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第56話.まさか!? グレンヴィルが狙われている?(キュリス視点)
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『あなた、お帰りなさい』
『ああ、ただいま』
『フルーもお帰りなさい。そしてお疲れ様。あなたのおかげでこれだけ早く、この人は帰ってこられたわ』
『なんて事ないさ。それに今回のことは俺達にも関わってくる事だからな』
『そうだぞ、どんどん使え。此奴はスピードだけが取り柄だからな』
『何だと、やるか!』
『2人とも、今はやめてくれ。これから皆を集めてこれからの話し合いなんだ』
私が帰って来たのは朝方だった。あれだけ長い間向こうで話し合いが行われていたが、こんな早く帰って来られたのは、本当にフルーのおかげだ。それに早く帰って来られれば、それだけ早く、皆とこれからの事について話し合えるということ。
私はすぐに皆を集めさせる。集めたのはこれから街で指揮を取る者達だ。フロイドはもちろん、あと5人程いる、もちろんその下には、それなりの数の者達が。これからの事、この6人としっかりと作戦を考え、シードラゴンに備えなければ。
すぐに皆が集まり、話し合いを開始する。
『それで、向こうは今、どんな状態で』
『今まで通りの対策をとっている。違うとすれば結界だ。向こうは5重の結界を張った』
『まぁ、それくらいやった方が良いかもしれないな。ブレンデン様がいるんだ』
『ブレンデン様は、こっちも結界を重ねろと。ここへ戻ってくる前に塔に寄って、結界を張るように言ってきた。私もここへ着いてすぐに結界を。お前達も後で頼む』
『ここにもですか?』
『グレンヴィルのことを気にしてくださったんだ。それともしかしたら、グレンヴィルが狙われている可能性があると』
『あなた、それはどういう事なの』
『実は……』
それぞれの街からの代表が、ブレンデン様の元に集まり、シードラゴンの対策について話し合った。そして話し合い終われば、すぐに皆、自分の街へと帰って行き。
私もすぐに帰ろうとしたのだが、そこで何故かブレンデン様の止められた。私に別の話しがあると。
何だと思いながら席に戻どり話しを聞けば、それは私の考えてみないものだった。もしかすると、グレンヴィルが狙われている可能性がある、というのだ。
私達がシードラゴンの気配を感じ、海を調査したが。それはブレンデン様がいらっしゃる、この街も同じで。だが、私達の所と、ブレンデン様ではその調査の規模が違う。そしてその調査をする者達の能力も。
私も過去に数回しか、その存在を見たことはないが。ブレンデン様直々の指示をし、それを遂行する、特別な部隊がある。その者達の能力は言うまでもなく特別で。
その者達には今回、海の調査と別の調査をさせたらしいのだが。その調査した者達の報告に、問題があったと。
今回のシードラゴン、どうもシードラゴンだけが問題ではないようで。気配を感知する能力が、この海の世界で1番と言われるブレンデン様。
最初のシードラゴンの魔力爆発を感じた時、そしてその後も、シードラゴン以外に、嫌な気配を感じていたらしく。その調査に部隊の半分を向かわせていたのだ。
そして調査してみれば、海に生きる者達が、かなり関わっているらしく。ざっと500人以上だと。そしてその集まってい全ての者が、半端者と言われる者達だったのだ。
半端者。それは海に生きる者達が住んでいる、様々な国を追放された者達で。その者達を私達は、半端者と呼んでいる。
どういったことで追放されるか。その理由は様々だ。1番多いのは罪を犯し、牢に入れられ。牢から出てもまた犯罪を繰り返す。更生しない者達だ。
極刑の場合は追放などせずに、もちろん処理されるが。それ以外のもので、犯罪を繰り返した場合、この国には2度と入れないようになる。
犯罪者は外へ出される寸前、特別な魔法で烙印を押される。そうして外に出されれば、もし国に入ろうとすると、その烙印が反応し、外へ弾き返さされるようになっている。
