65 / 80
27.私の立場(side:アンジェラ)
1
しおりを挟む
お父様の裁判がどうなったのか
私はそれだけが気がかりだった
「今日の授業を始める前に…」
教師が入ってくるなりそう言いながら椅子に座った
「あなたも気になっているでしょうからお伝えしておきましょうね」
「…」
首を傾げつつもきっとお父様のことなんだと思う
「マックス様にも許可を頂きましたから…」
あんな豚の許可なんてどうでもいいから早く言いなさいよ!
内心そう思いながらも叩かれたくないから言わない
「ディフェントヒールをかけ、魔力を封じたうえで魔術師団及び騎士団の実験体として提供する」
教師はそう言って私を見てきた
「それが帝王がナイジェルに下した裁きです」
「…は…?」
意味が分からない
魔力を封じて実験体って何よ?
それにこの女お父様を呼び捨てにした?
「アリシャナ様がお可哀そうです。随分酷い扱いを受けておられたようですね」
「あんなのどうでもいいのよ。ただのゴミなんだから!それよりお父様が何で…」
「掲げられた嫌疑は全て証明されました。さらにそれ以上のナイジェルの愚かな行為も露見しました。あの場でナイジェルを擁護する者は一人もおらず帝王の裁きが軽いという意見の方が多かったように思います」
「何…ですって?」
「罪の重さからして死刑が妥当…でもそれでは誰の為にもならない。牢に閉じ込めておくにも税金が無駄になる。それらを考慮した上での裁きです」
教師は淡々と言う
「アンジェラさん、あなたは犯罪者の娘となりました」
え?どういうこと?
確か犯罪者が出た場合一族が皆奴隷になるんじゃ…
そう言えばこの女私の事アンジェラさんって言ったわよね?
裁判の前はアンジェラ様って呼んでたはずだけど…
「本来であればあなたも奴隷となりますがマックス様と婚姻している上に、帝王の命で離縁がかないません」
え?ひょっとして私は免れたってこと?
それってラッキーなんじゃ…
「しかし、これまでと同じ待遇というわけにはまいりません。マックス様が奥方と認めていない以上、提供される衣類も食事も、その他の待遇も立場もこの屋敷の使用人以下となります」
「は?!」
何言ってんのこの女
認めようが認めなかろうが妻なのよ?
こっちだって好きで結婚したわけじゃないのに何言ってんのよ?
「もちろんあなたに付く使用人もいなくなります。自分のことは全て自分でなさるようにとのことです」
「何よそれ…そんなの無理に決まって…」
「あら?アリシャナ様にはそれを強制なさっていたんでしょう?」
「!!」
何よこの女…
いきなりあの屑を引き合いに出してきてどういうつもりなのよ?
睨みつけたらさらに驚くことを告げてきた
私はそれだけが気がかりだった
「今日の授業を始める前に…」
教師が入ってくるなりそう言いながら椅子に座った
「あなたも気になっているでしょうからお伝えしておきましょうね」
「…」
首を傾げつつもきっとお父様のことなんだと思う
「マックス様にも許可を頂きましたから…」
あんな豚の許可なんてどうでもいいから早く言いなさいよ!
内心そう思いながらも叩かれたくないから言わない
「ディフェントヒールをかけ、魔力を封じたうえで魔術師団及び騎士団の実験体として提供する」
教師はそう言って私を見てきた
「それが帝王がナイジェルに下した裁きです」
「…は…?」
意味が分からない
魔力を封じて実験体って何よ?
それにこの女お父様を呼び捨てにした?
「アリシャナ様がお可哀そうです。随分酷い扱いを受けておられたようですね」
「あんなのどうでもいいのよ。ただのゴミなんだから!それよりお父様が何で…」
「掲げられた嫌疑は全て証明されました。さらにそれ以上のナイジェルの愚かな行為も露見しました。あの場でナイジェルを擁護する者は一人もおらず帝王の裁きが軽いという意見の方が多かったように思います」
「何…ですって?」
「罪の重さからして死刑が妥当…でもそれでは誰の為にもならない。牢に閉じ込めておくにも税金が無駄になる。それらを考慮した上での裁きです」
教師は淡々と言う
「アンジェラさん、あなたは犯罪者の娘となりました」
え?どういうこと?
確か犯罪者が出た場合一族が皆奴隷になるんじゃ…
そう言えばこの女私の事アンジェラさんって言ったわよね?
裁判の前はアンジェラ様って呼んでたはずだけど…
「本来であればあなたも奴隷となりますがマックス様と婚姻している上に、帝王の命で離縁がかないません」
え?ひょっとして私は免れたってこと?
それってラッキーなんじゃ…
「しかし、これまでと同じ待遇というわけにはまいりません。マックス様が奥方と認めていない以上、提供される衣類も食事も、その他の待遇も立場もこの屋敷の使用人以下となります」
「は?!」
何言ってんのこの女
認めようが認めなかろうが妻なのよ?
こっちだって好きで結婚したわけじゃないのに何言ってんのよ?
「もちろんあなたに付く使用人もいなくなります。自分のことは全て自分でなさるようにとのことです」
「何よそれ…そんなの無理に決まって…」
「あら?アリシャナ様にはそれを強制なさっていたんでしょう?」
「!!」
何よこの女…
いきなりあの屑を引き合いに出してきてどういうつもりなのよ?
睨みつけたらさらに驚くことを告げてきた
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
212
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる