転生したら森の主人になりました

転生したら森の主人になりました4

転生したら森の主人になりました聖なる指輪その3

　「もう誰も傷付けさせない。誰も死なせない‼︎」
　「ラフォーレ‼︎」
　「ば、馬鹿な......意識を保ったまま使いこなしただと?お前は何者なんだよ！ラフォーレ.ア.ウッド‼︎」
　「私は......森の主人、森の神ラフォーレ.ア.ウッドよ‼︎」
　「女神族の末裔が！俺の邪魔ばかりしやがって！」
　「もう絶対に誰も死なせたくない‼︎」
　「お前の気持ちなんてどうでもいいんだよ！ばーか！」
　「......」
　どんな言葉をかけられたってもう揺らぐつもりはない。そう心でそっと呟いた。
　「その目ムカつくな。俺に逆らえないようにしてやるよ」
　ドーン
　カチン
　「アワー如きの力で何が出来る！」　
　「出来るよ！誰かを守りたい。そう思う気持ちはどんなことよりも強くなれる」
　「うるさい‼︎」
　「す、すげー」
　「僕達が入り込める隙間なんてない」
　「ラフォーレの魔力はとても純粋だけど......でも......」
　「......皆んなの力が混ざり合ってキラキラと輝き出す」
　「あれ?フォレストは?」
　カキーン
　「菜摘だけにやらせるわけにはいかない‼︎私だってやれば出来る！」
　「チッ！元々はひとつの魂だったお前達は別れて二人の人格になったっわけだ」
　「だから何?」
　「元に戻してやろうか?まぁ、どっちかは消えるがな」
　「私達は私達よ！」
　「どっちも一人の人間なんだから‼︎」
　「めんどくせぇ性格だな！」
　バーン
　「フォレストもラフォーレに負けないぐらい強くなっているの?」
　「いや......どっちかと言えば、ラフォーレがフォレストの動きに合わせているように見える」
　「......」
　「母上」
　「俺達は何も出来ないのか?」
　「ゔぅ！魔力を送り込むことは出来るわ」
　「......っ‼︎」
　「その手があった！」
　「お前達は何か勘違いしてないか?俺は死んでいる......だからなぁ」
　「......っ！？」
　ドン
　「きゃあっ！？」
　ガブッ
　「いっ......」
　「菜摘！？」
　「女神族の血は美味いな」
　「うげぇ！」
　カチン
　「おっと......危ないな?」
　「はぁはぁ......」
　「ラフォーレの魔力が跳ね上がった！？」
　「すごい魔力の力」
　「菜摘......貴方もしかして、聖なる指輪と真の覚醒を合わせたの?」
　私は黙って頷いた。
　「馬鹿！そんなことしたら......」
　「魔力が尽きる。でも大丈夫だよ。私にはまだ切り札を持っているから」
　「あははは‼︎ラフォーレよ。お前は此処で死ぬ運命なんだよ！」
　「そんな運命はない。私は運命を変えることが出来る」
　「は?ああ......未来から来た自分のお陰で、アレンドレストを倒せた話か?アレだって、他の奴らの助けがあったからだろ?お前一人に何が出来る?」
　「出来るよ。今度は私だけで貴方を倒す！」
　「やれるもんならやってみな」
　「......」
　此処からは私だけの戦いだ。
　次に続く