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ルカのお願い
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ルカが吐き気のするほどのクソ女だというのは分かった。
そして彼女も自分が悪いというのは分かっているのだろう。
自分が犯罪奴隷に落とされたのは仕方がないと言っていた。
それだけに後はもう変なことをしないで、大人しく結果を待つことにしたんだとか。
裁きの結果では祈祷用数珠の件と借金、両方を合わせて7年を犯罪奴隷として生きるということで決着がついたらしい。
後は苦しいが7年ほどお務めをして…
となるのかな?
と俺の中では思ったのだが…
どうやら話に続きがあるようで、そんな時に自分を担当していた奴隷商人が「確定した7年のお務め期間、自分なら5年に短縮できる」と言い出したらしい。
ただでさえ嫌なお務め期間。
法律に触れない形で、そんな方法があるのであれば是非ともないということで、彼女は即座に飛び付く。
後の手続きは、その奴隷商人に任せたところ、自分は知らない間に元凄腕冒険者の触れ込みで売られることになり、買ったのが大地の剣というクランに加盟している男性探索者だった。
買われた当初は「後は5年間自分は、この人の性奴隷として生きていくのだろうなぁ」などと思っていたのだがある日突然、男に「元凄腕冒険者なんだからアビリティーに頼らなくてもゴブリンダンジョンくらい行けるだろう」と言われ、その時初めて自分が元凄腕冒険者の触れ込みで売られたという事実を知る。
彼女は犯罪を犯して奴隷となった身分、売買には法律に引っ掛かる項目は一切無かった。
となると彼女に拒否権というのは一切ない。
抵抗すると新たな厄介ごとが生まれると考えた彼女は、今回フローラと三人でダンジョン探索に行くことになったらしい。
ゴブリンはこの世界でも底辺に近いモンスターらしいが、とは言ってもそこに絡むのは本気の生死を懸けた戦いである。
そこにアビリティーが無い自分が踏み込めるはずもない。
なんていう彼女の考えが通用するはずもなく、粗末な木の盾を一枚渡されて探索へと出発することになったんだとか。
山に入ると当然のごとくゴブリンが次から次へと襲ってくる。
1匹1匹なんて行儀の良い戦闘ではなく、複数のゴブリンが次々と…
最初はなんとかガード出来たらしいが、そんなのは最初だけ。
自分の能力の低さ、次から次に来るゴブリンのプレッシャー、たまに途切れたとしても次いつ襲ってくるのか分からない恐怖。
そんな状態にいつまでも耐えられるはずもない。
結果としてダンジョンへの突入に至る前、山の途中でベンケーを初めとしたゴブリンの大群に成すすべものなく制圧されてしまう。
自分とフローラは捕らえられ、拘束されると持ち主の男はその場で食われるという大惨事。
笑いながら生きた男を引きちぎり、悲鳴をスパイスにするように高らかに笑いながら、美味しそうに人肉を食べるゴブリンの様子が今でも忘れられないんだとか。
★☆★☆
「それで?俺にどうしろと?」
ルカの話を一通り聞いた直後、俺は彼女に聞いた。
「それで相談なんですが、タカヒロ様には私のご主人様になって欲しいんです」
「はぁ?主人?なんで?って言うか、俺奴隷って良く分からないんだよね」
なんだか話が突拍子もない方向に飛んでいきそうな気配がする。
「奴隷というのは、必ずご主人様というのが必要になってきます。これは犯罪奴隷かそうじゃないかは関係ありません。全ての奴隷としての決まりです」
「あー、それは何となく分かる」
ついこの間まで、というか今までの人生に置いて全く奴隷と関わったことがない俺だが、以前の世界での小説で読んだりネットで触れたくらいの知識はある。
なので限りなく0に近いが、さすがにそのくらいの想像はつく。
「タカヒロ様に今話した通り、現段階での本来のご主人様というのは残念ながらいません。その理由というのは分かりますよね?」
「あー、うん」
思わず苦笑いが出た。
ちょっとハッキリと「殺されたからでしょ?」なんて言いにくい。
「そこで、タカヒロ様に質問したいのですが、今後、私をどうするおつもりでしょうか?」
「えー…?んー…レントさんって女の子がいたよね?元々、彼女を街まで送り届ける約束していたから、君たち三人も一緒に送ろうと思うんですけど…」
「やっぱり」
彼女が確信めいたように一言呟くと次の瞬間。
「お願いします。なんでも言うことを聞きますので、それだけは止めてください。どうかタカヒロ様の方でお世話していただけませんでしょうか。もうあんな思いは絶対にしたくないんです」
彼女は体が震えるほど全身に力を入れながら、俺に泣きながらお願いしてきた。
下着姿の女の子が思いっきり抱きついてくるこの状況。
てっきり戦闘になると思ってホムンクルスの感覚を切っている。
お陰で彼女の体の感触などがイマイチ伝わってこない…
出来ることであれば、時間を巻き戻したい気分だ。
とは言っても判断というのは冷静に下さなければいけない。
「…」
あんな思い?
