25 / 42
第25話 私の妹はツンデレです
しおりを挟む
「わたくしの部屋に魔法のベルがあります。それで、婆やに状況を確認いたしましょう。彼女なら、常にベルを持ち歩いているはずですから」
魔法のベル。
離れた場所にいる相手と音声でやりとりができる魔法道具。と言っても、携帯電話のように使い勝手がいいわけではない。
親機となる水晶に魔力を流して記憶させた人間の間でしか使用できないし、範囲もそれほど広くはない。
だから、例え私が自分の家から魔法のベルを持ってきたとしても全く意味がない。使用できる範囲は精々、ブロード家のお屋敷のみだからだ。
つくづく思う。
携帯電話って、本当に素晴らしい!
「――ですので、今からわたくしの部屋へと向かいたいのですが、よろしいですか?」
なぜ、お伺いを立てるの?
やっぱり、チョメチョメするつもりなのかな!?
私、漫画で読んで知ってるんだから。
部屋に招かれ――それを受け入れるってことは、エッチしてもいいってサインだってことをね!
「レナ様?」
アリシア様が、小首を傾げる。
か、可愛すぎるではないか!
「えっと――私たち程度が、アリシア様のお部屋にお伺いしてもよろしいのでしょうか?」
妹が、困惑した顔でそう口にした。
そこで私は、少しだけ冷静に戻った。
妹がいる――ということはつまり、ふたりっきりではないということ。
それなら、何も問題がないではないか!
ふふふふふ。
普通に考えれば分かることだった。
どうやら私――パニックに陥り、正常な判断ができていなかったようだ。
全くもって恥ずかしい!
妹のような美少女ならいざ知らず、私のような地味な女に、アリシア様がわざわざ手を出すはずがない。
「まぁ、そんなこと言わないでください。わたくし、これからもお二人をたくさんお部屋に招いて、3人で楽しむつもりなのですから」
さ、三人で楽しむ!?
そ、それ――3Pするってことですか!?
私は衝撃のあまり、足が震えてきてしまった!
「えっと、それは――って、姉さま、何をそんなに怯えているんですか?」
私は――震える自分を何とか抑え込み、意を決して発言した。
「あ、アリシア様。エッチなのは駄目だからね!」
カトレアがよく私に言う名言を口にした。
その発言で、2人は顔を真っ赤にさせる。
「ね、姉さま! 何を馬鹿なことを言っているんですか!?」
勇気を出して発言したのに、妹から怒られてしまった……。
「レナ様はやはり――とってもエッチな御方だったのですね」
アリシアさまと目が合った。けれど、直ぐに逸らされてしまう。
ち、違いますけど!?
ってか、何でそんな話になるんですかね!?
私は、エッチなのは駄目だと注意した側なんですけども!?
* * *
少しだけ時間がかかったけれど、お互いの誤解が解けた。――はずなのに、姫様も、妹も、私をまだエッチな娘だと勘違いしている気がする。
いや……気のせい、だよね?
気になりつつも、今はアリシアさまのお部屋へと向かう。
因みに、メイド3人組はまだ、お城でパーティーの準備を手伝っているらしい。
大変だなぁーと、つくづく思う。
帰ってきたら、カトレアは疲れているだろうから、たくさん労ってあげようではないか。久々に膝枕をしてあげて、頭をわしゃわしゃと撫で回してやる。
あ、これ――カトレアじゃなくて、私へのご褒美となってしまいそうだ。
うーむ。
――まぁ、いいかな!
あと、どーでもいい話なのだけど、今日はドレスで地面に転がり、ドレスのまま正座したけど、まったく汚れていなかった!
どうやらこの赤いロングドレスは魔法のドレスらしい。だから、決して汚れないし、魔法耐性に優れ、物理耐性にまで優れているらしい。
魔法――便利だね!
いやー良かった。
もし汚れが付いてたら、カトレアには絶対怒られるからね!
* * *
言葉はなく、歩く音だけが響く。
お城の中を歩き、アリシア様の部屋まではあともう少しのはず。
それにしても、なんかドキドキするなぁ~。
大人の女性から部屋に招かれることなど初めてなんだから、先程のようにパニックになったとしても仕方がない。
べ、別に、アリシア様のお部屋だから特別に緊張しているってわけじゃないんだからね!
あ、今のなんだか、ツンデレっぽい。
私がツンデレとか、何かキモいなぁ。想像しただけで、鳥肌が立ってしまいそうだよ。
やっぱり、ツンデレと言えばラナ。いや――ツンデレデレか? どちらにせよ、私の中で彼女以上のツンデレキャラなんて、ありえませんよ!
「……姉様、また変なこと考えてます?」
「また、って何? 変なことなんか考えてませんけど?」
むしろ、素晴らしいことしか考えてませんから!
「……本当ですか?」
妹が! 疑いの目でお姉ちゃんのこと見てるぅ!
「本当だから!」
妹がジト目を向けてくる。
何故ですかね!?
「だって姉様、え、エッチな人、ですから」
あ、今、噛んだな。
おぉ、恥ずかしがってる。
本当、可愛いなぁ。
にまにましてしまいそうだよ。
ラナは、エッチな話とか苦手だからね~。
「ラナ様、きっと仕方がないことかと思います。レナ様は、そういうお年頃ですから」
そういうお年頃って何!?
「もしかして私のこと、エッチな娘だと思ってる?」
違いますよね? という気持ちで、アリシア様の方へと視線を向けた。
すると、姫様は曖昧に笑って私から目を逸らされた。
やっぱり、誤解――解けてませんかね!?
