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第十話 リスクヘッジとベネフィット
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第十話 リスクヘッジとベネフィット
航は石の上に座り日向ぼっこをしていた。
チャートと呼ばれるこの石の自然乾燥を
待っている。
気が付くと日が高くなっており、
日差しが心地よく動けないというのが本心だが。
宇宙人の未知の機械のおかげで、安易に手に入る
筈のないものが手に入った。
これで、火の確保は出来た。
正確には道具が揃っただけだが……。
複数の岩や石の上に置かれた木の枝や皮
葦を叩いてほぐした繊維の滓や木屑。
自分以外には分からないような配置に
まるで、デスクの上だな……と
月末前の自分のデスクを思い出していると。
「航。栄養摂取をしてください」
ベニーから指示があった。
「よし」
ポンッと一つ膝を叩き横に乾かしていた
ジャケットを羽織る。
口を開けた、『箱』からカップ型の浄水器を取り出し、
藪の中へ入っていく。
数分とかからず、カップに水を満たした
航が戻ってくる。
「遠い訳ではないけど、いちいち汲みに行くのは
結構面倒だなぁと思うんだよな」
カップの水を見つめながら、箱に入れてあった
非常食のかけらを口に放り込む。
本来の用途は体内のナノマシンの維持を目的としたもの。
3食続けると限界は後28日か、そこから先はサポート無し。
そう考えると時間が足りない。
「やはり食料の確保か……」
航は一気に飲み干すと、カップの水を切り
箱の中へと戻す。
「ベニー池の周りを見てくる」
まだ日は高い。石が乾くまでは、まだ時間がかかる。
やらねばならない事は山積みだ。
ならば、動くしかない……。
「承認します。あまり遠くへは行かないように」
「了解した」
『子供じゃないぞ』とは反論しない。
ここは未知の大自然の中、俺は子供以下の存在。
【ベニー様頼りにしてます】、と心の中で最敬礼。
ザクッザクッと薮をかき分け踏みしめて進んでゆく。
目につくのは草と、木と石ころばかり。
もしかして、斧に使えたりするかな?と
大きめの割れた石や少し小さい石を
抱えて進む。
古代の人たちもこうやって、日々を過ごしていたのか
などとノスタルジックな感傷に浸りながら進んでいく。
瓢箪型の池の淵を、中程まで来たところで手に鋭い痛みが
走った。
「いたっ」
思わず手を確認するが、血は出ていない。
何があったのかと、周りを見てみると、
笹の葉のような見たことのある葉が腰のあたりに
茂っていた。
「笹の葉?」
「肯定します。正確なデータ照合は、詳細確認が必要ですが
葉の形状と茎の背丈を照合すると笹の可能性は85%以上です」
ベニーの回答はいつも早くて助かる。
1本の茎に手を掛けて引っ張ってみる。
抜けそうな手ごたえがする。
「データ照合をするので、抜くのであれば
根本から引き抜いてください」
聞こえた声の通りに、根元を掴み一気に引き抜く
と根では無く、根元付近の節から抜けた。
結構長いなと、およそ1m弱の長さの笹の葉が付いた
茎の根元を見てみると、じわじわと液体が滲みだして
来ている。
甘い?と感じた後に猛烈な「えぐみ」が襲ってきた。
「生食は緊急時のみにしてください」
アラートの代わりにお叱りが入った。
ぺっぺっとえぐみを吐き出しながら
「以後気を付けます」
と謝意を伝えておいた。
だが、これで照合も進むだろう
結果は後で聞くか。
両手に石と笹を持ち、先に進もうと
視線を上げると、右手にある斜面の
先に光の差し込みが見えた。
