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第二章
【第6話】二人で過ごす、最初の時間
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その週の、土曜日の午後。
俊輔曰く「一回目の会合」の待ち合わせは、一番近いターミナル駅の改札口だった。
亜矢香は電車を降りてすぐ早歩きで移動し、改札の反対側ですでに待っている俊輔を見つけて、声をかけた。
「お待たせいたしました」
軽く会釈しながら言うと、俊輔は微笑みながら首を振る。
「いえいえ、こちらこそ。つい早く着きすぎてしまいました」
いつもと変わらない、やわらかな笑顔。
だが「お客様」ではなく「お試し彼氏」として会うのは、恋愛経験の浅い亜矢香にとってはやはり照れくさく、無意識に手をぎゅっと握りしめた。
俊輔は、紺のシャツとオフホワイトのチノパンという服装に、シンプルな腕時計という出で立ち。そんな格好でも皺ひとつない服からは清潔感を感じさせるし、いかにも高級そうな腕時計を着けてこないところからも、彼の控えめな人柄が窺える。
平日のスーツ姿とは違う、ごく普通の男性としての俊輔に触れたような気がして、少しだけ気持ちの距離が近づいたように思えた。
連れられて最初に向かったのは、駅に隣接している大きなショッピングモール。そこの一階に、お薦めのベーカリーカフェがあるという。幸いにも二人掛けの席が空いており、すぐに入店することができた。
「ここの焼きたてパン、ほんとに美味しいんですよ。休日のお昼時は特に混むから、今日は早めに来て正解でした」
「あ、はい……そうですね」
応じた声が、まだどうも硬い。
メニューを前にしても、ぎこちないまま言葉を探してしまう自分を、亜矢香は情けなく感じた。
俊輔は慣れた様子で、パンの盛り合わせをシェアするように注文し、メインにはホワイトソースの料理が合うと薦めてくれた。
「辛いものは確か、苦手なんですよね?」
「え、どうして」
「店でカレーを提供する時、ちょっとだけ顔がひきつってたから」
「……見てらしたんですか」
「見てたというより、気になってたから、かな」
さらりと返された彼の言葉に、亜矢香の心臓が跳ねる。
マカロニグラタンとホワイトソースがけハンバーグを注文するとまた、沈黙が訪れる。
「緊張してますか?」
俊輔が、少しだけ声を低めてそう聞いてきた。
「……はい、ちょっと、まだ」
「無理もないですよね。僕も緊張してます」
「え、あなたが?」
まったくそんなふうに見えない。驚きを乗せた亜矢香の反応に、俊輔はわずかに苦笑した。
「ええ。こんなふうに気になる相手と食事するなんて、久しぶりなので」
「……」
ずるい言葉だと思った。
すんなりと口に出されてしまうほど、言われた側にはまっすぐ刺さってくる。
どう返せばいいかわからず亜矢香が戸惑っているうちに、注文した料理が運ばれてきた。グラタン皿と鉄板が、パンとスープ、サラダとともにテーブルに並べられる。
「お皿と鉄板が熱いので、お気をつけくださいね」
店員にそう声をかけられながら、鉄板で湯気と音を立てるハンバーグを嬉しそうに見つめる俊輔に、亜矢香は思わず尋ねていた。
「ハンバーグ、お好きなんですね」
「えっ、ああーー子供っぽいですか」
「いえ、そんなことは。ただ、思い出したことがあって」
「何ですか?」
少し躊躇したが、特に隠すようなことでもない。亜矢香は話し始めた。
「父が、ハンバーグ好きな人だったんです。家族でレストランに行ってもそれ一択で、母や弟にはいつもからかわれていました」
「だった……というと、お父さんは今?」
「八年前に亡くなりました。急な病気で」
「そうでしたか――」
