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対ソ連戦争開戦
雷の破砕
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1941年6月22日、満州国境でのソ連軍第一次攻勢は
日本軍の頑強な防御と、何よりもあの「謎の巨大兵器」の一撃によって、完全に頓挫した。
ソ連軍の前線司令部は、その日のうちに、恐るべき兵器の正体と
その効果をモスクワの最高司令部に報告しなければならなかった。
極東戦線総司令部、クリメント・ヴォロシロフ元帥は
その日の戦闘報告書を握りしめ、顔を紅潮させていた。
彼の眼の前には、巨大なクレーターの写真と、完全に融解したT-34の残骸が置かれていた。
「一撃で中隊を壊滅だと?そんな馬鹿げた兵器が、この世に存在するというのか!
日本軍の持つ兵器ではない!これはきっと、米英が極秘に持ち込んだ新型の超重砲だ!」
ヴォロシロフは、スターリンへの報告を恐れていた。
史実のソ連軍指導層と同様に、スターリンの非現実的な期待と
それに反する報告がもたらす結果(すなわち粛清)は、彼にとって何よりも恐ろしいものだった。
しかし、現実は彼の恐れを超えていた。
その夜遅く、モスクワからスターリン本人の勅命が無線で届いた。
「あの『音を立てて鋼鉄を砕く悪魔の兵器』を即刻、地図上から抹殺せよ。
それが破壊されない限り、極東でのいかなる地上攻勢も許可しない。
手段は問わない。失敗は許されない。成功せよ、ヴォロシロフ同志。
でなければ、貴様は敵前逃亡者と見なす。」
この「勅命」は、ヴォロシロフと極東戦線の全将校に
死か勝利かの二者択一を迫るものだった。地上部隊が完全に釘付けにされた今
残された唯一の選択肢は、航空戦力による強行破壊しかなかった。
ヴォロシロフは、夜通しの検討の末、破壊作戦の実施を決定。
作戦名はロシア語で「雷鳴の破壊」を意味する
「разрушение молнии」(ラズルーシェニエ・モルニイ)作戦と命名された。
目標は、日本軍が「イカヅチ」と呼ぶ試製四十一糎榴弾砲そのものと
その周辺に構築された厳重な防御陣地であった。
偵察機からの報告と捕虜からの情報により
「イカヅチ」の防衛体制は非常に強固であることが判明していた。
地上防衛: 専属のM4シャーマン戦車中隊二個と、三個歩兵連隊が周囲にトーチカと塹壕を設営。
対空火器: 多数の対空機関銃と高射砲に加え
アメリカ製試製SG対空電波探知機(レーダー)が導入されており、低空からの奇襲はほぼ不可能。
航空戦力: 近辺の野戦飛行場には、日本陸軍のエース部隊、飛行第64戦隊が配備され
隊長機である加藤少佐の指揮の下、*50機を超える一式戦闘機「隼」が常時発進可能状態にあった。
ヴォロシロフは、この鉄壁の防御を突破するためには、
航空戦力の「圧倒的な物量と火力」を集中投下するしかないと結論付けた。
投入戦力
IL-2 32機、Yak-1 16機、LaGG-3
合計60機 圧倒的な航空戦力
ヴォロシロフは、この60機の大編隊を
「ノモンハンの屈辱を晴らす鉄槌」として、6月23日早朝の出撃を命じた。
1941年6月23日、午前6時00分。
「イカヅチ」の防衛線に設置されたアメリカ製の
試製SG対空電波探知機が、その仕事を果たした。
レーダー員は、機器の画面上に現れた
巨大な編隊の光点を視認するやいなや、即座に警報を鳴らした。
「敵機多数!方位三五〇、高度三〇〇〇メートル!大規模編隊です!」
警報は瞬時に飛行第64戦隊の野戦飛行場に伝えられた。
滑走路脇の待機所で待機していたパイロットたちが、轟音と共に機体へと駆け上がる。
「来たか、ソ連の野郎どもめ!ノモンハンの落とし前をつけてやる!」
隊長、加藤少佐は、愛機である「隼」の操縦席に飛び乗り、エンジンを始動させた。
彼の率いる一式戦闘機「隼」は、即応体制にあった28機が
次々と土煙を上げながら滑走路を加速し、緊急発進した。
加藤少佐の隼隊は、上昇性能を活かして急上昇し
高度4000メートルでソ連軍の大編隊を迎撃した。
ソ連の編隊は、中央を32機のIL-2シュトゥルモヴィクが固め
その周囲をYak-1とLaGG-3が厳重に護衛する、極めて統制の取れた陣形であった。
「全機聞け!まず護衛機を叩く!敵のIL-2には手を出すな!」
加藤少佐が指示を出す。
隼は、その優れた運動性能と軽量さを活かし、ソ連の護衛戦闘機へと襲いかかった。
互いにノモンハン事件で屈辱を味わった日本のエースたちと
ドイツとの戦いに備えて鍛え上げられたソ連のエースたちが、満州の空で激突した。
Yak-1と隼は、空中でのドッグファイトに突入した。
隼は旋回半径の小ささを武器にYak-1の懐に入り込み、機銃弾を浴びせる。
ソ連戦闘機もまた、ノモンハン時代より遥かに向上した性能と火力を活かし、隼を追い詰めていく。
しかし、戦闘はすぐに日本軍の想定外の苦戦へと傾き始めた。
加藤少佐の指示に反し、何機かの隼がIL-2への攻撃を試みた。
IL-2は、その頑丈さから「空飛ぶ戦車」*と恐れられる機体であった。
「ちくしょう、装甲が厚すぎる!」
隼の主武装は12.7mm機関砲であり、これは対地攻撃を主任務とする
IL-2の厚い防弾鋼板を貫通するには、極めて非力だった。
弾丸はIL-2の機体表面で火花を散らすだけで、致命的な損傷を与えることができなかった。
逆に、IL-2の持つ後部銃座から放たれる反撃弾が
運動性こそ高いものの防御力の劣る隼を捉え始めた。
一機の隼が、IL-2の反撃弾を受け、黒煙を噴きながら離脱。
別の隼は、護衛のYak-1に追いつかれ、主翼を吹き飛ばされて錐揉み降下を始めた。
「くそっ!このままではまずい!IL-2が対空砲火の射程圏内に入るぞ!」
加藤少佐は悪態をついた。彼は、ソ連軍がIL-2を突破口として
地上部隊への航空支援を行う算段であることを理解していた。
日本の迎撃戦闘機は、その軽快さゆえに、ソ連の護衛戦闘機を振り切ることはできても
敵の主力であるIL-2の重装甲を破る有効な手段を欠いていた。
ソ連軍の編隊は、護衛戦闘機の盾を破られても
IL-2の鉄壁の防御力によって、着実に目標へと近づきつつあった。
絶望的な戦況の中、加藤少佐の目の端に、高空から降り注ぐ
太陽の光を反射した純白の翼端がキラリと光るのが見えた。
「まさか… あいつらか」
その機体は、猛烈な速度で降下しつつ、ソ連のIL-2編隊へと向かっていた。
それは、これまでの陸軍機とは異なる、流れるような優美な曲線を描いていた。
そして次の瞬間、その純白の機体は翼内に備えた機銃を一斉射
弾丸はIL-2の主翼付け根という、装甲が比較的薄いとされる急所を正確に捉えた。
その瞬間、IL-2の頑丈な主翼は内部構造ごと粉砕され
機体はコントロールを失い、白煙を上げながらバラバラになりつつ地上へと落下していった。
「零戦だ!!!」
加藤少佐は叫んだ。それは、史実において太平洋の米航空機を一手に請け負い
その驚異的な運動性能と火力で、「ZEROと出会えば逃げてもいい」とまで呼ばれた
日本海軍の最優秀戦闘機と言える零式艦上戦闘機であった。
ソ連軍は、極東戦線が陸軍主体の戦場であると認識しており
海軍の高性能戦闘機がここに現れるとは全く予期していなかった。
高空から18機の零戦隊が、太陽を背に
ソ連のIL-2へと一斉に急降下攻撃を仕掛けてきたのだ。
零戦の主武装である20mm機関砲は、隼の12.7mm機関砲とは
比較にならない破壊力を持ち、IL-2の装甲すら容易く粉砕する
零戦隊の指揮官、第一航空隊戦闘機隊の室戸少佐は
無線機を通じて、戦場に響き渡る声で呟いた。
「ここからは俺らの時間だ。陸軍殿、高空の護衛機を任せたぞ!」
海軍の高性能戦闘機、零戦の突然の参戦は、満州上空の航空戦のパワーバランスを
一瞬にして逆転させたのである。ソ連の破壊作戦は
奇襲を仕掛けようとしたその瞬間、予期せぬ海軍のエース部隊の参戦により
最大の危機に直面することとなった。
日本軍の頑強な防御と、何よりもあの「謎の巨大兵器」の一撃によって、完全に頓挫した。
ソ連軍の前線司令部は、その日のうちに、恐るべき兵器の正体と
その効果をモスクワの最高司令部に報告しなければならなかった。
極東戦線総司令部、クリメント・ヴォロシロフ元帥は
その日の戦闘報告書を握りしめ、顔を紅潮させていた。
彼の眼の前には、巨大なクレーターの写真と、完全に融解したT-34の残骸が置かれていた。
「一撃で中隊を壊滅だと?そんな馬鹿げた兵器が、この世に存在するというのか!
