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第64話.モコモコ達の実力、そしてユースタスさんとアトウットさんの話し
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シードラゴンが街を襲ってきてからどれくらい経ったのか。シードラゴンによる攻撃で、爆発音と揺れが時々襲ってきていたけれど、それ以外。結界や他のことで問題は起こることはなく。
ユースタスさんのよると、父さんも母さんも、街のみんなも。フルもルスも。応援に来てくれた他の大きなフルフル達、大きなプレルス達。そして魔獣達にも。大きな怪我をした人達はいないって。
もちろん全く何もないって訳じゃない。少しの怪我をする人達も魔獣もいて。そういう時はすぐに後ろに下がって、治癒師に治してもらっているから問題ないって。
それを聞いて安心したよ。いや、さっき1度だけだけど、大きな爆発が起きてさ。だから心配してたんだ。
そして俺達の方だけど。俺達の方も大きな問題はなし。揺れにも慣れてきたし、みんなが街を守ってくれているから、こっちに攻撃は来ないし。
もちろん応援も続けている。ずっと応援だけっていうのは、流石に体力が持たなくて、みんな休憩しながら応援をしているけど。俺に至っては、応援してない方が多いいかもな。それでも出来る限り応援はしている。
今も少し前に昼寝から起きて、応援を再開しようとしていたところだ。
「たぁよ! ぱぁ、れ! まぁ、れ!」
「グレンヴィルは案外肝がすわっているかもしれないな。この騒ぎの中で寝ることができるとは」
『私も眠れなくなり、ご飯も食べてくださらず、体調を崩されたらと心配しておりましたが。どちらも問題ないようで安心いたしました』
「おやつもしっかりと食べていたからな。一応薬草を混ぜておいたが、次の食事の時は要らないだろう。なるべく使わずに、もしもの時に残しておいても良いかと思っている。薬草自体は1度摂取すれば、かなり効果が続くからな」
『そうですね。今は良いですが、この後どうなるか』
そう、俺はしっかりと、でもまぁ、いつもよりは短い昼寝をした後、いつも通りにおやつを食べて、元気いっぱいだ。ジュースにはしっかりとユースタスさんが持ってきてくれた、元気になれる薬草を入れて。
薬草入りのジュース。俺の体調を気遣ってくれているのは分かっていたから、苦くてもしっかりと飲もうと思っていた。だけど飲んでみれば、苦いなんてことはなく、それどころか、いつものジュースが更に甘く感じて。
俺が甘くて美味しいって言ったのを、しっかりと姉さんが伝えてくれて。それを聞いたユースタスさんが、苦いのもあるが、塩辛い物、甘い物もあって、色々だって教えてくれた。
薬草って苦いってイメージだったけど、これなら俺のような赤ん坊が食べても問題ないだろう。
そうして元気になって応援を再開させた俺の隣で、一緒に応援をしているモコモコ達と小さいフルフル。それから父さんと母さんのブルーとフェリー。みんなも俺が昼寝をしている時休憩していたらしくて、今は元気いっぱいに応援をしている。
ブルーとフェリーは、父さんと母さんが行ってから、少しの間心配そうな表情をしていた。それから途中で父さん達と一緒に戦うって、部屋から出て行こうとしちゃって。
ユースタスさんとアトウットさんが何とか止めてくれたんだけど。その時に気になる会話が。
『旦那様も奥様も、あなた方の実力は分かっています。ですがいくらあなた方が、単独でキラーシャークを倒せるとはいえ、今回は変異種のシードラゴン。流石のあなた方でも、すぐに倒すのは無理です。あなた方の力が必要ならば、奥様も旦那様もお呼びになるでしょうから、それまではなるべく体力を温存しておきなさい』
というなことを話していたんだ。そうしたらフェリーとブルーは少し何かを話した後、しっかりした顔をして頷き合い、その後は応援したり、パンチや蹴りの練習をしたり。
