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★★本編★★元戦闘奴隷なのに、チャイニーズマフィアの香主《跡取り》と原住民族の族長からの寵愛を受けて困っています

【XX日目・コモドドラゴン】戦闘奴隷の射精管理と調教日誌 

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【XX日目・コモドドラゴン】戦闘奴隷の射精管理と調教日誌 
 ※井上竜司《いのうえ りゅうじ》 ×神功左千夫《じんぐう さちお》
※キメラ化※獣姦?※針※毒※陵辱※流血注意

;;  inoe side  ;;

「適当に相手しといてネ~」

そういって九鬼さんから渡された部屋のカードキーは喫茶【シロフクロウ】の最上階の一つ下の部屋だった。登録上ここは神功さんの部屋になってる筈だが数日前の事を鑑みると間違いなくウィステリアがいる。
俺は適当に相手させていい相手ならさっさと捨てればいいと思う派なのでこの辺は全く理解出来ない。
九鬼さんの頼みと言っても気が乗らないので大きく溜息を吐きながら直通のエレベーターへと乗り込んだ。指定のフロアで降りると扉が二つあったが黒い扉と言われていたのでそっちにカードキーをタッチして中へと入った。
そこには目隠しされベッドの四隅に両手足を拘束されている、…………神功さんがいた。
黒髪で三つ編みに編まれているし、なんつかーか裸で……陰部が丸見えでそこにチンコと女性器があるから間違い無いと思われる。あれは九鬼さんが造った穴だ。
そして、ズリ……ズリっと赤く腫れ上がった陰核を擦られている様は先日下半身だけ丸出しのウィステリアを犯した時のそのままであった。
いや……待て……これってもしかして。
俺は一つの直感が働いて慌てて神功さんに駆け寄ると四肢の拘束と猿轡、そして耳栓にアイマスクを外した。
はぁ……っと艶かしく息をこぼした神功さんは俺のタイプ度直球なので自然と顔が赤くなっちまう。
ダメだダメだ。このお方は九鬼さんのもの……!
大きく首を振るとそこでやっと神功さんと俺の瞳が合って、朦朧としていた意識がはっきりしたようで目を見開いていた。



▲▲ sachio side ▲▲

九鬼の部下に回されてからは彼は一切相手にしてくれず、一つ下の階に閉じ込められては誰かが部屋に来て犯していく。いつもは手は自由なのに今日は四肢を拘束されて、〝生きたリボン〟に陰核を弄ばれる熱に耐えるしか無くて意識が朦朧としていたら人の気配を感じた。また今からひたすら耐える時間が始まると目隠しの下で瞼を閉じたが一向に突っ込んでくる気配は無く、何故か拘束が外されていく。もしかしたら九鬼かと思ったが肌に触れる感覚が違って朦朧としたまま、顔があるだろう位置を見つめて目を細める。アイマスクを外されて、やっと目が慣れてくると井上竜司《いのうえ りゅうじ》 が僕を覗き込んでいて瞳が揺れた。

「神功さん、大丈夫っす……か?」

神功?……彼は今神功と言ったか?
慌てて僕は自分の髪色を確かめる、その色は……黒だった。
マズイ、僕とウィステリアが同一人物とバレたかもしれない。バレたとなると彼はどう思うのだろうか。
できれば井上さんには嫌われたくない。
彼は九鬼の世話係なので九鬼の情報を一番持っている。
焦燥感がバレないように表情を繕う。能力を使えば記憶を消せるが今使うと淫具に全て吸い取られて激しい攻めが始まってしまう。どうする、神功左千夫《じんぐう さちお》、考えろ。どうするのが一番得策だ。

「あ、あの───」
「すいません神功さん、俺!先日貴方にとんだ御無礼を……!」
「いえ、……あれは」

マズイこれは同一人物だとバレた、だがこうやって謝ってくれるということはまだ僕の株は下がっていない。
今なら……うまくやり過ごせば……いけるかもしれない……!
と、言う僕の思いは杞憂に終わった。

「完っっっっ全にウィステリアと勘違いしてました……!そうですよね、そんな筈無いっすよね。いや、髪の色が金髪だったんで!!顔は見えてなかったっスもんね。九鬼さんがウィステリアにも女性器を造ったのかと思ったんですが。よかったっス……あ、だから俺きっとあの時興奮したんっすね!すいません俺、神功さんドストライクなんスよね」

饒舌に興奮して捲し立てられた内容に安堵はしたが……同じ顔なのに神功左千夫だけ好みだと告げられた。普通は気づくと思う。
でも、別人と思われているなら思われている方が都合がいいので僕は何も返答せず小さくだけ口角を上げた。
首に圧痕も残っているし、装飾品も一緒だし、なによりこの女性器のせいで先日あそこに居たのは僕ではないと注げるのは無理がある。

