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ドューワ国編
116.誰にも聞こえないように
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少女達と別れた雪乃とノムルは、当初の予定通り、北方へと向かって進む。
「本当に良かったの?」
そっぽを向いたまま、力の無い声がこぼれた。
雪乃はくすりと笑う。
あの時、判断を雪乃に任せることなく、ノムルは少女達に案内するように命じた。もし雪乃に問うていれば、雪乃は即座に断わっただろう。
樹人に会いたいという気持ちがあっても、ノムルを悲しませないように。
「いいんですよ」
そう言って、雪乃はノムルの指を握る。
常識外れで、トラブルメーカーで、人の気持ちなんて全く気にしない困った人だが、雪乃を大切にしてくれていることだけは、はっきりと分かる。
下りてきた眼差しが少し大きくなって、それから逸れて、もう一度戻ってきた時には、目尻を下げて笑っていた。
不器用な人だが、それでも雪乃を必要としてそばにいてくれる、大切な人だ。
「……おとーさん……」
誰にも聞こえないように、小さな声で呟いた雪乃は、真っ赤に紅葉して俯いた。
「なーにー? 何か言った?」
「何も言ってません!」
慌てて否定する雪乃を瞳に映し、ノムルはへらりと笑う。
嫌な予感がして、雪乃はそっと離れようとしたのだが、
「ふにゃっ?!」
素早くノムルに抱き上げられた。
背後では、ズザザーっと土の上を何かが走る音がして、土煙が待っている。
「な、なんですか?!」
ノムルにしがみ付きながら、雪乃は声を上げた。
周囲の様子をうかがうが、土煙でよく見えない。
すぐにノムルが風を起こして土煙を吹き飛ばしたが、やっぱり何もない。
「ちっ。囲まれたか」
いや、ノムルには何か見えているようだ。
囲まれたということは、相手は複数なのだろうが、何の気配も感じない。目を凝らしてみても、耳を澄ましてみても、動物の気配はない。
たくさんの密集した木々に囲まれているだけだ。
「ん? 木?」
改めて周囲を見回した雪乃は、ようやく気付く。木の密集度が半端なくなっていることに。
これほど密集してしまっては、太陽の光を充分浴びることができない。土の中の栄養だって、お腹いっぱい食べられないだろう。
そう心配したのだが、どの木もしっかり逞しく成長していた。
「元気そうで何よりです」
「え? 知り合いなの?」
「ん?」
思わずこぼれ出た雪乃の感想に、なぜかノムルが反応した。
雪乃はノムルをじっと見つめて幹を傾げた後、再び木に顔を向ける。すると樹皮がうごうごと動き出した。
「ふみゃああーーっ! ノムルさん、ここの木たちの樹皮に何かいます! 虫ですか?」
「ちょっと落ち着いてユキノちゃん! なんで君はそんなに虫が駄目なのさ?!」
だって雪乃は元人間だ。しかも虫とは馴染みの浅い、日本育ちの女の子だ。平気な子もいるが、雪乃はどうしても駄目だった。
しがみ付く雪乃を宥めながら、ノムルは自分たちを囲むように集まっている木――樹人を注意深く観察する。
雪乃に危害を加えるつもりならば、炭にしてしまおうと、杖を持つ手に魔力を込める。が、よく見てみると何かおかしい。
樹人たちは空を覆うほどの立派な樹高をしていながら、なぜかふるふると震えている。
さらによく見れば、腕代わりの枝を雪乃に向かって伸ばそうとした形で固まり、わなわなと震えている木や、枝で口許を覆ってあわあわ震えているものもいる。
冷静になって見れば、彼らの樹皮に現れた顔は、どれも困惑と不安に彩られていた。
「ねえ、ユキノちゃん?」
「む、虫は苦手です」
「いや、虫はいないから、ちょっと通訳を頼めるかな?」
「ほへ?」
雪乃が怯えを消して顔を上げると、一斉に枝葉が揺れてズザズザと、凄まじい音が鳴った。
地面が掘り返されて腐葉土が舞い、さらに葉の揺れによって発生した風に巻き上がる。周囲は再び土煙に覆われた。
「さっきのはこれか!」
即座にノムルは突風で土煙を払う。
視界が晴れると、雪乃はびくりと震えた。
さっきよりも、さらに近くに樹人たちがいる。ノムルに抱きかかえられた雪乃を良く見ようと、幹を傾げて覗きこんでいた。
そのせいで樹人たちの枝葉がぶつかりあい、絡まって、お芋を焼く準備ができましたーな状態になっている。樹人を焼きはしないが。
「あ、あのう」
おそるおそる声を掛けると、樹人たちがびくりと跳ね、それからはわはわと震える。
その振動で絡まった枝からドッサーッと葉が落ちてきて、ノムルも雪乃も葉だらけだ。
「これ、どういう状況なの?」
山高帽を外して落ち葉を払ったノムルは、ローブや雪乃に積った落ち葉も払う。
