3 / 8
主人公補正たちとのデート ルプ編
しおりを挟む
皆さんこんにちは。圧倒的なモブ属性のユリアです。
そう。私はモブ。モブの中のモブ。なのにどうして......ルプ様とデートすることになったのよ⁉︎
遡ること約一日前
「俺様とデートさせてやるよ」
「え......」
「だから!お前と一緒にデートしてやるって言ってんだ」
「は、はぁ⁇」
「この俺様がわざわざ時間を割いてやるんだから感謝しろよな?」
「あ、ありがとうございます」
頼んでないし感謝することでもなんでもねぇ!とは言えない。言ったら間違えなく殺される。
「明日が楽しみだな?」
「は、はい......」
こうして楽しい楽しい⁇地獄のデートが始まったのである。
「好きな物はなんでも言え。買ってやるよ」
「......いえ。いいです」
「やけにきっぱりと言い切るな?」
「欲しい物は自分で手に入れるタイプなので......」
もしオッケーなんてしたら......。
「この店の物を俺様に全部寄越せ」
ってなるやつ!絶対に!
「面白えなぁ。他の女は喜んで飛びつくぞ?お前は違うのか?」
「私は私の欲しい物は苦労するからいいと思うのです。大切に使うからこそ自分で買ってその日のことを思い出したい。そう思います」
「そうか」
可愛い。真面目と淡々と話すその姿さえ愛しい。ここで好きだって言ったら受け入れてくれるのか?
「ユリア......ってあれ⁇」
「......」
「ユリア⁇」
「はっ⁉︎る、ルプ様!ごめんなさい‼︎つい綺麗で見惚れてて......」
「そんなにその宝石が綺麗か?俺様にはただの石ころに見えるが?」
「そ、そうなんですね?」
流石皇太子殿下は違いますね!
「ルビーか」
「はい。とても赤く綺麗で繊細な色です」
まるでアク様の瞳の色みたいで素敵......って⁉︎私はなにを言っているの?それじゃまるでアグ様が好きみたいじゃない⁉︎
「買ってやろうか?」
「いいです。自分で......」
五百ゴールド
「げっ⁉︎」
高っ!私のお小遣い三十年分じゃん!
「おい店員」
「はいはい。なんでしょうか?あれ?皇太子殿下⁉︎」
「ここにあるルビーを寄越せ」
「は、はい!ただいま‼︎」
「る、ルプ様⁉︎いいですよ。そんな......いただけません。お高いですし、それにそこまでしていただく必要は......」
「俺様がお前にあげたいって思ったからあげるんだ。勘違いするな」
「......ありがとうございます」
「大事にしろよ」
「はい」
「それに俺様にとってはこんなの額端金だ」
「......」
大陸一大金持ちだもんね?
「それに下民どもには一生かかっても買えない物を買ってやるんだよ」
カチン
「今なんて言いました?」
「えっ?だから下民どもには一生かかっても......」
「殿下は平民の皆さんが下僕が何かだと思っているのですか?」
「そりゃそうだろ?だって貴族や王族がいるから下民どもは食べていけるんだぜ?」
ボソッ
「いい加減にしてよ」
「えっ?ユリア⁇どうし......」
「全国の平民の皆さんに謝れ!」
ビクッ
「平民がいるから私たちは生活していける。平民がいるから貴族がいるのよ!あなたはなに様のつもり?殿下だろうがなんだろうが元は同じ人間なんだよ!それを差別するとか人としてどうかしてる‼︎」
しーん
「......はっ⁉︎」
私はルプ様にタメ口だけでは飽き足らずなにを言っているの?
