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第一章
休息其の二 安息は大事だよ
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レミーラとの一悶着が過ぎた後は、至って平和なひと時を迎えていた──。
出された異国のお茶は紅の好奇心をくすぐったようで、熱々の中身を一気に飲み干した時に二人はまた驚かされたりもしていた。
他にはアベルやレミーラのことについても話題に上がり、ひととなりの思い出話しにも花が咲く。
和やかな団欒の最中、紅はレミーラの事をこまめに見つめていた──話しの流れで知った事だが、この村に定着するまでは幾度となく安住を求めて転々と旅を続けていたそうだ。
その苦労もあったせいか、見た目にまだ若さは残っていつつも、過労の影響で茶髪の中に白髪が幾本も混じり、小皺が目立ったりと老いの部分が濃く見えている。おまけに痩せ細った手がさらにそれを物語っていた。
旅の苦労は紅にもしみじみと感じる部分がある。ほんの少しばかり似ている境遇に“昔”を一瞬振り返ってしまった。
皆のお茶の注ぎ足しを済ませたレミーラは、席に戻ると一息吐き、表情を少しばかり引き締める。
「…──さて、そろそろ《魔鬼》について話しましょうか…と言っても、知っていることなんてたかが知れてしまう位よ?」
「それでもかまわないわ。この世界の事何も知らない身だから少しでも知りたいの」
──というのは建前。本心は別だ。
紅を見て口々にしていたその奇妙な言葉── 《魔鬼》。
「んー、そうねぇ。まずは其奴らがどんな外見をしているかを教えてほしいわ」
彼女はこう考えていた──。
もしかしたら、永年捜し続けていた仲間の《鬼》なのではないのか。と──。
「外見に関しては貴女と同じよ。姿は人間と同じなのだけど、頭や額に角が生えているわ。個体差もあって大男や《ゴブリン》みたいに小さな者もいるわ」
「《ごぶりん》?」
紅が小首を傾げると、アベルが「ちょっと待ってて」と席を立ち、自室から一冊の魔物図鑑を持って来ると、件の魔物が載っているページを広げて紅の前に見せた。
「これが《ゴブリン》。個々の戦闘力は高くないけど集団で獲物を仕留めたり、剣や弓などの武器も使ったりする。中には魔法を使うような奴もいるんだ」
「ふぅん……んん…」
と、記載されている文面を眺めてはいるが……何と書いてあるかはさっぱりだ。
「……この《ごぶりん》って身長はどのくらい?」
「《小人族》と同じくらいで、ほとんどが大人の腰辺りまで程の大きさだよ」
「そう…(こちらで云うところの《小鬼》ね。となると……)
推測がだんだん確信へと至る手応えを感じ取っている。
「書物を見て思ったのだけれど、これやそれ以外に《でぃあぼるす》の事について書かれている物はあるの?」
「いいえ、残念ながら…《魔鬼》はある日突然現れては街を一つ壊滅させ、その後も世界のありとあらゆる場所で次々に目撃されているわ。噂では最近この大陸にも現れたとか……それから妙な魔法を使うとか聞いたわね」
「妙な魔法?」
「ええ。魔法は少しでも詠唱が必要なんだけど、ほとんど無詠唱で、様々な効果を持つ技を繰り出してきたらしいの。未知の攻撃に対処しきれないのが現状で、調査も追いついていないみたいよ」
「………ふぅん。そう…」
この世界での基準が分からない今、やはり確定には踏み切れない。
しかし、有益と思しき内容を聞けたことは重畳だった。内心ではいくつもの『もしかしたら』が巡り廻り、無意識に口端が僅かに上がる。
「コウ?」
「ん? どうしたの?」
「いや、何かちょっと嬉しそうに見えたから…」
「気のせいよ。ところで《でぃあぼるす》についてはここまでかしら?」
「ええ。あまり多くはなかったけど、それなり気になる部分はあった見たいね」
「そうね。話してくれてありがとう」
一通りの話しも終え、レミーラも少し温くなった飲み物を静かに口へ含む。
「──ところで、この後はどうするの?」
「今日はもうこのまま休むよ。すんごい疲れたし。それと……母さんにあとで話しがあるんだ」
いつになく真剣な面持ちだ。
おそらく“大事な何かがある”──大凡の心情を汲み取り、黙って頷く。
「……ええ。それじゃ夕飯を食べた後にしましょう。支度をするから待っててね」