もちろん烙印は他の国にも入れないようになっていて、1度押されれば2度と消えることはない。
それと、魔法も2度と使えないようにする。方法はこれも特別な魔法を使って、魔法を封印するのだ。外に出て、その者達のせいで、何か被害が出ても困るからな。
他には政治的な問題や、家の問題といったように、色々と理由があるのだが。そんな半端者達が500人以上も集まっているなんて。
そして流石に、まだそこまで調べられていないらしいのだが、そんな半端者達をまとめている、かなりの力を持っている者がいるらしい。そしてその下にも、かなり問題のある半端者達が。
そのかなり問題の半端者達が集まる中へ、ほんの数分だが侵入することに成功したブレンデル様の特別部隊。その時に黒髪黒目の赤ん坊の話しが聞こえてきたと。
どうも半端者達をまとめる、誰かは分かっていない人物が、その赤ん坊を狙っているらしいと。
黒髪に黒目。それを聞きブレンデン様は、すぐにグレンヴィルのことを思い出した。
もちろんグレンヴィルと決まっているわけではない。もしかしたら地上にいる赤ん坊かもしれないし、他の海の国に、グレンヴィルのような赤ん坊がいる可能性も。だが……。
相手がグレンヴィルの魔力を狙っていれば? その力を奪い、何かをしようとしているのならば。
ブレンデン様は報告を聞き、グレンヴィルのことを考えてくださり、結界を重ねるようにと。それと、ブレンデン様のところから、戦力を貸していただけることになったのだ。
『まさか、そんなことが』
『半端者達が関係していたか。今の話し、確かにグレンヴィルが危ないな』
『そんな、グレンヴィルが。ちょっと様子を見てくるわ』
シェリアーナが急いで部屋から出て行った。私は話しを続ける。
『そういうことで、戦力を貸していただけることになった。これからは彼らを含めた作戦に変える。が、基本はいつも通りだ』
それからも話しを続け。話し合いが終わったのは、朝食の時間少し前だった。もし今のままのスピードで、ズレる事なく、真っ直ぐこの国に向かって来た場合。到着するまでは、少し時間がある。それまでにどれだけ対策が取れるか。
何としてもグレンヴィルを、家族を守らなければ。
『ああ、ただいま』
『フルーもお帰りなさい。そしてお疲れ様。あなたのおかげでこれだけ早く、この人は帰ってこられたわ』
『なんて事ないさ。それに今回のことは俺達にも関わってくる事だからな』
『そうだぞ、どんどん使え。此奴はスピードだけが取り柄だからな』
『何だと、やるか!』
『2人とも、今はやめてくれ。これから皆を集めてこれからの話し合いなんだ』
私が帰って来たのは朝方だった。あれだけ長い間向こうで話し合いが行われていたが、こんな早く帰って来られたのは、本当にフルーのおかげだ。それに早く帰って来られれば、それだけ早く、皆とこれからの事について話し合えるということ。
私はすぐに皆を集めさせる。集めたのはこれから街で指揮を取る者達だ。フロイドはもちろん、あと5人程いる、もちろんその下には、それなりの数の者達が。これからの事、この6人としっかりと作戦を考え、シードラゴンに備えなければ。
すぐに皆が集まり、話し合いを開始する。
『それで、向こうは今、どんな状態で』
『今まで通りの対策をとっている。違うとすれば結界だ。向こうは5重の結界を張った』
『まぁ、それくらいやった方が良いかもしれないな。ブレンデン様がいるんだ』
『ブレンデン様は、こっちも結界を重ねろと。ここへ戻ってくる前に塔に寄って、結界を張るように言ってきた。私もここへ着いてすぐに結界を。お前達も後で頼む』
『ここにもですか?』
『グレンヴィルのことを気にしてくださったんだ。それともしかしたら、グレンヴィルが狙われている可能性があると』
『あなた、それはどういう事なの』
『実は……』
それぞれの街からの代表が、ブレンデン様の元に集まり、シードラゴンの対策について話し合った。そして話し合い終われば、すぐに皆、自分の街へと帰って行き。
私もすぐに帰ろうとしたのだが、そこで何故かブレンデン様の止められた。私に別の話しがあると。
