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第14章 四度目の春、帝国は
第364話 同床異夢?
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「ただね、ケントニスさんの派閥の貴族にはせっかちな人がいるそうね。
暴発しないように抑えるのにケントニスさんは苦労しているみたい。
穏健派っていっているのに『黒の使徒』に関しては妙に強硬姿勢な人がいるみたいね。」
わたしがそうもらすと隣でお茶を飲んでいたハイジさんが教えてくれた。
「『黒の使徒』には、大分いい様にあしらわれてきた人が多いのよ、私達の派閥にはね。
そういえば、ターニャちゃんには帝国貴族の中の対立構造について話したことなかったわね。
今まで何の説明のしなくてごめんなさいね。」
ハイジさんの説明は大分昔のことにさかのぼってのモノだったの。
**********
元々、大陸西部は今のような荒涼とした場所ではなく、肥沃な土地が広がっていたそうなの。
当然、肥沃な土地は豊かな恵みをもたらすので、昔から人がたくさん住んでいたらしい。
昔は小さな国がたくさんあり、土地の境界や水利権などを巡って争いが絶えなかったみたい。
小さな争いが国同士の戦争に発展することもしばしばで、中には隣国の富を収奪しようと企てる国もあってやがて大陸の西部地域が全体が戦乱状態に陥ったらしい。
この辺の話は色々な人から聞いたことがあるのだけけど、その後の話が初耳だった。
この戦乱の時代に周辺国を併合して大きくなってきたのが、今の帝国なんだけど。
ヴィクトーリアさんの実家をはじめとする穏健派の貴族は元々別の国の王族だったらしい。
別の国といっても、帝国の軍門にくだり併合されたわけではないらしい。
帝国という名のとおり、帝国は複数の国の集合体でありそれを皇帝が統べている。
『今の穏健派の貴族』は、元々戦争を好まず不戦同盟を結んでいた国同士なんだって。
しかし、その頃の大陸西部は武力で揉め事を解消するという風潮が強かったんだって。
平和的な交渉に応じないばかりか、弱腰とあなどられ戦を仕掛けられることもしばしばだったと伝わっているみたい。
こんな情勢を憂いた『今の穏健派の貴族』は、武力による大陸西部の統一により戦争を終らせるしかないと考えるようになったらしい。
そんなときに、丁度初代皇帝に率いられた今の帝国が勃興してきたそうだ。
その頃、一番勢いのあった帝国に同盟国として参集したのが『今の穏健派の貴族』なんだって。
最初は同盟国だったものが、長い歴史の中で帝国を構成する形になったそうだ。
最初から皇帝に率いられていた貴族達は皇帝の家臣であったのに対し、穏健派の貴族は同盟国の王だったから大きな領地を持っているんだね。
「最初のボタンにかけ違いがあったのよ。
目的とする処が全然違うのだから。
『黒の使徒』の傀儡として力で他者を支配しようと望んだ皇帝の派閥と大陸西部の争いを終結させるためにやむをえず力による統一を選んだ穏健派の貴族では。」
それでも、大陸西部の統一がなるまでの長い期間、両者の対立は表面化しなかったみたい。
穏健派の貴族たちも周辺の小国を併呑するために積極的に戦争に協力していたし、『黒の使徒』の教義も代々黒髪・黒い瞳であった皇帝に対する権威付けにうまく活用できたという事情があったからだそうだ。
そして、先代皇帝の治世の頃、ほぼ大陸の西部の全域が帝国の統治下になり、戦争の終わりが見えてきたそうだ。
その頃になって、長く続いた戦乱の時代のせいで軍部が必要以上に肥大化していることを穏健派の貴族は懸念するようになったらしい。
残る数カ国を平定するにしては過大な兵力、それを帝国政府は貧困のせいで不平の声を上げる国民の弾圧に兵を用いるようになったことも、穏健派貴族が軍部の見直しを求める切欠になったそうだ。
穏健派の貴族は、大陸西部の統一後を見据えて、国を豊かにするため軍部の段階的に縮小し、戦乱で荒廃した国土の復興に予算を回すようにと皇帝に進言するようになったそうだ。
先代の皇帝はそれでも人の話を聞くだけの頭はある人物で、軍の段階的縮小と民生分野への予算配分の増加に前向きに取り組む姿勢を見せていたらしい。
それに対し声高々に異議を唱えた人物がいた、それが当時まだ十代半ばの現皇帝だそうだ。
現皇帝は幼少の頃から暗愚な王子として帝国の将来を不安にさせていた人物だったみたい。
現皇帝が軍部や『黒の使徒』の言いなりだという事は、宮廷にいる者であれば、誰もが知っていたことらしい。
