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令和6年最新話★★★
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しおりを挟む▲▲ sachio side ▲▲
油断した。
2泊3日と告げられていたので九鬼の居ない間に事業とトレーニングと喫茶【シロフクロウ】の全てを片付けてしまうつもりだった。本当なら地下に潜ってするつもりだったのだがこの部屋に居ることを所望されたので仕方なく九鬼の部屋で仕事を片付けていたらこの有様だ。
正直。そろそろ恋人を演じるのは無理があると思い始めていたので頃合いだろう。
九鬼には幻術が効かない。そうなると僕は装う事しか出来なくなる。九鬼が演じて欲しそうな彼女像が分からなかったので一般受けが良さそうなものにした。一般の男が求める女性を演じていればそのうち刺激的に足りなくなって同居解消となると思ったが想像以上に長く続いて、しかも毎日セックスを求められて、僕のほうが勘違いして溺れそうだったので此れで良かったのだと思い込む。
全裸で生野菜を食べながら仕事している男なんかと一緒に過ごしたいとは思わないだろう。
長居は無用なので作りかけのシステムを保存してパソコンをシャットダウンしていく。髪は地下で乾かせばいいのでバスローブを羽織り直して、僕は立ち上がった。
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