あー…アビリティー無しの状態でモンスターと戦いたくないってことね。
そりゃー、そうだよね。
と言うより俺の中の本心としては、出来ればアビリティーじゃなく、ステータスがある状態でもモンスターと戦いたくない。
色々と自業自得感が強い感じもするけど、トラウマになるほどの恐怖っていうのは激しく同意する。
俺も何度となくボコボコにされていたし…
なんてことを思っていたが、ただこの世界の奴隷制度というのが今の段階で全く分からない。
それにガイアス様からも念を押された。
出来ることであれば少しは力になってもいいかなとは思うが、慎重に行動したいという気持ちの方が今は強い。
いったいどうすれば良いというのだろうか。
そして彼女も自分が悪いというのは分かっているのだろう。
自分が犯罪奴隷に落とされたのは仕方がないと言っていた。
それだけに後はもう変なことをしないで、大人しく結果を待つことにしたんだとか。
裁きの結果では祈祷用数珠の件と借金、両方を合わせて7年を犯罪奴隷として生きるということで決着がついたらしい。
後は苦しいが7年ほどお務めをして…
となるのかな?
と俺の中では思ったのだが…
どうやら話に続きがあるようで、そんな時に自分を担当していた奴隷商人が「確定した7年のお務め期間、自分なら5年に短縮できる」と言い出したらしい。
ただでさえ嫌なお務め期間。
法律に触れない形で、そんな方法があるのであれば是非ともないということで、彼女は即座に飛び付く。
後の手続きは、その奴隷商人に任せたところ、自分は知らない間に元凄腕冒険者の触れ込みで売られることになり、買ったのが大地の剣というクランに加盟している男性探索者だった。
買われた当初は「後は5年間自分は、この人の性奴隷として生きていくのだろうなぁ」などと思っていたのだがある日突然、男に「元凄腕冒険者なんだからアビリティーに頼らなくてもゴブリンダンジョンくらい行けるだろう」と言われ、その時初めて自分が元凄腕冒険者の触れ込みで売られたという事実を知る。
彼女は犯罪を犯して奴隷となった身分、売買には法律に引っ掛かる項目は一切無かった。
となると彼女に拒否権というのは一切ない。
抵抗すると新たな厄介ごとが生まれると考えた彼女は、今回フローラと三人でダンジョン探索に行くことになったらしい。
ゴブリンはこの世界でも底辺に近いモンスターらしいが、とは言ってもそこに絡むのは本気の生死を懸けた戦いである。
そこにアビリティーが無い自分が踏み込めるはずもない。
なんていう彼女の考えが通用するはずもなく、粗末な木の盾を一枚渡されて探索へと出発することになったんだとか。
山に入ると当然のごとくゴブリンが次から次へと襲ってくる。
1匹1匹なんて行儀の良い戦闘ではなく、複数のゴブリンが次々と…
最初はなんとかガード出来たらしいが、そんなのは最初だけ。
自分の能力の低さ、次から次に来るゴブリンのプレッシャー、たまに途切れたとしても次いつ襲ってくるのか分からない恐怖。
そんな状態にいつまでも耐えられるはずもない。
結果としてダンジョンへの突入に至る前、山の途中でベンケーを初めとしたゴブリンの大群に成すすべものなく制圧されてしまう。
自分とフローラは捕らえられ、拘束されると持ち主の男はその場で食われるという大惨事。
笑いながら生きた男を引きちぎり、悲鳴をスパイスにするように高らかに笑いながら、美味しそうに人肉を食べるゴブリンの様子が今でも忘れられないんだとか。
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「それで?俺にどうしろと?」
ルカの話を一通り聞いた直後、俺は彼女に聞いた。
「それで相談なんですが、タカヒロ様には私のご主人様になって欲しいんです」
「はぁ?主人?なんで?って言うか、俺奴隷って良く分からないんだよね」
なんだか話が突拍子もない方向に飛んでいきそうな気配がする。
「奴隷というのは、必ずご主人様というのが必要になってきます。これは犯罪奴隷かそうじゃないかは関係ありません。全ての奴隷としての決まりです」
「あー、それは何となく分かる」
ついこの間まで、というか今までの人生に置いて全く奴隷と関わったことがない俺だが、以前の世界での小説で読んだりネットで触れたくらいの知識はある。
なので限りなく0に近いが、さすがにそのくらいの想像はつく。
「タカヒロ様に今話した通り、現段階での本来のご主人様というのは残念ながらいません。その理由というのは分かりますよね?」
「あー、うん」
思わず苦笑いが出た。
ちょっとハッキリと「殺されたからでしょ?」なんて言いにくい。
「そこで、タカヒロ様に質問したいのですが、今後、私をどうするおつもりでしょうか?」
「えー…?んー…レントさんって女の子がいたよね?元々、彼女を街まで送り届ける約束していたから、君たち三人も一緒に送ろうと思うんですけど…」
「やっぱり」
彼女が確信めいたように一言呟くと次の瞬間。
「お願いします。なんでも言うことを聞きますので、それだけは止めてください。どうかタカヒロ様の方でお世話していただけませんでしょうか。もうあんな思いは絶対にしたくないんです」
彼女は体が震えるほど全身に力を入れながら、俺に泣きながらお願いしてきた。
下着姿の女の子が思いっきり抱きついてくるこの状況。
てっきり戦闘になると思ってホムンクルスの感覚を切っている。
お陰で彼女の体の感触などがイマイチ伝わってこない…
出来ることであれば、時間を巻き戻したい気分だ。
とは言っても判断というのは冷静に下さなければいけない。
「…」
あんな思い?
あー…アビリティー無しの状態でモンスターと戦いたくないってことね。
そりゃー、そうだよね。
と言うより俺の中の本心としては、出来ればアビリティーじゃなく、ステータスがある状態でもモンスターと戦いたくない。
色々と自業自得感が強い感じもするけど、トラウマになるほどの恐怖っていうのは激しく同意する。
俺も何度となくボコボコにされていたし…
なんてことを思っていたが、ただこの世界の奴隷制度というのが今の段階で全く分からない。
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