?」

そう美南に指摘され改めて持つと、確かに重量感が半端ない。

どうりで、今日はカバンが重いと思った……。


「ちょっと櫂理君の所行ってくる!お昼先に食べてて」

とにもかくにも早くこれを届けなければと、私は急いで席を立ち、三階にある一年生の教室へと駆け足で向かった。




櫂理君の教室は階段を登ったすぐ脇にあり、恐る恐る中を除いてみると、彼の姿がどこにも見当たらなかった。

圭君もいないということは、もしかしたらにいるのだろうか。

そう思って、櫂理君に電話をしてみたら案の定。
彼は今旧校舎の空き部屋にいるそうで、私は電話を切った途端深い溜息が漏れた。

出来る事ならあそこには近付きたくない。
でも、無視するわけにもいかないので、私は震える心臓を抑え、来た道を引き返した。




旧校舎に入ると、廊下中にタバコの匂いが充満している。

壁には余すことなくカラースプレーで落書きがされたり、そこら中に壊れた備品が転がっていたりと、まるでスラム街のような光景。

だから、ここは教師もあまり立ち入らない。……というか、立ち入ろうとしない無法地帯な場所。

そして、この最上階が櫂理君達の別室であり、この学校のトップに君臨する人達が集う特別な場所でもある。


辺りを見渡せば、新校舎より不良達の密度が濃いけど、櫂理君のおかげで誰も私に近付こうとはしない。

その点は良かったと思うけど、やっぱり姉としては少し複雑な気持ちになる。

 
廊下に座る不良達の間を通り、四階のつきあたりにある別室に辿り着くと、私は緊張を和らげるために小さく深呼吸をする。

中には櫂理君と圭君がいるから、そこまで怖がる必要はないのに、やっぱり足が震えてしまう。

それから、二、三回扉をノックすると中から大柄なスキンヘッドの男が出てきて、思わず小さな悲鳴を上げてしまった。

「……あ、あの。櫂理君いますか?」

学ランを着ているのに、まるでヤクザにしか見えない風貌に声が震える。

一刻も早くここから逃げ出したいけど、櫂理君にお弁当を届けるまではダメだと。

そう自分に何度も言い聞かせ、私は若干涙目になりながら強面の男を見上げた。


「あ、姉さん。どうぞ中入ってください」

すると、一変してスキンヘッドの男は笑顔で私を迎え入れてくれて、少しだけ拍子抜けしてしまう。

そして、恐る恐る奥へ進むと、窓際のソファーで寝そべりながらスマホをいじっている櫂理君の姿を発見した。

その隣には一人用ソファーで本を読んでる圭君の姿。

それから、数人の不良達が周りでお喋りをしているけど、何やら皆風格がありすぎる。

先程のスキンヘッド男もそうだけど、刺青が体中に入っている人や、派手な上着を着ていたり、金色ネックレスをつけていたりと、とても高校生には見えない。

けど、ここは廊下と違ってタバコの匂いが一切しないのは、櫂理君達が喫煙者ではないからだろうか。

そして、彼らが座るソファーは黒色牛革で、脇には小さな丸テーブルがあったり、赤い絨毯がひいてあったりと、一目見てここがトップの席である事が分かる。

 
「莉子」

すると、私の存在に気付いた櫂理君は、ソファーの端に座り直すと、空いてる席を手で軽く叩き、こっちに座れと合図をしてきた。

本当はお弁当を渡したらさっさと帰るつもりだったけど、目で強く訴えられたので、私は諦めて彼の隣に座る。

「はい、櫂理君のお弁当。ごめんね、間違えて持ってきちゃって」

「ありがと」

そして、手に持っていたお弁当を手渡すと、櫂理君は笑顔でそれを受け取った。


「…………で」

「なに?」

「私のお弁当は?」

「ないけど?」

「…………え?」


てっきり、櫂理君は私の分を持ってきたのかと思いきや。

至極当然のような顔で言われ、私は一瞬呆気にとられた。