日本軍の持つ兵器ではない!これはきっと、米英が極秘に持ち込んだ新型の超重砲だ!」
ヴォロシロフは、スターリンへの報告を恐れていた。
史実のソ連軍指導層と同様に、スターリンの非現実的な期待と
それに反する報告がもたらす結果(すなわち粛清)は、彼にとって何よりも恐ろしいものだった。
しかし、現実は彼の恐れを超えていた。
その夜遅く、モスクワからスターリン本人の勅命が無線で届いた。
「あの『音を立てて鋼鉄を砕く悪魔の兵器』を即刻、地図上から抹殺せよ。
それが破壊されない限り、極東でのいかなる地上攻勢も許可しない。
手段は問わない。失敗は許されない。成功せよ、ヴォロシロフ同志。
でなければ、貴様は敵前逃亡者と見なす。」
この「勅命」は、ヴォロシロフと極東戦線の全将校に
死か勝利かの二者択一を迫るものだった。地上部隊が完全に釘付けにされた今
残された唯一の選択肢は、航空戦力による強行破壊しかなかった。
ヴォロシロフは、夜通しの検討の末、破壊作戦の実施を決定。
作戦名はロシア語で「雷鳴の破壊」を意味する
「разрушение молнии」(ラズルーシェニエ・モルニイ)作戦と命名された。
目標は、日本軍が「イカヅチ」と呼ぶ試製四十一糎榴弾砲そのものと
その周辺に構築された厳重な防御陣地であった。
偵察機からの報告と捕虜からの情報により
「イカヅチ」の防衛体制は非常に強固であることが判明していた。
地上防衛: 専属のM4シャーマン戦車中隊二個と、三個歩兵連隊が周囲にトーチカと塹壕を設営。
対空火器: 多数の対空機関銃と高射砲に加え
アメリカ製試製SG対空電波探知機(レーダー)が導入されており、低空からの奇襲はほぼ不可能。
航空戦力: 近辺の野戦飛行場には、日本陸軍のエース部隊、飛行第64戦隊が配備され
隊長機である加藤少佐の指揮の下、*50機を超える一式戦闘機「隼」が常時発進可能状態にあった。
ヴォロシロフは、この鉄壁の防御を突破するためには、
航空戦力の「圧倒的な物量と火力」を集中投下するしかないと結論付けた。
投入戦力
IL-2 32機、Yak-1 16機、LaGG-3
合計60機 圧倒的な航空戦力
ヴォロシロフは、この60機の大編隊を
「ノモンハンの屈辱を晴らす鉄槌」として、6月23日早朝の出撃を命じた。
1941年6月23日、午前6時00分。
「イカヅチ」の防衛線に設置されたアメリカ製の
試製SG対空電波探知機が、その仕事を果たした。
レーダー員は、機器の画面上に現れた
巨大な編隊の光点を視認するやいなや、即座に警報を鳴らした。
「敵機多数!方位三五〇、高度三〇〇〇メートル!大規模編隊です!」
警報は瞬時に飛行第64戦隊の野戦飛行場に伝えられた。
滑走路脇の待機所で待機していたパイロットたちが、轟音と共に機体へと駆け上がる。
「来たか、ソ連の野郎どもめ!ノモンハンの落とし前をつけてやる!」
隊長、加藤少佐は、愛機である「隼」の操縦席に飛び乗り、エンジンを始動させた。
彼の率いる一式戦闘機「隼」は、即応体制にあった28機が
次々と土煙を上げながら滑走路を加速し、緊急発進した。
加藤少佐の隼隊は、上昇性能を活かして急上昇し
高度4000メートルでソ連軍の大編隊を迎撃した。
ソ連の編隊は、中央を32機のIL-2シュトゥルモヴィクが固め
その周囲をYak-1とLaGG-3が厳重に護衛する、極めて統制の取れた陣形であった。
「全機聞け!まず護衛機を叩く!敵のIL-2には手を出すな!」
加藤少佐が指示を出す。
