LUF〜Connect Legend〜

ふずきまる

文字の大きさ
17 / 55
第2章

17 女って怖い

しおりを挟む
僕は残りのデビルを駆逐し、狙うは彼女を相手にしているデビル。少し見ていたがボスのように見える。
ただ彼女は大きく傷を負っているため立ち上がろうとしない。
能力をアヌビスに変えて相手の隙を探る。
「…闇属性魔法…。お前は火属性魔法だけではないのか?」
「まぁ。うん。」
「ほほう…。面白くなってきたなぁ!!」
大きく声を上げると一気に詰め寄り闇で槍を作り攻撃してくる。
闇vs闇。これはパワーが鍵になる。しかし相手の方が一段速く一段強い。短剣で対応はするが正直厳しい。
僕は一つ避けると、相手の太腿に剣を突き刺す。彼は声を上げるが攻撃は止まらない。
ならば…。僕は一度大きく引き下がり大きく深呼吸をする。
「っくぅ…。やるねぇ。だけど…。」
彼は僕が刺した剣を抜く。
「おいおい…。まさか…。」
「正解そのまさかだ。哀れな人間が足掻こうとした時点で負けなのさ!!!」
彼は彼女に剣を突き刺そうとする。
「やめろ!!!」
僕は必死で止めに入る。闇の波動砲を放つが無意味。弾かれてしまう。
「くひひひ。この声だよ。あははは!!」
ついに彼は剣を突き刺す。僕はダメだと思い目を瞑る。

するとガキィッと剣が壊れる音がする。
「ん…ガキィッ?」
そして彼女は立ち上がると相手の足を引っ掛けてこかす。
「優香!!」
その安堵の溜息がほっとでる。
「ったく…。頭が悪いデビルで良かったわ。」
彼女もまた哀れみの意味する溜息を吐くと土を払う。
「どういうことだ!!君は瀕死の状態だ!!」
彼は立ち上がっていて焦ったように話す。
「今は瀕死じゃないけど。」
「なら何故だ!?」


「人間の女は男も仲間も騙すのよ。」


そして最後と僕らは感じ、僕は歩くようにゆっくり彼に詰め寄り仮想空間で2人きりになる。
「…フィナーレを飾るか。」
「っ…やめろやめろ!!やめ」
「問答無用。」
僕は人間界で彼女に与えた攻撃よりも多く攻撃する。二百はいくだろう。
僕はあらかじめ持っておいた予備の短剣をしまい、元の空間に戻ると、彼は吹き飛ばされていた。
とどめをさすために彼女は魔法陣を展開。指先を彼に向けてこの一言。
「残念な魔物…。御機嫌よう。」
そして水でレボルバーを作ると乱発する。僕が彼女と初めて戦った時にも見せた。名は

「レボルバー・アクアリアム」

彼は真に受けると、ゆっくりと消え去った。
その瞬間、僕らは顔を見合わせ笑顔でハイタッチを交わすと大きな歓声が上がる。ありがとう。たすかった。との声をもらう。
そして村長が言う。
「ありがとう…。本当にありがとう。君たちのおかげで安泰だ…。」
強い握手を交わす。
「いえいえ。僕らは思った事をやっただけですから…。」
「あと、対策をした方がいいと思います。美しい壺を無くすのは勿体無く思います。」
彼女らしい一言。
「当たり前だ…。ありがとう…。」

そして夕食もお世話になり、夕方あたりにギルドに帰った。
僕らは報告して、報酬を受け取り帰宅。
第1に発した言葉は2人とも「疲れた」
だった。
そして僕は風呂に入る。
時々、浴室の電気を全て消し瞑想する。
(…人間界にいるよりも魔法の能力が上がっている…。異世界に来てからだ…。)
そう思った時に音声が。
【魔法Lvが3にあがりました。】
するとどうだ。右手が赤い鎧みたいなのを待とう。物凄くカッコいい。
「おおっ…。」
しばらく驚愕していた。試しに動かす。本当にカッコいい。人間界にいた時もアニメやライトノベルの挿絵で見たけどまさか本当になるなんて驚きだ。
「おいおい!優香見ろよ!」
僕はすぐに着替えるため、そしてこれを見せるために風呂場の扉を勢いよく開ける。
すると既に目の前。さらに真っ裸の彼女の姿が立っていた。それはなんとも美形でグラビアアイドルでもいないぐらいのレベル。
「……え?」
そして彼女は赤面し屈み込む。
いや僕も一緒だ。
「…失礼しました!!!」
現実逃避するためすぐさま着替えを持ち浴室を出た。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

唯一平民の悪役令嬢は吸血鬼な従者がお気に入りなのである。

彩世幻夜
ファンタジー
※ 2019年ファンタジー小説大賞 148 位! 読者の皆様、ありがとうございました! 裕福な商家の生まれながら身分は平民の悪役令嬢に転生したアンリが、ユニークスキル「クリエイト」を駆使してシナリオ改変に挑む、恋と冒険から始まる成り上がりの物語。 ※2019年10月23日 完結 新作 【あやかしたちのとまり木の日常】 連載開始しました

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...