家政婦さんは同級生のメイド女子高生

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「結衣ちゃん、さっき見ちゃった」
やっと塾が終わった麻希は、帰り道を歩きながら、泣きそうな声で結衣に電話した。
「ど、どうしたんですか?先輩!」
「さ、斉藤先輩と、あの和服の人が・・・」
後の言葉が続かなかった。
「彩香さん?ああ、お買い物ですか?」
と麻紀の悲しさなどまるで気にする様子のない結衣。
「う、うん。でもさ!あれ、どう見ても、その・・・」
「夫婦みたい・・・と」
結衣は二人のことを思い出しながら言った。
「う、うん・・・」
電話越しに麻希の鼻をすする音が聞こえた。
「だ、大丈夫ですよ!そんなんじゃないって言ってましたから、二人とも」
「そう、なの?」
「はい・・・言っては、いました」
声のトーンが落ちる結衣。
「・・・言っては?」
結衣の言葉尻を聞き逃さない麻紀は、鼻をすすりながら尋ねた。
「一緒にいるところ見ると、ラブラブにしか見えないんですよねぇ」
「やっぱりそうよね!あれ、どう見ても・・・」
麻希はそれ以上は言えず、黙り込んでしまった。
「だ、だから先輩!必ず合格して、ふみにいにアタックしなくちゃ」
「・・・そう、ね」
またも鼻をすする麻紀。
「受験勉強、頑張ってくださいね!私、応援してますから!」
「うん・・・ありが、とう」
麻紀は小さな声でお礼を言った。
「気を落とさないでくださいね。入試、もうすぐですよね?」
「バレンタインの、日・・・」
「うっ・・・だ、大丈夫です!あの・・・まずは入試‼︎ですよ!」
余計なことを考えないように、結衣は念を押した。
「うん・・・じゃあ」
と電話が切れた。
「ふう・・・先輩も大変だなぁ・・・」
結衣は、彩香がいるだろう鷹文の家の方を見た。
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