路地裏の少年は逃げ惑う


 世界一平和な国と名高い、【エメラルド王国】。
 しかし、そんな国にも闇は存在するもので。

 騎士団にも見捨てられた【貧民街】へと続く路地裏。そこに暮らす1人の少年がいた。
 名前はテオ。
 治安の悪い路地裏にて、小さな小さな喫茶店を開いている少年は、「貧民街の救世主」の異名を持つ有名人でもあった。
 
 路地裏、そして貧民街の住民から愛されるテオ。しかし彼は同時に、「世界を謀る大犯罪者」としても名高い恐ろしい男として忌み嫌われているのである。

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