周囲を見渡し、大丈夫そうかな?と
足場を確認しながら、斜面を登って行った。
ハァ、ハァ、息を切らしながら登る。
結構登ってきたな、と後ろを振り返る。
7~8mほど登った様子だった。
さて、と陽の差し込んでいる場所を目指す。
近づいてみると、そこだけ他よりも、
陽光が当たっているようだった。
腰高1mほどから枝が茂る、3、4mだろうか
同じような木が数本まとまって生えていた。
さらに近づこうと足を踏み出したとき
足元に違和感を感じた。
「うぉ」
何か柔らかい生き物を踏んでしまったような感触に
思わず声が出た。
恐る恐る足元を覗いてみると青々とした物体があった。
おや?と生き物ではない安堵と共にどこかで見た記憶
のある物に興味を引かれる。
よく注意してみると青々としたそれは、無数の棘のような
物で覆われている。
これは、もしや……。
「……栗?」
「照合結果、紫栗との合致率99%」
お、それは確定と見ていいな。
「流石にまだ食べられそうには無いな……」
だが、そうなると目の前にある木は、と思い。
木をよく見ると青々とした栗のイガが
無数についているのが見て取れる。
もしこれが、食用になる栗なら
炭水化物と糖分の確保が出来るかな。
まだ、ここの生態系が分からない
以上は油断禁物だ。
喜びの思いを抑えつつ、周囲を観察していると
小さなキノコが頭を出しているのが見えた。
キノコは……。
「キノコは、素手で触ると炎症を起こすものも
ありますので、準備を整える事を推奨します」
これには同意だな、今持って帰ったところでどうにもできない。
改めて、道具を確保してからまた来よう。
航は、山の恵みを目の当たりにし、これなら
もしかすると……。
という思いと共に、もし、四季があるのなら……。
頭の中に、【冬】という山の中で過ごすには危険どころ
ではない、恐ろしい二文字が浮かんでいた。
止まっている場合ではない、確証は無くても
出来る限りの準備を進めなくては。
身を引き締め直して、葦の帆を目印に
池へと戻ってゆく。
石……、置いてから登るべきだったな。
と足場の悪さに後悔しながら一歩一歩慎重に
下って行った。
池の外周まで降りた後、反時計回りの
散策を進めていく。
瓢箪池の小さいほうへと回っていく。
「これといって、目新しいものは無いかな」
注意深く見ているつもりではあるが、
流石に知識が足りていない。
今は取り急ぎ、池の周囲の探索を優先しよう。
きっとベニーが静かに照合してくれているはずだ
と、出来ない事は出来る人に任せる
の基本をもとに行動していく。
「ふぅ」
少し、休憩しよう。
そう思い近くの木に寄りかかろうとして
よろけてしまう。
「あっ」
と思った時には石を木にぶつけてしまい、
外皮を少し削ってしまった。
「ごめん……」
小さい声で謝罪し、削れた外皮を戻しておく。
その時、中に鮮やかな黄色い幹が見えた。
凄い色だな。
鮮やかな黄色に目を奪われたが、
くっつきますように、と
願いながら削った個所を塞いで
隠した。
散策を進める途中、葦の隙間から池を見ると
ほぼ半分近くまで来ているようだった。
池の奥で陽の光を受けたポッドの反射光が見えていた。
もうすぐ半分か、と思いながら
進んでいくと、斜め右奥に何やら見知った
木が密集しているのが見える。
これは、と思い進んでいくと。
突然アラートが響く。
「危険です、戻ってください」
何かあったのか!?
驚いて急いできた道を戻る。
獣でもいたのであれば、たまったものではない。
急いで戻り、笹の群生地のところで
念のためにと、振り返ってみるが、
気配は無い。
気づかれずに済んだのか?
