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第1章
1.霧屋零斗side
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「ん...」
あぁ、朝か。
目を覚まして時計を見てみると既に9時を過ぎていた。
普通ならここは母親が「零斗!起きなさい!」なんて言って起こしてくれるところだろう。
まぁその肝心の母親はもう存在していないのだが。
「今日は行かなくていいか...だるい」
何故だろう。こんなにだるいのは初めてだ。これも能力のせいなのだろうか。
俺は1ヶ月ほど前から能力を持っている。いつも通りの帰り道を歩いていた時だった。何故か落ちていた♢のトランプに釘付けになって。
そのままトランプを持ち帰って夜飯も食べずに寝た。
次の日だ。
教師に呼ばれて職員室に行った。何秒だろう。5秒ぐらいだろうか、教師を見つめていると教師があいつ逃げやがっただとかなんだとかって言って職員室を出ていったのだ。
え、俺透明人間になった?とか馬鹿みたいなことを考えた俺は廊下を走ってみた。案の定他の教師に注意されたが。
また次の日だ。授業が面倒くさくなって机に指で円をぐるぐる描いていた。すると引き出しの中が透けて見えるようになったのだ。驚きで声が出そうになったが必死にこらえた。でも周りのヤツらには見られてたみたいでくすくすと笑われたから睨み返してやった。
まぁそんなこんなで俺は考えた。
そして考えた結果、恐らくだが俺はあの♢のトランプのせいで能力を使えるようになったのだろう。こんな漫画みたいなことがあっていいものなのかと思ったがこれは信じるしかない。俺が考え出した結果なのだ、自分のことは何があっても信じると決めているのだから。
でもやはり俺は分かっていなかった。
しっかりトランプを見ていればもっと早くに気づけたのかもしれないのに。
あぁ、朝か。
目を覚まして時計を見てみると既に9時を過ぎていた。
普通ならここは母親が「零斗!起きなさい!」なんて言って起こしてくれるところだろう。
まぁその肝心の母親はもう存在していないのだが。
「今日は行かなくていいか...だるい」
何故だろう。こんなにだるいのは初めてだ。これも能力のせいなのだろうか。
俺は1ヶ月ほど前から能力を持っている。いつも通りの帰り道を歩いていた時だった。何故か落ちていた♢のトランプに釘付けになって。
そのままトランプを持ち帰って夜飯も食べずに寝た。
次の日だ。
教師に呼ばれて職員室に行った。何秒だろう。5秒ぐらいだろうか、教師を見つめていると教師があいつ逃げやがっただとかなんだとかって言って職員室を出ていったのだ。
え、俺透明人間になった?とか馬鹿みたいなことを考えた俺は廊下を走ってみた。案の定他の教師に注意されたが。
また次の日だ。授業が面倒くさくなって机に指で円をぐるぐる描いていた。すると引き出しの中が透けて見えるようになったのだ。驚きで声が出そうになったが必死にこらえた。でも周りのヤツらには見られてたみたいでくすくすと笑われたから睨み返してやった。
まぁそんなこんなで俺は考えた。
そして考えた結果、恐らくだが俺はあの♢のトランプのせいで能力を使えるようになったのだろう。こんな漫画みたいなことがあっていいものなのかと思ったがこれは信じるしかない。俺が考え出した結果なのだ、自分のことは何があっても信じると決めているのだから。
でもやはり俺は分かっていなかった。
しっかりトランプを見ていればもっと早くに気づけたのかもしれないのに。
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