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出発前にて
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急遽、土壇場でネームドにすることにしたゴブ、トゴブ。
外見的な特徴はゴブの方は俺よりも若干だけ身長が低い茶色い肌のスキンヘッド、トゴブの方は俺よりも一回り大きく金髪のモヒカンで、ゴブよりも若干だけ黒目の肌でどちらもかなり筋肉質の体格が印象的だ。
軽い挨拶を済ませた感じゴブリンのままだと、あまり気にならないかったのだがネームドになり人化を使ってもらうと、粗末な腰簑一枚という状態が非常に気になった。
俺が気になるということは、恐らく女性も気にするはず。
少なくとも粗末な腰簑一枚で、山の中を彷徨く人間なんて絶対いないと思う。
ただ気になると言っても、既に準備万端の人を任せている状態だけに、あまりゆっくりしている暇など無い。
なので、とりあえずはゴブリンダンジョンから持ってきた衣類の中からサイズの合う物を見つけてもらい各自で着てもらうことにした。
着替えの最中、ゴブリンという種族について聞いてみたのだが、ゴブリンというのは元々、妖精になるらしい。
なので人化をした場合、亜人のカテゴリー的には妖精人の扱いになるんだとか。
この事を聞いたとき、俺の中でゴブリンのイメージというと鬼や悪魔とか人間に対して敵役な感じのイメージが強かっただけに、若干だがショックを受けてしまった。
ただショックを受けたとは言っても、今日これからのスケジュールというのは、溢れ出しそうな位に詰まっている。
干渉に浸っている暇など無いので、とりあえず着替えの終わった二人には、護身用に大きめの盾をそれぞれ一枚ずつ渡して、女性三人が待つ教会の方へ移動してもらう。
ぶつけ本番で人間とのコミュニケーション、大丈夫なんだろうか…
★☆★☆
「はい。それでコチラがゴブさんで、コッチの金色の髪の方がトゴブさんです。二人は最初、ゴブリンダンジョンの方の管理をしてもらう予定でしたが、昨日フローラさんから話を聞いて、ダンジョン要員として連れていくことにしましたので宜しくお願いします」
「ゴブです。宜しくお願いします」
「自分、トゴブっす。お願いします」
俺の紹介の後、一歩前に出て丁寧にお辞儀をする二人。
元が略奪系のモンスターというイメージのあるゴブリンだけに、若干不自然な感じがするが、とりあえず余計なことを言わないことにひと安心だ。
「どうもレントと言います。宜しくお願いします」
「初めまして、フローラと言います。宜しくお願いします。ちなみに、お二人もダンジョン要員ということですが、やはりタカヒロさんのクランに所属するのでしょうか?」
でっかい男がいきなりの初対面。
これに臆してしまったのか、ミンネがレントとフローラの影に隠れるような感じで様子を見ていた。
「「えっ…?」クラン?」
ゴブとトゴブが何を言っているのか分からないという感じで、お互いの顔を見ながら答える。
ヤバい…
打ち合わせをしていないのが、さっそく裏目に出てしまいそうだ。
ここはもう正直に言おう。
「元々はリンゴと一緒にゴブリンの管理をしてもらうつもりだった二人なので、ダンジョンのことどころかクランについても何も話していませんよ」
「それで大丈夫なのですか?」
フローラの顔が若干キツくなった気がする。
「えーっと…大丈夫とはどういうことでしょうか?」
「街の方のダンジョンも管理されているとはいえ、モンスターの済むダンジョンに他なりません。どのような形にしろモンスターと戦うことになります。そうすると本人の心構えというのがとても大切なのですが、それを話さないというのは…」
あー…なるほど。
予定と違う危険なことをさせるつもりなら、予め話しておけということか。
フローラさん、結構いい人だなぁ。
まさかそんな心優しい配慮、自分を拐ったヤツラに向けているとは本人、夢にも思わないだろうな。
「あー。すいません。フローラさん、お気遣いありがとうございます。でも多分、大丈夫だと思いますよ。リンゴかカロリー辺りが、それなりには話しているとは思いますので、なぁ…?」
「はい。リンゴさんから別なところで戦うとは聞いてます」
「自分も聞いてるっす。大丈夫っす」
「でしたら良かったです。自分の早とちりだったようで、申し訳ありませんでした。ちなみにお二人そう言った経験はおありなのでしょうか…?」
俺の質問に対して、迷い無く答えるゴブとトゴブを見て安心するフローラ。
でも、そうすると…
やっぱり、どのくらいの実力かって気になりますよね。
「多分、二人とも3年位で実力的には☆2位かな…」
「えっ…3年で☆2…?」
何気なく答えた瞬間、気がついた。
俺はやらかしてしまったのだ。
俺の中で3年で☆2というのは大したことがない感覚と思って普通に答えてしまったのだが…
「☆2って強いのか?」
「いや、兄貴やカロリーの姐さん、コロンさんとか俺らより全然つよい方ゴロゴロいるしなぁ…全然だろ?」
そう!