ふと、俊輔が視線を外した。その目は、どこか遠くを見ているようで――寂しげな、あるいは悲しそうな色に見えるのは気のせいだろうか。
思いもかけない様子に亜矢香が目を離せずにいると。
「早くにお父さんを亡くして、苦労したでしょうね」
視線を外した時と同じ唐突さで、俊輔が会話を戻した。
「え、ええ……いえ、それほどでもないです。私は進学せずに働きましたけど、弟と妹は大学に行けて、今年卒業しました」
「亜矢香さんも、大学には行きたかったのでは?」
問われて、少しだけ考えた。
大学で教育学を学んで小学校の先生になる、という夢を持っていた時期もあった。けれど父が亡くなった当時、心労で母も健康を害してしまい、とても進学希望だと言い出せはしなかった。母と、中学生の弟妹を養うためには自分が働くしかなかったのだ。
「……昔は考えたこともありましたけど、家族の生活を思ったら、ちょっと無理でした。残念な気持ちはありますけど後悔はしてません」
正直な気持ちだったから、亜矢香は迷いのない口調で言った。
こちらの思いが伝わったのか、俊輔はそれ以上問いを重ねてはこなかった。ただ微笑みながら、一度だけうなずいた。
その仕草にドキリとする。
生活のため大学へ行かなかった話をすると、たいていは「もったいない」「何か方法があったんじゃないのか」、もしくは「かわいそう」といった言葉を返される。
けれどこの人は、そのいずれも口にはしなかった。亜矢香の言葉を肯定し認めるように、うなずいただけで。
しばらくの間、向かい合って焼き立てのパンやメイン料理を味わう。
それだけなのに、いつもより時間がゆっくり流れている気がした。
「……あの、吉羽さん」
「何でしょう?」
「どうして、あなたみたいな人がお付き合いしたいのが、私なんですか」
ずっと心の中に引っかかっていた疑問。ようやくそれを口に出せた。
俊輔は、しばし驚いたように目を見開き、それから表情をやわらげる。
「そうですね、たぶん……」
少しだけ言葉を止める。
「あなたが、仕事の時でもすごく自然に笑っていたから、だと思います」
「……え?」
「緊張しながら頑張ってて、でも自分を飾らない。自然な、まっすぐな態度と笑顔で。そんなあなたをとても素敵だな、って思ったんです」
また、ずるいことを言う人だ。
その言葉に対して、亜矢香は否定することも、恥ずかしがることもできなかった。
(だって……そう言われて嬉しい、って思ってしまってる)
「これ、美味しいですよ。どうぞ」
そう言って差し出された、ひと口サイズのクロワッサン。
亜矢香は少し戸惑いながら、それを受け取ろうとして――
「あっ」
指先が、触れる。
俊輔の指と、亜矢香の指が、ほんの一瞬。
思わず息を呑んだ亜矢香を見て、彼が照れくさそうに笑った。
「すみません。手、当たっちゃいましたね」
「……わざと、じゃないですよね?」
「うーん、どうでしょうか」
「ええっ?」
やり取りの間にも、頬が熱くなってくる。
けれどその熱を、亜矢香は不快とは感じなかった。
別れ際。
「じゃあ、また連絡します」と言われて、駅で軽く手を振った。
ほんの二時間ほどの「お試し」デート。
特別な出来事は何もなかったけれど、初めて「彼にまた会いたい」と思えた時間だった。
帰り道、通知音に気づいてスマホを開くと、メッセージアプリに短い文言が届いていた。
『今日はありがとう。また、すぐにでも会いたいです』
簡潔な、かつストレートな言葉に、胸がじんわりと熱くなる。
亜矢香は小さく深呼吸してから、短く返した。
『こちらこそありがとうございます。またよろしくお願いします』
まだ、互いの間にある距離は長い。
でも今日は、その距離がほんの少し、縮まったかもという気がした。
――「お試し」の三ヶ月、どれだけ近づけるのかはわからない。
結果的に、数歩程度しか近しくなれないかもしれない。