「夕餉か……ところで聞きたいことがあるのだけれど」
「何?」
「お酒はあるかしら? 何でもいいからお酒が飲みたいの、今すぐ」
「えぇ…うちは飲まないから無いよ」
紅はショックのあまり真顔で固まってしまった。
「──そそ、それなら、この村にはあるかしらぁ?」
「あー…それならカーティスのとこか、ウォレンさんの酒場にならあるかも」
「“酒場”──」
その瞬間、紅はアベルの背後に回り襟首を掴んで持ち上げる。
振り向いて彼女を見れば、目を輝かせて鼻息も荒く、嬉々としている様子があからさまだ。
「さぁ行くわよ!! さっさと案内なさい!!」
「はぁぁ!? てかどっちに!?」
「もちろん酒場に決まってるわ!! 善は急げよ!!」
「待て待て待て!! 角隠して、ツノッ!!」
「おっと」
再び角を透明化させ「これでいいわね?」と、上機嫌に微笑む。
「こんな時だけ素直に言うこと聞くとか…」
「もぅ、そんな事どうでもいいじゃないの。それよりさっさと行くわよぉ。あ、因みに、そこの酒場が安酒ばっかり揃えてあるような所だったらお前さんと店主共々折檻するわね」
「何だよそれ!? 理不尽だしおかしいだろ!!」
「此処に来てから長い時間いっっっ滴も、お酒を呑んでないの! 身体からお酒が無くなってきてるんだからいい加減機嫌も悪くなるわぁ!」
「そんなの知るかぁッ!!」
目の前で繰り広げられている一方的な痴話喧嘩に、レミーラは割って入ることも出来ず、只々呆然と見つめているしかなかった。彼女自身もこれまで旅をしてきた二十数年間の最中で数々の召喚士を見てきたが、ここまで主従関係が逆転している様は見たことがない。それほど珍しいのだ。
「とにかく《鬼》はお酒呑んでなんぼのものなのよっ!! えぇい! いいからつべこべ言わず私の言うとおりにしなさい!!」
「え!? あ、おい!! こっちは母さんと話し──っ!!」
大股かつ早足で紅は喚くアベルを強引に肩に担いで外へ出た。
短い嵐が去った家内には静寂が訪れ、外から聞こえる息子の喚き声も瞬く間に遠のいて行く。
「………はぁぁぁ……大丈夫かしらねぇ、あの二人」
アベルが憧れの召喚士になった喜びも束の間、すぐに前途多難な有様を見てレミーラは不安でいっぱいになってしまった。
成長を見届けるのって難しい──そんな事を思いながら、二人が出て行った扉を暫く見つめた。
出された異国のお茶は紅の好奇心をくすぐったようで、熱々の中身を一気に飲み干した時に二人はまた驚かされたりもしていた。
他にはアベルやレミーラのことについても話題に上がり、ひととなりの思い出話しにも花が咲く。
和やかな団欒の最中、紅はレミーラの事をこまめに見つめていた──話しの流れで知った事だが、この村に定着するまでは幾度となく安住を求めて転々と旅を続けていたそうだ。
その苦労もあったせいか、見た目にまだ若さは残っていつつも、過労の影響で茶髪の中に白髪が幾本も混じり、小皺が目立ったりと老いの部分が濃く見えている。おまけに痩せ細った手がさらにそれを物語っていた。
旅の苦労は紅にもしみじみと感じる部分がある。ほんの少しばかり似ている境遇に“昔”を一瞬振り返ってしまった。
皆のお茶の注ぎ足しを済ませたレミーラは、席に戻ると一息吐き、表情を少しばかり引き締める。
「…──さて、そろそろ《魔鬼》について話しましょうか…と言っても、知っていることなんてたかが知れてしまう位よ?」
「それでもかまわないわ。この世界の事何も知らない身だから少しでも知りたいの」
──というのは建前。本心は別だ。
紅を見て口々にしていたその奇妙な言葉── 《魔鬼》。
「んー、そうねぇ。まずは其奴らがどんな外見をしているかを教えてほしいわ」
彼女はこう考えていた──。
もしかしたら、永年捜し続けていた仲間の《鬼》なのではないのか。と──。
「外見に関しては貴女と同じよ。姿は人間と同じなのだけど、頭や額に角が生えているわ。個体差もあって大男や《ゴブリン》みたいに小さな者もいるわ」
「《ごぶりん》?」
紅が小首を傾げると、アベルが「ちょっと待ってて」と席を立ち、自室から一冊の魔物図鑑を持って来ると、件の魔物が載っているページを広げて紅の前に見せた。
「これが《ゴブリン》。個々の戦闘力は高くないけど集団で獲物を仕留めたり、剣や弓などの武器も使ったりする。中には魔法を使うような奴もいるんだ」
