路地裏生活をしていた私ですが、実は騎士様の実の娘でした

上野佐栁

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アリスハートの新たな人生

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 「お願い。私の代わりにこの二人を殺して‼︎」

 「了解」

 これで、あなたとやり合える。必ず殺してあげるからね、アリスハートいえ、アリス。

 「何をしている!早く立て!このクズが!」

 「さようなら」

 「は?何を言って......ぐがっ!」

 「き、きゃあああ⁉︎あなた!あなたああ⁉︎」

 ドサッ

 「そんなに叫ばないでよね?耳障りよ?」

 「ご、ごめっ!ごめんなさい。許してください。こ、殺さないで‼︎」

 「ごめんね?証拠隠滅させてもらうわ」

 「い、い、いやっ!いやあああ‼︎ああああ‼︎がっ!あがっ!痛い!た、助......け、て」

 バタン

 「さてと、あとは......」

 バーン

 「なんの騒ぎだ!」

 「ぐずぐず!」

 「子供が泣いている?」

 「こ、これは⁉︎」

 「酷い」

 「人間の形を留めてない」

 「もうもはや人間かどうかもわからないほどに、ぐちゃぐちゃにされている」

 「し、知らな、いグスン、人が入って来て......お父さんとお母さんを!うわあああ‼︎」

 「どんな姿だったかわかるか⁇」

 「く、黒!黒のお洋服をグスッ、纏ってて、それでそれで!」

 「黒の魔導士か」

 「こんなことができるのもあいつらしかいない」

 「だが、反撃をすれば我々が危うい」

 「残念だが、ここはひとまずこの人たちを埋葬するしかない」

 「お前名前は?」

 赤い瞳。そうか、それでこんなにボロボロの服を着ているのか。

 「め、メリヤス.グラーン」

 「そうか。メリヤス大丈夫だ。我々が保護するからな?」

 「うん。うん!」

 ただ、目が赤いだけでここまで差別し痛めつけるとは当然の報いかもしれんな。

 「うぅぅ!クスクス」

 「ん?」

 「おじさんは死んだりしない?」

 「ああ!お前の面倒はこの俺が見てやる」

 「あ、あり、ありがとう」

 あははは!おっかしい!ちょっと演技しただけでここまで騙されるなんて、人間ってちょろいわね?

 「メリヤス。このことは忘れろとは言わない。だが、絶望はしないでくれ」

 「うん......」

 大丈夫よ。もう絶望はしている。何をおいても何に変えてもアリスを狩る!負けるのはあんたの方よ!アリス!

 「......っ!」

 「アリス⁇」

 「ううん。なんでもない」

 「もう限界だ」

 「......頑張れ」

 「アリス!本当に助けてくれよ!」

 「まぁ、死んだりはないから安心して」

 「僕の心が死ぬよ!」

 「ごめん。頑張れとしか言えない」

 「アリスううう‼︎」

 ぐいぐい

 「ん?闇のドラゴン⁇どうしたの⁇」

 「そ、その僕の名前も考えてくれないかなぁって......」

 「名前?」

 「だ、駄目かなぁ⁇」

 「クスッ!駄目じゃないよ」

 「本当!」

 「じゃあ名前は闇......ダーク......ダークネス、ネス。ネス!」

 「僕の名前はネス!」

 「気に入ってくれた‼︎」

 「うん。アリスありがとう‼︎」

 「どういたしまして」

 ズズズ

 「まだ時は来ないから何もしないけど、いつか必ずあんたに対する復讐を遂げる」

 「えっ!」

 「アリス⁇」

 「なん、でもない」

 今の声はアリスハート⁇いや違う。声が少し高い。この世界にまた、アリスハートが生き返ったの⁇

 「そんなことできるの?」

 駄目だ。答えが出ない。今は出そうにない。
 
 「もしあの言葉が本当だったとするならば私は、アリスハートだけには殺されないから」

 この六年後に最悪の厄災が来ることもそれを呼ぶのもアリスハートだということもまだ誰も知らない。

 一年後

 「さあ!私たちの手で新たな世界を作り出そう!」

 「うおおお!」

 「私たちは目が赤いだけで差別され、人々から嫌われ続けた。だけどそれももうすぐで終わるの!」

 「うおおお!」

 「うわああ!」

 「だからみんなが苦しむ必要もない!」

 「うおおおおおおおおお!」
 
 「私たちの名を世界に知らしめよう!」

 「うおおおー!」

 「私たちの名前は赤き同盟団!」

 赤き同盟団が救いを求めた結果世界の破滅へと進むなんて誰も予測なんてしなかった。
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