何だと思いながら席に戻どり話しを聞けば、それは私の考えてみないものだった。もしかすると、グレンヴィルが狙われている可能性がある、というのだ。
私達がシードラゴンの気配を感じ、海を調査したが。それはブレンデン様がいらっしゃる、この街も同じで。だが、私達の所と、ブレンデン様ではその調査の規模が違う。そしてその調査をする者達の能力も。
私も過去に数回しか、その存在を見たことはないが。ブレンデン様直々の指示をし、それを遂行する、特別な部隊がある。その者達の能力は言うまでもなく特別で。
その者達には今回、海の調査と別の調査をさせたらしいのだが。その調査した者達の報告に、問題があったと。
今回のシードラゴン、どうもシードラゴンだけが問題ではないようで。気配を感知する能力が、この海の世界で1番と言われるブレンデン様。
最初のシードラゴンの魔力爆発を感じた時、そしてその後も、シードラゴン以外に、嫌な気配を感じていたらしく。その調査に部隊の半分を向かわせていたのだ。
そして調査してみれば、海に生きる者達が、かなり関わっているらしく。ざっと500人以上だと。そしてその集まってい全ての者が、半端者と言われる者達だったのだ。
半端者。それは海に生きる者達が住んでいる、様々な国を追放された者達で。その者達を私達は、半端者と呼んでいる。
どういったことで追放されるか。その理由は様々だ。1番多いのは罪を犯し、牢に入れられ。牢から出てもまた犯罪を繰り返す。更生しない者達だ。
極刑の場合は追放などせずに、もちろん処理されるが。それ以外のもので、犯罪を繰り返した場合、この国には2度と入れないようになる。
犯罪者は外へ出される寸前、特別な魔法で烙印を押される。そうして外に出されれば、もし国に入ろうとすると、その烙印が反応し、外へ弾き返さされるようになっている。
もちろん烙印は他の国にも入れないようになっていて、1度押されれば2度と消えることはない。
それと、魔法も2度と使えないようにする。方法はこれも特別な魔法を使って、魔法を封印するのだ。外に出て、その者達のせいで、何か被害が出ても困るからな。
他には政治的な問題や、家の問題といったように、色々と理由があるのだが。そんな半端者達が500人以上も集まっているなんて。
そして流石に、まだそこまで調べられていないらしいのだが、そんな半端者達をまとめている、かなりの力を持っている者がいるらしい。そしてその下にも、かなり問題のある半端者達が。
そのかなり問題の半端者達が集まる中へ、ほんの数分だが侵入することに成功したブレンデル様の特別部隊。その時に黒髪黒目の赤ん坊の話しが聞こえてきたと。
どうも半端者達をまとめる、誰かは分かっていない人物が、その赤ん坊を狙っているらしいと。
黒髪に黒目。それを聞きブレンデン様は、すぐにグレンヴィルのことを思い出した。
もちろんグレンヴィルと決まっているわけではない。もしかしたら地上にいる赤ん坊かもしれないし、他の海の国に、グレンヴィルのような赤ん坊がいる可能性も。だが……。
相手がグレンヴィルの魔力を狙っていれば? その力を奪い、何かをしようとしているのならば。
ブレンデン様は報告を聞き、グレンヴィルのことを考えてくださり、結界を重ねるようにと。それと、ブレンデン様のところから、戦力を貸していただけることになったのだ。
『まさか、そんなことが』
『半端者達が関係していたか。今の話し、確かにグレンヴィルが危ないな』
『そんな、グレンヴィルが。ちょっと様子を見てくるわ』
シェリアーナが急いで部屋から出て行った。私は話しを続ける。
『そういうことで、戦力を貸していただけることになった。これからは彼らを含めた作戦に変える。が、基本はいつも通りだ』
それからも話しを続け。話し合いが終わったのは、朝食の時間少し前だった。もし今のままのスピードで、ズレる事なく、真っ直ぐこの国に向かって来た場合。到着するまでは、少し時間がある。それまでにどれだけ対策が取れるか。
何としてもグレンヴィルを、家族を守らなければ。
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