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62.砂の城
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「いちいち水汲みに行くの面倒だな…普通の水でも固まるか?」
生活魔法の水を出して試してみると問題なく固まった
「これが使えるなら大分楽だね」
シャノンもルークも同じように生活魔法を使い始める
汲みに行く時間の短縮と分量の調節にはとても役立った
あとは念動力で…
「流石に念動力は反則か」
やりかけてやめた
「あ~流石にやめた方がいいかも。滅茶苦茶楽そうだけど」
「だね。一生懸命手をかけるのも楽しそうだし」
2人も苦笑しながら頷いた
これは戦闘じゃなくあくまでイベントだもんな
元々この世界の人は魔力を持って生まれるから、生活魔法に関しては魔力操作ができれば使うことができる
実際周りを見ても何人かは生活魔法で水を出してる人がいた
属性の魔法は適性があって、その使い方を練習する必要があるから使える人は少ない
魔石があるから魔法が使えなくても生活は成り立つ時点で、一般の人はわざわざ覚えようとしない人の方が多いのが現状だ
まぁあの家では皆が魔法使えるからチビは真似して使いたがる
おかげで皆が生活魔法くらいは簡単に使うことができるんだけどな
結局俺達は普通に城作りを楽しんだ
不思議なものでただの砂遊びなのに、周りの作り上げる物を見ながら対抗心を燃やして夢中になった
でも俺達が完成させる前に終了時間が来てしまった
「あ~無理だったか…」
「残念。あと1時間くらいあれば完成させれたのに…」
俺の言葉にシャノンが続く
ルークも悔しそうな顔を見せていた
「まぁでも、楽しかったな」
「意外だけどね」
「本当。こんな風に砂と戯れるなんていつ振りかなぁ」
「小さい頃は庭の砂場で遊んでたはずだけどな」
その記憶はあるけどいつまで遊んでたかまでは覚えてないし、何がきっかけで遊ばなくなったのかもわからない
「砂場の砂とこの砂とは全く違うものだけどたまにはこういうのもいいかも」
「戻ったらチビと遊ぼうかなぁ」
これからさらに増えそうだからその機会はいくらでもありそうだ
「シア、これ参加賞だって」
ルークが高さ・直径共に30センチほどのバケツを持ってきた
「参加賞?」
「ほら、審査受けるのは完成したやつだけだからって」
「あぁ、そんなことも言ってたな」
「何貰ったの?」
シャノンがワクワクしたようにのぞき込む
「イカだ!」
「シア、これで何か作って」
「ん。ならグースの店に行くぞ」
「「やった」」
2人はそう言うなり走り出す
俺が行かなきゃ作れないってわかってるんだろうか?
相変わらず食うことになると普段以上に動くのが早い
『しあ、ごはん?』
「ああ。イカを貰ったからな。いつものようにグースの店で作って食うぞ」
『わーい』
すり寄るリトスに癒されながら2人の後を追った
生活魔法の水を出して試してみると問題なく固まった
「これが使えるなら大分楽だね」
シャノンもルークも同じように生活魔法を使い始める
汲みに行く時間の短縮と分量の調節にはとても役立った
あとは念動力で…
「流石に念動力は反則か」
やりかけてやめた
「あ~流石にやめた方がいいかも。滅茶苦茶楽そうだけど」
「だね。一生懸命手をかけるのも楽しそうだし」
2人も苦笑しながら頷いた
これは戦闘じゃなくあくまでイベントだもんな
元々この世界の人は魔力を持って生まれるから、生活魔法に関しては魔力操作ができれば使うことができる
実際周りを見ても何人かは生活魔法で水を出してる人がいた
属性の魔法は適性があって、その使い方を練習する必要があるから使える人は少ない
魔石があるから魔法が使えなくても生活は成り立つ時点で、一般の人はわざわざ覚えようとしない人の方が多いのが現状だ
まぁあの家では皆が魔法使えるからチビは真似して使いたがる
おかげで皆が生活魔法くらいは簡単に使うことができるんだけどな
結局俺達は普通に城作りを楽しんだ
不思議なものでただの砂遊びなのに、周りの作り上げる物を見ながら対抗心を燃やして夢中になった
でも俺達が完成させる前に終了時間が来てしまった
「あ~無理だったか…」
「残念。あと1時間くらいあれば完成させれたのに…」
俺の言葉にシャノンが続く
ルークも悔しそうな顔を見せていた
「まぁでも、楽しかったな」
「意外だけどね」
「本当。こんな風に砂と戯れるなんていつ振りかなぁ」
「小さい頃は庭の砂場で遊んでたはずだけどな」
その記憶はあるけどいつまで遊んでたかまでは覚えてないし、何がきっかけで遊ばなくなったのかもわからない
「砂場の砂とこの砂とは全く違うものだけどたまにはこういうのもいいかも」
「戻ったらチビと遊ぼうかなぁ」
これからさらに増えそうだからその機会はいくらでもありそうだ
「シア、これ参加賞だって」
ルークが高さ・直径共に30センチほどのバケツを持ってきた
「参加賞?」
「ほら、審査受けるのは完成したやつだけだからって」
「あぁ、そんなことも言ってたな」
「何貰ったの?」
シャノンがワクワクしたようにのぞき込む
「イカだ!」
「シア、これで何か作って」
「ん。ならグースの店に行くぞ」
「「やった」」
2人はそう言うなり走り出す
俺が行かなきゃ作れないってわかってるんだろうか?
相変わらず食うことになると普段以上に動くのが早い
『しあ、ごはん?』
「ああ。イカを貰ったからな。いつものようにグースの店で作って食うぞ」
『わーい』
すり寄るリトスに癒されながら2人の後を追った
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