魔法のベル。
離れた場所にいる相手と音声でやりとりができる魔法道具。と言っても、携帯電話のように使い勝手がいいわけではない。
親機となる水晶に魔力を流して記憶させた人間の間でしか使用できないし、範囲もそれほど広くはない。
だから、例え私が自分の家から魔法のベルを持ってきたとしても全く意味がない。使用できる範囲は精々、ブロード家のお屋敷のみだからだ。
つくづく思う。
携帯電話って、本当に素晴らしい!
「――ですので、今からわたくしの部屋へと向かいたいのですが、よろしいですか?」
なぜ、お伺いを立てるの?
やっぱり、チョメチョメするつもりなのかな!?
私、漫画で読んで知ってるんだから。
部屋に招かれ――それを受け入れるってことは、エッチしてもいいってサインだってことをね!
「レナ様?」
アリシア様が、小首を傾げる。
か、可愛すぎるではないか!
「えっと――私たち程度が、アリシア様のお部屋にお伺いしてもよろしいのでしょうか?」
妹が、困惑した顔でそう口にした。
そこで私は、少しだけ冷静に戻った。
妹がいる――ということはつまり、ふたりっきりではないということ。
それなら、何も問題がないではないか!
ふふふふふ。
普通に考えれば分かることだった。
どうやら私――パニックに陥り、正常な判断ができていなかったようだ。
全くもって恥ずかしい!
妹のような美少女ならいざ知らず、私のような地味な女に、アリシア様がわざわざ手を出すはずがない。
「まぁ、そんなこと言わないでください。わたくし、これからもお二人をたくさんお部屋に招いて、3人で楽しむつもりなのですから」
さ、三人で楽しむ!?
そ、それ――3Pするってことですか!?
私は衝撃のあまり、足が震えてきてしまった!
「えっと、それは――って、姉さま、何をそんなに怯えているんですか?」
私は――震える自分を何とか抑え込み、意を決して発言した。
「あ、アリシア様。エッチなのは駄目だからね!」
カトレアがよく私に言う名言を口にした。
その発言で、2人は顔を真っ赤にさせる。
「ね、姉さま! 何を馬鹿なことを言っているんですか!?」
勇気を出して発言したのに、妹から怒られてしまった……。
「レナ様はやはり――とってもエッチな御方だったのですね」
アリシアさまと目が合った。けれど、直ぐに逸らされてしまう。
ち、違いますけど!?
ってか、何でそんな話になるんですかね!?
私は、エッチなのは駄目だと注意した側なんですけども!?
* * *
少しだけ時間がかかったけれど、お互いの誤解が解けた。――はずなのに、姫様も、妹も、私をまだエッチな娘だと勘違いしている気がする。
いや……気のせい、だよね?
気になりつつも、今はアリシアさまのお部屋へと向かう。
因みに、メイド3人組はまだ、お城でパーティーの準備を手伝っているらしい。
大変だなぁーと、つくづく思う。
帰ってきたら、カトレアは疲れているだろうから、たくさん労ってあげようではないか。久々に膝枕をしてあげて、頭をわしゃわしゃと撫で回してやる。
あ、これ――カトレアじゃなくて、私へのご褒美となってしまいそうだ。
うーむ。
――まぁ、いいかな!
あと、どーでもいい話なのだけど、今日はドレスで地面に転がり、ドレスのまま正座したけど、まったく汚れていなかった!
どうやらこの赤いロングドレスは魔法のドレスらしい。だから、決して汚れないし、魔法耐性に優れ、物理耐性にまで優れているらしい。
魔法――便利だね!
いやー良かった。
もし汚れが付いてたら、カトレアには絶対怒られるからね!
* * *
言葉はなく、歩く音だけが響く。
お城の中を歩き、アリシア様の部屋まではあともう少しのはず。
それにしても、なんかドキドキするなぁ~。
大人の女性から部屋に招かれることなど初めてなんだから、先程のようにパニックになったとしても仕方がない。
べ、別に、アリシア様のお部屋だから特別に緊張しているってわけじゃないんだからね!
あ、今のなんだか、ツンデレっぽい。
私がツンデレとか、何かキモいなぁ。想像しただけで、鳥肌が立ってしまいそうだよ。
やっぱり、ツンデレと言えばラナ。いや――ツンデレデレか? どちらにせよ、私の中で彼女以上のツンデレキャラなんて、ありえませんよ!
「……姉様、また変なこと考えてます?」
「また、って何? 変なことなんか考えてませんけど?」
むしろ、素晴らしいことしか考えてませんから!
「……本当ですか?」
妹が! 疑いの目でお姉ちゃんのこと見てるぅ!
「本当だから!」
妹がジト目を向けてくる。
何故ですかね!?
「だって姉様、え、エッチな人、ですから」
あ、今、噛んだな。
おぉ、恥ずかしがってる。
本当、可愛いなぁ。
にまにましてしまいそうだよ。
ラナは、エッチな話とか苦手だからね~。
「ラナ様、きっと仕方がないことかと思います。レナ様は、そういうお年頃ですから」
そういうお年頃って何!?
「もしかして私のこと、エッチな娘だと思ってる?」
違いますよね? という気持ちで、アリシア様の方へと視線を向けた。
すると、姫様は曖昧に笑って私から目を逸らされた。
やっぱり、誤解――解けてませんかね!?
0
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
俺は美少女をやめたい!
マライヤ・ムー
ファンタジー
美少女になってしまった俺が男に戻る方法は、100人の女の子のくちびるを奪うこと! けがれなき乙女の園、ささやく魔導書、うなるチェーンソー、そして咲き乱れる百合の花。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる