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対ソ連戦争開戦
ヒガシ防衛戦
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1941年6月22日未明。満州国境、日本軍最前線に配備された
関東軍第15戦車師団の塹壕は、異様なほどの静寂に包まれていた。
師団長、久野大佐は、戦況図の上に体を屈め、懐中電灯の光で
国境線沿いの防御陣地を確認していた。
彼の部隊は、米国から供与されたM4シャーマン中戦車と
国産の九七式改中戦車を混成した「急造」機甲戦力だった。
午前3時30分。東の空がわずかに白み始めた瞬間、静寂は破られた。
突如、国境線のソ連側から、「スターリンのオルガン」と恐れられる
BM-13カチューシャ多連装ロケット砲の地を揺るがす轟音が響き渡った。
ドォォォオオオン!
音は一つではなかった。数千門の砲身から一斉に放たれた榴弾
ロケット弾、迫撃砲弾が、満州国境沿いの日本の要塞線に、
「鉄の雨」となって降り注いだ。
地表が砕け、土煙が天を覆い、戦闘開始の咆哮が極東の夜明けを切り裂いた。
「総員、配置につけ!奴らが来た!」
久野大佐の咆哮は、砲声にかき消されながらも、全ての兵士の魂に届いた。
ほぼ同時刻、ワシントンD.C.。フランクリン・D・ルーズベルト大統領は
異例の緊急議会を招集し、静かに、しかし決然と宣言した。
「ソビエト連邦は、世界の平和を脅かす、最も巨大な侵略者となった。
我が友邦たる日本への卑劣な攻撃は、全自由主義世界への攻撃と見なす。
ここに、アメリカ合衆国はソビエト連邦に対し、戦争状態にあることを宣言する!」
アメリカは即時、ソ連への宣戦布告を行った。
これにより、「日米英大同盟」の結束は公的なものとなり
世界大戦は名実ともに「枢軸国対ソ連」の戦いから
「日米英連合国対ソビエト」へと完全に転換したのである。
日本軍が数ヶ月を費やして満州国境に築いた防御陣地は
将兵の間で「東洋の盾(ヒガシ)」と呼ばれていた。
それは、ノモンハンの教訓、そして米英からの技術支援を最大限に活かした
深い塹壕、鉄筋コンクリート製のトーチカ、そして広大な地雷原からなる多重防衛線だった。
ソ連軍の第一波砲撃が止むと、満州平原の地平線から、鋼鉄の津波が出現した。
先頭を行くのは、傾斜装甲が光を弾くT-34中戦車と
巨大な箱のような車体を揺らすKV-1重戦車だった。
彼らの後方には、何千という兵員を満載したトラックと、砲兵トラクターが続いた。
関東軍第15戦車師団の指揮下にある
M4シャーマン中隊は、巧妙に掘られた掩蔽壕から姿を現した。
「照準!距離1500!AP弾装填!」
シャーマン戦車の75mm砲が火を噴いた。
砲弾はT-34の側面に命中したが、傾斜装甲の角度によって弾かれ、火花を散らす。
「クソッ!やはり遠距離ではT-34の装甲は手強い!」
久野大佐は歯を食いしばった。供与されたM4シャーマンの75mm砲は
史実のソ連戦車に対抗できる性能を持っていたが
ソ連軍が秘密裏に開発したT-34/76の改良型は、さらに装甲が強化されていた。
しかし、日本軍の戦術は防御に特化していた。
M4シャーマンは後退を繰り返し
ソ連戦車を地雷原と対戦車壕が待ち受ける核心陣地へと誘い込む。
待ち伏せ: 対戦車壕の脇に巧妙に隠された米軍供与のバズーカを持った歩兵部隊と
高初速砲を備えた日本軍独自の対戦車自走砲が、ソ連戦車を側面から狙う。
距離800メートル。KV-1が地雷原に突入し、最初の爆発音と共に履帯を破壊された。
「今だ!一斉射撃!」
M4シャーマンは、最も脆弱な履帯と砲塔リングを狙って集中砲火を浴びせた。
KV-1の重装甲を貫くには至らなかったが、動きを封じられたKV-1は
後続のT-34の進路を塞いだ。
戦場には、燃え盛るソ連戦車の残骸が、次々と鉄の壁を築き始めた。
国境線全体で、戦闘は戦車戦の範疇を超え、両軍の火力の総力戦へと移行した。
ソ連軍は、圧倒的な榴弾砲の物量を背景に、日本の防御陣地を粉砕しようと試みた。
ソ連の152mm榴弾砲や、より小型の122mm榴弾砲が
日本の陣地に対して途切れることのない斉射を続けた。
ドゥン!ドゥン!ドゥン!
砲弾の爆発音は、もはや個々の音ではなく
一つの巨大な耳鳴りとして戦場全体を覆い尽くした。
日本の塹壕は次々と崩壊し、兵士たちは土砂と血にまみれながら
頭上の地獄が止むのを祈るしかなかった。
日本側の重砲部隊も黙ってはいない。内陸深く秘匿された陣地からは
九六式十五糎榴弾砲や、米軍から緊急供与された155mmカノン砲が火を噴き
ソ連軍の砲兵陣地と後方部隊に向けて猛反撃を開始した。
砲撃が一時的に止むと、ソ連の突撃歩兵が、雄叫びを上げながら塹壕に殺到した。
彼らは数に任せ、日本軍の防御陣地を突破しようと試みた。
「突っ込め!共産主義の勝利のために!」
ソ連兵の怒号が響く。
「撃て!撃ちまくれ!満州の土は一歩も渡さん!」
日本兵の気迫のこもった返答。
日本の歩兵は、米軍供与のトンプソン短機関銃やブローニング自動小銃を手に
近接戦闘で応戦。塹壕内は、銃声、手榴弾の炸裂音
そして日本語とロシア語の悲鳴が入り混じる、阿鼻叫喚の地獄絵図となった。
午後に入り、ソ連軍は一度目の攻撃で最も大きな損害を受けたにもかかわらず
第二波攻勢を準備し始めた。彼らは、T-34中隊を五個
KV-1を二個中隊で構成された強力な機甲集団を編成し
日本の防衛線の一点突破を狙って集中させていた。
久野大佐は前線監視所からその動きを確認し、無線を握りしめた。
「敵の集中が完了した。目標は『黒の鉄塊』座標Alpha-7。第二波の先頭集団だ」
その無線は、内陸深くに位置する
誰にも知られていない日本の最終兵器に向けられた。
それは、試製四十一糎榴弾砲、通称「イカヅチ」だった。
この巨砲は、旧日本軍が秘かに開発していた40cmクラスの巨大な榴弾砲であり
その存在は軍部のごく一部しか知らなかった。
対ソ要塞攻略用として開発されたが、今、その標的は生身の兵士と戦車群となった。
「撃て!『イカヅチ』!」
秘匿された陣地で、巨大な砲身を持つ榴弾砲が、ゆっくりと仰角を取った。
その砲弾は、一発で戦艦の装甲を貫くために設計された、重さ約1トンの巨大な鉄塊だった。
発射準備完了の合図とともに、砲兵隊長が命令を下す。
「放て!」
ドゴオォオオオォンン!!!!!
爆音は、これまでの全ての砲声とは比べ物にならない
大地を引き裂くような絶対的な轟音だった。巨大な反動が砲座全体を揺るがし
凄まじい風圧が周囲の土砂を吹き飛ばした。
41センチの砲弾は、音速を超えて空を飛び
ソ連の機甲中隊が密集する座標Alpha-7の上空に達した。
そして、炸裂した。
爆発の瞬間、戦場全体が白い光に包まれた。
数秒後、遅れて届いた衝撃波は、前線の日本兵の耳を聾するほどの激しさだった。
ソ連軍の機甲集団が存在した場所には
直径数十メートルに及ぶ巨大なクレーターが穿たれていた。
T-34の車体が、まるでブリキのおもちゃのように宙に舞い
原型を留めない破片となって四散した。KV-1の厚い装甲も
この一撃の直撃を受けた者は、内部で完全に圧壊し、火薬庫のように爆発した。
ソ連軍一個中隊(約10両の戦車と数十名の兵員)は、その一撃で、文字通り蒸発した
ソ連軍の進撃は、一瞬にして完全に停止した。
指揮官たちは、何が起こったのか理解できず、前線の兵士たちは
この世のものとは思えない絶大な破壊力に恐怖で立ちすくんだ。
「何だ…あれは!」「神の怒りか…?」
ソ連軍の前線指揮官は、瞬時に部隊の壊滅と
その正体不明の兵器への恐怖によって、後退を決断せざるを得なかった。
「イカヅチ」の一撃は、ソ連軍の第二波攻勢の出鼻を完全に挫いた。
しかし、戦闘はそれで終わったわけではない。
ソ連軍は、その巨大な物量を背景に、夜間戦闘へと移行し
小規模な偵察部隊や歩兵の浸透を試みた。
久野大佐の指揮所。そこは土煙と
硝煙の匂いが充満していたが、奇跡的に陣地は保持されていた。
「司令部へ報告!敵第二波を壊滅させ、本日の攻勢を一時的に停止させました!
わが軍の損害、甚大。しかし、防衛線を維持!」
この勝利は、単なる防御の成功ではなかった。
日本は、米英の技術支援と、自前の極秘兵器「イカヅチ」を組み合わせることで
世界最強の陸軍国ソ連に対し、初日の戦いを互角以上に戦い抜いたのだ。
久野大佐は、満州の夜空を見上げた。
そこには、アメリカのB-25爆撃機が、ソ連軍の後方補給路を叩くために飛翔する音が響いていた。
「これで分かっただろう。我々は独りではない。
そして、我々には奴らの鋼鉄を粉砕する力がある」
彼は疲弊しきった部隊を見つめ、静かに決意を新たにした。
この戦争は長く、そして苛烈なものになる。しかし、この満州の地こそが
世界をソ連の支配から守る最初の、そして最も重要な防波堤となるのだ。
関東軍第15戦車師団の塹壕は、異様なほどの静寂に包まれていた。
師団長、久野大佐は、戦況図の上に体を屈め、懐中電灯の光で
国境線沿いの防御陣地を確認していた。
彼の部隊は、米国から供与されたM4シャーマン中戦車と
国産の九七式改中戦車を混成した「急造」機甲戦力だった。
午前3時30分。東の空がわずかに白み始めた瞬間、静寂は破られた。
突如、国境線のソ連側から、「スターリンのオルガン」と恐れられる
BM-13カチューシャ多連装ロケット砲の地を揺るがす轟音が響き渡った。
ドォォォオオオン!
音は一つではなかった。数千門の砲身から一斉に放たれた榴弾
ロケット弾、迫撃砲弾が、満州国境沿いの日本の要塞線に、
「鉄の雨」となって降り注いだ。
地表が砕け、土煙が天を覆い、戦闘開始の咆哮が極東の夜明けを切り裂いた。
「総員、配置につけ!奴らが来た!」
久野大佐の咆哮は、砲声にかき消されながらも、全ての兵士の魂に届いた。
ほぼ同時刻、ワシントンD.C.。フランクリン・D・ルーズベルト大統領は
異例の緊急議会を招集し、静かに、しかし決然と宣言した。
「ソビエト連邦は、世界の平和を脅かす、最も巨大な侵略者となった。
我が友邦たる日本への卑劣な攻撃は、全自由主義世界への攻撃と見なす。
ここに、アメリカ合衆国はソビエト連邦に対し、戦争状態にあることを宣言する!」
アメリカは即時、ソ連への宣戦布告を行った。
これにより、「日米英大同盟」の結束は公的なものとなり
世界大戦は名実ともに「枢軸国対ソ連」の戦いから
「日米英連合国対ソビエト」へと完全に転換したのである。
日本軍が数ヶ月を費やして満州国境に築いた防御陣地は
将兵の間で「東洋の盾(ヒガシ)」と呼ばれていた。
それは、ノモンハンの教訓、そして米英からの技術支援を最大限に活かした
深い塹壕、鉄筋コンクリート製のトーチカ、そして広大な地雷原からなる多重防衛線だった。
ソ連軍の第一波砲撃が止むと、満州平原の地平線から、鋼鉄の津波が出現した。
先頭を行くのは、傾斜装甲が光を弾くT-34中戦車と
巨大な箱のような車体を揺らすKV-1重戦車だった。
彼らの後方には、何千という兵員を満載したトラックと、砲兵トラクターが続いた。
関東軍第15戦車師団の指揮下にある
M4シャーマン中隊は、巧妙に掘られた掩蔽壕から姿を現した。
「照準!距離1500!AP弾装填!」
シャーマン戦車の75mm砲が火を噴いた。
砲弾はT-34の側面に命中したが、傾斜装甲の角度によって弾かれ、火花を散らす。
「クソッ!やはり遠距離ではT-34の装甲は手強い!」
久野大佐は歯を食いしばった。供与されたM4シャーマンの75mm砲は
史実のソ連戦車に対抗できる性能を持っていたが
ソ連軍が秘密裏に開発したT-34/76の改良型は、さらに装甲が強化されていた。
しかし、日本軍の戦術は防御に特化していた。
M4シャーマンは後退を繰り返し
ソ連戦車を地雷原と対戦車壕が待ち受ける核心陣地へと誘い込む。
待ち伏せ: 対戦車壕の脇に巧妙に隠された米軍供与のバズーカを持った歩兵部隊と
高初速砲を備えた日本軍独自の対戦車自走砲が、ソ連戦車を側面から狙う。
距離800メートル。KV-1が地雷原に突入し、最初の爆発音と共に履帯を破壊された。
「今だ!一斉射撃!」
M4シャーマンは、最も脆弱な履帯と砲塔リングを狙って集中砲火を浴びせた。
KV-1の重装甲を貫くには至らなかったが、動きを封じられたKV-1は
後続のT-34の進路を塞いだ。
戦場には、燃え盛るソ連戦車の残骸が、次々と鉄の壁を築き始めた。
国境線全体で、戦闘は戦車戦の範疇を超え、両軍の火力の総力戦へと移行した。
ソ連軍は、圧倒的な榴弾砲の物量を背景に、日本の防御陣地を粉砕しようと試みた。
ソ連の152mm榴弾砲や、より小型の122mm榴弾砲が
日本の陣地に対して途切れることのない斉射を続けた。
ドゥン!ドゥン!ドゥン!
砲弾の爆発音は、もはや個々の音ではなく
一つの巨大な耳鳴りとして戦場全体を覆い尽くした。
日本の塹壕は次々と崩壊し、兵士たちは土砂と血にまみれながら
頭上の地獄が止むのを祈るしかなかった。
日本側の重砲部隊も黙ってはいない。内陸深く秘匿された陣地からは
九六式十五糎榴弾砲や、米軍から緊急供与された155mmカノン砲が火を噴き
ソ連軍の砲兵陣地と後方部隊に向けて猛反撃を開始した。
砲撃が一時的に止むと、ソ連の突撃歩兵が、雄叫びを上げながら塹壕に殺到した。
彼らは数に任せ、日本軍の防御陣地を突破しようと試みた。
「突っ込め!共産主義の勝利のために!」
