異世界でダンジョンと過ごすことになりました

床間信生

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深夜の来訪者

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食事を終えたら俺は三人を教会の奥の部屋へと移し、後の事をレントに頼み、俺とカロリー、リンの三人は小屋へと戻る。

小屋に戻った俺は、昼間にサブダンジョンで見かけた魔石がどれだけあったのか数を確認してみるとなんとその数は全部で2178個もあった。

最初は1個1個数えるしかないのかなと思ったのだが、コロンに出してもらった後、俺がアイテムとして取り込んだのだが、その後にアイテム欄に数字が表示されていた。

魔力換算すると21780になり、お金に換算すると多分2178000にもなる。
夕方の話し合いでフローラの借金が後、どの位残っているのか聞いた際に半分と少しと言っていたので、一瞬にしてほとんどが片付く。
もちろん、そんな慈善事業を行う余裕など今の俺には無い。
今回の魔力の使い途は、もう既に決めてある。

今回の魔力はコロンのレベルが現段階で10でストップしているので、先ずはこれを上げきるのを優先しようと思う。
これだけは何としても今日のうちにやっておきたい。

コロン(--☆2)
種族  大地に根付く民族コロポックル
レベル 10 → 40  
体力  89 →239
魔力  75 →285
力   75 →145
俊敏  75 →201
器用  95 →314
適性  内政D 戦闘D 生産C+
スキル 土壌操作アダマーバニティー
    …趣味は植物を育てること。特に彼女が育てたフキのトウは絶品。
             不思議な壺シェムーバイェー
    …容量をよく守りご使用下さい。お酒は大人になってからよ。

一気にレベル上げしただけあって、数値も一気に延びたのだが、なんだか俺の数値よりもかなり上な気がする…
力が若干俺の方が勝っているのと戦闘で俺の方がD+なので、戦っても負けはしないと思うが、恐らくほとんど互角ではないだろうか…

とは言っても現段階では味方同士の関係なので、そういった心配は無用だ。

ちなみにステータスを上昇させたコロン。
俺に何度もお礼を言った後、自分も休むということで小屋から出ていった。

最初は「部屋でゆっくり休みなよ」と言ったのだが、なんでも民族の特性として自分の体の一部が地面に触れている必要があるらしい。
裸足なのはどうやら意味があっての事だと納得した俺は、彼女を無理に引き留めることはせずに、明日顔を見せてくれることを約束して、この日はわかれた。

★☆★☆

深夜いざ寝ようと明かりを消そうとしたとき、窓の方に影が映っているのに気づく。

先程コロンが外にいるような話をしていた。
なので最初は彼女なのではないかと考えたのだが、確か彼女は寝る時は人化をといて地中の中に潜るとかそんなことを言っていた気がする。
そうなるとコロンではないし、リンかカロリーも俺に用があるのであれば、部屋の扉から声を掛けるはずだ。

そうなると…

「誰だ?」

不安に思った俺は、声を掛けながら窓を除いてみるとそこにはルカがいた。
教会の奥にあった大きめの布、タオルケットの代わりになりそうだと思っていた布で、マントやケープのようにグルッとはおる不思議な格好をしている。

「あっ…ごめんなさい。ちょっと…」

若干、小屋の外側から気まずそうに見上げる彼女。

「えっ…、ちょっと驚いたけど別に大丈夫だよ。体調とかは大丈夫?って言うか、どうしたの?」

正直に言うと最初は想像できない正体不明の影だっただけに、かなりビックリした。
だが、だからと言ってむやみやたらに怒鳴り散らすということもしたくはない。
恐らく何か話があってきたのだろうと思う。

「えっと…実は話があって、今ちょっといいですか?」
「んー…、今日はもう寝ようと思ってたので、正直明日がいいんだけど…」

彼女の方で用件があることは察しがつく。
だがその用件が彼女にとってどの位のことであるか前もって知りたいと思ったので、先ずは軽く渋って揺さぶりを掛けてみる。

「えーっと…明日でも良いけど…その出来れば二人だけで話をしたいかなと」
「二人で?」

なるべく普段から顔に出さないように話を心がけている俺だが、この時ばかりは思わず眉間に皺をよせてしまった。
彼女には何か話があるのかもしれないが、その理由というのが俺には全く気づかないからだ。

何だ?
彼女と俺は今日初めて顔を会わせたというのは間違いがない。
そこから考えると恐らくは、他の者には聞かれたくない事か、もしくは彼女が俺に対して何か気づいたという事なのかもしれない。
後者の方であった場合、彼女が俺の弱味を握っている可能性も考えられる。

弱味?
どんな事?
現段階で俺の弱味になりそうな事と言えば、そうダンジョン関係の事だろう。
ガイアス様もさっき俺にバレるなという感じの事を言っていた。

んー…
もしかしたら俺の方で何か失敗でもあったのだろうか。
ここは慎重に行動する必要があるのかもしれない。

最悪の事を考えると彼女とこのまま争いになる可能性だってある。
そう考えるともしかすると布の下が非常に怪しく見えてきた。
武器を隠し持っている可能性だって捨てきれない。

「もしかして二人にも知らせない方が良い?」

俺の指差す方向をみながらルカが軽く頷く。

やっぱりそうだ…
彼女は俺に何かを仕掛けてくるに違いない。

「うん。出来れば二人だけの方が嬉しいかな」
「分かった。準備するから待ってて」

そう言った俺は彼女に気づかれないようにホムンクルスになると本体でメモを取った。
そのメモをドアに挟んでリンとカロリーにそれとなく知らせる。
ドアの隙間からカロリーが気づいたのを確認した直後、ホムンクルスで窓から出てルカの案内にしたがって小屋から離れた。
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