LUF〜Connect Legend〜

ふずきまる

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第2章

25 特訓2

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私は波動砲を打ったあとすぐに追撃弾を複数発射する。ホーミング、と呼ぶべきであろう。多くの弾を発射した。
「中々…。でも…」
「でも?」

「舐めないで貰える?」

フィーナが放ったこの言葉に私は物凄い恐怖を与えられた。全てを見下す眼、動きを静止させる睨み、
私は一瞬、一瞬だが体の動きが止まった感覚を味わった。私達アスガルズは人間であれこのフィーナをマークしていた。もし勝負の展開まで持って行ったらどうなっていたか…そう考えると不安と恐怖でしかない。
「よっと。」
一度フィーナは引き下がり地面を思いっきり叩くと炎のウォールが出て完全にブロックする。
もちろんこの世界には相性というのが存在する。それは人間界でも変わらない。
火・水・木の三角関係、光と闇の対等関係。本来ならば私が属性ならば有利。しかしここまで粉砕されるとなると私よりレベルが高いのは確実だ。
ただ属性は有利だ。押せば一撃は入るだろう。
私は魔法陣を出して大きなレボルバー砲を出す。

「『レボルバー・アクアリアム』!」
レボルバーが激しく回転し回転すると共に大きな波動砲を放つ。
その波動砲はフィーナを直撃する。
「こ…これは…。」
フィーナも魔法陣を盾としてガードするもことごとく破れダメージを負う。
起き上がろうとしても何度もレボルバーからは波動砲が発射される。
そのおかげか大きく煙が上がった。

…40発は放っただろうか。回転が止まりレボルバーは無くなった。
この技は魔力を大きく消費する。なのであまり使いたくないがやむを得ない。といったところが現実だ。
私は魔法陣を閉じると少し近寄る。
煙が立ち去ればフィーナの姿がよく見える。フィーナは立ち上がるとぱっぱと服についた土を払った。
「…それで勝ったつもり?」
「まさか…。貴女の強さには驚くばかり…。」
「そう言ってもらえるならありがたい。…ただまだ終わってないわよ?」
そう言った矢先フィーナは私の足を引っ掛けた。
しまった。完全に油断した。
バランスを崩した私は彼女の脚で腹を蹴り上げた。
「かっはぁ…。」
私のみぞおちに激痛が走る。身動きができない。
「横暴さがある事をお忘れで?
『パラ・ポコ』」
そう唱えられ私は直でその攻撃を受け…
その次だ。ズドンっと大きな爆発音が鳴った。鼓膜が破れるぐらい大きな音。
「もういいだろ?」
その言葉は謙信の言葉だ。
「そうね。これが現実って事よ。」
フィーナが私の前で見下ろす。
完敗だ。実力差がハッキリした。
フェイクを発動して体勢を立て直し徐々に押していく…それが私のプランだった。
だけどそれは一瞬にして潰された。
実力差を見せつけられた。
アスガルズの中で強さを誇っていても意味がない、もっと言えば、
JHSLで優勝してももっと意味がないという事だ。
私達が言う「悪」は悪なりの力を得たのだ。
不甲斐ない。私は悔しくなり歯ぎしりを起こしていた。
「貴女は多分綺麗に勝負しすぎなんだと思う。恐らく貴女は人間界で強かったのだと思う。だけどここでは意味がないということよ。メンタル的な部分はね。
技術的な部分なら魔法陣の作成を早くすること。」
私は彼女の手に引っ張られ起こされた。
「まぁ…人間とここまでやり合えたのは久々。貴女は強いわ。」
「ありがとう…。」
自然と発した言葉。だけど悔しい。
私は彼女に背を向けてトボトボと歩いていた。

「強すぎる。」
「敵わない。」
「無理だよ。」

私の強さで怯えた者は何百人と見てきた。だから私は自分の強さに過信していたのだろう。
いつ以来だろう。負けて悔しいのは。
私は今は不細工なんだろう。
自然と涙が出てきた。

「大丈夫だ。お前の分頑張るからさ。」

謙信が私の肩を叩いてそう呟いてくれた。
安心した。何故かわからないけど安心した。
その瞬間涙が止まらなかった。

「さてと…お手並み拝見といきましょうか。謙信。」
「上等…。」
彼の目つきは一気に変わった。勝負をする目。私は驚いた。彼にあんな目つきをするなんて。
「私にとって失礼だけど貴方が本題。
アマテラスの力。ちゃんと見せてよね。」
「舐められるのは仕方ないか…。舐められ上等だ…。」
彼の背中からわかるその闘志を私は後ろから見守るしかなかった。
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