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店に着くまでの道中で、空腹である旨を三度ばかり訴えられて、もっと早く家を出ればよかったかと思いながら、裕司は良の若者らしい食欲に微笑んだ。
大したわがままも言わず、物欲も薄いらしい良は、しかし出会った頃から食欲だけはしっかり持ち合わせていた。細い身体で裕司には多すぎるほどの量をぺろりと食べてしまうのが、不思議でもあり愉快でもあった。思えば自分も10代の頃はこんなふうだったかもしれない、と思いつつ、いつの間にか良が美味しそうに食べている姿を眺めるのが半ば趣味のようになっていた。
良は裕司に比べれば多少の好き嫌いもあったけれど、それでも出されたものを残すまいとするところは好感が持てたし、最近では彼の好みもわかってきて、美味しく食べてもらえるように工夫することもできるようになった。
──そういえば、ちゃんとした外食は久しぶりか。
家で二人で作って食べることも楽しかったが、プロでなければ作れないような料理に良が目を輝かせるのは、裕司にとってはそれ自体がご馳走だった。
日の暮れた道に店の看板が見えてきて、あれがそうだと言うと、良は目に見えて緊張した顔をした。おそらく彼は人見知りなのだろうと思っていたし、裕司の知人の店だと言えばかえって気を遣うかもしれないとは予想していたが、それが露骨に表情に現れていて、裕司はついつい笑ってしまう。
「なに」
むっとした顔で問いかけられて、それでも裕司は笑いを完全に噛み殺すことができなかった。
「いや、お前、客なんだから気楽にしてていいんだぞ」
「……」
「向こうは色んな客に慣れてるんだし、普通にしてたらいいんだよ」
そうだけど、と良はもごもごと歯切れ悪く言って、目を逸らしてしまう。彼はどうにも、自分の自信のなさが表に現れていると思い込んでいるようだった。だが、裕司にしてみれば、人見知りしているときの良はポーカーフェイスにも見えて、他人には彼の不安や動揺は簡単に伝わるまいと思われた。
顔の造りは年相応だが、良はしばしば大人びた雰囲気をまとうことがあったし、静けさの似合う深い瞳は知性を感じさせるものがあった。
「……前も言ったけど、お前は自分が思ってるよりちゃんとして見えるから大丈夫だよ」
背筋を正すように背中を叩いてやりながら言うと、良ははにかんだ顔で裕司を見た。喜んでいいのかどうなのか迷っているように見えて、裕司は笑ってみせる。それで良もつられたように少し笑ったのが愛らしかった。
店の扉を開けるとドアベルが鳴って、すぐそこにいた若い女性店員がいらっしゃいませと言った。木目を生かした内装は明るくて、この新しい木材にこれから年季が入っていくのかと思うと、今からそれが楽しみに思われた。
「二人なんですが」
裕司が言うと、店員はお好きなテーブル席にどうぞぉ、とにこやかに言った。学生バイトのように見えたが、接客にはこなれているふうだった。
カウンターの向こうに厨房が見え、コックコートを着た男が裕司に会釈したので、裕司も笑って会釈を返した。それを見ていた良が気まずそうな顔をしているのに笑いながら、テーブルにつく。
「こちらドリンクメニューで、こちらがフードメニューです~。お決まりになりましたらお声がけくださぁい」
水のグラスとおしぼりを置いて、店員は厨房に入っていった。店には食欲をそそるいい匂いが漂っている。
「遠慮しないで好きなの頼めよ」
フードメニューを開いて良に向けると、良はどこか拗ねたような口ぶりで言った。
「今さら遠慮なんかしないよ」
それに裕司はくつくつと笑う。スーパーに行ってもいつも特売の品にばかり手を伸ばす良の言葉は説得力がないようでいて、けれど今日は本当に遠慮せずに食べてくれる気がした。
まだ暑さが訪れる前、良に見たことのないものを見せてやりたくて、行ったことのない場所に連れて行ってやりたくて、そしてその良を独占したくて温泉旅館に行ったことがあった。せっかくだからと奮発して、部屋に露天風呂のついた豪勢な食事付きの宿にした。
良は何から何まで驚き通しで裕司を楽しませてくれたし、楽しんでくれた。裕司が二人の時間のために投資することを受け入れてくれた。
安い食材を二人で調理して食べるのももちろん楽しくて幸せなことだけれど、二人で普段と違う時間を持つのも価値のあることだと、おそらく良はわかってくれているのではないかと思う。
「ねえサラダ半分こする? 俺得意じゃないの多めに食べてもらってもいい?」
全部と言わないところが謙虚だなと笑いながら、裕司は頷く。良がいるせいでめっきり飲みに行くことが減って、ドリンクメニューに目移りした。
