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第3章 魔法使いの弟子
第44話 それも付き人の仕事です
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「さて、もう一つこの家には重大な秘密があるの。
ここで暮らす以上はカーラにも知っておいてもらわないとならないわ。
実は私は魔法使いなの、そしてアリィシャちゃんは私の許で魔法を学ぶ弟子よ。」
私はそういって立てた人差し指の先に光の玉を浮かべて見せました。
「すごい、魔法って初めて見ました。
魔法も精霊と同じでお伽噺の中のものだと思ってました。まさか、本当にあるなんて。
え、じゃあ、秘密と言うことは教会に知られたら拙いという事ですか。」
おや、この子は魔女狩りのことを知っているのでしょうか、リーナですら知らなかったのに。
「カーラは魔女狩りのことを聞いたことがるのかしら?教会に知れれたら拙いと思うということは。」
「いいえ、魔女狩りというのは知りません。
昔は教会の宣教師が村々を回っては教会の教えを説いて回ったんだそうです。
その時に宣教師は村の子供を集めては悪い魔女の話をしたと家の婆さんに聞きました。
田舎の子供には手が届かない菓子を配ってくれたので、子供はみんな集まったそうです。
悪い魔女を見つけたら、教会が成敗するから、知らせるように伝えて回ったらしいです。」
カーラのお婆さんの子供の頃まで、教会はそんな刷り込みを子供にしていたのですね。
子供にまで密告させようとは、なんともはや…。
「教会のことは気にする必要はないの、この家のことは聖教の教皇庁の公認だから。
私が秘密だと言っているのは、私やアリィシャちゃんの持つ力を利用しようとするロクでもない輩が出てくるのを防ぐためよ。
カーラは最初森に入る道に気付かなかったでしょう。
あれは私の魔法で招かざる客の侵入を防いでいるの。
私はそんなことも出来るの、すごいでしょう。
我欲のために私を利用しようとする輩が出て来ても不思議ではないと思わない?
私はここでのんびりと暮らしたいのよ、変な輩に付き纏われるのは遠慮したいわ。」
「突然目の前に道が現われて驚いたのですが、あれはシャルロッテ様の魔法で隠してたのですか。
本当にすごい魔法ですね。秘密にしたいというのも納得です。
わかりました、精霊のことも、魔法のことも決して口には致しません。」
良い返事です。
カーラは小さな子を庇って自分が娼館へ行くと言った正義感の強い子です。
約束を違えることはないと信じても良いでしょう。
**********
「そうそう、聖教が公式にお目こぼししている魔法使いという事で思い出したわ。
一つ言い忘れていました。
私たちがいるこの場所はカーラの村があったクラーシュバルツ王国ではありません。
国というのは解りますか?」
流石に十四歳にもなれば、一応国という概念はおぼろげながらも理解しているようでした。
良かったです、アリィシャちゃんに国というものを理解させるのは大変でした。
「この辺りに別の国があると言うのは、村の物知りな婆さんからは聞いたことないです。
アルム山脈の山向こうにセルベチアという国があるってその婆さんに聞いたのですが…。」
カーラの話しでは、村では物知りなお婆さんがいて子供たちに必要な知識を教えているそうです。
どうやら、口伝で次の世代に知識を伝える役割を持った人がいるようです。
「ここは、アルムハイム伯国という名称の国です。
そして、私の名はシャルロット・フォン・アルムハイム、この国の女王です。
カーラは今日から女王の付き人となったのです、心して励むように。」
「はあ…、シャルロッテ様が女王様なのですか。
女王様がここで一人で住んでいたのですか?従者の一人もいないで?」
カーラは私が女王だといってもピンと来ないようです。
いえ、むしろ信じていないと言った方が正確でしょうか。
「国民が一人もいないのですよ。
しかも十五年間一度も館の敷地を出たことが無かったのです。
家事は殆んどブラウニー隊がやってくれます。
従者など必要がないでしょう。」
「国民がいないのですか?
王様って言うのは国民から取り立てた税で、贅沢な暮らしをしているのではないのですか?」
カーラが中々手厳しいことを訊いてきます。
王が国民から徴収した税で生活しているという事は知っているのですね。
「ええ、国民がいないので税収はありません。
ですから、ハーブ畑のバーブで乾燥ハーブや精油を作って販売しているのです。」
「それが女王様の仕事なのですか?
