レインボーアーク

上野佐栁

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チーム結成

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 大会当日待ち合わせにて
 「月美昨日はどうしたの?いやそんな事よりも、あの超人気ブランドエンジェルムーンのドレスを着るなんて凄いよ。何処で手に入れたの?」
 「エンジェルムーン⁇」
 「月乃もしかして知らないの!?アイドルなら誰でも憧れる超有名ブランドだよ!」
 「そうなんだ」
 「あ、あの大変申し上げにくいんですか......エンジェルムーンは私がデザイナーなんですが」
 「嘘でしょ!?こんなに身近に有名人がいるなんて最高だよ」
 「あ、ありがとうございます」
 「月美私に隠し事なんて酷いよ」
 「ごめんね」
 本番直前
 「そういえば私達練習してない!?」
 「あっ。そうだったもう始まるのにやってないよ」
 「大丈夫です。今の私たちなら絶対に優勝できます」
 「月美......そうだね。やる前から弱気になったらダメだね」
 「うん」
 そして私たちの番になりステージの上に立った。
 「はじめまして私達......名前考えてないよ」
 「そうだった」
 「リアムーン......はどうですか?」
 「いい名前」
 「そっか私のラリアのリアと、月美と月乃の月を英語にしてリアムーンいいね。私達リアムーンです」
 私たちの曲が始まった。
 「最初は一人ぼっだった。誰もいない何も見えない。光のない部屋。扉のない部屋怖くて怖くて泣き出しそうだった」月美
 「でもね声が聞こえて来たんだー。初めて一人ぼっちじゃないって知ったよ。周りを見て大声で叫んだら誰か気づいてくれるからー」月乃
 「光がないと思っていたのは私だけだった。自分の殻に閉じこもって何も知らないふりをしていたー」ラリア
 「チャンス」
 「わぁー」
 「レインボーアークの世界にようこそ。私はルミ、コンはコンだよ。私はユニさあこの道を通って貴方のステージ待っているわ」
 「はい」
 「うん」
 「うん」
 「この扉を開けてこの先がレインボーステージよ」
 「それは今日で終わり。自分の殻を突き破って自由な空へと羽ばたこうよー」
 「レインボーステージ大成功ー」
 私達のステージが終わり最後のチームだけになった。
 「はじめまして私ローズと言いますのよ。よろしくお願いしますわ」
 「コハです」
 「ネフです」
 「チーム名はローズセレブアースと言いますのよ。私達が必ずスイーツクイーンになって見せますわ」
 ローズ達の曲が始まった。
 「力なき者は私にひれ伏しなさい。この世界はローズ様がふさわしい。憧れの先輩でいる為には努力が必要。でも天才は努力しなくても凄いのよー」ローズ
 「誰にもわからない魅力がある。誰にもわからなくても素敵な人だから」コハ
 「いつだってついて行きます。たとえ火の中水の中宙だってついて行きます」ネフ
 「チャンス」
 「わぁー」
 「レインボーステージへようこそ私プチ、私はライカ、私はカイラさあこの道を通って貴方のステージが待っているよ」
 「はいですわ」
 「はい」
 「はい」
 「この扉を開けてこの先がレインボーステージよ」
 「ローズセレブアースには誰も勝てない。だってこの世界を超える最強チームだから。ローズ様愛してます」
 「レインボーステージ大成功ー」
 「......ねぇ二人とも歌詞の意味わかった?」
 「いや全くわからなかった」
 「私もわからなかったです。で、でもとてもいい曲ですね」
 「月美......無理して言わなくていいからね」
 「はい」
 「ほんと可哀想ですわ。この歌詞の意味すらわからないなんて‼︎」
 「ローズなんなのあの歌は⁇」
 「私のための歌ですわよ‼︎」
 「は、はあ。よくあれでレインボーステージができたね」
 「ちょっと言い方は気をつけてくださる?大体才能もないくせにこの大会に出るなんて無謀ですわ」
 「なんですって!?私達の何処が無謀なのよ‼︎」
 「ラリアはいつまで経っても成長しないし最初のステージで転んだ月乃さん。ほんと才能がないチームですね。月美さん以外は全くすごくないですね」
 「黙って聞いていれば......」
 「今なんて?」
 「月美?」
 「なんですの?この禍々しいオーラは?」
 「今のうちに謝った方がいいよ。月美を怒らせると手に負えないから」
 「ごめんないですわ」
 そして結果発表の時が来た。
 「今回の優勝者はこの二組だー」
 私達リアムーンとローズセレブアースが優勝した。
 
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