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21話
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「あ、あのアデル!お願いだからトイレにまでついて来ないでよ⁉︎」
「いーやー!」
みなさんこんにちは。ルディ.クララです。私は今、アデルがトイレの中までついて来ようとするのを必死に止めている最中です。
「アデル。私のプライバシーは?」
私がそう尋ねると、アデル(鳥の姿だが)満面の笑みで即座にプライバシーはないと言った。
「私はルディに使える仮神獣よ」
「んんん?」
今神獣って言ったよね?
この世界では神獣は神に等しい存在でみんなから崇められている存在だ。
「アデルって神獣だったの?」
私がそう聞くと頷ききょとんとした顔でこう言った。
「あら?言ってなかったかしら?」
「聞きてない!!!!!!!」
私が叫ぶように言ってもアデルはそっと気なく「そうだったかしら⁇」と言って、また私のそばから離れなかった。
ちなみにトイレはステラにアデルを押さえてもらって事なきを得た。
「はぁー」
アデルがそばにいるのは心強いけど、問題はウィルなのよね?
手紙の枚数が一週間前の倍だ。
内容はこうだ。
「「ルディに会いたいよ。君に会えない日は僕にとって無意味な人生と同じだ。だから早く会いたい」」とか
「「なんで返事くれないの?僕何かした?ルディに無視されたら僕は……ごめんなさい。ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」」とか
「「ルディは僕に会いたいよね?早く学園においでよ。その時は一緒に寝ようね?」」とか
「「愛しているよ。僕のルディは今日も絶対に可愛いよ。だからその変態がつくのが怖いよ。早く僕の手元に置きたいよ」」などなど!
そんなやばい手紙が数十枚に渡って一日にごとに届くのだ。
手紙の返事だけでも大変なのに読むのも数日かかるくらいだからなかなか返事ができなくてどんどんヤンデレ化が進んでいる気がする。
「ルディ……えっと、愛されているわね?」
またまた私の手紙の中身を見たアデルが苦情の笑みを浮かべながらそう言ってきた。
「ウィルはきっと、あの時の感謝の気持ちとか尊敬の気持ちとか敬愛の気持ちが恋だって思っているのよ。だから私も受け流して本当の出会いを見つけてほしい」
私がそう言うと、アデルが変な顔になりながらも私の頬に顔を押し付ける。
「ウィル君も大変ね?こんな鈍感な子に恋しちゃって……」
アデルがボソッとそう言ったのは私耳には届かなかったのだ。
「アデル!お前はいつまでルディ.クララのそばにひっつく気だ!」
「えっ?いつまでも?仮契約もしているから私はルディのそばにいるわ」
「よく覚えておけ。俺たちを敵に回すとどれだけ恐ろしいことになるか身をもってわからせてやる」
ウィルが学園から帰ってくる前に私はどこかへ消える運命なんて今の私には思いもしなかったのであった。
「いーやー!」
みなさんこんにちは。ルディ.クララです。私は今、アデルがトイレの中までついて来ようとするのを必死に止めている最中です。
「アデル。私のプライバシーは?」
私がそう尋ねると、アデル(鳥の姿だが)満面の笑みで即座にプライバシーはないと言った。
「私はルディに使える仮神獣よ」
「んんん?」
今神獣って言ったよね?
この世界では神獣は神に等しい存在でみんなから崇められている存在だ。
「アデルって神獣だったの?」
私がそう聞くと頷ききょとんとした顔でこう言った。
「あら?言ってなかったかしら?」
「聞きてない!!!!!!!」
私が叫ぶように言ってもアデルはそっと気なく「そうだったかしら⁇」と言って、また私のそばから離れなかった。
ちなみにトイレはステラにアデルを押さえてもらって事なきを得た。
「はぁー」
アデルがそばにいるのは心強いけど、問題はウィルなのよね?
手紙の枚数が一週間前の倍だ。
内容はこうだ。
「「ルディに会いたいよ。君に会えない日は僕にとって無意味な人生と同じだ。だから早く会いたい」」とか
「「なんで返事くれないの?僕何かした?ルディに無視されたら僕は……ごめんなさい。ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」」とか
「「ルディは僕に会いたいよね?早く学園においでよ。その時は一緒に寝ようね?」」とか
「「愛しているよ。僕のルディは今日も絶対に可愛いよ。だからその変態がつくのが怖いよ。早く僕の手元に置きたいよ」」などなど!
そんなやばい手紙が数十枚に渡って一日にごとに届くのだ。
手紙の返事だけでも大変なのに読むのも数日かかるくらいだからなかなか返事ができなくてどんどんヤンデレ化が進んでいる気がする。
「ルディ……えっと、愛されているわね?」
またまた私の手紙の中身を見たアデルが苦情の笑みを浮かべながらそう言ってきた。
「ウィルはきっと、あの時の感謝の気持ちとか尊敬の気持ちとか敬愛の気持ちが恋だって思っているのよ。だから私も受け流して本当の出会いを見つけてほしい」
私がそう言うと、アデルが変な顔になりながらも私の頬に顔を押し付ける。
「ウィル君も大変ね?こんな鈍感な子に恋しちゃって……」
アデルがボソッとそう言ったのは私耳には届かなかったのだ。
「アデル!お前はいつまでルディ.クララのそばにひっつく気だ!」
「えっ?いつまでも?仮契約もしているから私はルディのそばにいるわ」
「よく覚えておけ。俺たちを敵に回すとどれだけ恐ろしいことになるか身をもってわからせてやる」
ウィルが学園から帰ってくる前に私はどこかへ消える運命なんて今の私には思いもしなかったのであった。
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