当時皇太子であった現皇帝は、軍は国の威信を示すもので安易に縮小すべきものではない、民の不平に対応したらきりがない民など力で抑えておけばよいと言って、軍部の縮小とその予算を民生分野に回すことを強力に反対したようだ。
それを後押ししたのが、軍閥貴族であったり、『黒の使徒』の息が掛かった多くの下級貴族であったらしい。
この頃から、現皇帝の派閥と穏健派の貴族との対立が表面化したそうだ。
『黒の使徒』の薫陶をうけて選民意識が強く、民は生かさず殺さず絞れるだけ絞ればよいと公言して憚らない暗愚な現皇帝に穏健派の貴族は頭を痛めたという。
そして、その状態のまま暗愚な皇帝の治世になることを懸念した穏健派の貴族は、皇帝を戒められる存在として優秀な皇后を据えようと決めたらしい。
白羽の矢が立ったのが、帝国貴族の間で才媛として知られていたヴィクトーリアさんだったのね。
ヴィクトーリアさんは帝国でも有数の大領を有する侯爵家の娘で家格からも、対立候補を退けるのに都合が良かったみたい。
ヴィクトーリアさんは国のために自分が犠牲になる覚悟で帝室に嫁いだみたい。
結果はわたしも知っている通りで、ヴィクトーリアさんの進言が聞き入れられることはなかったのね。
ただ、こう言ってはヴィクトーリアさんに失礼だけど、穏健派の貴族も男尊女卑の傾向が強い帝国ではいくら優秀でも女性のヴィクトーリアさんに出来ることは少ないと思われていたみたい。
穏健派の貴族がヴィクトーリアさんに真に期待したのは、『黒の使徒』やその影響下にある貴族の息ががかっていない次期皇帝を産むことだったみたい。
その期待にこたえて、ケントニスさんを授かったのだね。
**********
「戦争が終結して十数年、その間帝国の復興は遅々として進まず、毎年どこかで飢饉が発生している状況に穏健派の貴族は業を煮やしているの。
全ては、民から搾取することばかりを考え、民を顧みない皇帝とそれを操る『黒の使徒』のせいよ。
穏健派の貴族の中にはこの機に乗じて『黒の使徒』の排除に動きたい者が出てくるのも仕方がないことだと思うわ。」
ハイジさんは説明の最後をこう言って締めたの。
戦乱の時代を終らせるために戦争をすることを選ぶなんて、やるせないね。
そして、随分昔にかけたボタンが、最近になって掛け違えていたことに気付いたんだね。
わたしは、穏健派の貴族の方に共感するけど…。
『黒の使徒』からすれば、あまねく民から搾取する目的で力による大陸統一を目指してきたのに、後から入って来た者が勝手なことを言うなという感じかもね。
暴発しないように抑えるのにケントニスさんは苦労しているみたい。
穏健派っていっているのに『黒の使徒』に関しては妙に強硬姿勢な人がいるみたいね。」
わたしがそうもらすと隣でお茶を飲んでいたハイジさんが教えてくれた。
「『黒の使徒』には、大分いい様にあしらわれてきた人が多いのよ、私達の派閥にはね。
そういえば、ターニャちゃんには帝国貴族の中の対立構造について話したことなかったわね。
今まで何の説明のしなくてごめんなさいね。」
ハイジさんの説明は大分昔のことにさかのぼってのモノだったの。
**********
元々、大陸西部は今のような荒涼とした場所ではなく、肥沃な土地が広がっていたそうなの。
当然、肥沃な土地は豊かな恵みをもたらすので、昔から人がたくさん住んでいたらしい。
昔は小さな国がたくさんあり、土地の境界や水利権などを巡って争いが絶えなかったみたい。
小さな争いが国同士の戦争に発展することもしばしばで、中には隣国の富を収奪しようと企てる国もあってやがて大陸の西部地域が全体が戦乱状態に陥ったらしい。
この辺の話は色々な人から聞いたことがあるのだけけど、その後の話が初耳だった。
この戦乱の時代に周辺国を併合して大きくなってきたのが、今の帝国なんだけど。
ヴィクトーリアさんの実家をはじめとする穏健派の貴族は元々別の国の王族だったらしい。
別の国といっても、帝国の軍門にくだり併合されたわけではないらしい。
帝国という名のとおり、帝国は複数の国の集合体でありそれを皇帝が統べている。
『今の穏健派の貴族』は、元々戦争を好まず不戦同盟を結んでいた国同士なんだって。
しかし、その頃の大陸西部は武力で揉め事を解消するという風潮が強かったんだって。
平和的な交渉に応じないばかりか、弱腰とあなどられ戦を仕掛けられることもしばしばだったと伝わっているみたい。
こんな情勢を憂いた『今の穏健派の貴族』は、武力による大陸西部の統一により戦争を終らせるしかないと考えるようになったらしい。
そんなときに、丁度初代皇帝に率いられた今の帝国が勃興してきたそうだ。
その頃、一番勢いのあった帝国に同盟国として参集したのが『今の穏健派の貴族』なんだって。