目の前のフローラというのは確か、アビリティーを授かって3年のキャリア。
その3年のキャリアの中で☆2どころか、今☆1のレベル9とかその辺だったはずだ。
なのに、ゴブとトゴブが二人で何か言い合っている。
そんな言い方したら、今目の前にいる人は…
「嘘でしょ!?みんな☆2なの?ねぇ!何で?ホント?嘘でしょ?ちょっっっっっとぉ…」
フローラが呆然とした表情で立ち尽くしてしまった。
あー…ミスった…
多分、発端は俺の一言なんだろうなぁ。
一般の冒険者や探索者がどの位のペースでどの位強くなるのかサッパリ分からないや…
ちょっと事態を収集できないと判断した俺は、レントにガイアス様を呼んで来てもらうように頼んだ。
外見的な特徴はゴブの方は俺よりも若干だけ身長が低い茶色い肌のスキンヘッド、トゴブの方は俺よりも一回り大きく金髪のモヒカンで、ゴブよりも若干だけ黒目の肌でどちらもかなり筋肉質の体格が印象的だ。
軽い挨拶を済ませた感じゴブリンのままだと、あまり気にならないかったのだがネームドになり人化を使ってもらうと、粗末な腰簑一枚という状態が非常に気になった。
俺が気になるということは、恐らく女性も気にするはず。
少なくとも粗末な腰簑一枚で、山の中を彷徨く人間なんて絶対いないと思う。
ただ気になると言っても、既に準備万端の人を任せている状態だけに、あまりゆっくりしている暇など無い。
なので、とりあえずはゴブリンダンジョンから持ってきた衣類の中からサイズの合う物を見つけてもらい各自で着てもらうことにした。
着替えの最中、ゴブリンという種族について聞いてみたのだが、ゴブリンというのは元々、妖精になるらしい。
なので人化をした場合、亜人のカテゴリー的には妖精人の扱いになるんだとか。
この事を聞いたとき、俺の中でゴブリンのイメージというと鬼や悪魔とか人間に対して敵役な感じのイメージが強かっただけに、若干だがショックを受けてしまった。
ただショックを受けたとは言っても、今日これからのスケジュールというのは、溢れ出しそうな位に詰まっている。
干渉に浸っている暇など無いので、とりあえず着替えの終わった二人には、護身用に大きめの盾をそれぞれ一枚ずつ渡して、女性三人が待つ教会の方へ移動してもらう。
ぶつけ本番で人間とのコミュニケーション、大丈夫なんだろうか…
★☆★☆
「はい。それでコチラがゴブさんで、コッチの金色の髪の方がトゴブさんです。二人は最初、ゴブリンダンジョンの方の管理をしてもらう予定でしたが、昨日フローラさんから話を聞いて、ダンジョン要員として連れていくことにしましたので宜しくお願いします」
「ゴブです。宜しくお願いします」
「自分、トゴブっす。お願いします」
俺の紹介の後、一歩前に出て丁寧にお辞儀をする二人。
元が略奪系のモンスターというイメージのあるゴブリンだけに、若干不自然な感じがするが、とりあえず余計なことを言わないことにひと安心だ。
「どうもレントと言います。宜しくお願いします」
「初めまして、フローラと言います。宜しくお願いします。ちなみに、お二人もダンジョン要員ということですが、やはりタカヒロさんのクランに所属するのでしょうか?」
でっかい男がいきなりの初対面。
これに臆してしまったのか、ミンネがレントとフローラの影に隠れるような感じで様子を見ていた。
「「えっ…?」クラン?」
ゴブとトゴブが何を言っているのか分からないという感じで、お互いの顔を見ながら答える。
ヤバい…
打ち合わせをしていないのが、さっそく裏目に出てしまいそうだ。
ここはもう正直に言おう。
「元々はリンゴと一緒にゴブリンの管理をしてもらうつもりだった二人なので、ダンジョンのことどころかクランについても何も話していませんよ」
「それで大丈夫なのですか?」
フローラの顔が若干キツくなった気がする。
「えーっと…大丈夫とはどういうことでしょうか?」
「街の方のダンジョンも管理されているとはいえ、モンスターの済むダンジョンに他なりません。どのような形にしろモンスターと戦うことになります。そうすると本人の心構えというのがとても大切なのですが、それを話さないというのは…」
あー…なるほど。
予定と違う危険なことをさせるつもりなら、予め話しておけということか。
フローラさん、結構いい人だなぁ。
まさかそんな心優しい配慮、自分を拐ったヤツラに向けているとは本人、夢にも思わないだろうな。
「あー。すいません。フローラさん、お気遣いありがとうございます。でも多分、大丈夫だと思いますよ。リンゴかカロリー辺りが、それなりには話しているとは思いますので、なぁ…?」
「はい。リンゴさんから別なところで戦うとは聞いてます」
「自分も聞いてるっす。大丈夫っす」
「でしたら良かったです。自分の早とちりだったようで、申し訳ありませんでした。ちなみにお二人そう言った経験はおありなのでしょうか…?」
俺の質問に対して、迷い無く答えるゴブとトゴブを見て安心するフローラ。
でも、そうすると…
やっぱり、どのくらいの実力かって気になりますよね。
「多分、二人とも3年位で実力的には☆2位かな…」
「えっ…3年で☆2…?」
何気なく答えた瞬間、気がついた。
俺はやらかしてしまったのだ。
俺の中で3年で☆2というのは大したことがない感覚と思って普通に答えてしまったのだが…
「☆2って強いのか?」
「いや、兄貴やカロリーの姐さん、コロンさんとか俺らより全然つよい方ゴロゴロいるしなぁ…全然だろ?」
そう!
目の前のフローラというのは確か、アビリティーを授かって3年のキャリア。
その3年のキャリアの中で☆2どころか、今☆1のレベル9とかその辺だったはずだ。
なのに、ゴブとトゴブが二人で何か言い合っている。
そんな言い方したら、今目の前にいる人は…
「嘘でしょ!?みんな☆2なの?ねぇ!何で?ホント?嘘でしょ?ちょっっっっっとぉ…」
フローラが呆然とした表情で立ち尽くしてしまった。
あー…ミスった…
多分、発端は俺の一言なんだろうなぁ。
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