と安堵しつつ。
「ベニー、何があった?」
声を掛ける。
「通信圏内を越える距離に近づいたので
注意喚起を行いました」
「それならそうと、言ってくれれば……」
戻ってきたことを後悔しつつ、
通信距離は無限なのではと思い込んでいた
自分も悪かったなと思いなおす。
「いや、止めてくれてありがとう」
ここまで戻ってきてしまったんだ
ここからまた半周を回って戻ると
流石に暗くなるだろう。
優先順位は安全確保だ。
せっかくだからと、目の前にある
笹を一束分抜き出して、
大量の笹の葉を抱えて戻るのだった。
後書き
最後までお読みいただきありがとうございます。
この物語はフィクションです。
実際の植物を生で食すのは非常に危険です。
先に、探索になってしまい、道具の作成回は次になりました。
申し訳ありません。
次回、道具の作成等になります。
お気に入り、いいねを頂けると作者の励みになります。
秋の兆しが見え、これからどうなるのか、お楽しみいただければ幸いです。
航は石の上に座り日向ぼっこをしていた。
チャートと呼ばれるこの石の自然乾燥を
待っている。
気が付くと日が高くなっており、
日差しが心地よく動けないというのが本心だが。
宇宙人の未知の機械のおかげで、安易に手に入る
筈のないものが手に入った。
これで、火の確保は出来た。
正確には道具が揃っただけだが……。
複数の岩や石の上に置かれた木の枝や皮
葦を叩いてほぐした繊維の滓や木屑。
自分以外には分からないような配置に
まるで、デスクの上だな……と
月末前の自分のデスクを思い出していると。
「航。栄養摂取をしてください」
ベニーから指示があった。
「よし」
ポンッと一つ膝を叩き横に乾かしていた
ジャケットを羽織る。
口を開けた、『箱』からカップ型の浄水器を取り出し、
藪の中へ入っていく。
数分とかからず、カップに水を満たした
航が戻ってくる。
「遠い訳ではないけど、いちいち汲みに行くのは
結構面倒だなぁと思うんだよな」
カップの水を見つめながら、箱に入れてあった
非常食のかけらを口に放り込む。
本来の用途は体内のナノマシンの維持を目的としたもの。
3食続けると限界は後28日か、そこから先はサポート無し。
そう考えると時間が足りない。
「やはり食料の確保か……」
航は一気に飲み干すと、カップの水を切り
箱の中へと戻す。
「ベニー池の周りを見てくる」
まだ日は高い。石が乾くまでは、まだ時間がかかる。
やらねばならない事は山積みだ。
ならば、動くしかない……。
「承認します。あまり遠くへは行かないように」
「了解した」
『子供じゃないぞ』とは反論しない。
ここは未知の大自然の中、俺は子供以下の存在。
【ベニー様頼りにしてます】、と心の中で最敬礼。
ザクッザクッと薮をかき分け踏みしめて進んでゆく。
目につくのは草と、木と石ころばかり。
もしかして、斧に使えたりするかな?と
大きめの割れた石や少し小さい石を
抱えて進む。
古代の人たちもこうやって、日々を過ごしていたのか
などとノスタルジックな感傷に浸りながら進んでいく。
瓢箪型の池の淵を、中程まで来たところで手に鋭い痛みが
走った。
「いたっ」
思わず手を確認するが、血は出ていない。
何があったのかと、周りを見てみると、
笹の葉のような見たことのある葉が腰のあたりに
茂っていた。
「笹の葉?」
「肯定します。正確なデータ照合は、詳細確認が必要ですが
葉の形状と茎の背丈を照合すると笹の可能性は85%以上です」
ベニーの回答はいつも早くて助かる。
1本の茎に手を掛けて引っ張ってみる。
抜けそうな手ごたえがする。
「データ照合をするので、抜くのであれば
根本から引き抜いてください」
聞こえた声の通りに、根元を掴み一気に引き抜く
と根では無く、根元付近の節から抜けた。
結構長いなと、およそ1m弱の長さの笹の葉が付いた
茎の根元を見てみると、じわじわと液体が滲みだして
来ている。
甘い?と感じた後に猛烈な「えぐみ」が襲ってきた。
「生食は緊急時のみにしてください」
アラートの代わりにお叱りが入った。
ぺっぺっとえぐみを吐き出しながら
「以後気を付けます」
と謝意を伝えておいた。
だが、これで照合も進むだろう
結果は後で聞くか。
両手に石と笹を持ち、先に進もうと
視線を上げると、右手にある斜面の
先に光の差し込みが見えた。
周囲を見渡し、大丈夫そうかな?と
足場を確認しながら、斜面を登って行った。
ハァ、ハァ、息を切らしながら登る。
結構登ってきたな、と後ろを振り返る。
7~8mほど登った様子だった。
