LUF〜Connect Legend〜

ふずきまる

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第2章

26 特訓3

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「今思えば貴方達と対戦しないでタルタロスを抜けることになったわね。」
「本当に抜けていいのか。あいつの事だ。お前を追っていずれは殺すに違いないぞ。」
「わかってる。この責任は命賭けてるの。それぐらいの覚悟がないとやってられない。」
フィーナは右手をぼっと炎を上げる。
同じ炎の使い手としてはリスペクトしてるし参考にしたい。
ただ…優香があそこまでめったうちにされた。今でも驚きが隠せな自分が思っていた中で最強の人がけちょんけちょんに叩きのめされた。優香が押している展開無かったし、「させなかった」フィーナの実力は本物。だからこそリスペクトして参考にして、ぶっ倒すのだ。
だから僕は炎ので真っ向勝負するつもりでいる。が、サブとしての闇もある。仮想空撃が効くかどうかは別として、だ。
「さ…始めましょうか。少し本気出すね。」
「ほ…え?優香との対戦が本気でない…。」
「馬鹿にしないで。殺すわよ。」
フィーナの脅しにぞくっと寒気がした。彼女は狩りをする目でいる。

右腕ごと炎のに包まれしばらくするとなんと右腕が機械の鎧に包まれている。僕の場合は右手首のみ…。やはり魔法Lvの差なのだろう。
「やっぱりこうでなくちゃ。もっとやれるしね。」
彼女の表情は冷たい真顔。物凄く派手でなく彼女の腕の形にフィットしている。ただフィットしているからこそ無駄な魔力が消費されないからこそ高威力の魔法か繰り出せる。
「さてと。やっと対戦できる。アマテラスに。」
「お前より実力は下だけどね。」
「わかってる。…まぁいい。始めましょうか。」
フィーナはそう言ってふっと1つ息を吐くとそれと同時にいっきにスピードを上げて詰め寄り炎が包んだその右腕の拳で殴りにかかってくる。
僕は右腕でガードする。フィーナの攻撃は1発が大きくそのせいか右手首がヒリヒリする。
それを連続して行うのだからどうしても後ろへと後ずさりする。
「パワーが全てじゃないけどね。」
フィーナはそう言うと自ら後ろへと下り魔法陣を展開する。
「『パラ・ポコ』」
そこから放たれた波動砲。先程は隣で見たけどもやはり恐ろしい。
隣で見ていた時はどうしてもビビっていたが、今この場に立つと変に落ち着いていられる。そんな自分も怖かったりする。
「コウエンノタマ第一式、『コウエンシールド』」
僕は体勢を持ち直して大きなシールドを展開して攻撃を防ぐ。
優香ではガードしきれなかったこの技…。グググと押してくるものの僕はシールドが破られないよう踏ん張る。押され押されながらも何とかして防ぎる事ができた。ただシールドは破壊されたけども。
「いいじゃない。ルフの違いかな?」
「さぁね。次はこちらからだ。」
僕はそう言って炎を上げた。




私と彼の炎の違いはわかりやすい。
私の場合は、憎しみ、悲しみ、怒り、絶望と言った「負の感情」によって成り立っている。
周りからは地獄の炎を取り入れただの、才能開花だの言われたけれども私の感情とケルベロスのおかげであったりする。
それに対して彼の炎は、希望、喜び、楽しさと言った「正の感情」とルフで成り立っている。私の炎と彼の炎を見ればわかる通り私のは黒が入り混じっている。彼のは何もないただ真っ赤な炎。だけどどこからか光を感じるのだ。
「でぇりやぁ!」
彼は炎で剣を作り私に斬りかかる。
私は小さな魔法陣を盾として代わりに使い何度も防ぐ。やはりこの炎は私にとっては毒でしかない。…いや、私が黒く染まっていただけなのだろう。
私を救った主様、しかし私の人生を狂わしたのも主様。地獄にいた私は死者が苦しむ姿を見てなんともたまらない感情になった。あんなに苦しむ姿が可愛らしくて心底たまらなくなった。その衝動のせいか、次は生き血が見たい…。そう思い主様に希望し都市部の破壊を任ぜられた。何度も何度も壊した。何度も悲鳴を聞いて何度も生き血を見て何度も死に際を見た。嬉しくてたまらなくてどっぷりその感情に浸っていた。
だけどこの世界に来て見れば人族の和気藹々とした暮らしギルド長の接し方や自然を見ていると何故なのかはわからない。心が自然と和らいだ。
そして彼の言葉によって改心する事ができた。…人間は悪ではない。だからと言って全てが良いかと言うとそうでもない。ただ私に救いの手が差し伸べてくれなかったと言うこと。主様は差し伸べてくれたかと思いきや洗脳し人間が人間を殺す兵器に仕立て上げられたのだ。そんな主様…いや、タルタロスを許してはならない。

「考え事してる暇があるようで!!」
彼は炎の剣で私の右腕を攻撃する。
少し考え事をしすぎたようだ。
「コウエンノタマ第二式『キュウビレッカ』」
彼の周りに7つの火の玉ができて私に思いっきり投げつけてくる。
「弱い…。」
私は右腕で全て弾いた。その瞬間に彼の口元は笑みに包まれた。嫌な笑みだ。
「馬鹿言うなよ?」
すると火の玉は分裂し更には形が少しとんがった形となった。7つが2つに分裂したので14個の火の槍が私を襲う。
してやったりと言う顔を浮かべる彼。確かにアイデアとしては悪くはない。
ただ一度しか通じない技ではある。
私は右腕を大きく突き上げる。
「ケルベロスよ。聖なる光を食し混沌の闇へと導け。
『フレアファング』」
静かに呪文を唱えた後ケルベロスの顔を模様した炎が全ての火の玉を打ち消した。それどころか彼にめがけて炎が向かっていく。
「おうおう…大きいのが来た…。」
彼は驚く顔を見せる。だけどすぐさまに不敵な笑みを浮かべる。

「アマテラス。日の本を照らす光とあれ!!!」

そう言うと彼の周りからは大きな光を上げた。しばらくして治ると彼は大きな剣を持っていた。剣の形をした炎ではない。れっきとした大きな剣。

「コウエンノタマ第三式『ツルギレッカ』…。はぁっ!」
彼はそう言って詰め寄って攻撃を仕掛けてくる。彼の強さを舐めていたことに私はまだ気づくことはなかった。
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