最初は同盟国だったものが、長い歴史の中で帝国を構成する形になったそうだ。
最初から皇帝に率いられていた貴族達は皇帝の家臣であったのに対し、穏健派の貴族は同盟国の王だったから大きな領地を持っているんだね。
「最初のボタンにかけ違いがあったのよ。
目的とする処が全然違うのだから。
『黒の使徒』の傀儡として力で他者を支配しようと望んだ皇帝の派閥と大陸西部の争いを終結させるためにやむをえず力による統一を選んだ穏健派の貴族では。」
それでも、大陸西部の統一がなるまでの長い期間、両者の対立は表面化しなかったみたい。
穏健派の貴族たちも周辺の小国を併呑するために積極的に戦争に協力していたし、『黒の使徒』の教義も代々黒髪・黒い瞳であった皇帝に対する権威付けにうまく活用できたという事情があったからだそうだ。
そして、先代皇帝の治世の頃、ほぼ大陸の西部の全域が帝国の統治下になり、戦争の終わりが見えてきたそうだ。
その頃になって、長く続いた戦乱の時代のせいで軍部が必要以上に肥大化していることを穏健派の貴族は懸念するようになったらしい。
残る数カ国を平定するにしては過大な兵力、それを帝国政府は貧困のせいで不平の声を上げる国民の弾圧に兵を用いるようになったことも、穏健派貴族が軍部の見直しを求める切欠になったそうだ。
穏健派の貴族は、大陸西部の統一後を見据えて、国を豊かにするため軍部の段階的に縮小し、戦乱で荒廃した国土の復興に予算を回すようにと皇帝に進言するようになったそうだ。
先代の皇帝はそれでも人の話を聞くだけの頭はある人物で、軍の段階的縮小と民生分野への予算配分の増加に前向きに取り組む姿勢を見せていたらしい。
それに対し声高々に異議を唱えた人物がいた、それが当時まだ十代半ばの現皇帝だそうだ。
現皇帝は幼少の頃から暗愚な王子として帝国の将来を不安にさせていた人物だったみたい。
現皇帝が軍部や『黒の使徒』の言いなりだという事は、宮廷にいる者であれば、誰もが知っていたことらしい。
当時皇太子であった現皇帝は、軍は国の威信を示すもので安易に縮小すべきものではない、民の不平に対応したらきりがない民など力で抑えておけばよいと言って、軍部の縮小とその予算を民生分野に回すことを強力に反対したようだ。
それを後押ししたのが、軍閥貴族であったり、『黒の使徒』の息が掛かった多くの下級貴族であったらしい。
この頃から、現皇帝の派閥と穏健派の貴族との対立が表面化したそうだ。
『黒の使徒』の薫陶をうけて選民意識が強く、民は生かさず殺さず絞れるだけ絞ればよいと公言して憚らない暗愚な現皇帝に穏健派の貴族は頭を痛めたという。
そして、その状態のまま暗愚な皇帝の治世になることを懸念した穏健派の貴族は、皇帝を戒められる存在として優秀な皇后を据えようと決めたらしい。
白羽の矢が立ったのが、帝国貴族の間で才媛として知られていたヴィクトーリアさんだったのね。
ヴィクトーリアさんは帝国でも有数の大領を有する侯爵家の娘で家格からも、対立候補を退けるのに都合が良かったみたい。
ヴィクトーリアさんは国のために自分が犠牲になる覚悟で帝室に嫁いだみたい。
結果はわたしも知っている通りで、ヴィクトーリアさんの進言が聞き入れられることはなかったのね。
ただ、こう言ってはヴィクトーリアさんに失礼だけど、穏健派の貴族も男尊女卑の傾向が強い帝国ではいくら優秀でも女性のヴィクトーリアさんに出来ることは少ないと思われていたみたい。
穏健派の貴族がヴィクトーリアさんに真に期待したのは、『黒の使徒』やその影響下にある貴族の息ががかっていない次期皇帝を産むことだったみたい。
その期待にこたえて、ケントニスさんを授かったのだね。
**********
「戦争が終結して十数年、その間帝国の復興は遅々として進まず、毎年どこかで飢饉が発生している状況に穏健派の貴族は業を煮やしているの。
全ては、民から搾取することばかりを考え、民を顧みない皇帝とそれを操る『黒の使徒』のせいよ。
穏健派の貴族の中にはこの機に乗じて『黒の使徒』の排除に動きたい者が出てくるのも仕方がないことだと思うわ。」
ハイジさんは説明の最後をこう言って締めたの。
戦乱の時代を終らせるために戦争をすることを選ぶなんて、やるせないね。
そして、随分昔にかけたボタンが、最近になって掛け違えていたことに気付いたんだね。
わたしは、穏健派の貴族の方に共感するけど…。
『黒の使徒』からすれば、あまねく民から搾取する目的で力による大陸統一を目指してきたのに、後から入って来た者が勝手なことを言うなという感じかもね。
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