さて、と陽の差し込んでいる場所を目指す。
近づいてみると、そこだけ他よりも、
陽光が当たっているようだった。
腰高1mほどから枝が茂る、3、4mだろうか
同じような木が数本まとまって生えていた。
さらに近づこうと足を踏み出したとき
足元に違和感を感じた。
「うぉ」
何か柔らかい生き物を踏んでしまったような感触に
思わず声が出た。
恐る恐る足元を覗いてみると青々とした物体があった。
おや?と生き物ではない安堵と共にどこかで見た記憶
のある物に興味を引かれる。
よく注意してみると青々としたそれは、無数の棘のような
物で覆われている。
これは、もしや……。
「……栗?」
「照合結果、紫栗との合致率99%」
お、それは確定と見ていいな。
「流石にまだ食べられそうには無いな……」
だが、そうなると目の前にある木は、と思い。
木をよく見ると青々とした栗のイガが
無数についているのが見て取れる。
もしこれが、食用になる栗なら
炭水化物と糖分の確保が出来るかな。
まだ、ここの生態系が分からない
以上は油断禁物だ。
喜びの思いを抑えつつ、周囲を観察していると
小さなキノコが頭を出しているのが見えた。
キノコは……。
「キノコは、素手で触ると炎症を起こすものも
ありますので、準備を整える事を推奨します」
これには同意だな、今持って帰ったところでどうにもできない。
改めて、道具を確保してからまた来よう。
航は、山の恵みを目の当たりにし、これなら
もしかすると……。
という思いと共に、もし、四季があるのなら……。
頭の中に、【冬】という山の中で過ごすには危険どころ
ではない、恐ろしい二文字が浮かんでいた。
止まっている場合ではない、確証は無くても
出来る限りの準備を進めなくては。
身を引き締め直して、葦の帆を目印に
池へと戻ってゆく。
石……、置いてから登るべきだったな。
と足場の悪さに後悔しながら一歩一歩慎重に
下って行った。
池の外周まで降りた後、反時計回りの
散策を進めていく。
瓢箪池の小さいほうへと回っていく。
「これといって、目新しいものは無いかな」
注意深く見ているつもりではあるが、
流石に知識が足りていない。
今は取り急ぎ、池の周囲の探索を優先しよう。
きっとベニーが静かに照合してくれているはずだ
と、出来ない事は出来る人に任せる
の基本をもとに行動していく。
「ふぅ」
少し、休憩しよう。
そう思い近くの木に寄りかかろうとして
よろけてしまう。
「あっ」
と思った時には石を木にぶつけてしまい、
外皮を少し削ってしまった。
「ごめん……」
小さい声で謝罪し、削れた外皮を戻しておく。
その時、中に鮮やかな黄色い幹が見えた。
凄い色だな。
鮮やかな黄色に目を奪われたが、
くっつきますように、と
願いながら削った個所を塞いで
隠した。
散策を進める途中、葦の隙間から池を見ると
ほぼ半分近くまで来ているようだった。
池の奥で陽の光を受けたポッドの反射光が見えていた。
もうすぐ半分か、と思いながら
進んでいくと、斜め右奥に何やら見知った
木が密集しているのが見える。
これは、と思い進んでいくと。
突然アラートが響く。
「危険です、戻ってください」
何かあったのか!?
驚いて急いできた道を戻る。
獣でもいたのであれば、たまったものではない。
急いで戻り、笹の群生地のところで
念のためにと、振り返ってみるが、
気配は無い。
気づかれずに済んだのか?
と安堵しつつ。
「ベニー、何があった?」
声を掛ける。
「通信圏内を越える距離に近づいたので
注意喚起を行いました」
「それならそうと、言ってくれれば……」
戻ってきたことを後悔しつつ、
通信距離は無限なのではと思い込んでいた
自分も悪かったなと思いなおす。
「いや、止めてくれてありがとう」
ここまで戻ってきてしまったんだ
ここからまた半周を回って戻ると
流石に暗くなるだろう。
優先順位は安全確保だ。
せっかくだからと、目の前にある
笹を一束分抜き出して、
大量の笹の葉を抱えて戻るのだった。
後書き
最後までお読みいただきありがとうございます。
この物語はフィクションです。
実際の植物を生で食すのは非常に危険です。
先に、探索になってしまい、道具の作成回は次になりました。
申し訳ありません。
次回、道具の作成等になります。
お気に入り、いいねを頂けると作者の励みになります。
秋の兆しが見え、これからどうなるのか、お楽しみいただければ幸いです。
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