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変わりゆく未来
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バーン
「はぁはぁ」
「り、リーリエ⁉︎」
「なんで戻って来たんだ?」
「俺達と一緒にシルクロードを倒す気になったのか?」
「違うわ‼︎」
ビクッ
「リーリエ⁇お、落ち着いて。なにがあったの?」
「ん?なんだこの小袋は?」
「エース。それに触れたら殺す」
「え、ええ......」
目がマジだ。これがなんだって言うんだよ⁇
「リーリエ⁇これなんなの?私にもわかるように説明して」
ガシッ
「時間がないの⁉︎早く渡して‼︎」
「は、はい......」
リーリエの顔が怖い。
「じゃあそうゆーことだから。ばいばい」
「え?ま、待って......行っちゃった」
「なんだったんだあいつ......」
「さぁ⁇俺には関係ないから別にいいけどさぁ。お前ら本当にあいつを仲間だと思ってるのか?俺にはそうは見えねぇぞ」
「......妹は私達の仲間だよ。今は心が離れているだけ。絶対に戻って来るよ」
その考えがリーリエを追い詰めていることに気付くことができなかった愚かな自分を今でも責めている。責めらずにはいはれない。
リーリエの部屋
「リーリエ。お前マジで大丈夫か?」
「はぁはぁ......う、うん。全力で行って帰って来たから疲れた」
「そうか......」
「はいこれ。シルクロード様に渡してね」
「ああ」
バタン
「......」
デイモンは悪い人じゃない。ただ尊敬する人を間違えただけの可哀想な人。でも可愛そうなのはリーリエの方。私に人生を奪われて。本物のリーリエは何処か消え。私は見て見ぬ振りをし続けていつまでこんなことをしなくてはいけないの?いつなったら解放されるの?
「......もう疲れた」
このまま目を覚ますことなく永遠に夢の世界に閉じこもった方がいいの?そうすれば私もリーリエも苦しまずに済むの?
「もうわかんないよ。私は本当に栗原由梨なの?それとも......リーリエ.クロムラムなの?」
それとも私は何者でもない。ただこの世界の異物なの?
「ねぇ?こんな残酷な運命を変えられるのはリーリエだけなの。私はそれを信じるけど......もう疲れちゃったの?」
「......私は気を失ったの?それとも眠ったの?」
「私の質問に答えて。もう疲れちゃったの?」
「......うん。もう疲れた」
「......」
「リリアの為に頑張ろう。誰にも負けないぐらい強くなってシルクロードを倒そう。そんな目標があったはずなのに......もうそれも私を縛る鎖。頑張らなきゃって思うよ。でももう疲れた」
「じゃあ私に変わってよ。私がこの腐った運命を変えてあげる。リーリエが私が目覚める時にはもう誰も苦しくない世界が待っているからね」
「......そうだね」
もうなんでもいい。もう十年も耐えて来た。もう休みたい。キーラを殺した時点でもう私は私じゃない。そんな気がする。
「そっちに行っては駄目。リーリエ。貴方まだやるべきことが残っているわ」
「......もう幻覚まで見えて来ちゃった。キーラが目の前に居る。私を止めようとしている。ごめんね。私もう疲れた」
こんな気持ちになるなら操り人形の方がましだった。何もできないくせに欲張るからこうなるのよ。
「......リーリエ」
「キーラを殺した自分を許せない」
「......」
「私はもう何もいらない。もう何も望まない。だからせめてリリアが幸せの世界になってほしい」
「......リーリエ。貴方はそれでいいの?貴方は今まで数えきれないほどの努力と大切な友情を育んできた。それを全て捨てる気なの?」
「友情?私にはそんなものないのに......努力も無だった。何もできない私は......誰も救えない。救われない‼︎」
「......」
「結局私がして来たことはリリアの邪魔だった。リーリエを苦しめるものだった。私は栗原由梨なの‼︎リーリエじゃない!」
「もうそこから出ないつもり?そこに閉じこもって何もかも諦めて......自分自身を捨てるの?」
「......出て行って」
「リーリエ‼︎」
「もう私の世界からこの夢から出て行ってよ!キーラ‼︎」
「リーリエ.クロムラム‼︎貴方はそんな人じゃないはず。いつも明るくて何処か冷静で......そして誰よりも優しい。それがリーリエ.クロムラムでしょ⁉︎なのにどうしてこんなことになっているの?ねぇ⁉︎」
「消えて。私の目の前から消えて‼︎」
バンッ
「この世界に閉じこもっても本当の幸せは来ない。だからこの世界から貴方も出るのよ。リーリエ‼︎」
「消えて。消えて。消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて」
「り、リーリエ?」
「この世界から消えて」
「まだわからないの⁉︎」
「この世界から消えて」
「リーリエ‼︎」
「この世界から消えて」
「私の話を......」
「この世界から消えて」
「もう駄目なの?私みたいにリーリエはもう帰って来ないの⁇」
「この世界から消えて」
「......」
「リリア⁇どうかしたか?」
「えっあ......うん。今誰かに呼ばれた気がする。リーリエを助けてほしい。そんな声が聞こえた気がするの」
「......」
「この世界から消えて」
もう私に構わないで。私をひとりにして。誰も犠牲にしないためにも私が犠牲にならなければならないの。もういっそのこと死んだ方がいいのかもしれない。そうすればリリアはきっと生き延びられる。私が居ない世界でリリアはエースと幸せに暮らすんだから。それがこの物語の終わりなんだから。私が変えていいものじゃなかったんだ。