そう考えると同時に、亜矢香は、次の一歩が楽しみだと思っている自分にも気づいていた。
俊輔曰く「一回目の会合」の待ち合わせは、一番近いターミナル駅の改札口だった。
亜矢香は電車を降りてすぐ早歩きで移動し、改札の反対側ですでに待っている俊輔を見つけて、声をかけた。
「お待たせいたしました」
軽く会釈しながら言うと、俊輔は微笑みながら首を振る。
「いえいえ、こちらこそ。つい早く着きすぎてしまいました」
いつもと変わらない、やわらかな笑顔。
だが「お客様」ではなく「お試し彼氏」として会うのは、恋愛経験の浅い亜矢香にとってはやはり照れくさく、無意識に手をぎゅっと握りしめた。
俊輔は、紺のシャツとオフホワイトのチノパンという服装に、シンプルな腕時計という出で立ち。そんな格好でも皺ひとつない服からは清潔感を感じさせるし、いかにも高級そうな腕時計を着けてこないところからも、彼の控えめな人柄が窺える。
平日のスーツ姿とは違う、ごく普通の男性としての俊輔に触れたような気がして、少しだけ気持ちの距離が近づいたように思えた。
連れられて最初に向かったのは、駅に隣接している大きなショッピングモール。そこの一階に、お薦めのベーカリーカフェがあるという。幸いにも二人掛けの席が空いており、すぐに入店することができた。
「ここの焼きたてパン、ほんとに美味しいんですよ。休日のお昼時は特に混むから、今日は早めに来て正解でした」
「あ、はい……そうですね」
応じた声が、まだどうも硬い。
メニューを前にしても、ぎこちないまま言葉を探してしまう自分を、亜矢香は情けなく感じた。
俊輔は慣れた様子で、パンの盛り合わせをシェアするように注文し、メインにはホワイトソースの料理が合うと薦めてくれた。
「辛いものは確か、苦手なんですよね?」
「え、どうして」
「店でカレーを提供する時、ちょっとだけ顔がひきつってたから」
「……見てらしたんですか」
「見てたというより、気になってたから、かな」
さらりと返された彼の言葉に、亜矢香の心臓が跳ねる。
マカロニグラタンとホワイトソースがけハンバーグを注文するとまた、沈黙が訪れる。
「緊張してますか?」
俊輔が、少しだけ声を低めてそう聞いてきた。
「……はい、ちょっと、まだ」
「無理もないですよね。僕も緊張してます」
「え、あなたが?」
まったくそんなふうに見えない。驚きを乗せた亜矢香の反応に、俊輔はわずかに苦笑した。
「ええ。こんなふうに気になる相手と食事するなんて、久しぶりなので」
「……」
ずるい言葉だと思った。
すんなりと口に出されてしまうほど、言われた側にはまっすぐ刺さってくる。
どう返せばいいかわからず亜矢香が戸惑っているうちに、注文した料理が運ばれてきた。グラタン皿と鉄板が、パンとスープ、サラダとともにテーブルに並べられる。
「お皿と鉄板が熱いので、お気をつけくださいね」
店員にそう声をかけられながら、鉄板で湯気と音を立てるハンバーグを嬉しそうに見つめる俊輔に、亜矢香は思わず尋ねていた。
「ハンバーグ、お好きなんですね」
「えっ、ああーー子供っぽいですか」
「いえ、そんなことは。ただ、思い出したことがあって」
「何ですか?」
少し躊躇したが、特に隠すようなことでもない。亜矢香は話し始めた。
「父が、ハンバーグ好きな人だったんです。家族でレストランに行ってもそれ一択で、母や弟にはいつもからかわれていました」
「だった……というと、お父さんは今?」
「八年前に亡くなりました。急な病気で」
「そうでしたか――」
ふと、俊輔が視線を外した。その目は、どこか遠くを見ているようで――寂しげな、あるいは悲しそうな色に見えるのは気のせいだろうか。
思いもかけない様子に亜矢香が目を離せずにいると。
「早くにお父さんを亡くして、苦労したでしょうね」
