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第4章
45 光と闇 3
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「ふふっ…こんなにボロボロになるのも久しぶりかも…。」
追い込まれてからなのか、理由ははっきりしないがにたぁっと笑みを浮かべた。
「闇は光を飲む。それを教えてあげる…。」
するとゾゾゾと闇のオーラが一気に増えた。
また体勢を低くして、両手を広く開き爪を立てている。
「光は闇を照らす。それがわからんのか!!」
レイは槍を持って攻撃を仕掛ける。
ただレイは固まった。
防ぐことで精一杯だった彼女が、1発目から槍の先端を1発目で掴んだ。…片手で。
「ふーん…。」
ばきっとへし折るとそれを捨て、みぞおちを蹴り上げる。レイは予想だにせず後ろに飛ばされる。しかし足は地面についたまま。ずるずると勢いに押されながら。
「がっはぁ…。」
レイはここでやっと焦り始める。あたふたし始めるが、波動砲を放つ。しかしこれも特化した爪で切り裂いた。
「さぁ、ディナーといきましょう。」
完全にケルベロスだ。背中が物語っている。美しいラピスラズリのような瞳はとっくに消え去り、今はどす黒い赤色。彼女の美しさも消え、野蛮のように見える。
爪で何度も、何度も、何度も攻撃をしかける。1発1発が重すぎるその攻撃はレイを、完全に苦しめる。
翼に爪が当たった時、レイは声にならない悲鳴をあげた。
「なるほど…翼が弱点か…。」
長い、機械的装甲をした人差し指の爪でレイの喉元にとんっと当てた。
「さっきは苦しんで、次は余裕ぶっこる。よくわからん。人族は。」
「そんなもんよ。手のひら返ししまくりだから。じゃっ。」
爪をレイの腹に突き刺そうとした時だ。
『トルニトルス!!』
雷が、急に彼女に突き刺さる。
彼女はダメージが通ったようで怯んだ様子だ。
レイはすぐに後ろに下がり、翼をはためかせ空へ飛ぶ。ただ、先程翼をやられており安定はしていない。
「とっておきいっとこうかの…。
『ルクスハスタ』!!」
光を帯びた槍を作り、空中から放り投げる。
地へと向かうたびに光が膨大に増え、フィーナの目の前へは大きな龍の姿となっていた。
聖なる、強大な龍が、フィーナを襲う。
「ははっ…ははは!!いいじゃない!これを使う機会が来るとはね!
『テネブラエ・ケルベロス!!』」
タイマーの時間は、5分を回り、もうすぐ6分を迎える。しかし勝負はもう、終盤だ。
闇のオーラが最高に膨れ上がり、巨大な魔法陣を展開し波動砲を放つ。
その波動砲は強大で、ケルベロスの3つの顔の方をしてレイへと向かう。地獄の番犬、ケルベロスがレイを襲う。
強大すぎるお互いの波動砲はぶつかり空中爆発する。巨大な爆発音、巨大な煙が立ち込める。しかし、闇のオーラ、光のオーラが煙の中からしっかりと見えた。
そして煙が晴れた頃に、お互いの姿が見えた。
フィーナはその特化した爪をもう一度、レイの喉元にあて、レイは光の槍の先端をフィーナの喉元にあてる。お互い、傷が付き、息が荒れている。
「そっ…そこまで!」
僕は6分を回ったタイマーを切り勝負を切った。結果は引き分け。
その瞬間、2人は大の字になってばったりと倒れた。僕はレイに回復用の食べ物を、優香はフィーナに回復魔法を当てていた。
「短く勝負を終わらせやがって…。久々に楽しかったのにのぉ…。」
「うるさいわね…あんたもギリギリなんでしょ…。」
勝負はまだ口同士では続いているようだ。僕と優香は顔を合わせて苦笑いする。
「よく元気があるよ…。」
僕は呟いたが、よく見れば彼女の魔力は完全になくなっていた。この先勝負はそもそもできなかったであろう。
僕らは彼らの回復を待った後、僕らのトレーニングをした。ランニング、筋トレ、体幹といった魔力以前の問題を改善していく。
僕らは休んでていいよと言ったのに
「あんたらがしっかりやってるのに休むわけにはいかないでしょ。」
と言って休まず、僕らを見てアドバイスをくれた。
が、やはり疲れは溜まるもの。僕らが帰る頃にはフィーナは疲れ切った顔をしていた。
僕はたった短い試合なのにここまで異次元のような勝負ができる彼らに、すごいという賞賛と僕ならできるかも…という自分への期待などいろんな感情がぐちゃぐちゃになってよくわからない。
だけど勝負がすごかったのは事実だ。それは変わらない。
「はああもう疲れた!一緒にご飯でも食べようぞ!!」
伸びをしてレイは大きな声で言った。
「明日にしよう。君たちは流石に休みなよ。」
「嫌じゃ嫌じゃ!」
