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 重力に逆らってつんと張りのある二つの胸は今、明るい部屋で晒されている。胸だけではない。何しろ風呂に入っていたのだから、二人ともすっぽんぽん。
 私はできるでけ彼のものは見ないようにしていたのに、レインハルト殿下は遠慮なく私を見つめている。

「すごい。アンリの胸は想像していたよりも、デカい」
「想像していたよりもって、どんな想像していたんですか!」
「こう、僕の手におさまるくらい?」

 言い終わるとすぐに、左の乳房ががしっと彼の手によって包み込まれた。

「ほら、僕の手にはおさまりきらない。指の間からも、柔肉がはみ出てくる」

 パクリと先端が彼の口に含まれる。

「あ、いや。ちょっと、何、食べてるんですか。母乳なんて出ませんから」

 さっきもやられたばかりなのに、慣れるものでもないし、舌先が敏感な先端をくにくにとこねるたびに、私のお腹はじんと熱くなる。

「誰もアンリに母親役を望んでいない。お前は僕の妻になるべき人間だ」

 もう片方の胸も、彼の手によってこねくり回されている。

「いや……、あんっ……」

 はしたない声が、自分の意思を無視して漏れ出してくる。慌てて口元を手で覆うと、その手首をレインハルト殿下に捕まれた。

「声を聞かせてくれ。僕で気持ち良くなってくれているのか、知りたい」

 目の前にいるのは可愛らしいレインハルト殿下ではない。欲望たぎる眼差しで、私を暴こうとしている雄。
 仰向けの私に覆いかぶさるようにしてひざをつき、唇を私の胸元に這わせていた。
 そのたびに足の付け根はざわざわし、私ももじもじと太股を擦り合わせる。

「はぁっ……、んっ」

 レインハルト殿下の舌は、私が感じるところを巧に攻めてくる。手でもしっかりと乳房を弄り、痛みと快楽を与えてくるのだ。
 時折、腹の上に熱くて硬いものが触れる。間違いなく彼の彼なのだが、それを気にする余裕なんてなかった。

「可愛いな、アンリ。君のここもぷっくりと腫れて、僕を誘ってる」

 濡れそぼつ乳首は、レインハルト殿下の唾液によっててらてらと厭らしく光っている。

「こっちも、触っていい? さっきから、もじもじとしていたよね? 触ってほしかったんじゃないのかい?」

 あぁ、やはり知られていた。
 かっと顔中に熱が溜まる。

「図星だね。僕に指摘されて、顔も真っ赤になったよ。耳の先までね」

 隠れたいのに、隠れられない。

「アンリ、恥ずかしがらないで。僕は君を気持ち良くさせたいだけなんだ」
「いやっ……」

 レインハルト殿下の手は、私の繁みの奥を狙っている。だけど、力を入れている太股は、ピッタリと閉じたまま。

「アンリ、足を開いて」

 死の宣告を受けた気分だ。今、開いたら、私のあそこが濡れているのを知られてしまう。

「アンリ、それとも乱暴にされたいのかい? こんな風に」
「ひっ」

 私の両膝に手をかけたレインハルト殿下は、膝を持ち上げてガバリと開いた。太股に力を入れていた私からしたら、そこはガラ空きの場所だった。
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