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翌朝。
ふと目覚めて、目に入る見慣れぬ部屋に戸惑う。
あれ?ここどこだ?
わからなくて戸惑ってるのに布団の気持ちよさにまた眠りに誘われる。
ここどこ!?
飛び起きて部屋を見回す。
そうだ、まさきさんにベッドを借りたんだった。
ベッド…
俺一人しかいない…
寝た時のままだ。
まさきさんは?
ベッドを整え、寝室を出てリビングへ行く。
「あ、起きた?おはよう」
キッチンの方から声がかかる。
「あ…おはようございます…」
「眠れた?」
「はい、おかげさまでぐっすりと…」
「そうみたいだね、寝癖直してくる?」
まさきさんが笑う。
「え?寝癖?」
「うん、髪の毛すごいw」
「すみません…洗面台借ります」
「あはは」
盛大についた寝癖を落ち着かせて歯磨きをしてリビングへ戻る。
ふと、ソファーを見ると肌掛けが置いてある。
もしかして、まさきさんここで寝たのか?
「朝都くん、ご飯食べてる時間ある?
今作ってるんだけど、一緒にどう?」
「あの、まさきさん」
「ん?時間ない?」
「あ、いや、あの、そうじゃなくて」
「ん?」
「あの、ここで寝たんですか?」
まさきさんが俺がソファーを見ていることに気づく。
「ああ、朝方、少し仮眠しただけだよ」
「でも、俺がベッド使っちゃったから…」
「大丈夫だよ。もし本当に寝るならベッドに行って君の隣で寝るよ」
「え…」
「ふっ」
また揶揄うように笑う。
「ご飯はどうする?よそっちゃっていい?」
「あ、えーと…お願いします…」
もう本当に何もかもすみません…
ご飯にお味噌汁、だし巻き卵に焼き鮭。
きんぴらごぼうとほうれん草のおひたし、納豆。
オーソドックスな朝食メニューだけど、美味しそうだ。
「大したものじゃなくて申し訳ないんだけど、良かったら食べて」
「ありがとうございます、いただきます」
「俺も食べよっと、いただきます」
美味いなあ。
こういうシンプルなのが一番美味いよなあ。
美味くておかわりしてしまった。
「若い子はたくさん食べるから気持ちいいね」
「まさきさんだってまだ若いですよね?」
「俺?俺は若くないよ」
同い年とは流石に思わないけど、2~3歳上くらいだろう。
「そんなに俺と変わらないですよね?」
「朝都くん、大学2年でしょ?二十歳?」
「はい」
「それなら俺は8歳上だ」
「8歳…28歳!?」
マジか!?
「そんなに驚く?」
「そんなに上だとは思わなくて…」
「こんなにおじさんだと思わなかった?」
面白そうに笑ってる。
「あ…いや…」
しどろもどろ。
「君は正直だね」
「…すみません」
食べ終えた食器を片付ける。
まさきさんはやらなくていいよと言ってくれたけど、寝食世話になってそんなわけにはいかない。それくらいはやらせてくださいと懇願した。
「本当にお世話になりました、ありがとうございました」
「学校間に合う?」
「大丈夫です」
「気をつけてね」
「はい、失礼します」
まさきさんの家を後にする。
なんだが充実感がすごい。
心がほわほわする。
なんだ、これ。
そんな気分のまま大学行ったら、
「なんだ、お前、朝からサウナでも行ったのか?」
と言われた。
え?整った?
でも、そんな感じ。
なんか本当にそんな気分なんだ。
ふと目覚めて、目に入る見慣れぬ部屋に戸惑う。
あれ?ここどこだ?
わからなくて戸惑ってるのに布団の気持ちよさにまた眠りに誘われる。
ここどこ!?
飛び起きて部屋を見回す。
そうだ、まさきさんにベッドを借りたんだった。
ベッド…
俺一人しかいない…
寝た時のままだ。
まさきさんは?
ベッドを整え、寝室を出てリビングへ行く。
「あ、起きた?おはよう」
キッチンの方から声がかかる。
「あ…おはようございます…」
「眠れた?」
「はい、おかげさまでぐっすりと…」
「そうみたいだね、寝癖直してくる?」
まさきさんが笑う。
「え?寝癖?」
「うん、髪の毛すごいw」
「すみません…洗面台借ります」
「あはは」
盛大についた寝癖を落ち着かせて歯磨きをしてリビングへ戻る。
ふと、ソファーを見ると肌掛けが置いてある。
もしかして、まさきさんここで寝たのか?
「朝都くん、ご飯食べてる時間ある?
今作ってるんだけど、一緒にどう?」
「あの、まさきさん」
「ん?時間ない?」
「あ、いや、あの、そうじゃなくて」
「ん?」
「あの、ここで寝たんですか?」
まさきさんが俺がソファーを見ていることに気づく。
「ああ、朝方、少し仮眠しただけだよ」
「でも、俺がベッド使っちゃったから…」
「大丈夫だよ。もし本当に寝るならベッドに行って君の隣で寝るよ」
「え…」
「ふっ」
また揶揄うように笑う。
「ご飯はどうする?よそっちゃっていい?」
「あ、えーと…お願いします…」
もう本当に何もかもすみません…
ご飯にお味噌汁、だし巻き卵に焼き鮭。
きんぴらごぼうとほうれん草のおひたし、納豆。
オーソドックスな朝食メニューだけど、美味しそうだ。
「大したものじゃなくて申し訳ないんだけど、良かったら食べて」
「ありがとうございます、いただきます」
「俺も食べよっと、いただきます」
美味いなあ。
こういうシンプルなのが一番美味いよなあ。
美味くておかわりしてしまった。
「若い子はたくさん食べるから気持ちいいね」
「まさきさんだってまだ若いですよね?」
「俺?俺は若くないよ」
同い年とは流石に思わないけど、2~3歳上くらいだろう。
「そんなに俺と変わらないですよね?」
「朝都くん、大学2年でしょ?二十歳?」
「はい」
「それなら俺は8歳上だ」
「8歳…28歳!?」
マジか!?
「そんなに驚く?」
「そんなに上だとは思わなくて…」
「こんなにおじさんだと思わなかった?」
面白そうに笑ってる。
「あ…いや…」
しどろもどろ。
「君は正直だね」
「…すみません」
食べ終えた食器を片付ける。
まさきさんはやらなくていいよと言ってくれたけど、寝食世話になってそんなわけにはいかない。それくらいはやらせてくださいと懇願した。
「本当にお世話になりました、ありがとうございました」
「学校間に合う?」
「大丈夫です」
「気をつけてね」
「はい、失礼します」
まさきさんの家を後にする。
なんだが充実感がすごい。
心がほわほわする。
なんだ、これ。
そんな気分のまま大学行ったら、
「なんだ、お前、朝からサウナでも行ったのか?」
と言われた。
え?整った?
でも、そんな感じ。
なんか本当にそんな気分なんだ。
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