何か想像していたものと違うのですけど……。」
「そうですよ、我が国ではハーブ畑の手入れとハーブを使った製品の製造が女王の仕事なのです。
さっそく明日の朝からカーラにもハーブ畑の手入れを手伝ってもらいますからね。」
「それが女王様の付き人の仕事なのですか?」
「決まっているではないですか。私の仕事の手伝いは全て付き人の仕事なのです。」
「はあ、畑仕事は村でしていましたので、いくらでも手伝わせていただきます。
ただ、その仕事で、女王とか、その付き人とか言われても……。」
カーラは納得がいかないようで首を傾げています。まあ、追々慣れてもらえば良いです。
**********
さて、仕事の話が出たので、これからカーラにしてもらうことを説明しておきましょう。
「明日からの予定ですが、早朝からハーブ畑の草取りとハーブの摘み取りを行います。
朝七時から始めますので、朝六時には起きて着替えなどを済ましてください。
六時半にみんな揃って朝食をとりますのでこの隣にあるティールームに来るように。
ブラウニーが美味しい朝食を作ってくれますよ。
だいたい午前中いっぱいハーブ畑の手入れを手伝ってもらいます。
午後からは夕食の準備の時間まで、アリィシャちゃんと一緒に読み書きの勉強をしてもらいます。
読み書きの勉強に慣れてきたら、算術の勉強も始めますので心しておいてください。
勉強が終ったら夕食の準備をしますので、カーラも手伝ってください。」
まずは、読み書きと算術からです。
侍女に必要な言葉遣いや礼儀作法なのですが、リーナに謝礼を支払ってカーラを預かってもらおうと思っています。
侍女としての作法など私にはわからないので、リーナの侍女のヘレーナさんに指導してもらおうと思うのです。
あの人、性癖的には多大な問題を抱えていますが、侍女としての仕事面では非常に優秀です。
ズーリックへの旅に同行した約一週間でヘレーナさんの優秀さはよく解りました。
今度、リーナが訪れたときにでも相談してみるつもりです。
できれば今度の冬の間でも指導してもらえれば助かります。
「午後からはずっと勉強ですか?他に何かすることはないのですか?」
「ええ、午後からは夕食の準備の時間までみっちりと勉強してもらいます。
カーラを雇い入れるときの私とリーナの会話は聞いていましたか?
おそらく、一年以内にはアルビオン王国へ視察に行くことになると思います。
それまでには、読み書き計算が出来るようになってもらわないと困るのです。
できれば、私はアルビオン語も教えたいと考えています。
かなり詰め込むことになると思いますので、勉強時間はこれでも足りないくらいです。」
私の言葉にカーラは始める前からげんなりしています。
第一印象で感じた通り、やはりカーラは体を動かす方が得意で、頭を使うのは苦手だったのでしょう。
でも、私はカーラなら結構学習が捗るのではないかと思っています。
カーラと最初に話していて感じたのですが、この子はかなりの負けず嫌いだと思いました。
これからアリィシャちゃんの隣で勉強することになります。
私が見る限りアリィシャちゃんは非常に優秀です。
隣で学んでいる五歳児の方が良く出来るなんて、カーラが我慢できるとは思えないのです。
きっとアリィシャちゃんに負けないように頑張って勉強してくれると思うのです。
**********
お読みいただき有り難うございます。
*お願い
9月1日から始まりましたアルファポリスの第13回ファンタジー小説大賞にこの作品をエントリーしています。
応援してくださる方がいらっしゃいましたら、本作品に投票して頂けるととても嬉しいです。
ぶしつけにこのようなお願いをして恐縮ですが、よろしくお願いします。
投票は、PCの方は表題ページの左上、「作品の情報」の上の『黄色いボタン』です。
スマホアプリの方は表題ページの「しおりから読む」の上の『オレンジ色のボタン』です。
ここで暮らす以上はカーラにも知っておいてもらわないとならないわ。
実は私は魔法使いなの、そしてアリィシャちゃんは私の許で魔法を学ぶ弟子よ。」
私はそういって立てた人差し指の先に光の玉を浮かべて見せました。
「すごい、魔法って初めて見ました。
魔法も精霊と同じでお伽噺の中のものだと思ってました。まさか、本当にあるなんて。
え、じゃあ、秘密と言うことは教会に知られたら拙いという事ですか。」
おや、この子は魔女狩りのことを知っているのでしょうか、リーナですら知らなかったのに。
「カーラは魔女狩りのことを聞いたことがるのかしら?教会に知れれたら拙いと思うということは。」
「いいえ、魔女狩りというのは知りません。
昔は教会の宣教師が村々を回っては教会の教えを説いて回ったんだそうです。
その時に宣教師は村の子供を集めては悪い魔女の話をしたと家の婆さんに聞きました。
田舎の子供には手が届かない菓子を配ってくれたので、子供はみんな集まったそうです。
悪い魔女を見つけたら、教会が成敗するから、知らせるように伝えて回ったらしいです。」
カーラのお婆さんの子供の頃まで、教会はそんな刷り込みを子供にしていたのですね。
子供にまで密告させようとは、なんともはや…。
「教会のことは気にする必要はないの、この家のことは聖教の教皇庁の公認だから。
私が秘密だと言っているのは、私やアリィシャちゃんの持つ力を利用しようとするロクでもない輩が出てくるのを防ぐためよ。
