ラストレター

ハジメユキノ

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ツナガルカラダ

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「何なんだ。あの五代って奴」
ほとんど無理矢理犯したくせに…。あの眼差し。陸玖がいつも俺を見ていた時と同じ目。
「今度は週末にあいつの家だって…。同じ人とは二度とやらないって聞いてたのに」
弁護士なんてお堅い仕事の男。好みじゃなければ無理矢理だってさせなかった。
あの冷たい目、整った綺麗な顔立ち。誰も寄せ付けない冷たい目を最初に見た時、抱かれたいって思った。
「陸玖と同じなんてあり得ない。俺の勘違いだ」
五代が俺の中に分け入ってくる感覚を思い出し、ブルッと体が震えた。体の奥のあの悦びを思い出してしまった。
「もう勃ってる…」
馬鹿みたいに固く、考えただけだったのに先端から先走りが滴っていた。ヌルヌルと指でなぞり、音を立てて擦り始めた。気持ちいい…けど。
「足りない…」
自分のでトロトロになった指で後ろを弄る。
昨日、あの長い指が擦った所をなぞる…。体がビクンと震え、腰が蕩けて痺れていく…。
荒い息が漏れて、自分がまた早く抱いてもらいたいと願っていることに自分の体の浅ましさを知った。陸玖を想って慰めた事はあっても、他の男の感覚をなぞったことはなかった。五代を思い出して喘いでいることに罪悪感を覚えた。
その背徳感が更に俺を興奮させていた。一番太いバイブを突っ込んでスイッチを押し、MAXの振動にした。五代が何度も俺にしたように自分で出し入れした。震えるものがゴリゴリといいところに触る。
「なんで?足りない…」
それでも心とはうらはらに体はどんどん痺れ、頭は快感に蝕まれていく。心と頭が乖離したまま、暴力的な快感が頂点に達した。
「ああ…りく…!」
ごめん、陸玖…。こんなはしたない体になっちゃって…。でも俺、陸玖に会うためにはこうする他ないんだ。何で?って聞かれても、イク時、閉ざされた空間が開くんだ。陸玖と俺が一緒にイク時の声が頭の中に響くんだ。だからごめん。こうしてないと俺は生きていられない。

「逃げないでちゃんと来たんだな(笑)」
しょうがないだろ。金のこともあるけど、体がお前を欲しているんだ。
「何だよ。もう欲しそうな顔してるぞ…」
お前がそうしたんだろ?お前が欲しくなるように…。
「無口なんだな(笑)。でも、お前の目は雄弁だ…」
テーブルには、俺を迎えるために用意してくれた食器やグラスが並んでいた。
「これは?」
「ああ、お前に興味が湧いたから…。食事しながら話でもしようと思ったんだが」
五代は俺を抱き締めた。
「シテからにするか?」
耳元で五代の低い声が響く。俺のお腹に響き、体の奥が疼いた。

「早く挿れろよ…」
「この前、乱暴にしたからな。今日は優しくしてやる」
らしくない…。何だ?この優しいキスは。
強引に唇をこじ開けてはきたが、舌を絡めとると優しく口の中を撫で回してくる。腰がジンジンと疼いて、頭が惚けていく…。
「顔がトロけたな…。キスしただけなのに、ここ」
俺のを服の上から撫でる。
「よかったのか?この前…」
「早く…触って?」
「可愛いな」
ジーンズと下着を一緒に下ろされ、Tシャツをまくって乳首に舌を這わせる。
「も…欲しいって…」
「まだだ。もっと欲しくてしょうがなくなるまでな…」
俺の体はどこを触られてもビクビクと震えた。早く挿れてほしい。欲しくて頭がおかしくなりそうだ…。
「こんなに濡らして…。いつもこんな風になるのか?」
「ならない…。早く挿れてよ…」
「まず解さないとな…。俺無しでいられなくなるぞ(笑)」
五代の長い指が、また俺のイイ所だけを攻めてくる。そこをそんなにされたら、我慢が出来ない。
「我慢が効かないカラダだな…。可愛い声で啼いて」
五代の指はもっといいところを探りながら、俺のドロドロになったものは五代の熱い口にくわえて吸われ、俺は悲鳴に似た声を上げた。
「前も後もトロトロだ…。俺もそろそろお前が欲しくなった…」
この前より大きくなったものが、俺の中をこじ開けていく。
「お前の中、俺の離さないぞ?」
「もっと…。もっとしてよ…」
「やめてって言ってもやめないからな…」

もっとなんて言ったことを後悔するくらい注がれ続けた。
「も…イったから…」
「だから俺を煽らなきゃよかったろ?」
こいつ…。上手い上に…。何回するつもりだ?
「なぁ。優作って呼んでくれないか?」
「えっ?」
「芹…。もう限界なんだろ?俺はまだまだ出来るけどな(笑)」
どんだけ体力あんだよ。
「優作って呼べよ。そしたら解放してやる」
イク時は他の男の名前を呼びたくない。
「またその顔…」
また?この前も似たような事…。
「俺がお前を抱いてるんだ。他の男の事なんて考えるなよ…」
また激しく奥を突かれ、もう頭がおかしくなりそうだった。でも…。俺は初めてここで気付いた。
陸玖がいない。何で?陸玖の声が聞こえない…。
「ほら、どうした?俺を見ろよ。お前を抱いてるのは俺だ」
またあの快感がやって来た。何もかも押し流すような津波のような快感が…。
「あぁ!ゆ、ゆうさく!ゆうさく!」
「俺の目を見ろ。一緒にイクぞ」
音を立てて激しく突かれる。
何でそんな目で見る?俺が愛おしいみたいに…。
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