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【6】金の指輪
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オルフェは昼食の用意が出来たと呼びに来たのだった。
ヘリオスと直角に座り、豪華な朝食のようなメニューを眺める。
「あなたと一緒に食べられるなんて、本当に幸せな事ですね」
ここ数日一緒に食事を摂っているが、改めてそう言うヘリオスは幸せそうに微笑む。
その言葉に、食事すら拒否していたのだと知る。夕食時には給仕のために、近くに控えている者がいるが、昼は二人でゆっくりしたいからと、ヘリオスの命で全ての料理を先に並べさせ、人払いがされている。
こちらでの記憶がないセレーネへの配慮だろう。
「午後から男性は剣や槍などの戦闘術を習うのよね?で、女性はダンスが主なレッスン?セレーネはやってなかったようだけど。あと、業者との打ち合わせや来客がある場合も午後からよね?」
セレーネの確認にヘリオスはゆっくり頷いた。
「あなたは休んでいてください。夜に向けてね」
ベーコンをナイフで切っていたセレーネは、少しだけ固まり、その直後、頬を赤く染めた。それを誤魔化すように手の動きを再開させ、目を合わせないまま質問した。
「ヘリオスは、何をするの?」
「午後からは魔法の研究ですね。師が屋敷に来る日ですので」
「魔法?」
魔法と聞いてセレーネの目が輝いた。
「元のセレーネも素養があったのよね?じゃあ私は?」
自ら魔術で体を入れ替えたセレーネ。その体には素養がないのだろうか。
「残念ながら、彼女に素養があったとは思えないのです」
ヘリオスはそう言って、中指に嵌めていた金の指輪をセレーネに見せた。
「結婚指輪?」
「いえ、これはわたしが作った、魔力に反応して色が変わる指輪です」
そう言うと、上の指輪を抜いてテーブルに置いた。セレーネがじっと見ていると指輪は白くなっていく。
「あっ!色が変わって……」
半分ほどが白く変わった指輪を見ていると、もっと間近で見たくなって手にとってみる。
色彩の変化は止まらず、すぐに真っ白になった。
金属とも陶器とも分からぬそれは、昔、持っていたおもちゃの指輪を思い出させた。
ただの白い指輪だが、遊びでよく使った事をなんとなく覚えている。
こんな魔法の効果があればおままごとも、もっと違った設定を思いついていた事だろう。
「真っ白になっちゃった」
「それは元が白いのです」
どういう事かと首が傾くセレーネの指から、ヘリオスは指輪を摘んで見せた。
ヘリオスが持っている場所から、指輪はどんどん金に変色していく。セレーネが持っていた場所だけ、遅れるようにして色づくのを、不思議な感覚で見ていた。
「……凄い」
「幼少期に作ったおもちゃみたいなものですが、単純なだけに誤魔化すような事はできません」
完全な金に変わった指輪を見ながら、セレーネは自分にその力がないことが残念でならなかった。
「もう一つの方も同じ効果なの?」
「いえ、こちらは最近作ったもので、地下室への鍵です」
指輪が鍵とはピンとこないが、魔法がある世界なのだから、セレーネが想像しているような使い方ではないのだろう。
それも魔力がないなら、使い方が分かっても意味ないかと、軽く息を吐き出して考えるのをやめた。
「あれ?」
残念に思うのと同時に疑問が湧き上がる。
「それなら、元セレーネはどうやって私を呼び寄せて、どうやって私の世界へ行ったの?」
「私の、世界?」
ヘリオスが訝しげな顔をセレーネに向けた。
「世界、とはなんです?ミルテや地方ではなく、世界、ですか?」
ずいっと近寄って聞いてくるヘリオスに、セレーネの首がまた傾く。
「何と言われても……」
失われつつある記憶から、なんと説明したら良いのか考える。
「私の世界ではこの国は存在しない……ような……?」
あっと声を上げたセレーネ。
「魔法も存在しないわ」
そう言うと、ヘリオスの顔がますます難しくなる。
「あなたなら、そんな不便なところへわざわざ行きますか?」
問われたセレーネは何も答えられない。
不便だったのかどうかも思い出せず、違和感だけが残っていた。
「世界を越えたのなら、そうそう戻っては来れないでしょう。しかも不便な世界だと分かっていたのだとしたら、そこまでしてここから離れたかったという事。それだけ、強い思いで行動したという事ですね。しかしこれで魂が定着しなかった場合の致死率が上がりましたね」
真顔で言われたセレーネは、ぞくりとして自分の両腕を抱えた。
「やだ」
そう言うと、ヘリオスはにこりと微笑んで書類を差し出してきた。
「それなら契約更新です」
紙に目を通す。それは見知らぬ文字で綴られた契約書だった。
「まだ読めないんだけど……」
アルファベットでもなく、象形文字でもないそれは、記憶を探っても出て来ない。セレーネの記憶でも受け継いでいれば良かったのにと落胆したのは初日の事。
一から学んでいるが、かなり難航していた。
「主に、あなたの個室を廃止し、夫婦の寝所を一つにすると記載されています。ベッドを分けず、寄り添って眠る事も織り込まれています」
夜の記憶が脳裏を掠め、下腹部が密かに疼くのを感じたセレーネ。ドキドキしながら契約書に目を向けた。
「問題ありませんか?」
「は……はい」
「それではここにサインを」
昼食の最中羽ペンを渡され、指定された場所を見る。空欄にペンを持っていき、しばし固まる。
文字を書くのは不安だったが、名前だけは何度も練習して書けるようになっている。
【セレーネ・フィグ・カーネリアン】
旧姓はセレーネ・ジェード・キャラウェイだと教えてもらった。
辿々しくもサインをすると、ヘリオスが満足げに微笑む。
「それから、これはわたしからです」
銀の指輪がセレーネの目の前に出され、その輝きを見ているとするりと左手の薬指にはまる。色が変わったりせず銀のままだ。
「新しい妻に、新しい物をと思っていたのです。気に入っていただけましたか?」
「綺麗……嬉しいわ、とっても」
光にキラキラ反射させながら、左手を眺めているセレーネ。
ヘリオスは契約書のサインを再度見ると、満足そうに微笑んだ。
ヘリオスの代わりに入ってきた男は、深く腰を折って挨拶をしてから声をかけてきた。
執事のような服装の男、オルフェだ。
「それでは奥様、お引っ越しの指示をお願い致します」
指示と言われても、同じ屋敷の中である。元のセレーネが魔術に傾倒していたせいで、特別必要そうな物や移動を要するような物はあの部屋にはない。それどころか、不気味なモノがたくさんある。
「いえ、いいわ。何か必要なものがあれば、その都度取りに行けばいいのだし。部屋ごと処分してもいいくらいだわ」
それよりもとセレーネはオルフェに目を向けた。
「オルフェ」
「はい、なんでしょうか奥様」
ヘリオスからの信頼が最も厚いその男は、居住まいを正して胸に手を当てると、こちらに体を向けて立つ。
この家でオルフェは召使たちの長を勤めていた。執事って、こんな感じじゃなかったかなとは思うものの、記憶がないのでなんとも言えない。
「明日、仕立て屋を呼んでほしいの」
「かしこまりました」
「それから出納帳を持ってきて。理解できなければその場で聞きたいから、詳しい人にも同席をお願いしたいわ」
そう言うと、オルフェは驚いた顔をしてセレーネを見た。少しだけ息を呑むと口を開く。
「それでは奥様、屋敷の管理に積極的になって頂けると認識してよろしいのでしょうか」
口を出されたくないとか、そのような気配はない。ただ純粋に、セレーネの言葉に驚いているのだ。
「ええ。今までの態度を反省して、心を入れ替えることにしたの。旦那様のためにも」
本来のセレーネが心を閉ざしていたからだろう。オルフェの言動には、セレーネの至らないところをサポートするための用意があると思わせる何かがあった。
しかしそれはセレーネのためではなく、ヘリオスのためであると分かっている。
オルフェはヘリオスの乳母の子なので、兄妹のように育っているため忠誠心が深いと聞いている。
その証拠に、旦那様のためと言った瞬間、目が輝いた。
「すぐ持って参ります。この屋敷で旦那様の次に会計業務に詳しいのはわたくしでしょう」
踵を返したオルフェを見送って、セレーネは腰に手を当ててつぶやく。
「私に理解できるかしら?でも、やらなきゃ」
聞いたセレーネの過去の様子をアレコレ思い返して、苦々しく思った。イジメなどは受けていなかったが、引き篭もりで屋敷の事やヘリオスの事など興味なしだという態度が浸透している。当面はそれを払拭する事に時間を費やそうと、セレーネは固く心に決めた。
ヘリオスと直角に座り、豪華な朝食のようなメニューを眺める。
「あなたと一緒に食べられるなんて、本当に幸せな事ですね」
ここ数日一緒に食事を摂っているが、改めてそう言うヘリオスは幸せそうに微笑む。
その言葉に、食事すら拒否していたのだと知る。夕食時には給仕のために、近くに控えている者がいるが、昼は二人でゆっくりしたいからと、ヘリオスの命で全ての料理を先に並べさせ、人払いがされている。
こちらでの記憶がないセレーネへの配慮だろう。
「午後から男性は剣や槍などの戦闘術を習うのよね?で、女性はダンスが主なレッスン?セレーネはやってなかったようだけど。あと、業者との打ち合わせや来客がある場合も午後からよね?」
セレーネの確認にヘリオスはゆっくり頷いた。
「あなたは休んでいてください。夜に向けてね」
ベーコンをナイフで切っていたセレーネは、少しだけ固まり、その直後、頬を赤く染めた。それを誤魔化すように手の動きを再開させ、目を合わせないまま質問した。
「ヘリオスは、何をするの?」
「午後からは魔法の研究ですね。師が屋敷に来る日ですので」
「魔法?」
魔法と聞いてセレーネの目が輝いた。
「元のセレーネも素養があったのよね?じゃあ私は?」
自ら魔術で体を入れ替えたセレーネ。その体には素養がないのだろうか。
「残念ながら、彼女に素養があったとは思えないのです」
ヘリオスはそう言って、中指に嵌めていた金の指輪をセレーネに見せた。
「結婚指輪?」
「いえ、これはわたしが作った、魔力に反応して色が変わる指輪です」
そう言うと、上の指輪を抜いてテーブルに置いた。セレーネがじっと見ていると指輪は白くなっていく。
「あっ!色が変わって……」
半分ほどが白く変わった指輪を見ていると、もっと間近で見たくなって手にとってみる。
色彩の変化は止まらず、すぐに真っ白になった。
金属とも陶器とも分からぬそれは、昔、持っていたおもちゃの指輪を思い出させた。
ただの白い指輪だが、遊びでよく使った事をなんとなく覚えている。
こんな魔法の効果があればおままごとも、もっと違った設定を思いついていた事だろう。
「真っ白になっちゃった」
「それは元が白いのです」
どういう事かと首が傾くセレーネの指から、ヘリオスは指輪を摘んで見せた。
ヘリオスが持っている場所から、指輪はどんどん金に変色していく。セレーネが持っていた場所だけ、遅れるようにして色づくのを、不思議な感覚で見ていた。
「……凄い」
「幼少期に作ったおもちゃみたいなものですが、単純なだけに誤魔化すような事はできません」
完全な金に変わった指輪を見ながら、セレーネは自分にその力がないことが残念でならなかった。
「もう一つの方も同じ効果なの?」
「いえ、こちらは最近作ったもので、地下室への鍵です」
指輪が鍵とはピンとこないが、魔法がある世界なのだから、セレーネが想像しているような使い方ではないのだろう。
それも魔力がないなら、使い方が分かっても意味ないかと、軽く息を吐き出して考えるのをやめた。
「あれ?」
残念に思うのと同時に疑問が湧き上がる。
「それなら、元セレーネはどうやって私を呼び寄せて、どうやって私の世界へ行ったの?」
「私の、世界?」
ヘリオスが訝しげな顔をセレーネに向けた。
「世界、とはなんです?ミルテや地方ではなく、世界、ですか?」
ずいっと近寄って聞いてくるヘリオスに、セレーネの首がまた傾く。
「何と言われても……」
失われつつある記憶から、なんと説明したら良いのか考える。
「私の世界ではこの国は存在しない……ような……?」
あっと声を上げたセレーネ。
「魔法も存在しないわ」
そう言うと、ヘリオスの顔がますます難しくなる。
「あなたなら、そんな不便なところへわざわざ行きますか?」
問われたセレーネは何も答えられない。
不便だったのかどうかも思い出せず、違和感だけが残っていた。
「世界を越えたのなら、そうそう戻っては来れないでしょう。しかも不便な世界だと分かっていたのだとしたら、そこまでしてここから離れたかったという事。それだけ、強い思いで行動したという事ですね。しかしこれで魂が定着しなかった場合の致死率が上がりましたね」
真顔で言われたセレーネは、ぞくりとして自分の両腕を抱えた。
「やだ」
そう言うと、ヘリオスはにこりと微笑んで書類を差し出してきた。
「それなら契約更新です」
紙に目を通す。それは見知らぬ文字で綴られた契約書だった。
「まだ読めないんだけど……」
アルファベットでもなく、象形文字でもないそれは、記憶を探っても出て来ない。セレーネの記憶でも受け継いでいれば良かったのにと落胆したのは初日の事。
一から学んでいるが、かなり難航していた。
「主に、あなたの個室を廃止し、夫婦の寝所を一つにすると記載されています。ベッドを分けず、寄り添って眠る事も織り込まれています」
夜の記憶が脳裏を掠め、下腹部が密かに疼くのを感じたセレーネ。ドキドキしながら契約書に目を向けた。
「問題ありませんか?」
「は……はい」
「それではここにサインを」
昼食の最中羽ペンを渡され、指定された場所を見る。空欄にペンを持っていき、しばし固まる。
文字を書くのは不安だったが、名前だけは何度も練習して書けるようになっている。
【セレーネ・フィグ・カーネリアン】
旧姓はセレーネ・ジェード・キャラウェイだと教えてもらった。
辿々しくもサインをすると、ヘリオスが満足げに微笑む。
「それから、これはわたしからです」
銀の指輪がセレーネの目の前に出され、その輝きを見ているとするりと左手の薬指にはまる。色が変わったりせず銀のままだ。
「新しい妻に、新しい物をと思っていたのです。気に入っていただけましたか?」
「綺麗……嬉しいわ、とっても」
光にキラキラ反射させながら、左手を眺めているセレーネ。
ヘリオスは契約書のサインを再度見ると、満足そうに微笑んだ。
ヘリオスの代わりに入ってきた男は、深く腰を折って挨拶をしてから声をかけてきた。
執事のような服装の男、オルフェだ。
「それでは奥様、お引っ越しの指示をお願い致します」
指示と言われても、同じ屋敷の中である。元のセレーネが魔術に傾倒していたせいで、特別必要そうな物や移動を要するような物はあの部屋にはない。それどころか、不気味なモノがたくさんある。
「いえ、いいわ。何か必要なものがあれば、その都度取りに行けばいいのだし。部屋ごと処分してもいいくらいだわ」
それよりもとセレーネはオルフェに目を向けた。
「オルフェ」
「はい、なんでしょうか奥様」
ヘリオスからの信頼が最も厚いその男は、居住まいを正して胸に手を当てると、こちらに体を向けて立つ。
この家でオルフェは召使たちの長を勤めていた。執事って、こんな感じじゃなかったかなとは思うものの、記憶がないのでなんとも言えない。
「明日、仕立て屋を呼んでほしいの」
「かしこまりました」
「それから出納帳を持ってきて。理解できなければその場で聞きたいから、詳しい人にも同席をお願いしたいわ」
そう言うと、オルフェは驚いた顔をしてセレーネを見た。少しだけ息を呑むと口を開く。
「それでは奥様、屋敷の管理に積極的になって頂けると認識してよろしいのでしょうか」
口を出されたくないとか、そのような気配はない。ただ純粋に、セレーネの言葉に驚いているのだ。
「ええ。今までの態度を反省して、心を入れ替えることにしたの。旦那様のためにも」
本来のセレーネが心を閉ざしていたからだろう。オルフェの言動には、セレーネの至らないところをサポートするための用意があると思わせる何かがあった。
しかしそれはセレーネのためではなく、ヘリオスのためであると分かっている。
オルフェはヘリオスの乳母の子なので、兄妹のように育っているため忠誠心が深いと聞いている。
その証拠に、旦那様のためと言った瞬間、目が輝いた。
「すぐ持って参ります。この屋敷で旦那様の次に会計業務に詳しいのはわたくしでしょう」
踵を返したオルフェを見送って、セレーネは腰に手を当ててつぶやく。
「私に理解できるかしら?でも、やらなきゃ」
聞いたセレーネの過去の様子をアレコレ思い返して、苦々しく思った。イジメなどは受けていなかったが、引き篭もりで屋敷の事やヘリオスの事など興味なしだという態度が浸透している。当面はそれを払拭する事に時間を費やそうと、セレーネは固く心に決めた。
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