視線を外した時と同じ唐突さで、俊輔が会話を戻した。
「え、ええ……いえ、それほどでもないです。私は進学せずに働きましたけど、弟と妹は大学に行けて、今年卒業しました」
「亜矢香さんも、大学には行きたかったのでは?」
問われて、少しだけ考えた。
大学で教育学を学んで小学校の先生になる、という夢を持っていた時期もあった。けれど父が亡くなった当時、心労で母も健康を害してしまい、とても進学希望だと言い出せはしなかった。母と、中学生の弟妹を養うためには自分が働くしかなかったのだ。
「……昔は考えたこともありましたけど、家族の生活を思ったら、ちょっと無理でした。残念な気持ちはありますけど後悔はしてません」
正直な気持ちだったから、亜矢香は迷いのない口調で言った。
こちらの思いが伝わったのか、俊輔はそれ以上問いを重ねてはこなかった。ただ微笑みながら、一度だけうなずいた。
その仕草にドキリとする。
生活のため大学へ行かなかった話をすると、たいていは「もったいない」「何か方法があったんじゃないのか」、もしくは「かわいそう」といった言葉を返される。
けれどこの人は、そのいずれも口にはしなかった。亜矢香の言葉を肯定し認めるように、うなずいただけで。
しばらくの間、向かい合って焼き立てのパンやメイン料理を味わう。
それだけなのに、いつもより時間がゆっくり流れている気がした。
「……あの、吉羽さん」
「何でしょう?」
「どうして、あなたみたいな人がお付き合いしたいのが、私なんですか」
ずっと心の中に引っかかっていた疑問。ようやくそれを口に出せた。
俊輔は、しばし驚いたように目を見開き、それから表情をやわらげる。
「そうですね、たぶん……」
少しだけ言葉を止める。
「あなたが、仕事の時でもすごく自然に笑っていたから、だと思います」
「……え?」
「緊張しながら頑張ってて、でも自分を飾らない。自然な、まっすぐな態度と笑顔で。そんなあなたをとても素敵だな、って思ったんです」
また、ずるいことを言う人だ。
その言葉に対して、亜矢香は否定することも、恥ずかしがることもできなかった。
(だって……そう言われて嬉しい、って思ってしまってる)
「これ、美味しいですよ。どうぞ」
そう言って差し出された、ひと口サイズのクロワッサン。
亜矢香は少し戸惑いながら、それを受け取ろうとして――
「あっ」
指先が、触れる。
俊輔の指と、亜矢香の指が、ほんの一瞬。
思わず息を呑んだ亜矢香を見て、彼が照れくさそうに笑った。
「すみません。手、当たっちゃいましたね」
「……わざと、じゃないですよね?」
「うーん、どうでしょうか」
「ええっ?」
やり取りの間にも、頬が熱くなってくる。
けれどその熱を、亜矢香は不快とは感じなかった。
別れ際。
「じゃあ、また連絡します」と言われて、駅で軽く手を振った。
ほんの二時間ほどの「お試し」デート。
特別な出来事は何もなかったけれど、初めて「彼にまた会いたい」と思えた時間だった。
帰り道、通知音に気づいてスマホを開くと、メッセージアプリに短い文言が届いていた。
『今日はありがとう。また、すぐにでも会いたいです』
簡潔な、かつストレートな言葉に、胸がじんわりと熱くなる。
亜矢香は小さく深呼吸してから、短く返した。
『こちらこそありがとうございます。またよろしくお願いします』
まだ、互いの間にある距離は長い。
でも今日は、その距離がほんの少し、縮まったかもという気がした。
――「お試し」の三ヶ月、どれだけ近づけるのかはわからない。
結果的に、数歩程度しか近しくなれないかもしれない。
そう考えると同時に、亜矢香は、次の一歩が楽しみだと思っている自分にも気づいていた。
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