「あ、あの......だから、その......」
「悪かった」
「へっ?」
「俺様の言い方が悪かった。お前に格好つけたくてその......平民を悪く言った。お前の言う通りだ。平民がいなきゃ今頃は貴族の派閥争うが絶えなかった。そんな気がする」
「ルプ様⁇私の方こそ申し訳ございませんでした。殿下の前で無礼を働いたことを深くお詫びします」
「ふむ。今回のことは不問とする」
「ありがたき幸せです」
私はてっきり処刑されるって思ってた。モブは捨ててもあまり意味をなさない存在だから。でもモブがいることでヒロインが目立つのなら私はそれでいい。
「帰ろうか。ルビーは明日お前の屋敷に届く」
「はい」
「ちょっと横を向け」
「えっ、あっはい」
チュッ
「な、なにゃああああ⁉︎」
モブの要素どこにいった⁉︎
そう。私はモブ。モブの中のモブ。なのにどうして......ルプ様とデートすることになったのよ⁉︎
遡ること約一日前
「俺様とデートさせてやるよ」
「え......」
「だから!お前と一緒にデートしてやるって言ってんだ」
「は、はぁ⁇」
「この俺様がわざわざ時間を割いてやるんだから感謝しろよな?」
「あ、ありがとうございます」
頼んでないし感謝することでもなんでもねぇ!とは言えない。言ったら間違えなく殺される。
「明日が楽しみだな?」
「は、はい......」
こうして楽しい楽しい⁇地獄のデートが始まったのである。
「好きな物はなんでも言え。買ってやるよ」
「......いえ。いいです」
「やけにきっぱりと言い切るな?」
「欲しい物は自分で手に入れるタイプなので......」
もしオッケーなんてしたら......。
「この店の物を俺様に全部寄越せ」
ってなるやつ!絶対に!
「面白えなぁ。他の女は喜んで飛びつくぞ?お前は違うのか?」
「私は私の欲しい物は苦労するからいいと思うのです。大切に使うからこそ自分で買ってその日のことを思い出したい。そう思います」
「そうか」
可愛い。真面目と淡々と話すその姿さえ愛しい。ここで好きだって言ったら受け入れてくれるのか?
「ユリア......ってあれ⁇」
「......」
「ユリア⁇」
「はっ⁉︎る、ルプ様!ごめんなさい‼︎つい綺麗で見惚れてて......」
「そんなにその宝石が綺麗か?俺様にはただの石ころに見えるが?」
「そ、そうなんですね?」
流石皇太子殿下は違いますね!
「ルビーか」
「はい。とても赤く綺麗で繊細な色です」
まるでアク様の瞳の色みたいで素敵......って⁉︎私はなにを言っているの?それじゃまるでアグ様が好きみたいじゃない⁉︎
「買ってやろうか?」
「いいです。自分で......」
五百ゴールド
「げっ⁉︎」
高っ!私のお小遣い三十年分じゃん!
「おい店員」
「はいはい。なんでしょうか?あれ?皇太子殿下⁉︎」
「ここにあるルビーを寄越せ」
「は、はい!ただいま‼︎」
「る、ルプ様⁉︎いいですよ。そんな......いただけません。お高いですし、それにそこまでしていただく必要は......」
「俺様がお前にあげたいって思ったからあげるんだ。勘違いするな」
「......ありがとうございます」
「大事にしろよ」
「はい」
「それに俺様にとってはこんなの額端金だ」
「......」
大陸一大金持ちだもんね?
「それに下民どもには一生かかっても買えない物を買ってやるんだよ」
カチン
「今なんて言いました?」
「えっ?だから下民どもには一生かかっても......」
「殿下は平民の皆さんが下僕が何かだと思っているのですか?」
「そりゃそうだろ?だって貴族や王族がいるから下民どもは食べていけるんだぜ?」
ボソッ
「いい加減にしてよ」
「えっ?ユリア⁇どうし......」
「全国の平民の皆さんに謝れ!」
ビクッ
「平民がいるから私たちは生活していける。平民がいるから貴族がいるのよ!あなたはなに様のつもり?殿下だろうがなんだろうが元は同じ人間なんだよ!それを差別するとか人としてどうかしてる‼︎」
しーん
「......はっ⁉︎」
私はルプ様にタメ口だけでは飽き足らずなにを言っているの?