「あーお腹空いてるから全部美味しそう。じゃがいもと肉が食べたい」
裕司がつい声を立てて笑っても、良はメニューから目を離さなかった。その姿を見ているだけで楽しくて、水も飲まないうちから来てよかったという気持ちになる。
「ねえ、俺煮込みハンバーグとこのフライのプレート食べたい。そんでサラダ半分にしよ」
「おう」
「ちょっと、あんたもお酒ばっかり見てないで料理選んでよ」
ぐいとメニューを押し付けてくる良に裕司は笑って、ドリンクメニューをテーブルに置いた。
大したわがままも言わず、物欲も薄いらしい良は、しかし出会った頃から食欲だけはしっかり持ち合わせていた。細い身体で裕司には多すぎるほどの量をぺろりと食べてしまうのが、不思議でもあり愉快でもあった。思えば自分も10代の頃はこんなふうだったかもしれない、と思いつつ、いつの間にか良が美味しそうに食べている姿を眺めるのが半ば趣味のようになっていた。
良は裕司に比べれば多少の好き嫌いもあったけれど、それでも出されたものを残すまいとするところは好感が持てたし、最近では彼の好みもわかってきて、美味しく食べてもらえるように工夫することもできるようになった。
──そういえば、ちゃんとした外食は久しぶりか。
家で二人で作って食べることも楽しかったが、プロでなければ作れないような料理に良が目を輝かせるのは、裕司にとってはそれ自体がご馳走だった。
日の暮れた道に店の看板が見えてきて、あれがそうだと言うと、良は目に見えて緊張した顔をした。おそらく彼は人見知りなのだろうと思っていたし、裕司の知人の店だと言えばかえって気を遣うかもしれないとは予想していたが、それが露骨に表情に現れていて、裕司はついつい笑ってしまう。
「なに」
むっとした顔で問いかけられて、それでも裕司は笑いを完全に噛み殺すことができなかった。
「いや、お前、客なんだから気楽にしてていいんだぞ」
「……」
「向こうは色んな客に慣れてるんだし、普通にしてたらいいんだよ」
そうだけど、と良はもごもごと歯切れ悪く言って、目を逸らしてしまう。彼はどうにも、自分の自信のなさが表に現れていると思い込んでいるようだった。だが、裕司にしてみれば、人見知りしているときの良はポーカーフェイスにも見えて、他人には彼の不安や動揺は簡単に伝わるまいと思われた。
顔の造りは年相応だが、良はしばしば大人びた雰囲気をまとうことがあったし、静けさの似合う深い瞳は知性を感じさせるものがあった。
「……前も言ったけど、お前は自分が思ってるよりちゃんとして見えるから大丈夫だよ」
背筋を正すように背中を叩いてやりながら言うと、良ははにかんだ顔で裕司を見た。喜んでいいのかどうなのか迷っているように見えて、裕司は笑ってみせる。それで良もつられたように少し笑ったのが愛らしかった。
店の扉を開けるとドアベルが鳴って、すぐそこにいた若い女性店員がいらっしゃいませと言った。木目を生かした内装は明るくて、この新しい木材にこれから年季が入っていくのかと思うと、今からそれが楽しみに思われた。
「二人なんですが」
裕司が言うと、店員はお好きなテーブル席にどうぞぉ、とにこやかに言った。学生バイトのように見えたが、接客にはこなれているふうだった。
カウンターの向こうに厨房が見え、コックコートを着た男が裕司に会釈したので、裕司も笑って会釈を返した。それを見ていた良が気まずそうな顔をしているのに笑いながら、テーブルにつく。
「こちらドリンクメニューで、こちらがフードメニューです~。お決まりになりましたらお声がけくださぁい」
水のグラスとおしぼりを置いて、店員は厨房に入っていった。店には食欲をそそるいい匂いが漂っている。
「遠慮しないで好きなの頼めよ」
フードメニューを開いて良に向けると、良はどこか拗ねたような口ぶりで言った。
「今さら遠慮なんかしないよ」
それに裕司はくつくつと笑う。スーパーに行ってもいつも特売の品にばかり手を伸ばす良の言葉は説得力がないようでいて、けれど今日は本当に遠慮せずに食べてくれる気がした。
まだ暑さが訪れる前、良に見たことのないものを見せてやりたくて、行ったことのない場所に連れて行ってやりたくて、そしてその良を独占したくて温泉旅館に行ったことがあった。せっかくだからと奮発して、部屋に露天風呂のついた豪勢な食事付きの宿にした。
良は何から何まで驚き通しで裕司を楽しませてくれたし、楽しんでくれた。裕司が二人の時間のために投資することを受け入れてくれた。
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