カーラは最初森に入る道に気付かなかったでしょう。
あれは私の魔法で招かざる客の侵入を防いでいるの。
私はそんなことも出来るの、すごいでしょう。
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「突然目の前に道が現われて驚いたのですが、あれはシャルロッテ様の魔法で隠してたのですか。
本当にすごい魔法ですね。秘密にしたいというのも納得です。
わかりました、精霊のことも、魔法のことも決して口には致しません。」
良い返事です。
カーラは小さな子を庇って自分が娼館へ行くと言った正義感の強い子です。
約束を違えることはないと信じても良いでしょう。
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「そうそう、聖教が公式にお目こぼししている魔法使いという事で思い出したわ。
一つ言い忘れていました。
私たちがいるこの場所はカーラの村があったクラーシュバルツ王国ではありません。
国というのは解りますか?」
流石に十四歳にもなれば、一応国という概念はおぼろげながらも理解しているようでした。
良かったです、アリィシャちゃんに国というものを理解させるのは大変でした。
「この辺りに別の国があると言うのは、村の物知りな婆さんからは聞いたことないです。
アルム山脈の山向こうにセルベチアという国があるってその婆さんに聞いたのですが…。」
カーラの話しでは、村では物知りなお婆さんがいて子供たちに必要な知識を教えているそうです。
どうやら、口伝で次の世代に知識を伝える役割を持った人がいるようです。
「ここは、アルムハイム伯国という名称の国です。
そして、私の名はシャルロット・フォン・アルムハイム、この国の女王です。
カーラは今日から女王の付き人となったのです、心して励むように。」
「はあ…、シャルロッテ様が女王様なのですか。
女王様がここで一人で住んでいたのですか?従者の一人もいないで?」
カーラは私が女王だといってもピンと来ないようです。
いえ、むしろ信じていないと言った方が正確でしょうか。
「国民が一人もいないのですよ。
しかも十五年間一度も館の敷地を出たことが無かったのです。
家事は殆んどブラウニー隊がやってくれます。
従者など必要がないでしょう。」
「国民がいないのですか?
王様って言うのは国民から取り立てた税で、贅沢な暮らしをしているのではないのですか?」
カーラが中々手厳しいことを訊いてきます。
王が国民から徴収した税で生活しているという事は知っているのですね。
「ええ、国民がいないので税収はありません。
ですから、ハーブ畑のバーブで乾燥ハーブや精油を作って販売しているのです。」
「それが女王様の仕事なのですか?
何か想像していたものと違うのですけど……。」
「そうですよ、我が国ではハーブ畑の手入れとハーブを使った製品の製造が女王の仕事なのです。
さっそく明日の朝からカーラにもハーブ畑の手入れを手伝ってもらいますからね。」
「それが女王様の付き人の仕事なのですか?」
「決まっているではないですか。私の仕事の手伝いは全て付き人の仕事なのです。」
「はあ、畑仕事は村でしていましたので、いくらでも手伝わせていただきます。
ただ、その仕事で、女王とか、その付き人とか言われても……。」
カーラは納得がいかないようで首を傾げています。まあ、追々慣れてもらえば良いです。
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ブラウニーが美味しい朝食を作ってくれますよ。
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読み書きの勉強に慣れてきたら、算術の勉強も始めますので心しておいてください。
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まずは、読み書きと算術からです。
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あの人、性癖的には多大な問題を抱えていますが、侍女としての仕事面では非常に優秀です。
ズーリックへの旅に同行した約一週間でヘレーナさんの優秀さはよく解りました。
今度、リーナが訪れたときにでも相談してみるつもりです。
できれば今度の冬の間でも指導してもらえれば助かります。
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カーラを雇い入れるときの私とリーナの会話は聞いていましたか?
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でも、私はカーラなら結構学習が捗るのではないかと思っています。
カーラと最初に話していて感じたのですが、この子はかなりの負けず嫌いだと思いました。
これからアリィシャちゃんの隣で勉強することになります。
私が見る限りアリィシャちゃんは非常に優秀です。
隣で学んでいる五歳児の方が良く出来るなんて、カーラが我慢できるとは思えないのです。
きっとアリィシャちゃんに負けないように頑張って勉強してくれると思うのです。
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