「あ、あの......だから、その......」
「悪かった」
「へっ?」
「俺様の言い方が悪かった。お前に格好つけたくてその......平民を悪く言った。お前の言う通りだ。平民がいなきゃ今頃は貴族の派閥争うが絶えなかった。そんな気がする」
「ルプ様⁇私の方こそ申し訳ございませんでした。殿下の前で無礼を働いたことを深くお詫びします」
「ふむ。今回のことは不問とする」
「ありがたき幸せです」
私はてっきり処刑されるって思ってた。モブは捨ててもあまり意味をなさない存在だから。でもモブがいることでヒロインが目立つのなら私はそれでいい。
「帰ろうか。ルビーは明日お前の屋敷に届く」
「はい」
「ちょっと横を向け」
「えっ、あっはい」
チュッ
「な、なにゃああああ⁉︎」
モブの要素どこにいった⁉︎
0
あなたにおすすめの小説
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
悪役令息の婚約者になりまして
どくりんご
恋愛
婚約者に出逢って一秒。
前世の記憶を思い出した。それと同時にこの世界が小説の中だということに気づいた。
その中で、目の前のこの人は悪役、つまり悪役令息だということも同時にわかった。
彼がヒロインに恋をしてしまうことを知っていても思いは止められない。
この思い、どうすれば良いの?
悪役令嬢が睨んでくるので、理由を聞いてみた
ちくわ食べます
恋愛
転生したのは馴染みのない乙女ゲームの世界だった。
シナリオは分からず、登場人物もうろ覚え、タイトルなんて覚えてすらいない。
そんな世界でモブ男『トリスタン』として暮らす主人公。
恋愛至上主義な学園で大人しく、モブらしく、学園生活を送っていたはずなのに、なぜか悪役令嬢から睨まれていて。
気になったトリスタンは、悪役令嬢のセリスに理由を聞いてみることにした。
乙女ゲームは見守るだけで良かったのに
冬野月子
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した私。
ゲームにはほとんど出ないモブ。
でもモブだから、純粋に楽しめる。
リアルに推しを拝める喜びを噛みしめながら、目の前で繰り広げられている悪役令嬢の断罪劇を観客として見守っていたのに。
———どうして『彼』はこちらへ向かってくるの?!
全三話。
「小説家になろう」にも投稿しています。
モブが乙女ゲームの世界に生まれてどうするの?【完結】
いつき
恋愛
リアラは貧しい男爵家に生まれた容姿も普通の女の子だった。
陰険な意地悪をする義母と義妹が来てから家族仲も悪くなり実の父にも煙たがられる日々
だが、彼女は気にも止めず使用人扱いされても挫ける事は無い
何故なら彼女は前世の記憶が有るからだ
帰ってきた兄の結婚、そして私、の話
鳴哉
恋愛
侯爵家の養女である妹 と
侯爵家の跡継ぎの兄 の話
短いのでサクッと読んでいただけると思います。
読みやすいように、5話に分けました。
毎日2回、予約投稿します。
2025.12.24
誤字修正いたしました。
ご指摘いただき、ありがとうございました。
転生してもオタクはなおりません。
しゃもん
恋愛
活字中毒者である山田花子は不幸なことに前世とは違いあまり裕福ではない母子家庭の子供に生まれた。お陰で前世とは違い本は彼女の家庭では贅沢品でありとてもホイホイと買えるようなものではなかった。とは言え、読みたいものは読みたいのだ。なんとか前世の知識を魔法に使って少ないお金を浮かしては本を買っていたがそれでも限界があった。溢れるほどの本に囲まれたい。そんな願望を抱いている時に、信じられないことに彼女の母が死んだと知らせが入り、いきなり自分の前に大金持ちの異母兄と実父が現れた。これ幸いに彼等に本が溢れていそうな学校に入れてもらうことになったのだがそこからが大変だった。モブな花子が自分の願望を叶えて、無事幸せを握り締めるまでの物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる