この悪魔は僕を離す気がないらしい。

ダヨ

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序章

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僕の日常はルーティン化している。
朝早くにおき、薬草を摘み、それを商品化し売りに行く。
決して華やかな生活とは言えないが、素朴で、安定した、この揺るぎない生活は僕を隠すために必要な習慣だった。
たくさんの人と交じることのないよう、必要最低限のコミュニケーションと必要最低限の生活費、必要最低限で暮らすことが僕の生活だった。
ともすれば、なぜ僕がこんなことをしなければいけないのか、それは僕が必死に隠している素性にある。

決して、知られてはいけなかったし絶対に隠し通さないといけなかった。だからこそこんな酷い生活を送っていたのに、こともあろうか,僕の前に現れたあいつのせいで僕の安定した質素な生活は一気に瓦解していった。
目立ってはいけなかったし、一人でいたかった、そっとしておいて欲しかった、なのに、なのに全部が全部この目の前のやつのせいで、あっという間に暴かれ、崩れ去った。

僕の生活も、安定も、僕の素性も、僕の心でさえ奪って行ったんだ。

どうして、目の前に座るこの僕の心臓を絞ってしまうような笑顔をする男を前に平気でいられるだろうか?
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