雪乃は初めて見る樹人たちを、一体ずつ観察した。
幹に現れた顔は、短い枝が鼻のようだ。洞の目と口は、まるで泣いているように歪んでいる。
ちなみに雪乃にはまだ顔らしきものは現れていない。
「安心しました。リアルなデスマスクが幹に浮かんできたらどうしようかと思っていましたが、これなら許容範囲です」
「え? そこなの?」
『無題』で樹人を選んだ時、そこだけが不安だったのだ。
リアルな顔が浮かび上がった木なんて、正直ホラーだ。怖い。
しかし現実は、シンプルで自然な形ではないか。
樹人として生きる上で最大の問題が解決した雪乃は、ご機嫌だった。一人で歌いだすほどに。
「ユキノちゃん、帰ってきて! そして彼らがなんで集まってきたのか、ちゃんと聞いてよ!」
ノムルの懸命な呼び声に引き戻された雪乃は、樹人に向き直る。
ふるりバサーと震えた樹人の一体が、ずいっと顔を寄せてきた。もう落ち葉を手で払うことは諦めて、ノムルはさっさと風魔法で払う。
「えーっと、え? はい?!」
話をしていたはずの雪乃が、素っ頓狂な声を上げた。瞬時にノムルは警戒を高める。
「あの、何かの間違いでは?」
確認する雪乃に、樹人は揃って幹を左右に捻る。バサドサポキッと枝葉が揺れた。
「ぽき?」
思わず上を見上げた雪乃は、悪くないだろう。
樹人たちは身振り手振りを構えて、雪乃に説明を続ける。そして、雪乃に触れようと枝を伸ばした。
「ちょっと、勝手に触らないでよ」
雪乃を庇ったノムルに、樹人たちは紅葉していくと同時に、洞の目が鋭く尖る。
「駄目ですよ! ノムルさんは大切な方ですから、傷付けないでください!」
攻撃態勢に入った樹人たちを、慌てて雪乃は宥めた。
「ユキノちゃん、もう一回、言ってもらっても?」
ノムルの顔が、ご機嫌に笑み崩れる。
「……。失言でした」
「ええー」
どんな状況でも、ノムルはノムルらしい。
雪乃は大きく息を吐き出し、諦めたように説明をする。
「一緒に来てほしいそうです」
「何で?」
「私に会いたがっている人……人? 樹人がいるそうです」
雪乃の言葉に樹人たちが頷くが、その度に上のほうでバサドサポキッという、聞きたくない騒音が繰り広げられていた。
「敵?」
「いえ、敵ではないみたいです。ある意味、ノムルさんの同類かもしれません」
「えー? なにそれ?」
とりあえず、危害は及ぼさないこと、まだ旅の途中なので逗留は少しだけという条件を飲んでもらい、雪乃とノムルは樹人たちに付いていくことにした。
その際、一騒動どころじゃない騒動になったのだが。
「本当に良かったの?」
そっぽを向いたまま、力の無い声がこぼれた。
雪乃はくすりと笑う。
あの時、判断を雪乃に任せることなく、ノムルは少女達に案内するように命じた。もし雪乃に問うていれば、雪乃は即座に断わっただろう。
樹人に会いたいという気持ちがあっても、ノムルを悲しませないように。
「いいんですよ」
そう言って、雪乃はノムルの指を握る。
常識外れで、トラブルメーカーで、人の気持ちなんて全く気にしない困った人だが、雪乃を大切にしてくれていることだけは、はっきりと分かる。
下りてきた眼差しが少し大きくなって、それから逸れて、もう一度戻ってきた時には、目尻を下げて笑っていた。
不器用な人だが、それでも雪乃を必要としてそばにいてくれる、大切な人だ。
「……おとーさん……」
誰にも聞こえないように、小さな声で呟いた雪乃は、真っ赤に紅葉して俯いた。
「なーにー? 何か言った?」
「何も言ってません!」
慌てて否定する雪乃を瞳に映し、ノムルはへらりと笑う。
嫌な予感がして、雪乃はそっと離れようとしたのだが、
「ふにゃっ?!」
素早くノムルに抱き上げられた。
背後では、ズザザーっと土の上を何かが走る音がして、土煙が待っている。
「な、なんですか?!」
ノムルにしがみ付きながら、雪乃は声を上げた。
周囲の様子をうかがうが、土煙でよく見えない。
すぐにノムルが風を起こして土煙を吹き飛ばしたが、やっぱり何もない。
「ちっ。囲まれたか」
いや、ノムルには何か見えているようだ。
囲まれたということは、相手は複数なのだろうが、何の気配も感じない。目を凝らしてみても、耳を澄ましてみても、動物の気配はない。
たくさんの密集した木々に囲まれているだけだ。
「ん? 木?」
改めて周囲を見回した雪乃は、ようやく気付く。木の密集度が半端なくなっていることに。
これほど密集してしまっては、太陽の光を充分浴びることができない。土の中の栄養だって、お腹いっぱい食べられないだろう。
そう心配したのだが、どの木もしっかり逞しく成長していた。
「元気そうで何よりです」
「え? 知り合いなの?」
「ん?」
思わずこぼれ出た雪乃の感想に、なぜかノムルが反応した。
