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第55話.変異種のシードラゴン? みんなが幸せに暮らすために
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海竜について。この世界では海竜はシードラゴンと言うらしい。そのままだった。知っている名前が出て、思わずおおっ!! と思ってしまったが。
母さんの説明通り。いや母さんは姉さんや俺には優しく、怖がらないように、色々説明してくれたけど。実際はそんなに優しいものではなかった。
母さんの話しの後、それぞれの部屋に行って、いつもより遅い就寝に着いた俺達。俺が寝返りができてからは、母さんと一緒に寝るのがだんだんと減っていき、この頃は全然一緒に寝ていなかっけど。
やっぱり色々あって心配だったのか、一緒に寝られる時は一緒に寝る事に。そして母さんがいない時はユースタスさんが。今日は何故か一緒に部屋へ来た。
そして俺がまだ、難しい話が分からないと思っている母さん達。まぁ、まだまだ赤ん坊だからな、そう思うのは当たり前なんだけど。俺がまだ寝ていないうちから、シードラゴンや今までにあったことや、これからについて話し始めて。どうもまだ話しがあったから、ユースタスさんは一緒に部屋へ来たらしい。
今回の出来事、それはあの日から始まった。そう、最初に母さん達がバタバタ日からだ。異変は突然で、海で生きていいても、姉さんみたいに小さいな子供は気づかなかったけど、大人で気づかない人はいなかったと。
その出来事とは。この国から離れた場所で、力の爆発があったらしい。それもかなりの規模の。
どれくらいの規模か。爆発があったと思われる場所から、この国まではかなりの距離があったのに。それでもここまでその爆発の力が届いてしまうくらい、本当に大きな大きな爆発だったと。
そして爆発を感じた時、母さん達はすぐに気づいたらしい。それがシードラゴンの魔力だって。
しかもその魔力に乗って、シードラゴンの悪意のような、攻撃的な、そんな感情も流れてきて。久しぶりにあんなに酷い、感情が流れ込んできたって言っていた。
そしてその日から魚や魔獣達は避難を初めて。一体何が起きたのか。だからすぐに母さん達は、海を調べに行ったんだ。
で、その時ちょうど父さんも海の調査に行っていただろう? きっと父さん達も魔力の爆発に気づいているはずだからって。あの時母さん達は父さん達とは逆の方へ調査へ行ったらしい。
それと同時に、海の中に住んでいても、逃げるのが得意じゃない魔獣や魚達が住んでいる場所は把握していたから、その子達も調査をしながら、保護してきたと。それがフルフル達や、他の魔獣達だ。
こうして調査に行った母さん達。でも結局、今回の魔力の爆発に関する物を見つけることはできず。
それでも爆発の後も、爆発があった場所からは、シードラゴンの気配が。そして爆発の時の魔力が、国を駆け抜けた後でも、シードラゴンの悪意だけは残っていたため。
もしシードラゴンが国を襲ってきても対処できるように。緊急時、それぞれ役割が決められれいるから、それに従ってみんなが動いていたんだ。
ただ、母さんはシードラゴンについて、ずっと疑問に思っていたことがあるらしかった。そしてそれは、ここへ応援に来てくれたユースタスさんも感じていて。
『いつものシードラゴン達の気配と違うのよね。あなたもそう感じるでしょう?』
『ああ。あれはシードラゴンの気配だが、シードラゴンではない』
どう言うことだ? シードラゴンなんだろう?
『そう、あれはシードラゴンの変異種よ』
変異種? あれか? 小説とかに出てくる、魔獣が変化して、同じ種類の魔獣よりも、もっととても強い魔獣になるっていう。俺が読んでいた小説には、小動物みたいな、普段害のない魔獣が。変異種になると、街を壊滅するほど強くなる、みたいなそんなのがあったけど。
『シードラゴンの変異種など。私はもちろん見たことがない。おお爺様がもしかしたら知っているかもしれないが』
『もちろん私達だって見たことはないわ。以前のシードラゴンは正確に言えば、変異種になる1歩手前って感じだったのよ』
『それでも大変なことになったがな』
『ええ。でも今回は。ここまで気配が同じで、でも違うとなると』
「完全な変異種」
『まさかシードラゴンの変異種が現れるなんて。あの時は変異前だったからどうにかなったけれど。気配はまっすぐこちらに近づいてきている。もし完全な変異種のシードラゴンに襲われれば、どれだけの被害が出るか。負けるつもりはないけれど、それでもね』
「そのために私達がきたんだ」
『ええ。あなた達が来てくれて、本当に助かったわ』
母さんが俺を抱き上げる。
『この子の事は話したでしょう? 悪意のある人間に、家族に捨てられたって。殺されそうになったって』
「ああ」
『私はこの子を、本当に我が子だと思っているの。もちろんあの人もよ。そしてこの子には幸せになってほしいのよ。最初は最悪なことが起きてしまったけれど。これからは私達と一緒に幸せになってもらいたくて』
『それもよく分かっている』
『この子だけじゃないは、ケニーシャも、他の未来ある子供達のためにも、私は絶対に奴を倒すわ。でも何かがあれば、約束を守ってね』
『ああ。だが、この子達のためにも、必ず皆無事に全てを終わらせる。それはお前達のためでもある。お前達も生きて、この子達の成長を最後まで見届けるんだ』
『ええ……、ええ!!』
『必ずやり遂げるぞ』
『もちろん!!』
俺は母さんにギュッと抱きつく。母さん、俺は父さんや母さん、姉さんの家族になれて、本当に幸せだよ。そして俺や姉さんを、とても大切に思ってくれているのも、それもちゃんと分かってる。
そんな母さんや父さんに、俺の願いも知ってほしい。これからも俺達家族で、楽しい日々を送るんだ。確かにバカ神のせいで、最悪なことが続いたけれど。でもこれからは、楽しいこと、幸せなことの方が、多くなるに決まっているんだ。
だから、どうか母さん達、もしその変異種のシードラゴンと戦うことになったら、どうか無事に帰ってきてくれ。今の俺は魔法も使えず何もできない、祈ることしかできないけど、どうか無事に。そしてまたみんなんで笑って過ごそう!!
母さんの説明通り。いや母さんは姉さんや俺には優しく、怖がらないように、色々説明してくれたけど。実際はそんなに優しいものではなかった。
母さんの話しの後、それぞれの部屋に行って、いつもより遅い就寝に着いた俺達。俺が寝返りができてからは、母さんと一緒に寝るのがだんだんと減っていき、この頃は全然一緒に寝ていなかっけど。
やっぱり色々あって心配だったのか、一緒に寝られる時は一緒に寝る事に。そして母さんがいない時はユースタスさんが。今日は何故か一緒に部屋へ来た。
そして俺がまだ、難しい話が分からないと思っている母さん達。まぁ、まだまだ赤ん坊だからな、そう思うのは当たり前なんだけど。俺がまだ寝ていないうちから、シードラゴンや今までにあったことや、これからについて話し始めて。どうもまだ話しがあったから、ユースタスさんは一緒に部屋へ来たらしい。
今回の出来事、それはあの日から始まった。そう、最初に母さん達がバタバタ日からだ。異変は突然で、海で生きていいても、姉さんみたいに小さいな子供は気づかなかったけど、大人で気づかない人はいなかったと。
その出来事とは。この国から離れた場所で、力の爆発があったらしい。それもかなりの規模の。
どれくらいの規模か。爆発があったと思われる場所から、この国まではかなりの距離があったのに。それでもここまでその爆発の力が届いてしまうくらい、本当に大きな大きな爆発だったと。
そして爆発を感じた時、母さん達はすぐに気づいたらしい。それがシードラゴンの魔力だって。
しかもその魔力に乗って、シードラゴンの悪意のような、攻撃的な、そんな感情も流れてきて。久しぶりにあんなに酷い、感情が流れ込んできたって言っていた。
そしてその日から魚や魔獣達は避難を初めて。一体何が起きたのか。だからすぐに母さん達は、海を調べに行ったんだ。
で、その時ちょうど父さんも海の調査に行っていただろう? きっと父さん達も魔力の爆発に気づいているはずだからって。あの時母さん達は父さん達とは逆の方へ調査へ行ったらしい。
それと同時に、海の中に住んでいても、逃げるのが得意じゃない魔獣や魚達が住んでいる場所は把握していたから、その子達も調査をしながら、保護してきたと。それがフルフル達や、他の魔獣達だ。
こうして調査に行った母さん達。でも結局、今回の魔力の爆発に関する物を見つけることはできず。
それでも爆発の後も、爆発があった場所からは、シードラゴンの気配が。そして爆発の時の魔力が、国を駆け抜けた後でも、シードラゴンの悪意だけは残っていたため。
もしシードラゴンが国を襲ってきても対処できるように。緊急時、それぞれ役割が決められれいるから、それに従ってみんなが動いていたんだ。
ただ、母さんはシードラゴンについて、ずっと疑問に思っていたことがあるらしかった。そしてそれは、ここへ応援に来てくれたユースタスさんも感じていて。
『いつものシードラゴン達の気配と違うのよね。あなたもそう感じるでしょう?』
『ああ。あれはシードラゴンの気配だが、シードラゴンではない』
どう言うことだ? シードラゴンなんだろう?
『そう、あれはシードラゴンの変異種よ』
変異種? あれか? 小説とかに出てくる、魔獣が変化して、同じ種類の魔獣よりも、もっととても強い魔獣になるっていう。俺が読んでいた小説には、小動物みたいな、普段害のない魔獣が。変異種になると、街を壊滅するほど強くなる、みたいなそんなのがあったけど。
『シードラゴンの変異種など。私はもちろん見たことがない。おお爺様がもしかしたら知っているかもしれないが』
『もちろん私達だって見たことはないわ。以前のシードラゴンは正確に言えば、変異種になる1歩手前って感じだったのよ』
『それでも大変なことになったがな』
『ええ。でも今回は。ここまで気配が同じで、でも違うとなると』
「完全な変異種」
『まさかシードラゴンの変異種が現れるなんて。あの時は変異前だったからどうにかなったけれど。気配はまっすぐこちらに近づいてきている。もし完全な変異種のシードラゴンに襲われれば、どれだけの被害が出るか。負けるつもりはないけれど、それでもね』
「そのために私達がきたんだ」
『ええ。あなた達が来てくれて、本当に助かったわ』
母さんが俺を抱き上げる。
『この子の事は話したでしょう? 悪意のある人間に、家族に捨てられたって。殺されそうになったって』
「ああ」
『私はこの子を、本当に我が子だと思っているの。もちろんあの人もよ。そしてこの子には幸せになってほしいのよ。最初は最悪なことが起きてしまったけれど。これからは私達と一緒に幸せになってもらいたくて』
『それもよく分かっている』
『この子だけじゃないは、ケニーシャも、他の未来ある子供達のためにも、私は絶対に奴を倒すわ。でも何かがあれば、約束を守ってね』
『ああ。だが、この子達のためにも、必ず皆無事に全てを終わらせる。それはお前達のためでもある。お前達も生きて、この子達の成長を最後まで見届けるんだ』
『ええ……、ええ!!』
『必ずやり遂げるぞ』
『もちろん!!』
俺は母さんにギュッと抱きつく。母さん、俺は父さんや母さん、姉さんの家族になれて、本当に幸せだよ。そして俺や姉さんを、とても大切に思ってくれているのも、それもちゃんと分かってる。
そんな母さんや父さんに、俺の願いも知ってほしい。これからも俺達家族で、楽しい日々を送るんだ。確かにバカ神のせいで、最悪なことが続いたけれど。でもこれからは、楽しいこと、幸せなことの方が、多くなるに決まっているんだ。
だから、どうか母さん達、もしその変異種のシードラゴンと戦うことになったら、どうか無事に帰ってきてくれ。今の俺は魔法も使えず何もできない、祈ることしかできないけど、どうか無事に。そしてまたみんなんで笑って過ごそう!!
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