と、それは良いんだけど。フェリー達が単独で倒せるっていう、キラーシャークのことなんだが。これはシードラゴンを群れで襲うサメ魔獣がいるって言っていただろう? そのサメ魔獣の中に、キラーシャークも入っていて。
大きさはフルよりも大きいらしい。聞いた感じじゃ、クジラよりも大きな個体もいるとか。
そんな大きくて凶暴なキラーシャークを、大きくても頭に乗るサイズの可愛いフェリー達が単独で倒せる? 俺、思わず図鑑とフェリー達を交互に見ちゃったよ。
いやさ、確かにモコモコ達は見た目によらず、けっこう強いっていうのは、話しを聞いていたから知っている。だけどクジラ並みの、大きな危険なキラーシャークを倒せるほど強いなんて。
この世界にきて、見た目と違ったり、魔獣達の行動は見てきたつもりだけど、こればかりはすぐに信じることができなかった。
「……動きが変わってきたな」
『そのようで』
「まぁ、このくらいは我々には問題はないが」
『ですが、そろそろ気をつけた方がよろしいかと』
「後ろにどれだけの力を持っている者達が控えているか。追放された者達の中には、なかなかの力を持っていた者達もいるからな。本当に危険な者達は追放せずに処分しているんだろう?」
『ええ。外に出して、そういう者達が集まれば問題ですので』
「バカが集まると何をするか分からないからな。1番の問題はその者達を従えている者だが。まだその気配は感じられない。気配を消しているのか、何処か離れた場所で様子を見ているのか。だが、奴らが魔法を使えている。それをやったのが、おそらく従えている者だろう」
ん? 何の話しだ?
『ねぇねぇ』
ユースタスさんとアトウットさんが話していると、姉さんが間に入った。
『のどかわいたの、ジュースのんでいい?』
『ええ。どのジュースがよろしいですか。リズ』
『は~い。ではお嬢様、あちらのジュースから選びましょう!』
リズと一緒にジュースが何種類か置いてある場所へ移動した姉さん。話しも気になったけど、モコモコ達と小さいフルフルもジュースが飲みたいと訴えてきたので、俺もハイハイで姉さん達を追って。
ユースタスさんとアトウットさんは何の話しをしていたんだ?
ユースタスさんのよると、父さんも母さんも、街のみんなも。フルもルスも。応援に来てくれた他の大きなフルフル達、大きなプレルス達。そして魔獣達にも。大きな怪我をした人達はいないって。
もちろん全く何もないって訳じゃない。少しの怪我をする人達も魔獣もいて。そういう時はすぐに後ろに下がって、治癒師に治してもらっているから問題ないって。
それを聞いて安心したよ。いや、さっき1度だけだけど、大きな爆発が起きてさ。だから心配してたんだ。
そして俺達の方だけど。俺達の方も大きな問題はなし。揺れにも慣れてきたし、みんなが街を守ってくれているから、こっちに攻撃は来ないし。
もちろん応援も続けている。ずっと応援だけっていうのは、流石に体力が持たなくて、みんな休憩しながら応援をしているけど。俺に至っては、応援してない方が多いいかもな。それでも出来る限り応援はしている。
今も少し前に昼寝から起きて、応援を再開しようとしていたところだ。
「たぁよ! ぱぁ、れ! まぁ、れ!」
「グレンヴィルは案外肝がすわっているかもしれないな。この騒ぎの中で寝ることができるとは」
『私も眠れなくなり、ご飯も食べてくださらず、体調を崩されたらと心配しておりましたが。どちらも問題ないようで安心いたしました』
「おやつもしっかりと食べていたからな。一応薬草を混ぜておいたが、次の食事の時は要らないだろう。なるべく使わずに、もしもの時に残しておいても良いかと思っている。薬草自体は1度摂取すれば、かなり効果が続くからな」
『そうですね。今は良いですが、この後どうなるか』
そう、俺はしっかりと、でもまぁ、いつもよりは短い昼寝をした後、いつも通りにおやつを食べて、元気いっぱいだ。ジュースにはしっかりとユースタスさんが持ってきてくれた、元気になれる薬草を入れて。
薬草入りのジュース。俺の体調を気遣ってくれているのは分かっていたから、苦くてもしっかりと飲もうと思っていた。だけど飲んでみれば、苦いなんてことはなく、それどころか、いつものジュースが更に甘く感じて。
俺が甘くて美味しいって言ったのを、しっかりと姉さんが伝えてくれて。それを聞いたユースタスさんが、苦いのもあるが、塩辛い物、甘い物もあって、色々だって教えてくれた。
薬草って苦いってイメージだったけど、これなら俺のような赤ん坊が食べても問題ないだろう。
そうして元気になって応援を再開させた俺の隣で、一緒に応援をしているモコモコ達と小さいフルフル。それから父さんと母さんのブルーとフェリー。みんなも俺が昼寝をしている時休憩していたらしくて、今は元気いっぱいに応援をしている。
ブルーとフェリーは、父さんと母さんが行ってから、少しの間心配そうな表情をしていた。それから途中で父さん達と一緒に戦うって、部屋から出て行こうとしちゃって。
ユースタスさんとアトウットさんが何とか止めてくれたんだけど。その時に気になる会話が。
『旦那様も奥様も、あなた方の実力は分かっています。ですがいくらあなた方が、単独でキラーシャークを倒せるとはいえ、今回は変異種のシードラゴン。流石のあなた方でも、すぐに倒すのは無理です。あなた方の力が必要ならば、奥様も旦那様もお呼びになるでしょうから、それまではなるべく体力を温存しておきなさい』
というなことを話していたんだ。そうしたらフェリーとブルーは少し何かを話した後、しっかりした顔をして頷き合い、その後は応援したり、パンチや蹴りの練習をしたり。
と、それは良いんだけど。フェリー達が単独で倒せるっていう、キラーシャークのことなんだが。これはシードラゴンを群れで襲うサメ魔獣がいるって言っていただろう? そのサメ魔獣の中に、キラーシャークも入っていて。
大きさはフルよりも大きいらしい。聞いた感じじゃ、クジラよりも大きな個体もいるとか。
そんな大きくて凶暴なキラーシャークを、大きくても頭に乗るサイズの可愛いフェリー達が単独で倒せる? 俺、思わず図鑑とフェリー達を交互に見ちゃったよ。
いやさ、確かにモコモコ達は見た目によらず、けっこう強いっていうのは、話しを聞いていたから知っている。だけどクジラ並みの、大きな危険なキラーシャークを倒せるほど強いなんて。
この世界にきて、見た目と違ったり、魔獣達の行動は見てきたつもりだけど、こればかりはすぐに信じることができなかった。
「……動きが変わってきたな」
『そのようで』
「まぁ、このくらいは我々には問題はないが」
『ですが、そろそろ気をつけた方がよろしいかと』
「後ろにどれだけの力を持っている者達が控えているか。追放された者達の中には、なかなかの力を持っていた者達もいるからな。本当に危険な者達は追放せずに処分しているんだろう?」
『ええ。外に出して、そういう者達が集まれば問題ですので』
「バカが集まると何をするか分からないからな。1番の問題はその者達を従えている者だが。まだその気配は感じられない。気配を消しているのか、何処か離れた場所で様子を見ているのか。だが、奴らが魔法を使えている。それをやったのが、おそらく従えている者だろう」
ん? 何の話しだ?
『ねぇねぇ』
ユースタスさんとアトウットさんが話していると、姉さんが間に入った。
『のどかわいたの、ジュースのんでいい?』
『ええ。どのジュースがよろしいですか。リズ』
『は~い。ではお嬢様、あちらのジュースから選びましょう!』
リズと一緒にジュースが何種類か置いてある場所へ移動した姉さん。話しも気になったけど、モコモコ達と小さいフルフルもジュースが飲みたいと訴えてきたので、俺もハイハイで姉さん達を追って。
ユースタスさんとアトウットさんは何の話しをしていたんだ?
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