「私がこの未来を変えてあげるからね。私」
「はぁはぁ」
「り、リーリエ⁉︎」
「なんで戻って来たんだ?」
「俺達と一緒にシルクロードを倒す気になったのか?」
「違うわ‼︎」
ビクッ
「リーリエ⁇お、落ち着いて。なにがあったの?」
「ん?なんだこの小袋は?」
「エース。それに触れたら殺す」
「え、ええ......」
目がマジだ。これがなんだって言うんだよ⁇
「リーリエ⁇これなんなの?私にもわかるように説明して」
ガシッ
「時間がないの⁉︎早く渡して‼︎」
「は、はい......」
リーリエの顔が怖い。
「じゃあそうゆーことだから。ばいばい」
「え?ま、待って......行っちゃった」
「なんだったんだあいつ......」
「さぁ⁇俺には関係ないから別にいいけどさぁ。お前ら本当にあいつを仲間だと思ってるのか?俺にはそうは見えねぇぞ」
「......妹は私達の仲間だよ。今は心が離れているだけ。絶対に戻って来るよ」
その考えがリーリエを追い詰めていることに気付くことができなかった愚かな自分を今でも責めている。責めらずにはいはれない。
リーリエの部屋
「リーリエ。お前マジで大丈夫か?」
「はぁはぁ......う、うん。全力で行って帰って来たから疲れた」
「そうか......」
「はいこれ。シルクロード様に渡してね」
「ああ」
バタン
「......」
デイモンは悪い人じゃない。ただ尊敬する人を間違えただけの可哀想な人。でも可愛そうなのはリーリエの方。私に人生を奪われて。本物のリーリエは何処か消え。私は見て見ぬ振りをし続けていつまでこんなことをしなくてはいけないの?いつなったら解放されるの?
「......もう疲れた」
このまま目を覚ますことなく永遠に夢の世界に閉じこもった方がいいの?そうすれば私もリーリエも苦しまずに済むの?
「もうわかんないよ。私は本当に栗原由梨なの?それとも......リーリエ.クロムラムなの?」
それとも私は何者でもない。ただこの世界の異物なの?
「ねぇ?こんな残酷な運命を変えられるのはリーリエだけなの。私はそれを信じるけど......もう疲れちゃったの?」
「......私は気を失ったの?それとも眠ったの?」
「私の質問に答えて。もう疲れちゃったの?」
「......うん。もう疲れた」
「......」
「リリアの為に頑張ろう。誰にも負けないぐらい強くなってシルクロードを倒そう。そんな目標があったはずなのに......もうそれも私を縛る鎖。頑張らなきゃって思うよ。でももう疲れた」
「じゃあ私に変わってよ。私がこの腐った運命を変えてあげる。リーリエが私が目覚める時にはもう誰も苦しくない世界が待っているからね」
「......そうだね」
もうなんでもいい。もう十年も耐えて来た。もう休みたい。キーラを殺した時点でもう私は私じゃない。そんな気がする。
「そっちに行っては駄目。リーリエ。貴方まだやるべきことが残っているわ」
「......もう幻覚まで見えて来ちゃった。キーラが目の前に居る。私を止めようとしている。ごめんね。私もう疲れた」
こんな気持ちになるなら操り人形の方がましだった。何もできないくせに欲張るからこうなるのよ。
「......リーリエ」
「キーラを殺した自分を許せない」
「......」
「私はもう何もいらない。もう何も望まない。だからせめてリリアが幸せの世界になってほしい」
「......リーリエ。貴方はそれでいいの?貴方は今まで数えきれないほどの努力と大切な友情を育んできた。それを全て捨てる気なの?」
「友情?私にはそんなものないのに......努力も無だった。何もできない私は......誰も救えない。救われない‼︎」
「......」
「結局私がして来たことはリリアの邪魔だった。リーリエを苦しめるものだった。私は栗原由梨なの‼︎リーリエじゃない!」
「もうそこから出ないつもり?そこに閉じこもって何もかも諦めて......自分自身を捨てるの?」
「......出て行って」
「リーリエ‼︎」
「もう私の世界からこの夢から出て行ってよ!キーラ‼︎」
「リーリエ.クロムラム‼︎貴方はそんな人じゃないはず。いつも明るくて何処か冷静で......そして誰よりも優しい。それがリーリエ.クロムラムでしょ⁉︎なのにどうしてこんなことになっているの?ねぇ⁉︎」
「消えて。私の目の前から消えて‼︎」
バンッ
「この世界に閉じこもっても本当の幸せは来ない。だからこの世界から貴方も出るのよ。リーリエ‼︎」
「消えて。消えて。消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて」
「り、リーリエ?」
「この世界から消えて」
「まだわからないの⁉︎」
「この世界から消えて」
「リーリエ‼︎」
「この世界から消えて」
「私の話を......」
「この世界から消えて」
「もう駄目なの?私みたいにリーリエはもう帰って来ないの⁇」
「この世界から消えて」
「......」
「リリア⁇どうかしたか?」
「えっあ......うん。今誰かに呼ばれた気がする。リーリエを助けてほしい。そんな声が聞こえた気がするの」
「......」
「この世界から消えて」
もう私に構わないで。私をひとりにして。誰も犠牲にしないためにも私が犠牲にならなければならないの。もういっそのこと死んだ方がいいのかもしれない。そうすればリリアはきっと生き延びられる。私が居ない世界でリリアはエースと幸せに暮らすんだから。それがこの物語の終わりなんだから。私が変えていいものじゃなかったんだ。
「私がこの未来を変えてあげるからね。私」
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