「ふぅん……んん…」
と、記載されている文面を眺めてはいるが……何と書いてあるかはさっぱりだ。
「……この《ごぶりん》って身長はどのくらい?」
「《小人族》と同じくらいで、ほとんどが大人の腰辺りまで程の大きさだよ」
「そう…(こちらで云うところの《小鬼》ね。となると……)
推測がだんだん確信へと至る手応えを感じ取っている。
「書物を見て思ったのだけれど、これやそれ以外に《でぃあぼるす》の事について書かれている物はあるの?」
「いいえ、残念ながら…《魔鬼》はある日突然現れては街を一つ壊滅させ、その後も世界のありとあらゆる場所で次々に目撃されているわ。噂では最近この大陸にも現れたとか……それから妙な魔法を使うとか聞いたわね」
「妙な魔法?」
「ええ。魔法は少しでも詠唱が必要なんだけど、ほとんど無詠唱で、様々な効果を持つ技を繰り出してきたらしいの。未知の攻撃に対処しきれないのが現状で、調査も追いついていないみたいよ」
「………ふぅん。そう…」
この世界での基準が分からない今、やはり確定には踏み切れない。
しかし、有益と思しき内容を聞けたことは重畳だった。内心ではいくつもの『もしかしたら』が巡り廻り、無意識に口端が僅かに上がる。
「コウ?」
「ん? どうしたの?」
「いや、何かちょっと嬉しそうに見えたから…」
「気のせいよ。ところで《でぃあぼるす》についてはここまでかしら?」
「ええ。あまり多くはなかったけど、それなり気になる部分はあった見たいね」
「そうね。話してくれてありがとう」
一通りの話しも終え、レミーラも少し温くなった飲み物を静かに口へ含む。
「──ところで、この後はどうするの?」
「今日はもうこのまま休むよ。すんごい疲れたし。それと……母さんにあとで話しがあるんだ」
いつになく真剣な面持ちだ。
おそらく“大事な何かがある”──大凡の心情を汲み取り、黙って頷く。
「……ええ。それじゃ夕飯を食べた後にしましょう。支度をするから待っててね」
「夕餉か……ところで聞きたいことがあるのだけれど」
「何?」
「お酒はあるかしら? 何でもいいからお酒が飲みたいの、今すぐ」
「えぇ…うちは飲まないから無いよ」
紅はショックのあまり真顔で固まってしまった。
「──そそ、それなら、この村にはあるかしらぁ?」
「あー…それならカーティスのとこか、ウォレンさんの酒場にならあるかも」
「“酒場”──」
その瞬間、紅はアベルの背後に回り襟首を掴んで持ち上げる。
振り向いて彼女を見れば、目を輝かせて鼻息も荒く、嬉々としている様子があからさまだ。
「さぁ行くわよ!! さっさと案内なさい!!」
「はぁぁ!? てかどっちに!?」
「もちろん酒場に決まってるわ!! 善は急げよ!!」
「待て待て待て!! 角隠して、ツノッ!!」
「おっと」
再び角を透明化させ「これでいいわね?」と、上機嫌に微笑む。
「こんな時だけ素直に言うこと聞くとか…」
「もぅ、そんな事どうでもいいじゃないの。それよりさっさと行くわよぉ。あ、因みに、そこの酒場が安酒ばっかり揃えてあるような所だったらお前さんと店主共々折檻するわね」
「何だよそれ!? 理不尽だしおかしいだろ!!」
「此処に来てから長い時間いっっっ滴も、お酒を呑んでないの! 身体からお酒が無くなってきてるんだからいい加減機嫌も悪くなるわぁ!」
「そんなの知るかぁッ!!」
目の前で繰り広げられている一方的な痴話喧嘩に、レミーラは割って入ることも出来ず、只々呆然と見つめているしかなかった。彼女自身もこれまで旅をしてきた二十数年間の最中で数々の召喚士を見てきたが、ここまで主従関係が逆転している様は見たことがない。それほど珍しいのだ。
「とにかく《鬼》はお酒呑んでなんぼのものなのよっ!! えぇい! いいからつべこべ言わず私の言うとおりにしなさい!!」
「え!? あ、おい!! こっちは母さんと話し──っ!!」
大股かつ早足で紅は喚くアベルを強引に肩に担いで外へ出た。
短い嵐が去った家内には静寂が訪れ、外から聞こえる息子の喚き声も瞬く間に遠のいて行く。
「………はぁぁぁ……大丈夫かしらねぇ、あの二人」
アベルが憧れの召喚士になった喜びも束の間、すぐに前途多難な有様を見てレミーラは不安でいっぱいになってしまった。
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