「いえ、すいません……こちらこそお見苦しいところをお見せしてしまって、幻滅しましたか?」
「滅相も無い!つーか、九鬼さんもどうしてあんなことするんですかね?……好きなら大事にするべきだと思います」
「それは……」

それは別に好きでは無いからだと思う。
いや、今現在は執着しているかもしれないがその程度のモノだからだと思う。しかし、自分の口からそれを言うのは憚られて自然と苦笑を浮かべると勘がいい相手は察したようで頭を掻いていた。

「すいません、余計な事でしたね。……それより問題は、俺……神功さんの相手してこいって言われたんですよね」
「……わかり、……ました……」

井上さんは的確に部屋の中に備え付けられている監視カメラを一瞥していった。井上さんが仕えているのは九鬼だ。なのでその命令は絶対で覆ることは無い。それならいつもお世話になっている相手だしさっさと済ませてしまう方がお互いいいだろうと、僕は膝立ちになって井上さんに近づいた。
膝で歩くたびにズリッ♡ズリッ♡と陰核が擦られて艶かしく……息が漏れた。
膝立ちになった井上さんの近くまでくるとベルトを外し、ジ……とゆっくりとジッパーをおろしていく。
現状、精液欠乏状態に近いので目の前に男の人のペニスがあるだけでゴクリっと大きく喉を揺らした。

しゃぶりつきたい……

頭の中を支配するその思いを拭うように頭を振るが到底拭い切れず。間違いなく性器を口に含んでしまったら貪って精液を飲んでしまうだろう。
九鬼は体内とは言っていたが経口接種で精液奴隷にならない保証は無い。ならば口を使うのは得策では無いと頭をもう一度振る。
本当にしっかりしないと駄目だ。少しでも気を許すと、井上さんなら九鬼も納得してくれるのでは無いかと思ってしまう。世話係の彼なら許してもらえるのでは……と。

「……神功さんッ」

下着から萎えた性器を取り出す。切羽詰まった声や性癖ドストライクと言われた割には性器は全く勃起していなかった。好みと言われたのはお世辞だったとしても柔く握って上下に扱くが全く勃起しない事には少し困ってしまった。性行為で相手が勃起しない事なんて無いため、あの手この手で陰茎を攻め、陰嚢を揉み、蟻の戸渡りも押してみる。

「あ……!神功さっん、その手付きヤバいっす、あ♡ちょっとまってください、タマまで揉むんすか」
「……ッ、流石九鬼さんの相手してるだけあるっすネ……うまいっす……はぁ」
「ちょ♡そんなとこまで押すんスか……俺、そこッ♡」

荒い息を上げながらそんなお世辞は言ってくれるのだが一向に───勃起しなかった。
僕は彼に何度もつっこまれているので男が駄目と言うわけでは無いとは思う。
しかし、勃たない。硬くならない、入りそうにない……。
その間も僕の陰核は〝生きたリボン〟に弄ばれているのでどうしても口を使いたくなってくる。
そして僕が痺れを切らせて最終手段のアナルに指を伸ばそうとした瞬間、その腕を掴まれた。

「す、すいません!お、俺……九鬼さんのせいで……サディズムとかタナトフィリアなんス……なのでどんなに気持ち良くても普通のプレイじゃ勃起しないんです!!」

とんでも無い性癖の暴露に僕は絶句した。
九鬼も大概だと思うがその直近であるこの人も大概であった。
……確かに井上竜司《いのうえ りゅうじ》 とのセックスは僕やウィステリアを痛め付けるセックスばかりだったので納得がいった。サディズムは肉体的、精神的苦痛にを与えることであり、タナトフィリアは死性愛。自分の死を感じることとの狭い定義もあるが井上さんのはきっと他人の死も含むと思われる。全て纏めると拷問系が好きなのだと思う。

「す、すいません……こ、このままじゃ悪いかと……多分3Pとかだったら最悪ギリギリ勃つと思うので誰か呼びましょうか?」
「……いえ…………その」
「神功さん、……もしかして他人に抱かれるの」

「嫌なんですか?」は、僕がそれを言う前に苦笑したせいか、告げられることは無かった。カメラがあるからの配慮だろう。多人数に抱かれるくらいなら拷問された方がいい。それに、痛いだけのほうがまだ精液を欲してしまう現状を耐えられる気がした。
僕は膝立ちになってベットのキワまで行くとすぐ近くの器械台を引っ張り倒した。ここは九鬼が造ったSMルームなので色んな器具がシーツへと転がった。

「どうぞ、好きなものをお使い下さい」

きちんと笑顔を貼り付けて僕はベッドへと座り直した。



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神功さんの手技は物凄かった。
それなのに俺の息子ときたら……!!今日ほどこの性癖を呪ったことはない。いやそれは嘘だ彼女が出来るたびに呪っている。そう、俺は九鬼さんの奴隷遊びや捕虜遊びに散々付き合われたせいで普通の愛撫では気持ちいいが勃たない。気持ちはいいので挿入しなくても満たされはするんだが、今日は俺が満たされても意味が無い。九鬼さんは俺に相手してこいといった。と、言うことは神功さんにせめて挿入して出す必要があるだろう。そうしないと酷い目にあうのは神功さんだ。あの人はそう言うところには容赦がない。愛とかそういうのは関係ないと思う。
つーか、元から好きない相手ほどいじめたいタイプだろうからもっとタチが悪い。
それに反して神功さんは聞き分けが良いタイプなので、メスやらハサミやらをシーツに転がして緩く足を開いて陰核の攻めに耐えながら座っていた。手始めに切れ味のいいメスを手に取る。神功さんは顔色一つ変えずに俺を見つめていた。ス……っと腕、手の甲、太腿と皮一枚だけ切り割いていく。薄らと筋のように赤い血が滲む様は倒錯的で美しい。けど、神功さんは叫び声ひとつ上げずに時折性感を逃すために長く息を吐いていた。
更に胸の乳首の下をニップルピアスを揺らしながら赤い筋を作る。臍の上、脇腹、耳の軟骨と小さい傷を入れるが全く動じない。そうなると次は敏感な部分に移った。萎えているペニスを片手で支えるとその敏感な先端にスッと切り込みを入れる。そして、陰茎に嵌められている貞操具をぐっと痛いくらいに引っ張ったが小さく苦悶の表情を浮かべるだけであった。

「…………ッ」
「どんどん行きますね」

こくっと小さくうなづいたので次は腫れ上がっている陰核の先端をリボンをずらしてほんの少しだけ刺した。

「……ぁ」

流石の神功さんでも小さく声が上がって俺の股間に熱が集まるが勃起まではいかない。
逆の手で真っ赤な陰核を更に赤く染めるように血を塗り広げながら色んな箇所を切り裂いたがそれ以上はくぐもった悲鳴しか上がらなかった。

「……ッ、……ん…………く」
「やっぱ流石っすね」
「……そんな、こと……」

でも、これは逆にマズイかもしれない。出来るだけあまり酷くないことで勃起して突っ込んで終わらせたいのに、神功さんが拷問に強すぎて、痛そうにしてくれない。
仕方なく俺は次はまち針を取り出した。九鬼さんが神功さんのために揃えているものなのできちんと滅菌してあったのでそのまま使えそうだった。パックを破い取りだすと次は針を刺していく。ただ突き刺したり、皮膚だ縫うように突き刺したり、ちく……と刺すだけ刺して直ぐ抜いて、ぷっくりと艶々の紅い珠が出来上がるとゆっくりと舐めた。けど残念ながらそんな事では嫌そうな顔ひとつしなかった。流石、九鬼さんが選んだ相手だ。
仕方が無いので痛い事をするしかない。俺は神功さんの片手をすくい上げた。手入れが行き届いたきれいな指先にこんな事をするのは忍びないがこれも神功さんの為……!!と、言い聞かせて針を握り直すと爪と薄皮の間に突き立てていく。

「……………………」

拷問でもよく知られている部類だからか神功さんは一瞬だけ眉を寄せたがやっぱり苦悶の表情すら浮かべない。流石に爪を剥がす事までは俺にはできなくて、かなり奥まで差し込むに留まった。この激痛が後9本もあると思うと殆どのやつは落ちるんだけど。
神功さんは痛覚が無いわけではない。それは前回のセックス、前々回のセックスを思い出せば分かるが痛みに強過ぎた。
どうやら神功さんにも拷問によって興奮のスイッチが入ってしまったようで高圧的な微笑みを向けられて興奮どころか逆に萎縮してしまった。


▲▲ sachio side ▲▲

痛い。……拷問に採用されている場所はどこも痛い。
指先は特に痛覚が集中している箇所である。頻繁に使うが故に手には触覚器官が集まっている。なので激痛が走るし同じ痛みが後9回も続くとなるとメンタルが弱る。だが、僕は慣れ親しんだ痛みに逆に井上竜司《いのうえ りゅうじ》 を萎縮させてしまったようだ。殺気立ってしまったので平生を装う。すると、人差し指から始まった針刺しは
どんどん進んでいく。特に細い小指の奥深くまで爪を剥ぐ勢いで差し込まれた時は流石に体が震えた。しかし、それが最後だったようで何とか耐え切れた僕は淡く息を吐いた、流石にそろそろ勃起してくれてるかと視線を落としたが……先程よりも萎えていた。
一体なぜだ。こんなにも痛い思いをしているのになぜ勃起しない。九鬼だけではなく井上竜司《いのうえ りゅうじ》 も僕に嘘を吐いているのかと視線を眇めた瞬間、井上さんが頭を抱えた。

「あー……!!違うんっすよ、神功さん!!違うです」
「……ッ?何が?」
「違うです。ほら、痛いでしょ?これ、痛い……!」
「……ッ痛いですが……我慢できます」
「我慢したらだめっす、ちょっと演技がかってもいいんで痛いって言ってもらえませんか……!?」
「は……?……え?」

さわさわさわさわ……と井上さんが僕の指に突き刺さった針を揺らした。かなり深くまで入っている針が10本とも揺れ動かされ激痛が脳味噌を直撃した。しかしそれは耐えれる、それよりもだ。
井上さんは僕に痛いと叫べと言ってきたのだ。
僕の目が驚きに開かれる。おかしい、そんな九鬼みたいな事言わないでくれ。呼吸がうまかくできず、はぁ、はぁ、と息が荒くなる。この素直な気持ちを吐露しろと言われて僕は首を振った。

「そ……んな、無理です」
「う、嘘でいいんです!痛いですよね?これ?神功さん痛覚ありますよね」
「あ、あります。痛い……です」
「そう、それっス!痛がって欲しいッス!」
「ッ!?……い、……い……」

井上竜司《いのうえ りゅうじ》 が絶妙なタッチで僕へと刺さっている針を弄ぶ。サラサラサラと柔らかく触ったり、グッと爪が剥がれそうなほど上に突き上げたり。痛い、痛すぎて汗が滲む。陰核のリボンの刺激に更に倒錯してしまう。でも……我慢できてしまうので首を横に緩く振った。

「無、無理です……そんな情けないこと出来ない」
「へ?……ゔ……そう言われましても……」
「爪を剥いでもらったら少しは声が……出るかもです」
「む、無理ッス!?そんな恐れ多いことできません……!」
「大丈夫です。治ります」
「へ?あ、能力でですよね?でも、違うです!治るか治らないかじゃ無いんですよ……!えっと、その……出来ればやりたくないんです。神功さんに対してそこまでは……いや、こんな事をしておいてって思うっスよね!?でも、こうしないときっともっと酷いこと……されてしまう!」

井上さんはオールバックに纏め上げている髪の後ろをガシガシと擦っていた。酷いことはこの後九鬼が僕に対してする事だろう。相手の言うことも分からなくはないが僕もこの状態では泣き叫ぶのは難しい。井上さんが出来ないなら仕方ないので自分で爪を剥ごうと少し動かしただけでも鋭い痛みが走るし指を逆の人差し指に引っ掛けた瞬間井上さんが止めた。

「だ、だめっす!……やっぱり無理です。俺は貴方を尊敬してるので……興奮はしますが勃起しません。九鬼さんに抱かれてる時の貴方が美し過ぎる……!」
「……で、は、わかりました。すいません……満足させることが出来なくて」
「ち、ちがうんです……!!充分満足してるんです……!ただ勃起しないだけなんです!」

井上さんは必至に僕を慰めていてくれたが余計惨めな気分になった。勃起させて射精させてやれないのなら同じ事だ。

「井上さんは怒られませんか?」
「……へ?あ……九鬼さんにですね。怒られないと思います」
「だったら大丈夫です。僕が……怒られるだけなら、耐えます」

静かな笑みを浮かべると井上さんは数度パチパチと瞬いていた。そして、ぎゅうっと僕の両手を握る。勿論痛い。

「じ、神功さん!アンタって人は……!なんて素晴らしい人なんだ。
……後、一つだけセックス出来そうな方法あるんスけど試してイイっすか?」

凄まれるような怖い顔だが、相手にとっては真面目な顔であろう表情にそんな事を言われてしまったら首を縦に振るしかなかった。
すると井上竜司の肉体がメキメキと音を立てて大きくなっていく。

「はっ……がっ、ぐぅ…………ッ、く……」

肉体が大きくなるので井上竜司《いのうえ りゅうじ》 はその反動に呻いていた。これは半キメラ化と言うものだ。
昔は僕も実験の被検体だったので良く知っている。井上さんの事もデータは持っているが自分の目で見るのは初めてである。全身の皮膚が暗灰色に変化し、硬い鱗で覆われる。鋭い爪や牙に変化すると体も大きく3mになり逆に見上げる形になった。爬虫類のコモドドラゴンの遺伝子を使っての半キメラ化なので独特の瞳の色合いに魅入ってしまう。これほどにまで他の遺伝子に適合している個体は少ない。完成品の美に酔いしれる様に見つめていると僕の肌の上に鋭い爪が生えた手が触れた。



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神功さんの表情が余りにも歴代の女の別れ際の時のものに似ていたので思わず提案しちまったけどこの姿でセックスするのは初めてだ。どの女もそうだが別に射精、勃起しなくても興奮しているし満足していると伝えても納得しなかった。玩具も色々あるし、勃起しなくても個人的には相手のことを満足させていたつもりだったがいつもそんな感じで終わりを迎えた。神功さんはこんなことで俺を嫌わないとは思うが。
白いきめ細やかな肌を指の腹で辿ると自然と爪があたって傷がついていく。触れると言う動作と傷つけると言う動作が同時にできて俺は自然と興奮していった。乳首の先端までくるととんがった一番先で触れるとプツっと音を立てて血が滲んできた。

「…………ッ!」

やっと神功さんの表情が歪んで気を良くした俺は爬虫類独特の細長い舌を逆の乳首に巻き付けて舐めげる。先端はニップルピアスを引っ張って、真ん中は乳首の根元に巻き付けて、ズルズルと擦り付けると切なげに眉を顰めて俺の肩に針が刺さったままの手を置いていた。……これ、元から普通に攻めたらイけたかもしれない。
でもそんなことは後の祭りでそのまま触れていく。傷つけた乳首を爪の腹で摩って、逆は舌で締め上げたり緩めたりを繰り返すとピンっと芯を持っていた。それを潰して引っ張って、ニップルピアスも引っ張ればビクっビク♡と気持ちよさに体を揺らして、更に指に埋め込んでいる針の痛みに体を萎縮させる。気を良くした俺は舌で臍のところまでくるとその細さを利用してかなり奥まで愛撫する。薄い皮膚しかない臓器からものすごく近い場所なので突き破れば直ぐに臓物があると思うと興奮した。

「はぁ……そんな、ところ、擽ったいです……く、……」
「神功さんの香りめちゃくちゃ……甘いっすね」

人の時よりもかなり嗅覚が上がるのでいい匂いが鼻腔を擽る。臍の隙間をぬって奥までぐり、っぐりっと堪能すると腰を揺らしていた。そしてそのまま神功さんを仰向けに血に汚れたベッドに仰向けに転がして大きく足を広げた。

「く…………ッ」

神功さんは恥ずかしいのかかなり嫌そうに眉を顰めたが何もいわなかった。
大きく足を開いたまま内股を震わせていたので萎えたペニスを押し上げて、ちゅう♡とリボンごと自分の牙に気をつけながら陰核に吸い付いた。甘い……興奮する……理性もたねぇかも。

「あッ♡はぁ♡……ぅ」
「神功さん……ッ……俺ちょっと興奮してきました」
「なら、挿れて……」
「もう少しだけ……」
「僕、九鬼のせいでイけないので、気にしないでくだ……ッんん♡♡はっ♡」
「ここ、オナホール越しでいいんスよね?」

陰核に舌を巻き付けてリボンの動きとは別に扱いてやると腰をくねらせて悶えていた。チンコやアナルにはしっかり栓がしてあるのはそこを触るなと言うことなので指定されてるオナホール越しの膣に指を入れる。普通なら爪が当たって流血するが特殊素材のオナホールの守られているのでそこは大丈夫そうだ。グッと二本指を押し入れて中を掻き回すと既にローションが仕込んであり、ぬるぬるだった。陰核を舌で締め上げて引っ張るように虐めながら中を築き上げると神功さんの掌が俺の頭を押し返そうとしたけど指の全てに針が刺さっている痛みで力が入って無かった。ぎゅっと頭を抱え込まれるように足を閉じたので片方だけでも無理矢理開かせる。柔らかい内腿に爪が触れて出血して血のにおいに俺の食欲が掻き立てられた。

「井上さぁ……も、……んん♡はぁ♡」

それを我慢してなるべるく指の付け根のギリギリまで入れると上壁を腰が持ち上がる程捏ね回した。怪しく腰を揺らめかせて汗を滲ます様は酷く興奮した。くぱぁっとヴァギナを指で開くとそこに更にローションを足した。潮吹きは嫌そうだった記憶があるのでしっかり感じさせるだけにしようと掻き回すと全身が絶頂前に震えて、そのまま、イくことはなく引いて行った。どうやらまだ九鬼さんはイけないようにしてしまってるようだ。

「あ……はぁ♡…………ッ、……く」

必死に声を押し殺してもその艶かしさだけは隠せなかった。もっと感じさせてから挿入したかったがイけないなら逆に拷問かと指を引き抜いて神功さんをうつ伏せに転がす。

「ッ!……ぅ」
「あ、すいません。針痛いっすよね」
「いえ、大丈夫です……それよりもはやく」
「へい。少しまって下さい」

神功さんはベッドに手を付けずに腕をついていた。上半身はシーツに埋まって下半身だけ持ち上がって小ぶりな尻が俺を誘う。でも先に俺は爪で引っ掻くようにして背中を傷つけた。求愛行動の一種であるが人間にすると皮膚が裂けるのでかなり俺の性癖が満たされていく。

「っ、は♡♡」
「神功さん、……背中性感帯なんですね……」
「……う……ッ、すいません♡」
「いえ、嬉しいです……それじゃあ……」

そろそろ挿入出来そうだと、グッと爪を足の付け根に刺さるように立てて皮膚を裂きながら左右に割開くと神功さんの背が撓って、叫んだ。

「ぅ痛ッッッ!!」

控えめな叫び声まで聞けてしまって、心の奥底まで満たされて……俺の理性の理性が消し飛んだ。
血のにおいに酔いながらガブリっと肉を割いて背後から覆い被さりながら肩口に噛み付いた。
一気に血の匂いが充満する。

「ッあ゙あああああああああ!!」



▲▲ sachio side ▲▲

拙い。かなりみっともなく叫んでしまった。
いやでも井上さんの性癖を考えるとこれで良いはず。
まさか本気で噛み付かれると思ってなかったので油断した。肩口に深く、爬虫類の牙が差し込まれる。そしてそのまま引き千切られた……。

「……ゔ……ッ」

ズルリと肉が抉れて肩の骨が露出してしまった。直ぐに出血死する程の抉れ方ではないがシーツがみるみる赤く染まっていく。後ろの井上さんの息遣いがかなり激しいため首を捻って確認すると……理性を失っていた。
僕は慌てて手に針が刺さってることも忘れて井上さんの腕を叩いた。

「井上さんッ……いのうえ、さんッ……ッ!?あ゙!?」

しかしそんな事では彼の正気は戻らず、次は肩甲骨に噛みつかれた。幸いなのはコモドドラゴンの牙や爪はあるが口の大きさは人間であった事だ。肉だけ食い千切られる、しかもそのまま咀嚼して……飲み込んでいた。これは、拙い……確かに肉食で、共食いもする、人間も食べる陸上最強の生き物と言われることもあるがあの井上さんが人肉を食べたいわけがない。首を振って相手の視界に入っているピアス揺らす、形振り構ってられないので〝精神〟の能力を使って井上竜司《いのうえ りゅうじ》 の脳へと直接デコピン程度の衝撃を送った。

「……ッ────で!!痛いっすよ九鬼さぁ……あれ?違う、コレ……う、う……じ、神功さん」

どうやら正気に戻ったようで、ホッとしたが能力を使ったせいで僕に付けられている淫具が動き出した。けど、エネルギーの使用はほんの少しでいけたからか柔く動いていた。尿道のブジーが振動して、アナルプラグが回って、ニップルピアスが揺れる。

「はぁ……大丈夫……で、す」

痛む肩を圧迫したいが傷が酷すぎて鈍い痛みに変わって針が刺さってる指先のほうが痛くなってくる。しかも出血中に動いて余計に血圧を下げてしまったので貧血に似た症状を起こして頭がクラクラした。下半身は気持ち良くて、上半身は激痛といういつもの快楽と痛みが相俟ってしまって居る状態に恍惚な表情のままシーツに脱力した。
だけどそれがどうもいけなかったようだ。

「す、すいません、神功さん。おれ……」

噛んだ事の謝罪だと思って首を振ろうとしたらズン…ッ♡♡と膣のオナホールを押し広げて性器が入ってきた。

「は……?……ん?」
「……ドストライク……なんですって……は……ッ」
「井上さ……ん?い……う、あ♡」
「すいません、さっさと終わらすんで……は、あ」
「ま、……血で汚れ……ッ♡」
「それが、いいんですって……う、コレ興奮してヤバ……ッ、あ、神功さん毒耐性ありましたよね?」
「……ふ、へ?……は、あ、……い」
「ならいけるっすか?俺、毒持ちなんで」

毒?……そうか、その能力もものにしてるのか本当に有能な人だ。コモドドラゴンの毒は出血が止まらなくて血圧が一気に下がる〝ヘモトキシン〟は蛇毒系統の出血毒である。体内に蓄えている血清もあるし、中和分子もある筈。適合するものを引き出してこなければとそこまで思考が回るが一気に違うん方向に引っ張られる。
ずっ……と押し入ってきたペニスは九鬼の形になるんだが、更に…………トゲトゲしていた。引っかかってるのに人間のセックスだから抜き差しが始まる。オナホールに包まれているから傷付いたりはしないが無数のツブツブが僕の膣内を掻き回す。

「ッ♡♡♡あッ♡♡井上さぁぁっ♡♡……グッ……っん♡」
「は……、神功さん……ッ……」
「い、あ゙!待って、僕ッ♡解毒は……自動じゃなぁっ♡♡」
「ッ……はぁ、そんな興奮すること言われたら余計、……俺」

そうか、彼はタナトフィリア、人が死に征く過程に興奮する性癖だ。僕の言葉は彼を興奮させるだけだと気付いたが既に遅い。
グプグプと激し音を立てながら抜き差しが始まる。下がり切った血圧に意識が眩むが今意識を飛ばしては駄目だ。先ずは赤血球の破壊を止めなければ。
快楽に身を任せながら解毒を急ぐ、部屋中が鉄分を含んだ独特のにおいで満たされ、シーツが真っ赤に染まった。身が抉れて骨が剥き出しで出来るなら早く焼いて出血を止めたいと思った瞬間気付いた。コモドドラゴンの毒性はそれだけでは無いと確か、何十種類もの細菌が口の中居て……。
そんな事を考えている間にズクン♡と大きく中のペニスが脈打って精液が吐き出された。勿論オナホールの中なので温かさしか僕には来ない。やばい、バクテリアの種類は個体によって違う、特定するとなると僕は……更に身動きが取れなくなる。
……この一回で終わってくれればと背後に視線を向けたが完全に血の匂いと快楽に酔った表情をしていた。

「う……ッ、……く……」
「すいません、止まり、ま、せ……ッは」
「ゔ……ゔ……」

嫌と泣き叫んだら止めてくれるかもしれない。でも、それは彼にとって僕がどう映っているかを考えると言えなかった。体を丸めて、針が刺さった指先をそっとベッドに置く。赤血球の破壊は止めた、しかし傷が酷いので流血は止まらない。僕の動きが緩慢になって抵抗らしい抵抗も出来ないまま中を荒らされていく。ツブツブした突起がとめど無く全てを擦るけど気持ちいいし、九鬼の性器だった。そして、突き上げ方も似ている。
痛いし、気持ちいいし、血のにおいもしていつものプレイと凄く似ていて、僕が快楽に酔っていく。痛いよりは気持ちいいほうがいいし、精液を注いで貰えば満たされる。

「あっ♡♡♡はぁ♡あーッ♡……あッ゙……♡九鬼ッ……く、……き」
「……ッ……ッく」

僕は彼の名前を呼んで気持ち良さを受け入れる。恍惚とした表情で宙を見据え、自然と結合部のオナホールに指を伸ばしたが針がシーツに当たって痛みが走った。

「……ッ……いった……い?」
「…………ほんと、すいません、……ッ神功さん」

そして後ろから降る井上竜司《いのうえ りゅうじ》 の本当に申し訳無さそうな声にハッとした。
僕は薬に浮かされて何をしているのかと……。
覆い被さって感じる肌は鱗調で九鬼のものと程遠いのに、僕は彼を受け入れようとした?
昔と変わらない浅ましい身体に苦笑を零したが、今はそんな事を考えてる暇をない。後ろの彼を満足させて……はやく終わらす事を考えなければ。バクテリアはまだ分解出来てはいない。

「……僕の方こそすいません……白けます……よね」
「い、いえ、まさかッ……俺はいつものことで……す……ッッッ神功さん、締めたらッ」
「はっ、どうぞ……満足するまで……」

いつもの事、と言うのはきっとこうやって九鬼に指示された相手と交わる彼は〝九鬼〟と呼ばれる事も多いのだろう。触れる皮膚が冷たいし、擦れて肌が傷ついて九鬼とは似ても似つかないのに。小さく体を丸めて少しだけ腰を振る。臀部に何か当たってる感覚があったが突き上げが激しくなってきたので僕も余裕が無くなっていく。

「はぁ♡神功さんっ……やっぱ、んと……ッんん、はッ……はッ」
「…………ぅ♡…………はぁ」
「はぁー…………マジ、ヤッバイっす……させーんこんなにするつもりなかったんスけど……」

そこから何回か擦り付けられると井上さんは射精したようだった。ドプッとオナホールの中がまた精液で満たされる。そしてその後僕の背中から離れたので満足してくれたのかと、ベッドに額を付けた。

「……いえ、僕こそ……すいません……」

体内に入ってしまった毒素を完全に無効化させるために意識が微睡んでいく。初めての毒もあったのかもしれない。僕の毒の解毒はオマケみたいな能力なので分解は遅い。ズルリとペニスが抜かれたので終わりかと、最後くらい見送らなければと体を起こそうとしたら腕を引っ張られて仰向けに転がされた。

「…………い゙!?」
「はぁ……だめっすって俺、そういう痛がられんのマジで興奮するんすよ……赤い……シーツも赤い……神功さんも真っ赤だ」
「いのう……えさん?」
「すいません……こっちも可愛がってあげて下さい」 

そう言って井上さんが股間のイチモツを握っていた。見た目からしてグロテスクなほどブツブツした隆起物がびっしりと蔓延っているペニスがそこには〝二本〟存在していた。
一本は少しくたっとしていたが、もう一本は完全な臨戦態勢だった。そうだ爬虫類は陰茎が二本在る……それはそれぞれ独立していて。

「い、井上さんッ!?」
「はぁ……こっちでセックスしたら、俺こうなるんスね、興奮まではした事あったんですが……ッ」
「う、……ま、待って……も、もう、充分……ッああああああ♡♡♡♡」

大きく足を開かされると爪が埋まって流血する。
もうシーツは白い部分を探すのが難しくなってきた。
ズプン♡とオナホールの中の精液を溢れさせながら性器が押し込まれてきた。そしてそのまま獣のように腰を打ち付けられる。これ、これはまずい……快楽が押し寄せて……

「ッあ゙あああああああ♡井上さんッいの、ッあああ♡♡♡んんん゙♡」
「はっ、神功さん……ッ死なないで下さいね……俺怒られるどころじゃ済まなくッ」
「ふっ♡?い、い゙ーッ!あ゙……う!ゔー!!」
「神功さん……はぁっ、すいません……ッでも、……止まんねぇんす」
「ッッッああ゙!?い、だ、ッ、グッん!」

ぐっちゅぐっちゅ♡と激しく腰を押し付けられる。陰茎のツブツブが内襞を捲くるんでは無いかと思うほど激しく荒らして、そして体ごと揺さぶられるとシーツに背中が擦り付けられて傷口が更に開いて血が流れ出す。そしてそれに興奮した井上さんが僕に噛み付いて色々なところからまた血が流れてくる。もう完全に痛みより意識が遠のくほうが酷くて、気持ち良さだけ感じて、絶頂しようとしては遠のいて行くを繰り返す。これ、やばい……意識がと、思っていると中が温かくなったので射精したと思う。だけど持久力も半端ないようで突き上げは止まらなかった。

「は、……もう少し……もう少しだけっ」
「……ッ゙!?……い、ッはぁ♡」
「神功さんの血……うまいです……癖になりそ……」
「……ッ!……僕の血は……」
「あっ、またイきますね……はぁ、く」
「ッ、あああああっ♡♡♡あああっ♡ぐ、んんんん♡♡♡」

何度も何度も奥まで打ち付けられて、覆い被さってきた大きな体のせいで動きも取れない。繰り返される抽挿《ちゅうそう》に全身が震え、中を締め上げて射精させてまた散って、そんな終わりのない、充足感のない突き上げが一時間程続いた後、急にバサッと井上さんが僕の上に倒れた。
全身の傷が重量に傷んだがそれよりもやっと終わってくれたことにほっとした。
急に寝てしまったようだが多分これは僕の血液を摂取しすぎたからだと思われる。僕の血液も毒性があるが井上さんも毒持ちなのである程度耐性がありやっと効いてきて寝てしまったようだ。……寝たら分解できるタイプなのだろう。

「…………終わった」

もう最後の方は何が何だか分からなかった。痛いのか気持ちいいのか気持ち悪いのか。ただ、イけないし、満足感もなくてそれでも満身創痍で意識が霞んでいく。
不意に足音を感じた。

「うっわ。いのっち激しくやったネ~どう、左千夫クンの味は!……て、寝てるじゃん」

真っ赤に染まった部屋に帰ってきた九鬼が何か言っていたが聞こえたのはそこまでだった。僕の頬に温かさが触れたような気がしたが意識が完全に無くなって、次起きたときには僕の体は傷一つないきれいな肉体に戻っていた。

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