駄々をこねたが強制的に休ませることにした。
丘を後にする僕らを、赤い夕日が僕らを照りつける。
追い込まれてからなのか、理由ははっきりしないがにたぁっと笑みを浮かべた。
「闇は光を飲む。それを教えてあげる…。」
するとゾゾゾと闇のオーラが一気に増えた。
また体勢を低くして、両手を広く開き爪を立てている。
「光は闇を照らす。それがわからんのか!!」
レイは槍を持って攻撃を仕掛ける。
ただレイは固まった。
防ぐことで精一杯だった彼女が、1発目から槍の先端を1発目で掴んだ。…片手で。
「ふーん…。」
ばきっとへし折るとそれを捨て、みぞおちを蹴り上げる。レイは予想だにせず後ろに飛ばされる。しかし足は地面についたまま。ずるずると勢いに押されながら。
「がっはぁ…。」
レイはここでやっと焦り始める。あたふたし始めるが、波動砲を放つ。しかしこれも特化した爪で切り裂いた。
「さぁ、ディナーといきましょう。」
完全にケルベロスだ。背中が物語っている。美しいラピスラズリのような瞳はとっくに消え去り、今はどす黒い赤色。彼女の美しさも消え、野蛮のように見える。
爪で何度も、何度も、何度も攻撃をしかける。1発1発が重すぎるその攻撃はレイを、完全に苦しめる。
翼に爪が当たった時、レイは声にならない悲鳴をあげた。
「なるほど…翼が弱点か…。」
長い、機械的装甲をした人差し指の爪でレイの喉元にとんっと当てた。
「さっきは苦しんで、次は余裕ぶっこる。よくわからん。人族は。」
「そんなもんよ。手のひら返ししまくりだから。じゃっ。」
爪をレイの腹に突き刺そうとした時だ。
『トルニトルス!!』
雷が、急に彼女に突き刺さる。
彼女はダメージが通ったようで怯んだ様子だ。
レイはすぐに後ろに下がり、翼をはためかせ空へ飛ぶ。ただ、先程翼をやられており安定はしていない。
「とっておきいっとこうかの…。
『ルクスハスタ』!!」
光を帯びた槍を作り、空中から放り投げる。
地へと向かうたびに光が膨大に増え、フィーナの目の前へは大きな龍の姿となっていた。
聖なる、強大な龍が、フィーナを襲う。
「ははっ…ははは!!いいじゃない!これを使う機会が来るとはね!
『テネブラエ・ケルベロス!!』」
タイマーの時間は、5分を回り、もうすぐ6分を迎える。しかし勝負はもう、終盤だ。
闇のオーラが最高に膨れ上がり、巨大な魔法陣を展開し波動砲を放つ。
その波動砲は強大で、ケルベロスの3つの顔の方をしてレイへと向かう。地獄の番犬、ケルベロスがレイを襲う。
強大すぎるお互いの波動砲はぶつかり空中爆発する。巨大な爆発音、巨大な煙が立ち込める。しかし、闇のオーラ、光のオーラが煙の中からしっかりと見えた。
そして煙が晴れた頃に、お互いの姿が見えた。
フィーナはその特化した爪をもう一度、レイの喉元にあて、レイは光の槍の先端をフィーナの喉元にあてる。お互い、傷が付き、息が荒れている。
「そっ…そこまで!」
僕は6分を回ったタイマーを切り勝負を切った。結果は引き分け。
その瞬間、2人は大の字になってばったりと倒れた。僕はレイに回復用の食べ物を、優香はフィーナに回復魔法を当てていた。
「短く勝負を終わらせやがって…。久々に楽しかったのにのぉ…。」
「うるさいわね…あんたもギリギリなんでしょ…。」
勝負はまだ口同士では続いているようだ。僕と優香は顔を合わせて苦笑いする。
「よく元気があるよ…。」
僕は呟いたが、よく見れば彼女の魔力は完全になくなっていた。この先勝負はそもそもできなかったであろう。
僕らは彼らの回復を待った後、僕らのトレーニングをした。ランニング、筋トレ、体幹といった魔力以前の問題を改善していく。
僕らは休んでていいよと言ったのに
「あんたらがしっかりやってるのに休むわけにはいかないでしょ。」
と言って休まず、僕らを見てアドバイスをくれた。
が、やはり疲れは溜まるもの。僕らが帰る頃にはフィーナは疲れ切った顔をしていた。
僕はたった短い試合なのにここまで異次元のような勝負ができる彼らに、すごいという賞賛と僕ならできるかも…という自分への期待などいろんな感情がぐちゃぐちゃになってよくわからない。
だけど勝負がすごかったのは事実だ。それは変わらない。
「はああもう疲れた!一緒にご飯でも食べようぞ!!」
伸びをしてレイは大きな声で言った。
「明日にしよう。君たちは流石に休みなよ。」
「嫌じゃ嫌じゃ!」
駄々をこねたが強制的に休ませることにした。
丘を後にする僕らを、赤い夕日が僕らを照りつける。
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