隼は、その優れた運動性能と軽量さを活かし、ソ連の護衛戦闘機へと襲いかかった。
互いにノモンハン事件で屈辱を味わった日本のエースたちと
ドイツとの戦いに備えて鍛え上げられたソ連のエースたちが、満州の空で激突した。
Yak-1と隼は、空中でのドッグファイトに突入した。
隼は旋回半径の小ささを武器にYak-1の懐に入り込み、機銃弾を浴びせる。
ソ連戦闘機もまた、ノモンハン時代より遥かに向上した性能と火力を活かし、隼を追い詰めていく。
しかし、戦闘はすぐに日本軍の想定外の苦戦へと傾き始めた。
加藤少佐の指示に反し、何機かの隼がIL-2への攻撃を試みた。
IL-2は、その頑丈さから「空飛ぶ戦車」*と恐れられる機体であった。
「ちくしょう、装甲が厚すぎる!」
隼の主武装は12.7mm機関砲であり、これは対地攻撃を主任務とする
IL-2の厚い防弾鋼板を貫通するには、極めて非力だった。
弾丸はIL-2の機体表面で火花を散らすだけで、致命的な損傷を与えることができなかった。
逆に、IL-2の持つ後部銃座から放たれる反撃弾が
運動性こそ高いものの防御力の劣る隼を捉え始めた。
一機の隼が、IL-2の反撃弾を受け、黒煙を噴きながら離脱。
別の隼は、護衛のYak-1に追いつかれ、主翼を吹き飛ばされて錐揉み降下を始めた。
「くそっ!このままではまずい!IL-2が対空砲火の射程圏内に入るぞ!」
加藤少佐は悪態をついた。彼は、ソ連軍がIL-2を突破口として
地上部隊への航空支援を行う算段であることを理解していた。
日本の迎撃戦闘機は、その軽快さゆえに、ソ連の護衛戦闘機を振り切ることはできても
敵の主力であるIL-2の重装甲を破る有効な手段を欠いていた。
ソ連軍の編隊は、護衛戦闘機の盾を破られても
IL-2の鉄壁の防御力によって、着実に目標へと近づきつつあった。
絶望的な戦況の中、加藤少佐の目の端に、高空から降り注ぐ
太陽の光を反射した純白の翼端がキラリと光るのが見えた。
「まさか… あいつらか」
その機体は、猛烈な速度で降下しつつ、ソ連のIL-2編隊へと向かっていた。
それは、これまでの陸軍機とは異なる、流れるような優美な曲線を描いていた。
そして次の瞬間、その純白の機体は翼内に備えた機銃を一斉射
弾丸はIL-2の主翼付け根という、装甲が比較的薄いとされる急所を正確に捉えた。
その瞬間、IL-2の頑丈な主翼は内部構造ごと粉砕され
機体はコントロールを失い、白煙を上げながらバラバラになりつつ地上へと落下していった。
「零戦だ!!!」
加藤少佐は叫んだ。それは、史実において太平洋の米航空機を一手に請け負い
その驚異的な運動性能と火力で、「ZEROと出会えば逃げてもいい」とまで呼ばれた
日本海軍の最優秀戦闘機と言える零式艦上戦闘機であった。
ソ連軍は、極東戦線が陸軍主体の戦場であると認識しており
海軍の高性能戦闘機がここに現れるとは全く予期していなかった。
高空から18機の零戦隊が、太陽を背に
ソ連のIL-2へと一斉に急降下攻撃を仕掛けてきたのだ。
零戦の主武装である20mm機関砲は、隼の12.7mm機関砲とは
比較にならない破壊力を持ち、IL-2の装甲すら容易く粉砕する
零戦隊の指揮官、第一航空隊戦闘機隊の室戸少佐は
無線機を通じて、戦場に響き渡る声で呟いた。
「ここからは俺らの時間だ。陸軍殿、高空の護衛機を任せたぞ!」
海軍の高性能戦闘機、零戦の突然の参戦は、満州上空の航空戦のパワーバランスを
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