雪乃はノムルをじっと見つめて幹を傾げた後、再び木に顔を向ける。すると樹皮がうごうごと動き出した。
「ふみゃああーーっ! ノムルさん、ここの木たちの樹皮に何かいます! 虫ですか?」
「ちょっと落ち着いてユキノちゃん! なんで君はそんなに虫が駄目なのさ?!」
だって雪乃は元人間だ。しかも虫とは馴染みの浅い、日本育ちの女の子だ。平気な子もいるが、雪乃はどうしても駄目だった。
しがみ付く雪乃を宥めながら、ノムルは自分たちを囲むように集まっている木――樹人を注意深く観察する。
雪乃に危害を加えるつもりならば、炭にしてしまおうと、杖を持つ手に魔力を込める。が、よく見てみると何かおかしい。
樹人たちは空を覆うほどの立派な樹高をしていながら、なぜかふるふると震えている。
さらによく見れば、腕代わりの枝を雪乃に向かって伸ばそうとした形で固まり、わなわなと震えている木や、枝で口許を覆ってあわあわ震えているものもいる。
冷静になって見れば、彼らの樹皮に現れた顔は、どれも困惑と不安に彩られていた。
「ねえ、ユキノちゃん?」
「む、虫は苦手です」
「いや、虫はいないから、ちょっと通訳を頼めるかな?」
「ほへ?」
雪乃が怯えを消して顔を上げると、一斉に枝葉が揺れてズザズザと、凄まじい音が鳴った。
地面が掘り返されて腐葉土が舞い、さらに葉の揺れによって発生した風に巻き上がる。周囲は再び土煙に覆われた。
「さっきのはこれか!」
即座にノムルは突風で土煙を払う。
視界が晴れると、雪乃はびくりと震えた。
さっきよりも、さらに近くに樹人たちがいる。ノムルに抱きかかえられた雪乃を良く見ようと、幹を傾げて覗きこんでいた。
そのせいで樹人たちの枝葉がぶつかりあい、絡まって、お芋を焼く準備ができましたーな状態になっている。樹人を焼きはしないが。
「あ、あのう」
おそるおそる声を掛けると、樹人たちがびくりと跳ね、それからはわはわと震える。
その振動で絡まった枝からドッサーッと葉が落ちてきて、ノムルも雪乃も葉だらけだ。
「これ、どういう状況なの?」
山高帽を外して落ち葉を払ったノムルは、ローブや雪乃に積った落ち葉も払う。
雪乃は初めて見る樹人たちを、一体ずつ観察した。
幹に現れた顔は、短い枝が鼻のようだ。洞の目と口は、まるで泣いているように歪んでいる。
ちなみに雪乃にはまだ顔らしきものは現れていない。
「安心しました。リアルなデスマスクが幹に浮かんできたらどうしようかと思っていましたが、これなら許容範囲です」
「え? そこなの?」
『無題』で樹人を選んだ時、そこだけが不安だったのだ。
リアルな顔が浮かび上がった木なんて、正直ホラーだ。怖い。
しかし現実は、シンプルで自然な形ではないか。
樹人として生きる上で最大の問題が解決した雪乃は、ご機嫌だった。一人で歌いだすほどに。
「ユキノちゃん、帰ってきて! そして彼らがなんで集まってきたのか、ちゃんと聞いてよ!」
ノムルの懸命な呼び声に引き戻された雪乃は、樹人に向き直る。
ふるりバサーと震えた樹人の一体が、ずいっと顔を寄せてきた。もう落ち葉を手で払うことは諦めて、ノムルはさっさと風魔法で払う。
「えーっと、え? はい?!」
話をしていたはずの雪乃が、素っ頓狂な声を上げた。瞬時にノムルは警戒を高める。
「あの、何かの間違いでは?」
確認する雪乃に、樹人は揃って幹を左右に捻る。バサドサポキッと枝葉が揺れた。
「ぽき?」
思わず上を見上げた雪乃は、悪くないだろう。
樹人たちは身振り手振りを構えて、雪乃に説明を続ける。そして、雪乃に触れようと枝を伸ばした。
「ちょっと、勝手に触らないでよ」
雪乃を庇ったノムルに、樹人たちは紅葉していくと同時に、洞の目が鋭く尖る。
「駄目ですよ! ノムルさんは大切な方ですから、傷付けないでください!」
攻撃態勢に入った樹人たちを、慌てて雪乃は宥めた。
「ユキノちゃん、もう一回、言ってもらっても?」
ノムルの顔が、ご機嫌に笑み崩れる。
「……。失言でした」
「ええー」
どんな状況でも、ノムルはノムルらしい。
雪乃は大きく息を吐き出し、諦めたように説明をする。
「一緒に来てほしいそうです」
「何で?」
「私に会いたがっている人……人? 樹人がいるそうです」
雪乃の言葉に樹人たちが頷くが、その度に上のほうでバサドサポキッという、聞きたくない騒音が繰り広げられていた。
「敵?」
「いえ、敵ではないみたいです。ある意味、ノムルさんの同類かもしれません」
「えー? なにそれ?」
とりあえず、危害は及ぼさないこと、まだ旅の途中なので逗留は少しだけという条件を飲んでもらい、雪乃とノムルは樹人たちに付いていくことにした。
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