ソ連兵の怒号が響く。
「撃て!撃ちまくれ!満州の土は一歩も渡さん!」
日本兵の気迫のこもった返答。
日本の歩兵は、米軍供与のトンプソン短機関銃やブローニング自動小銃を手に
近接戦闘で応戦。塹壕内は、銃声、手榴弾の炸裂音
そして日本語とロシア語の悲鳴が入り混じる、阿鼻叫喚の地獄絵図となった。
午後に入り、ソ連軍は一度目の攻撃で最も大きな損害を受けたにもかかわらず
第二波攻勢を準備し始めた。彼らは、T-34中隊を五個
KV-1を二個中隊で構成された強力な機甲集団を編成し
日本の防衛線の一点突破を狙って集中させていた。
久野大佐は前線監視所からその動きを確認し、無線を握りしめた。
「敵の集中が完了した。目標は『黒の鉄塊』座標Alpha-7。第二波の先頭集団だ」
その無線は、内陸深くに位置する
誰にも知られていない日本の最終兵器に向けられた。
それは、試製四十一糎榴弾砲、通称「イカヅチ」だった。
この巨砲は、旧日本軍が秘かに開発していた40cmクラスの巨大な榴弾砲であり
その存在は軍部のごく一部しか知らなかった。
対ソ要塞攻略用として開発されたが、今、その標的は生身の兵士と戦車群となった。
「撃て!『イカヅチ』!」
秘匿された陣地で、巨大な砲身を持つ榴弾砲が、ゆっくりと仰角を取った。
その砲弾は、一発で戦艦の装甲を貫くために設計された、重さ約1トンの巨大な鉄塊だった。
発射準備完了の合図とともに、砲兵隊長が命令を下す。
「放て!」
ドゴオォオオオォンン!!!!!
爆音は、これまでの全ての砲声とは比べ物にならない
大地を引き裂くような絶対的な轟音だった。巨大な反動が砲座全体を揺るがし
凄まじい風圧が周囲の土砂を吹き飛ばした。
41センチの砲弾は、音速を超えて空を飛び
ソ連の機甲中隊が密集する座標Alpha-7の上空に達した。
そして、炸裂した。
爆発の瞬間、戦場全体が白い光に包まれた。
数秒後、遅れて届いた衝撃波は、前線の日本兵の耳を聾するほどの激しさだった。
ソ連軍の機甲集団が存在した場所には
直径数十メートルに及ぶ巨大なクレーターが穿たれていた。
T-34の車体が、まるでブリキのおもちゃのように宙に舞い
原型を留めない破片となって四散した。KV-1の厚い装甲も
この一撃の直撃を受けた者は、内部で完全に圧壊し、火薬庫のように爆発した。
ソ連軍一個中隊(約10両の戦車と数十名の兵員)は、その一撃で、文字通り蒸発した
ソ連軍の進撃は、一瞬にして完全に停止した。
指揮官たちは、何が起こったのか理解できず、前線の兵士たちは
この世のものとは思えない絶大な破壊力に恐怖で立ちすくんだ。
「何だ…あれは!」「神の怒りか…?」
ソ連軍の前線指揮官は、瞬時に部隊の壊滅と
その正体不明の兵器への恐怖によって、後退を決断せざるを得なかった。
「イカヅチ」の一撃は、ソ連軍の第二波攻勢の出鼻を完全に挫いた。
しかし、戦闘はそれで終わったわけではない。
ソ連軍は、その巨大な物量を背景に、夜間戦闘へと移行し
小規模な偵察部隊や歩兵の浸透を試みた。
久野大佐の指揮所。そこは土煙と
硝煙の匂いが充満していたが、奇跡的に陣地は保持されていた。
「司令部へ報告!敵第二波を壊滅させ、本日の攻勢を一時的に停止させました!
わが軍の損害、甚大。しかし、防衛線を維持!」
この勝利は、単なる防御の成功ではなかった。
日本は、米英の技術支援と、自前の極秘兵器「イカヅチ」を組み合わせることで
世界最強の陸軍国ソ連に対し、初日の戦いを互角以上に戦い抜いたのだ。
久野大佐は、満州の夜空を見上げた。
そこには、アメリカのB-25爆撃機が、ソ連軍の後方補給路を叩くために飛翔する音が響いていた。
「これで分かっただろう。我々は独りではない。
そして、我々には奴らの鋼鉄を粉砕する力がある」
彼は疲弊しきった部隊を見つめ、静かに決意を新たにした。
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