「テーブルの上には何もなかったし」

「……あー。そっかぁ……」

結局は全部自分が悪いということで。
私は諦めて今日のお昼は購買で済ませようと、ソファーから立ち上がる。 

「俺の二人で食べればいいじゃん。他にパンとか色々あるし」

すると、櫂理君は私の腕を軽く引っ張り、目を光らせながら、期待を込めた眼差しをこちらに向けてきた。

その表情がこれまた母性本能をくすぐり、返事に困る。


「それじゃあ、ここ以外の場所だったら……」

やっぱり、私には櫂理君の甘えを拒む事は出来ず。
だからといって強面の人達に囲まれながらお弁当を食べる勇気はないので、恐る恐る条件を出してみたら、櫂理君は快く承諾し、私の手を優しく引いて部屋を出た。



 ◇◇◇



「はい、莉子。あーんして」

「……う、うん。いただきます」


あれから櫂理君に連れてこられた場所は、中庭の広場。

普段は不良達が陣取っているけど、櫂理君がいれば誰も近寄って来ない。

それだからなのか、櫂理君の甘えが止まらず、私は先程から彼にお弁当を食べさせられ続けている。

「ねえ櫂理君。お弁当自分で食べるから、お箸返して」

それもこれも櫂理君がもう一本のお箸をゴミ箱に投げ捨てた為、主導権は全て彼のものとなってしまった。

「それじゃあ、今度は莉子が俺に食べさせる番」

それをいいことに。
櫂理君はその権力を意図のままに操り、これまたキラキラとした穢れなき少年のような目を向けてくるもんだから、姉としては当然それを拒む事は出来ない。


この子、絶対私の扱い方分かってる!


そう気付いてはいても、手は勝手に動き出し、私は彼の掌の上で転がされる。


「櫂理君、美味しい?」

「うん。でも俺は莉子が作ったお弁当が食べたい」

「それじゃあ、今度作ってあげるね」


でも、それでいい。

やっぱり、何であろうと私の弟は可愛いから。

例え、人を締め殺そうとしても。
五人相手の大人を秒殺したとしても。
このヤンキー校史上最恐であったとしても。

昔と何も変わらない、あどけない笑顔を見せられたら、愛しさしか湧いてこない。


「ねえ、莉子。ちょっと寝たいから膝枕して」

それからお昼を食べ終わり、そろそろ美南の所へ戻ろうとしたところ。
またもや櫂理君の甘えん坊が爆発し、尚且つ猫撫で声で言われてしまっては、もはや太刀打ちなんて出来るはずがない。

「もう、十分だけだよ」

だから、一応条件はつけてみたものの。
結局はまた櫂理君のペースに巻き込まれてしまうんだろうなと、若干諦めつつある。


私の膝の上で満足そうに目を瞑る櫂理君。
サラサラの細い黒髪が膝に当たって少しくすぐったいけど、この髪質は触り心地が良くて、つい手が伸びてしまう。


こうしてまた、私は勝手気ままな弟を甘やかし続ける。

このままじゃダメだって分かっているのに、なかなか止められないのは、私も相当彼に対する愛が重いということなのか。


それは、弟として?
それとも、男として?


ふとそんな疑問が浮かんできて、櫂理君の頭を撫でていた手の動きがピタリと止まる。


……やっぱり、ずっとこのままでいいはずがない。


いつかは櫂理君の気持ちに応えないと、私達はこのまま前に進む事が出来ない気がする。


この曖昧な関係を、いつの日か終わらせないと。


そう心に決めるも、櫂理君の天使のような寝顔を見ていると、その決意は呆気なく崩れ落ちてしまう。


今はまだ、この穏やかで心地良いひと時を手放したくなくて。

そんな私の我儘と櫂理君の我儘がリンクして、結局は何一つ変わらないまま、今日もまた平和(?)な一日が過ぎようとしていた。
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